「読者カード」で寄せられた
ご意見・ご感想の紹介


ご紹介します。

 このコーナーでは、絵本『チビクロさんぽ』の読者の方々から寄せられたご意見やご感想をご紹介します。この資料は、1997年12月18日現在で北大路書房に寄せられている読者の声を到着順に紹介したものです。読者のご氏名、ご住所等は伏せ、内容のみそのまま掲載しました。(1997.12.18)
(改作者から適宜コメントもさせていただきました。出版社からは後日『チビクロさんぽ通信』としてお返事が届けられるはずです。)出版社からのコメントも掲載しました。(1998.1.22)
『読者カード』291-を追加しました。(1998.4.21)
『読者カード』394-を追加しました。(1998.6.3)
カード到着順に並んでいます。(番号は便宜的につけています。)
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201.●女性・11歳:
 この本が,再び出版されて良かったです。チビクロさんぽのお話は,母から聞いてい て,トラがバターになり,バターでホットケーキを作るという不思議な所が,とっても おもしろかったです!ホットケーキのさし絵がとってもおいしそう!

森:10代の読者からの感想は初めてです。嬉しい感想をどうもありがとう。

北:おいしそうでしょう,ホットケーキ。
202.●女性・29歳:
 私は自分自身が幼少の頃原作である「チビクロ・サンボ」の本が大好きでぜひ娘にも 読んであげようと思っていたら,差別問題で無くなっていたのを知り,とてもショック を受けていたところ偶然書店でこの本を発見し,すぐ購入しました。今では娘の愛読書 です。{ 今回の「チビクロさんぽ」のようにいろいろ問題が有り,絶版となってしま った名作をまたよみがえらせて下さい。楽しみにしています。}

森:ありがとうございます。

北:「娘さんの愛読書」ですかー。チビクロを末永くかわいがってやってください。
203.●女性・29歳:
 書店で見た時一瞬「あれっ」と思いました。絶版になっていたはずの大好きだった絵 本,次の瞬間黒い犬であること“さんぽ”になっている事に気付きました。でもとって も面白くて印象に残っていた“ちびくろさんぼ”の話を娘達(4才と1才)にも読んで あげたいとの気持ちで中をめくってみました。名前がちがうこと,黒い犬になっている 事以外は,昔読んだあの本と同じであると感じました。そのまますぐ購入したのですが ,娘も初めて読んだこの本にとても魅かれたようです。私もとても楽しんで読む事がで きました。有難うございます。でもやはり人間の子供が主人公であって欲しかったと思 います。白人でも黄色人種でも…。

森:人間の子どもが主人公のものも出版されています。ぜひいろいろ読み比べてみて下さい。

北:近いうちに,インド人の子どもが主人公のものも出版されるようですよ。
204.●女性・31歳:
 「サンボ」が黒人に対する蔑称であった事など知らなかったことが多くあり,今にな ってやっと絶版になったワケを知りました…  思ったより(失礼!)絵もきれいでと てもおもしろく,昔の「ちびくろサンボ」を思い出しながら読みました。今だからこそ ,絶版の「サンボ」を再び出版して頂けたら…と思います。

森:「思ったより(失礼!)絵もきれいで」というところに真実が現れているなあと感じました。

北:「「サンボ」が黒人に対する蔑称であった事など知らなかったことが多くあり,今 になってやっと絶版になったワケを知りました…」・・・・このようにおたよりをいた だいていることそのものに出版の意義を感じております。絵もおほめくださりうれしく 思います。
205.●女性・30歳:
 チビクロさんぼが絶版になったと聞いた時は,幼い頃の想い出がこわれたようでとて も悲しかったです。子供の頃は人種差別とか,全然わからず,トラがバターになってホ ットケーキを作って食べるというストーリーにひかれ夢中になって読んだものでした。
  何が差別になるのかもよくわからず,絶版になった時は驚きましたが,又形をかえ この本が出版され嬉しく思います。年分の子供にも読んでやりましたが,楽しく聞いて います。差別という問題を乗りこえて,この本はずっと読み続けられると思います。

森:ありがとうございます。この話の面白さは永遠だと思います。

北:芸がまずしくて恐縮です。小社もそのように思っております。
206.●女性・32歳:
 3才の娘に読み聞かせました。絵はなかなか好評でした。気持ち1ページの文の量が 多い様な感じがしました。

森:ページ割りや各ページの文章の量は、バナマンさんの本当の原作通りにしてあります。絵本としては確かに文字が多い方だと思います。

北:絵のないページが見開き2ページ続くところがありますが,これもバナマンさんの 原作に忠実にしています。
(以上 1997.12.12現在到着分)
207.●女性・43歳:
 読む程に,黒人の男の子じゃないという不満が,子犬もかわいいじゃん,と思えてき た。けど黒人を野蛮人と考える方が,よっぽど差別的考えだと思います。十年前の絶版 は残念でした。

森:ありがとうございます。「子犬もかわいいじゃん」と言ってもらえたのが特に嬉しい。

北:そういっていただいて,ありがとうございます。
208.●女性・36歳:
 小学一年生時,教科書の本にのっていて,なつかしく思いました。テレビで著者の方 の話をきいたりしたので,どんな風に改作されたのか,興味がわいたので。  { 育児,教育,通じる主婦に読みやすい本をお願いします。}

森:ありがとうございます。改作のできはどうですか?

北:テレビも観ていただいていたのですね。ありがとうございました。
209.●女性・21歳:
 「ちびくろサンボ」は絶版するにはやはり議論が足りなかったと思う。「ちびくろサ ンボ」の差別性はストーリーそのものとは別のところにあるものであって,「ちびくろ サンボ」をなくすことによって差別が消せるかといったら,それは一人一人の認識の問 題であるはずだからだ。
 このような形でこの本をよみがえらせた森まりもさんに感謝したい。こんなにかわい らしい話を知らないで育つ子どもがいたとしたらそれはもったいないことだからだ。

森:ありがとうございます。私の意図をそのまま理解していただいて感謝・感謝。

北:うわー,うれしいこと言ってくださってる。ありがとうございます。
210.●女性・34歳:
 子どもに読んで聞かせると,さいごには「おもしろかった〜」「又よんでね」という 言葉がかえってきた。差別性がある「ちびくろサンボ」の差別表現を修正した作品とい うことで興味があり手に入れましたが,守一雄氏の別冊分も考え深いものがあった。

森:ありがとうございます。子どもにおもしろかったと言ってもらえるこんな話が8年間も絶版にされていたなんて本当に残念なことです。

北:別冊分もご評価いただき,とてもありがたく思います。
211.●2才児の保護者:
 子供の頃ちびくろサンボは大好きな本の一つでした。特にトラがバターになる場面は ,思わずよだれが出る程でした。大人になってこの本が差別問題から,無くなってしま う事を知り,ショックを受けたものでした。今回,この本を新聞で読み,何件か探し見 つける事ができました。
 2才の娘もやはり大好きで,毎晩おねだりしてパパに読んでもらっています。

森:ありがとうございます。私もつい最近まで毎晩子どもに本を読んでやっていました。

北:パパ,たいへんでしょうけど,がんばって読んであげてくださいね。私も10年 ほど読み続けてきて,今だに読み続けてますから。子どものおねだりに屈せず,毎晩読 んであげましょう。もちろん『さんぽ』以外もね。
212.●3才児の保護者:
 久しぶりのチビクロにかんげきしました!! 子供の頃を思い出しなつかしく思います 。

森:ありがとうございます。改作者も嬉しくなるコメントです。

北:こちらでもいっぱい読者の方のお声をもらってかんげきしております!!
213.●女性・34歳:
 4才の子供が,母親が小さい頃読んだ「ちびくろサンボ」の話をきかせると,興味を 示し,書店を探していた頃,TV(ニュースステーション)で貴社の本がとりあげられ ていたのを見せていただいて,色彩もきれいなので購入させていただきました。

森:ありがとうございます。絵がうまくないので色だけでもきれいにしようと考えました。

北:出版社が言ってもなんですが,絵も味があると思うんですけどねー。
214.●女性・28歳:
 子供の頃によんだ,“ちびくろサンボ”の本をどこの本屋さんでも見掛けなくなり, 主人と共に残念に思っている時,TVの番組にてあの“ちびくろサンボ”が問題になっ ていると知りました。
 子供に伝えたい話なので,こういう形でも出会えたことに感謝します。

森:ありがとうございます。これからはチビクロの本と呼んでください。

北:ご夫婦で探しておられたのですか。貢献できてうれしく思います。
215.●女性・18歳:
 『ちびくろサンボ』の本は,私が子供の時,とても好きだった本の一つでした。当時 は幼稚園で歌まで歌ったことがありました。しかし「サンボ」という言葉が差別用語だ ったことが分かったとき,私の目の前から,この本は,消えてしまいました。子供だっ た私は,その理由も知らされず,(大人は皆この本は見なかったことにしようという雰 囲気も感じられたので)私は,首をかしげたまま,この本とお別れをしました。今再び この本に出会えてうれしかったです。そしてあの時の本のもつ事情も分かった今,『ち びくろサンボ』は,素晴らしい本だと思います。多くの子供達に読んでもらいたいです 。
 この本を出版するにあたって,大変苦労なさったと思いますが,この本が生まれたこ とで,多くの子供達が,昔私自身が感じた,とても,おいしい世界に触れられる機会が できるようになったことは,とても価値あることだと思います。

森:ありがとうございます。この話の面白さは永遠だと思います。どんな主人公になってもきっと子どもにおもしろがってもらえると確信しています。

北:このおたよりをいただいて,ささやかだけれど,ひとついいことができたんだ・・ ・,という喜びに浸れております。本当にありがとうございました。
216.●女性・32歳:
 私が子供の頃「ちびくろサンボ」を持って愛読しており,私も2児の母となり,書店 でこの本を探していました。まさか,「人種差別…」で問題になっているとは…。私は 子供の頃,サンボとバターで作ったホットケーキが印象的で心暖まるものがあり,ぜひ 子供にも与えたかった一冊でした。人種差別なんて大人の偏見です。絵本を読んでいる 子供はすなおな心で,差別なんて考えていないと思いますが…。ちなみに「ちびくろサ ンボ」の他にも「どろんこハリー」も大好きで,「ハリー」の方は,昔のままの形の本 があり,すぐ手に入れました。「…サンボ」も昔のまま手に入れる日がくるでしょうか 。

森:『どろんこハリー』は私も大好きです。『さんぽ』をきっかけにじゃんじゃん議論をして、そして黒人差別そのものをなくしてしまえば、原作もそのまま復活できるはずだと思います。

北:この地球上から差別や偏見を完全になくしてしまい,過去のおろかな過ちを過ちと して,忌まわしい事実を隠すことなく誰もが客観視できるようになれば・・・と願いま す。私たち一人ひとりにできることは小さくとも,できることを具体的に積み重ねてい きましょう。
217.●女性・31歳:
 「トラがバターになってホットケーキを食べる」この位しか記憶していなかった本の 内容を再び知る事が出来たことは,大変嬉しいです。絵は,サンボの記憶が残っている のでいまいちですが,仕方がないとあきらめ,今の子供達にさんぽが好きになってもら えるといいな,と思いました。  { ちびくろサンボ,シリーズで,洪水になって流されていくうちにオレンジが流れ てきたりする絵本があったのですが,いつか出版して欲しいな,と思っています。どう か時間がかかってもいいですからいつか必ずお願いします。}

森:この『さんぽ』がきっかけとなってバナマンの作品全体が見直されるようになれば、どこかの出版社から復活されるかもしれません。

北:子どもたちはきっとこの物語を気に入ってくれることと確信しています。
218.●女性・30歳:
 本書を見つけ,自分が子供の頃読んだのをなつかしく思い,手にとったのですが,な にかちがう。主人公が犬に変わっているし,良く見るとタイトルもちがう。人種差別の 本といわれたと言うのは,知っていたが,やっぱりちょっとさみしいですね。でも内容 が大好きなので,自分の子供にぜひ読んであげたいので購入しました。  { 3枚のおふだと言う本を,さがしているのですが(昔話?)出版元をおしえて下 さい。}

森:以下の4点があります。

北:「三枚のお札」は人形劇でもよく上演されたりして,子どもたちにも人気がありま すよね。
(以上 1997.12.22現在到着分)
219.●女性・59歳:
 若い頃、保育園で保母をしているとき、紙芝居で(チビクロサンボ)というのがあり 、よくよんであげ子供は大喜び、私も大好きでした。それから問題になり、さみしいと 思っていました。12月23日、ピア店のきしや店に子供(孫)におくり物をと思い入った ところ、たいへんなつかしいこの本に出会い心うきうきで、私のと孫のおくり物と二冊 買いました。
 今何といって思い浮かびませんがいい本を又よろしくお願いします。

森:お孫さんにも喜んでいただけるといいですね。

北:クリスマスのプレゼントとしてこの本と出会っていただいたわけです ね。どうもありがとうございました。
220.●女性・30歳:
 本屋さんでなつかしく、子供によんであげたいと思い購入しました。男の子が犬に変 わったのは残念ですが、しょうがないですね。子供(7才・5才)は、ストーリーが予 想とちがって進んでいくので、わくわくしていました。くつを耳にするのはとても喜ん でいました。

森:私たちはもう結末を知っていますが、初めての子どもは知らないんですよね。だから、「バターになったトラ」ってタイトルにつけちゃうのは本当はマズイんです。

北:子どもたちには,くつを耳にかぶるところもうけているようですね。 ありがとうございました。
221.●男性・36歳:
 とても面白く、懐かしく読みました。どうして、表紙の帯は白なのでしょう?

森:どうしてなんでしょう?北大路さんがそうしました。

北:表紙に赤と緑を多く配していますので,あっさりと白地にした方がき れいかと思っただけなんです。変でしょうか。
222.●女性・25歳:
 私の知っているのは、「ちびくろさんぼ」だったので「チビクロさんぽ」はどの様に なっているのか知りたかったし、子供に伝えたかったから購入した。絵の色彩・デザイ ンも子供が好きそうなのでよかった。字の大きさもちょうどいいしGOODです。

森:ありがとうございます。

北:色,デザイン,字の大きさなどおほめくださり,ありがとうございま す。
223.●女性・26歳:
 タイトルも、キャラクターも私が小さい頃、読んだものとは違ったので買おうか…ち ゅうちょしましたが、内容も記憶の通りだったので、とてもなつかしくなりました。
 私は差別用語を使った話だとは知らなかったので、単に“話が好き”でしたが、これ からの子供達に読み聞かせるのは、今の方が内容も変わってないし、ストレートに受け いれてもらえる気がします。
 ただ、“原作は、黒人の男の子だった”という事は、残していて欲しいです。(今) この本が子供達の中で一人歩きを始めても、歴史と同じで、“こういう事実があった” と後々でも分かった方が、この本に対する重みや、“差別”について考える機会が増え ると思うのです。
 子供が“差別に対する後書き”のないこの本を読んでいたとしても、私がその理由を 知った以上、娘に“差別に対する後書き”に変わる話をしていると思います。再販あり がとうございました。

森:ありがとうございます。ぜひ差別の問題は親子で考えてみて下さい。

北:別刷りの論文は,後々まではずすことなく添付していくつもりです。 楽しい「物語」とともにこの絵本の背負ってきたことについて,大人が語りついでいく ことが大切だと思っています。
224.●女性・38歳:
 友人が子供へbirthdayプレゼントとしてくれたものですが、言葉をもじってる(題名) 所 がおもしろいと思った事と、子供が見ても何か気になるようで、何度も“何”“どうし たの?”と子供と会話しながら読めて“なかなか!!”とおもったので、お便りしました 。
 次は下の子供へゆっくり本屋さんで見つけてあげたい、と思った一冊でした。

森:ありがとうございます。本当にこのお話は子どもをひきつけるようですね。

北:「言葉をもじってる(題名)所」が「おもしろい」と評価いただける 場合と「ふざけていてけしからん」と批判いただく場合とどちらもあります。評価いた だき,ありがとうございます。「何度も“何”“どうしたの?”と子供と会話しながら 読め」る本というのはいいですよね。だって,いろんなことを子どもと話できて楽しい ですもの。
225.●女性・25歳:
 クリスマスも近いことですし、子供にと思いながら買いました。“チビクロさんぽ” 私が小さい頃1番好きだったお話。どこが好きだったかって、何を言ってもトラがバタ ーになっちゃうところ。本当にバターはトラでできているって信じてました!!  “チビクロさんぽ”を購入させていただきました。小さい頃がよみがえりました。何 度も何度もくり返して読んだ“ちびくろサンボ”。内容(ストーリー)がほとんどその ままってところが、私はうれしかったです。  この本を出版していただいてありがとうございました。再び出会えたことに感謝!!

森:バターって貴重品でしたものね。

北:このストーリーとの再びの出会いに貢献できてうれしいです。
『読者カード』291-を追加しました。(1998.4.21)
『読者カード』394-を追加しました。(1998.6.3)
カード到着順に並んでいます。(番号は便宜的につけています。)
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みなさんどうもありがとうございます。
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