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QTVR Cam Type II

Macworld EXPO Tokyo
で派手にデビューした全自動QTVR撮影カメラですが第弐弾が登場します。

今度の奴は一味違う!

なんじゃこりゃーっ!!!



概要
 

    上の写真が全てを語っていますがLEGOです。そうあのブロックのLEGOです。昔さんざんお世話になった人も多いのではないでしょうか?かく言う私もめちゃくちゃお世話になったものです。

    時は流れLEGOにもハイテクの波が押し寄せて来まして(正確にはLEGOはかなり初期からコンピュータと教育に関わりがあった)ついにコンピュータ付きのセットが一般向け市販されるまでになったのです。(教育市場向けには前からいろいろあったらしい)

    その名を MINDSTORMS と言いましてコンピュータチップ内蔵の制御ユニットに各種センサーやモーター、ギアなど豊富なパーツが入って、さらに制御プログラムを組むためのソフト(Windows95用)とユニットと通信(主に制御プログラムのダウンロード用)するための赤外線ユニットがワンセットになっています。これさえ買えばメカトロ工作がガンガン楽しめるスゴイおもちゃなのです。

    ところでこのMindStormsですが日本で入手するのはちょっと大変です。なんせ英語版しかないのでレゴジャパンは扱っていないのです。当然そのへんのオモチャ屋さんでは売っていません。

    今日本で入手するには平行輸入さてれいる物を買うか、個人輸入することになりますが、まあここ最近は状況も変わりつつあるようで、秋葉原界隈なら店頭でも大量の在庫をみることができるようになりました。

    私の場合は輸入代行業者に頼んで(Web上からSSLで注文可)ちょうど一週間で到着しました。

カメラについて  

    MindStormsの説明をしていると長くなるので、とりあえず本題のカメラの方を見てみましょう。

    壱号機(Expoバージョン)と違いこちらは2モータでパンニングとシャッター制御を独立して動かしています。またパンニングの角度制御も光学センサーを使った制御になっています。

    これはせっかくCPUがあってプログラミングできるのですからそちらを十分に楽しむためです。壱号機の動作原理を移植するとMindStormsを使わなくてもTechnicシリーズなどのモーター付きのセットでできてしまうからです。もちろんLEGOのパーツで例の回転機構を再現するのはそれはそれで大変なことなのですが・・・

    メカの詳細は後日解説を書く予定ですが完全にMindStormsの基本セットの部品のみで作成しています。拡張キットも持っていますが、とりあえずどこまでできるかやってみたらすべて足りてしまいました。

    ですから、この重量物を安定して回転させるターンテーブルの機構も全て基本セットのパーツを組み合わせて作っています。

    今回じつはもっと時間をかけて造るつもりだったのですが、夢中になって徹夜したらほとんどそれで完成してしまいました。

    メカ的にはなぜか全然迷いがなくサクサクと組めてしまい二日目は細部のデザインや動かしたさいの強度アップなどに気を使うことができました。

    でもあまりの集中度に家族は完全に声もかけられないような状態だったようですが・・・。

    今回のそもそもの出発点は「あんなにマニア受け(笑)したQTVRカメラだけど、他の人は簡単に作れないからなぁ・・・」と言うところにあったのですが、なんせ超汎用部品の組み合わせですから、世界中どこでも再現性があるし、カメラホールド部とシャッター機構を合わせればどんなカメラでも使えるというのがものすごい魅力だったのですね。

    この間のEXPOでも外人はQTVRに興味津々の人が多かったのですが、LEGOとかもものすごく好きそうですからね。逆に今までこのコンセプトでMindStormsを組んだ物が無かったのが不思議なくらいです。このアイデアを思いついた時は本当に興奮しました。

    是非みなさんもMindStormsを買ってQTVRカメラを造りましょう。

 

プログラムについて  

    次に肝心なプログラムに関してですが、PB2400cでばっちり動いています。でもこれはつい最近可能になったばかりで、このためのパッチを開発された方には本当に頭が下がります。

    パッチを当てないとVirtual PCなどを使用しても肝心のプログラムやファームウエアをRCXに転送することができないので何もできずに泣くことになります。私的にはそのためにWindowsのパソコンを買うのは美しくないのでPB2400cで動かせるようになるまで購入したくてもできない状態がず〜っと続いていたのでした。

    このようにPB2400c 320/G3上で走るのVirtual PCできちんとプログラムができています。速度的にはもともとそんなに速く動かすソフトではないので十分実用になっています。

    ただVirtual PCのウインドウをMac上にフローティングにしておくとプログラムのスクロール(自動的にスクロールする)が上手く動きません。

    どうせ640×480しか画面を使わないのですがWindowsの画面を800×600にしてPowerBookの画面にフルに表示するようにするときちんとスクロールするようです。

    IR Tower(赤外線ユニット)とつなぐ為のシリアルケーブルですがPC用なのでD-Sub 9pの物が付属しています。また、9p - 25pの変換も付属しています。

    マックの場合Mini DIN 8pなので何らかの変換をする必要がありますが、デジカメ用の物でもPalm用の物でも使用できるようです。

    ピンアサインを調べて見ましたが、もっとも単純な接続でした。ソフト側にパッチさえ当ててあれば問題はないでしょう。

    また、自作しようとも考えたのですがネジ部が全くないモールドなので市販のD-Subコネクタでは全くだめです。同型のモールドのD-subケーブルを秋葉原で探しましたがとりあえず見つかりませんでした。

    自作する場合はオリジナルのケーブルを半分に切って、片方はD-Sub 9pを付け、もう片方はMac用にMini DIN 8pを付けるようにするとすっきりしたケーブルになると思います。

おまけ  

    こんな物もついでに作ってみました。レリーズボタンです。

    タッチセンサーが余ったのでスタート用のスイッチを作りたかった(プログラムのテストの時も便利)のですが、余った可動パーツとかを組み合わせたらかなりいいものができました。

    マウスのようにクリックするか、手で握ってレリーズとして使用することができます。

    以上、ちょっととりとめがないですが、作成報告第一弾としてアップしておきます。メカの解説や、リンクとかも足さないといないので後で追加したいと思います。

    また、掲示板にもいろいろ書いていますのでそちらも見てください。

    動画のページができました。壱号機も弐号機も回ってます。


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