「読者カード」で寄せられた
ご意見・ご感想の紹介


ご紹介します。

 このコーナーでは、絵本『チビクロさんぽ』の読者の方々から寄せられたご意見やご感想をご紹介します。この資料は、1997年12月18日現在で北大路書房に寄せられている読者の声を到着順に紹介したものです。読者のご氏名、ご住所等は伏せ、内容のみそのまま掲載しました。(1997.12.18)
(改作者から適宜コメントもさせていただきました。出版社からは後日『チビクロさんぽ通信』としてお返事が届けられるはずです。)出版社からのコメントも掲載しました。(1998.1.22)
『読者カード』291-を追加しました。(1998.4.21)
『読者カード』394-を追加しました。(1998.6.3)
『読者カード』437-を追加しました。(1998.8.27)
『読者カード』502-531を追加しました。(1998.10.23)

カード到着順に並んでいます。(番号は便宜的につけています。)
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501.●2歳・男性の保護者
 私が子供のころに読んだ本と想って買って見ましたが,おおま かなとこは同じでしたが,少しずつ違っているのにおどろいたも のです。 教育・しつけではなく楽しくなる本を出してください。

森:北大路書房の本の中にも楽しくなる本はいっぱいありますよ。
502.●35歳・女性
 ATCホールで行われていた,絵本カーニバルの帰りに購入しました。小さいころに“ちびくろサンボ”を読んで印象にのこっていたので,なつかしく思い手に取りました。絶版になったのは知っていましたが,改訂されたものを読み違和感を感じたのは私だけでしょうか。小さい子どもにとって,犬でなく子どもの方が,やはり親しみやすい気がしました。

森:違和感を感じた方は多いと思います。ただ、「小さい子どもにとって犬より子どもの方が親しみやすい」とはかぎらないと思います。大人の思いこみではないでしょうか?
503.●32歳・女性
 えっ?!! まだあるんだこの本……と思って手にとり,思わず自分の子供の頃よく読んだナァーと本をめくってみると……ん?! なんで犬なんだー。確か主人公は小さな黒んぼの男の子のはずだったんだけどナァーでも内容はこんな感じだったし……覚えている場面は,トラが男の子をめぐって争いになりくるくる回りすぎて,とけちゃった…それがバターになり,ホットケーキをつくって食べたという事,おいしそうだったネ。でもどうして犬が主人公になっちゃったのだろう……。本の最後を読んで(差別性)あっなるほど,と思いもう一度表紙をよーく見てみると,アレ?! ちびくろサンボじゃないよ。“さんぽ”になってる。子供(7歳・小1)に“ママが小学生の時,すごくおもしろくて人気があった本だヨッ”と購入しました。(本人(子)は知らなかったらしい)あと,どこから出てるんだっけ? “どろぼうがっこう”とかもおもしろかった記憶がある。 {s47〜49年頃たくさんの子供向けのいい本がありました。又出版して下さい。}

森:ありがとうございます。
504.●29歳・女性
 私が字が読めるようになって初めて出会ったのは,多分「ちびくろサンボ」だったと思います。ちびくろさんぼを読んでからもいろいろな絵本に出会い読んだものでしたが,なぜかちびくろさんぼは特に気に入り何度も何度もくり返し読んだものでした。まっ赤な表紙にくろんぼの小さな男の子とトラの絵が描いてあったと思います。大切に大切にずっーと宝物でした。でもその絵本も私が中学・高等・大学・社会人へと進むにつれてどこかへなくなってしまいました。
 そしてここ1・2年,自分の子供がやっと字が読めるようになって,ぜひちびくろさんぼをと思いずっーとさがしていました。どこか買い物へ行った時には必ず書店をのぞいてみました。でもぜんぜん見つからず残念に思っていた矢先,ふっと目についたのが「ちびくろさんぽ」だったのです。思わず手に取り迷わず買いました。
 でもちょっと違うぞ? と気づき,その訳は本の後書きでわかりました。そしてそれが10年も前に絶版になっていたとは知りませんでした。何はともあれ,あれから25年ほどは経っているのでしょう。なつかしい幼少の頃の友人にでも逢えた気分でとてもうれしく思いました。

森:ありがとうございます。お子さんは喜んで読んでくれましたか?
505.●33歳・女性
 現在,保育園へ通う娘と毎夜,絵本を見ています。私が子供の頃見た,忘れていた絵本などと出会うたびに,その頃の感動を思い出し,そして,その絵本を覚えている事に,自分でビックリします。「チビクロサンボ」は,誰か持っていないだろうかと,ずっーと探していましたが,絶版になったのは,最近知り,理由を,保母さんをやっている友人から聞いて,初めて“黒人差別”につながる事を知りました。子供の頃から,ずっと覚えていた,おもしろい内容で是非,自分の子供にも見せてあげたいと思っていたので,書店で見つけた時は,「あったぁ〜!」っと,いう思いでした。が,何か違うんです。内容は似た様な(ほとんど同じ)感じでも,やっぱり私が以前見たのとは違うんです……。
 でも,こうして,出会えた事はうれしく思います。

森:はい、あなたが以前に見たものとは確かにちがいます。でも、この本の方がもともとの原作には近いんですよ。
506.●4歳・男性の保護者
 息子達にたくさんの本を読んであげたいのですが,おすすめの本(年令に合った)や,本の名前だけでなく,(表紙?)の写真もあるとたすかるのですが!

森:新聞や雑誌などで子供向けのオススメの本が紹介されています。でも、お父さんお母さんが自分の目で選ぶのが一番確かな方法だと思います。
507.●26歳・女性
 子供が入院している時,主人が買って来てくれました。  “ちびくろさんぼ”から,“チビクロさんぽ”になっているのにはびっくりしましたが,子供は,喜んで,何度も何度もくり返し読みました。

森:ありがとうございます。お子さんに喜んでいただくのがなによりです。
508.●26歳・女性
 今回「チビクロさんぽ」を友人から頂いて読みました。絶版から出版の話は,以前より聴いていて,読んでみたいと思いつつ,今日まで,読まずにいました。私が幼い頃,原作「ちびくろさんぼ」は家にあり,よく姉と2人で読んでいたものです。その頃は「差別」など考えるわけでもなく,トラがバターに変わってホットケーキになるというストーリーの楽しさを味わっていたように思います。今思い出せば,主人公のサンボは,目がくりくりとした愛嬌のあるかわいい黒人の男の子でしたね。今回の「チビクロさんぽ」は犬だけれどこれまたかわいい犬で,何も抵抗なく受け入れられます。この本の出版までずいぶんと大変な思いをされたでしょう!! その心と原作に忠実にという思いが,読んでいる私にも伝わってきました。きっと,子供達にも喜んでもらえると思います。子供にかぎらず大人にも……。
 これからも子供でも大人でもたのしめる絵本を作って下さい。心から期待しています。ありがとうございました。

森:「原作に忠実にという思い」を感じ取ってくださって本当にありがとうございます。
509.●24歳・女性
 自分が小さい頃大好きだった「ちびくろサンボ」を手に入れたようで嬉しかったので,施設の子どもたちにも読ませています。「ひるね」の方も子どもは「どうして?」って思ってしまうようですが,大人は面白がります。
 他の案内を見ていると,モンテッソリーや心理学など読んでみたい本があったので,購入したいと思います。
 絵本をあまり知らない今の子どもたちに沢山読ませたいです。

森:ありがとうございます。北大路書房さんは教育学や心理学の専門書の出版社です。絵本は「さんぽ」と「ひるね」だけです。
510.●36歳・女性
 私自身が昔よんだ,“ちびくろサンボ”がなつかしくて,子ども(3歳)のために買いました。ちびくろさんぼが絶版になっているとはしりませんでした。子どもはとても喜んで“チビクロさんぽ”の話を聞いてくれます。

森:ありがとうございます。お子さんに喜んでいただいて私も大変嬉しいです。
511.●34歳・女性
 子供の頃の記憶では,「黒人の子供」と「トラがぐるぐるまわってバターになる」だけでした。その後絶版になったこと,その理由について理解しましたが,「トラがバターになる」話がなくなるのは残念でたまりませんでした。先日書店で子供がこの本を見つけ「保育園にもあるんだよ」と持ってきました。迷いもせずに購入。家についてこの本を読んでから「さんぽ」に気づき,そして原書の内容もは じめて知りました。

森:ありがとうございます。
512.●27歳・女性
 確か幼少の頃読んだ記憶があるのに実家にはなくて捨ててしまったらしい。絶版になったと知り,以前よりもっと,“もう一度読みたい”という気持ちが強まりました。今日この作品に出会えてうれしく思います。 {どんな作品があるのか存知あげませんが,子供の夢をこわさない,そして子供が同じ気持ちになってあこがれる様な,そんな作品が読むことができると素敵だと思います。}

森:ありがとうございます。自分が子どもの頃に面白いと思った本は自分の子どもたちにもぜひ読ませたいものです。
513.●4才児の保護者
 母親の私がなつかしく手に取りました。子供も絵のかわいさと,物語の楽しさに,とても気に入ったようです。「人種差別」ということで,原作とちょっと変化していますが,やっぱり大好きなストーリーです。

森:ありがとうございます。このストーリーは永遠に不滅です。
514.●28歳・女性
 友人が最近パーマをかけたら黒人の子供みたいになってしまって,「ちびくろサンボ」みたいと言っていました。そんなことを言っていたらその本はもうないんだと聞かされて,残念に思っていました。みんな「ちびくろサンボ」の話を覚えていて,忘れていた私に教えてくれました。本当にないのか本屋でさがしていたら,この「チビクロさんぽ」を見つけました。そしてめいっ子に買ってあげました。私もあらためてじっくりと読めて嬉しかったです。とてもおもしろかったです。

森:ありがとうございます。みなさんに喜んでいただいて私も嬉しく思います。
515.●25歳・女性
 岐阜の県民文化ホールで絵本カーニバル98が行われ,子供と一緒に行って来ました。そこでチビクロさんぽに出会い子供がすごく気に入ってこの本をさがして買いました。私が子供の頃にもあった本で,私も子供も大好きです。

森:ありがとうございます。
516.●30歳・男性
 主人公が犬になっていたのが残念だった。黒人でも,白人でもなんでもいいから人間が主人公だといいと思った。

森:人間が主人公の版も出版されています。ぜひ読み比べてみて下さい。
517●32歳・女性
 本の色づかいが本当にきれいです。読んであげてても,子どももたのしそうに,これ何色とか聞いてきて……。チビクロさんぽの題名にはスミマセンがびっくりしました。なんで変わってるのと思った。チビクロ,パパクロ,ママクロ,楽しいですネェ。

森:ありがとうございます。私は言葉遊びが大好きでいろいろ楽しんでいます。
518●2歳・女性の保護者
 ホットケーキはやはり高ーく積んだ絵がよかった。

森:はい、バナマンさんのもともとの絵がお皿に山になったものだったので、こうしました。その代わりといってはなんですが、「チビクロひるね」で高く積んだホットケーキの絵を描いてみました。
519●36歳・男性
「ちびくろさんぽ」を購入しました。修正本としてその考え方とともにすばらしいと思いました。貴社の出版されている本の一覧も見ましたが,大へん興味のあるものが多いです。

森:ありがとうございます。ぜひ、他の本も読んでみて下さい。『チビクロこころ』もよろしく。
520●36歳・女性
 子供のころ好きだった「ちびくろさんぼ」ですが,絶版になり,子どもたちに「お話」として聞かせていました。この本を見つけ,子供達と楽しく読むことができました。

森:ありがとうございます。
521●26歳・女性
 私は子供の頃に「ちびくろサンボ」を読みました。今その本がないのは淋しい気はしますがまた違った形で子供に読ませる事が出来うれしいです。子供が大きくなったら「ちびくろサンボ」と「チビクロさんぽ」の話をしてあげたいと思います。

森:ありがとうございます。灘本さんがもともとの原作の翻訳版を出しました。ぜひ比較してみて下さい。
522●30歳・女性
 子供の頃から「チビクロサンボ」の絵本が好きで,保育園で劇をしたこともあり,大人になり,母になったら,子供にぜひ「チビクロサンボ」の絵本を読んでやりたいと思っていました。それが絶版と知り,急いで出版社へ,1冊とりよせたいとお願いしましたが,もう遅かったのです。差別などの問題があるといわれるからこそ,どこがどうなのか子供達に考えてほしいと思うし,絵もかわいかったし,トラがバターになるお話は本当に良かったので残念に思います。イギリス版でぜひ本物に会いたいです。

森:イギリス版はAmazon.comなどのインターネット書店で買えます。最近、イギリス版の翻訳版を灘本さんが訳して出版しました。
523.●女性
 ハガキには書ききれない意見。
 チビクロさんぼが差別本であると問題になった頃,そして今も正しく差別の意味が理解できたかどうか自分ではよくわかりません。ただ,チビクロさんぼが消えてしまったことが,とても残念です。仕方なく,本当に仕方なく新しいチビクロさんぽを購入して,やっぱりチビクロさんぼの方がよかったなと,申し訳ないけど感じてしまいました。
 図書館では「あるけどお見せできません」と断られ,それは当然でしょうね。子供が学校の図書室で探したけど,やっぱりチビクロさんぼはなかったそうです。 私は,小学1年生(6才)ともうすぐ3才になる2人の子供の母親です。1才前から与え,ひらがなが読み書きできるようになっても,読み聞かせを続けています。それが好きだから。私の幼い頃に,チビクロさんぼを読み,今でも一番強く印象に残っているほど大好きな絵本でしたから,それを自分の子供たちにも読んで聞かせることができないというのは本当に残念です。子供たちはそれでもチビクロさんぽをオモシロイと喜んでくれました。楽しい絵本だと認めたようです。「トラがバターになっちゃうなんてオモシロイね」と。たしかに題名と主人公が変わっただけで,ストーリーはそのままです。でも,寂しいと感じてしまいました。母親の好きな絵本と,子供の好きな絵本は当然違います。両方を与えたいです。ジャンルを問わず。たくさんの中からお気に入りを自分で見つけてほしいです。幼児期に質の高い絵本と出会えることは,大人になってからも思い出深いものですよね。チビクロさんぽが,いつか思い出に残るような絵本になってくれたらうれしいですね。
 改作が出版され,それをなかなか買う気になれずにいたのは,チビクロさんぼへの強い思いがあったからです。でも,子供が突然,2年前に幼稚園の先生から聞いたお話を,私に教えてくれ,それがチビクロさんぼだったのです。きっと先生にとっても大好きな絵本だったのでしょうね。そして,子供も読みたがっていました。差別という言葉を理解できるような年齢ではありません。でも,当時4才だった子供が,今も印象強く覚えている楽しいお話。それでは,チビクロさんぼは無理だけど改作されたチビクロさんぽを買ってあげたというわけです。今まで何度も書店で見かけ,買う気になれなかったチビクロさんぽを,子供はとても喜びました。だから,出版していただいたことには深く感謝しています。その年齢に応じて子供は子供なりに解釈する。それが絵本の最大のメリットだと思うので,私は絵本について何の説明もしてやりません。が,なぜチビクロさんぼがダメになったのかだけは,簡単に説明しました。「難しいね」と言っていました。本当にそうですね。私も,きちんと理解しようと思います。改作を出版して下さってありがとうございました。

森:ありがとうございます。図書館でも見せてもらえないというのはへんな話ですね。読みたい理由をハッキリ示せば見せてくれて当然だと思います。他の図書館をあたってみてはいかがでしょう?
524.●女性・20歳
 子供の頃“ちびくろサンボ”の話が大好きでした。差別している話だなんて少しも思っていませんでした。それが大人になって「差別している」と言われなければそうなのかな……と思うようになりました。廃版になったのを知ってとても残念でした。この本を見つけた時,すぐにかってしまいました。復活してうれしかった。私はずっと「サンボ」は心やさしい少年だと思っていました。またこの話で「人に親切にするときっと自分にも良いことがある」と学びました。こんな良い話がなくなってはいけないと思います。近い将来幼稚園の先生になってぜひよみたいです。また,この絵本に点字をつけようと思います。

森:はい、ぜひ点字版を作ってみて下さい。
525.●女性・35歳
 絶版になった「ちびくろサンボ」を子供の頃に読み“サンボ”が,トラのバターからホットケーキを作ってもらいうらやましく思いました。「ちびくろサンボ」が絶版になったと聞き残念に思っていました。「チビクロさんぽ」と言う似たタイトルの本が出版されていると聞き,たまたま行った書店で見つけ子供に読ませてあげたいと思い購入しました。主人公が“犬”に変わったけれど,内容は同じだったので嬉しかった。差別のことはまだ子供が幼稚園児なので説明が少しむつかしいのでしていませんが……

森:ありがとうございます。差別の話はお子さんが大きくなってからでもいいと思います。添付した論文を参考にして下さい。

『読者カード』291-を追加しました。(1998.4.21)
『読者カード』394-を追加しました。(1998.6.3)
『読者カード』437-を追加しました。(1998.8.27)
『読者カード』502-531を追加しました。(1998.10.23)
|カード1-25|カード26-50|カード51-75|カード76-100|カード101-125|カード126-150|カード151-175|カード176-200|カード201-225|カード226-250|カード251-275|カード276-300|カード301-325|カード326-350|カード351-375|カード376-400|カード401-425|カード426-450|カード451-475|カード476-500|カード501-525|カード526-550|
みなさんどうもありがとうございます。
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