2A3アニバーサリィモデルがやってきた
いつかは2A3のシングルアンプを組み立てたいと思っていたが、いつも巡回しているサン・オーディオのページに20th記念モデル発売のお知らせが載っていて、グレードアップパーツの仕様でいつもよりも安いということで注文してしまった。2009年11月5日に出荷ということであったが、予想以上に注文が多くて入荷待ちのお知らせが届いた。11月21日に到着した。

この写真が送られて来た箱。なぜ箱が二つあるのかということは気にしないで欲しい。何のことはない、コントロールアンプもセットで注文してしまった・・・
- シングル・ステレオ・メインアンプ SV-2A3
- ステレオ・コントロール・アンプ SVC-200
SV-2A3のスペックは、2A3 x2, 6SN7GT x2, 5U4G x1(3.5W+3.5W)である。非力と言うなかれ。昔トランジスタアンプの出力が高い方が当然高かったし、出力=アンプの性能だと思い込んでいた。だが、このアンプをKEF IQ90につないで聴いてみてその考えは間違いだと気付かされた。真空管アンプの真髄はシンプル回路にあるとの思いこみからシングルアンプを選択したのだが、出力は少し不安だったがそれは杞憂だったのだ。。
パッケージ

箱を開けるとそこにはなぜかコンデンサーが・・・

マニュアルと配線写真がありました。マニュアルは、以前作ったKT-88シングルアンプに比べてはっきり言って詳しくはありません。しかし、配線図と実体図を見比べながらじっくり楽しんで組み立てる楽しみがあります。
オープン

マニュアル類の下はこうなっていました。

発掘途中...
ついにツングースの・・・いや、ロシア製の真空管発見。
昔、ソ連のミグ25が亡命事件で北海道に着陸した。そこにはオーソドックスな真空管が使われていた。「遅れている」と一般の人は思ったが、実は核爆発の電磁パルスにLSIは耐えられないため、信頼性を優先したとのことである。

掘り起こしたSV-2A3本体・・・。
重量の大部分が、このトランス群である。記念モデルと言えども、トランスの色までは手が回らなかったということか。経費かかるからね。

裏返したSV-2A3本体・・・。
ここまでやってくれなくても、「部品ぐらい自分で着けたい、その分安くして」と思いつつも「まっイイカ」モードで製作します。
製作開始・・・その前に

人は道具によって進化した。だからそれはおろそかにはできない。
ということで、私のラインアップは左から、半田ごてとこて台、ハンダ吸引機、ワーヤストリッパー、ニッパーとラジオペンチ、そして最右はナットのドライバー(名前を度忘れした)
コテ台がないと、半田ごてが「コテッと倒れる」から必須であるし、大体一生使えそう。
そして何より私のこだわりは、ワーヤーストリッパー! それも、はさんでからぐっと引っ張るタイプではなく、穴に合わせて差込、握るワン動作で「ガッチャン」の音とともにワイヤーが現れる物が良い。
製作開始!

もう、製作は始まっているのだが、端子のハンダの乗りを良くするために、金メッキ以外の接点はなるべく細かい紙やすりなどでクリーンにしておこう。。
なぜ、金メッキは除外なのか。それは金は錆ないから、表に酸化膜を作り半田の乗りを妨げないから。

特に電源系は太いコードでしっかりと・・・



一番配線が難しかったのが、ボリューム部。ステレオなので複雑だし、狭い所の作業だし、シールド線だし・・・。はっきり言って、IC基盤工作の方がよっぽど楽だと思う。
制作終了
あれ、記事はってつっこみはなしです。



このぺえじ
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心『狸』学
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真空管アンプは音が良いと言う人と、トランジスターアンプの方が原音に忠実だと言う人がいる。ある意味宗教論争みたいなものだ。
そう言った論争に自分自身で決着をつけるべく、Triode VP-MINI88MarkIIキットを購入して組み、「おっ、これは悪くない」と思った。そうなると、欲が出てくるもので、オール手配線だったらどうなのか?など考えたのが運のつきだったのである。

真空管アンプはこれが初めてであるが、初めてのアンプは学生時代にICで作った。つまり、時代を経て(?)、真空管アンプに進化した。