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Espresso Diary



10月15日

勝利宣言に代えて

勝利宣言など、する気にはなれない。 あまりにも多くの出来事が、毎日起り続けたからだ。世代交代、IT革命、大逆転劇、地域社会。 数あるテーマの全てを網羅するなんて不可能だ。 今の私は、スタッフ用のメーリング・リストの一節を引用して、それに代えたいと思います。

以下は「田中康夫応援団 県民ネットワーク松本事務所」から発信されたメールです。 書き手は、私。受け取った方々の名前は、もちろん明かすことはできません。

昨夜、松本事務所に、中年の男性が手に1000札をもって入って来られました。Mくんと僕が、いつものように、

「お手数ですが、こちらの封筒に、ご住所とお名前をお願いします」

と申し上げたところ、

「俺は、住所が無いんだよ。ホームレスだから。 でもね、田中さんには、何としても勝ってもらいたんだよ。 俺は2年前に沖縄から松本に来て、投票は出来ないんだけど、きょうは、ちょっと金が入ったから持ってきたんだ」

と、おっしゃってました。

ホームレスのおじさんが、手に1000円札を持って寄附していただけるような選挙事務所でお手伝いが出来たことを、 私たちは、誇りにしたいと思います。


ご支援いただいた皆さん、ありがとうございます。 私たちの街は、こんな感じです。皆さんの街は、どうでしょうか。

こちらの「テキスト庵」でも更新報告をしております。

9月26日

大きな船が沈むとき

人々は、安心しきっていた。大きな船に乗ったのだから。 エライ人たちも、みーんな乗っているではないか。何の不安があるというのだ。

しかし、タイタニック号は、ゆっくりと沈み始めた。 最初は、ごく僅かな人々だけが事態を把握し、覚悟を決める。 必死でボートを探す人。ただただ、パニックに陥る人。「誰の責任だ!」「何とかしろ!」。 そんな悲鳴に似た声が聞こえる。責任の擦り合い。罵り合い。甲板の上の光景が、私には目にみえるようだ。

田中康夫は、いわば信州に入り込んだウィルスである。 ウィルスは、自らを複製し、情報を伝える。細胞から細胞へ、 個人から個人へ。伝達のスピードは極めて速い。それは外科的な対処療法では、対応できない現象なのだ。 県政はウィルスとの共存を避け続けたがゆえに、病理に侵される結果となった。 免疫力が、低下していたのである。他者との共存を避け続ければ、抗体もできないのだ。

今回の選挙の隠れた争点は、世代交代である。44才の知事が誕生すれば、それは全国で最年少となる。 M君やC君、それにK君のような30代前半のスタッフが、松本事務所の中心的な存在になっている光景には、 ほんとうに驚いてしまう。かつてJFKのスタッフが、「ボーイスカウト」と揶揄された歴史を連想してしまう程だ。

ケネディよりも、更に小さな集会からスタートした大統領もいる。 ジョージアに接する州境の街で、ひとりの図書館司書が定年で退職した。 その労をねぎらう為のパーティに、笑顔に癖のある男が現れ、人々と握手を始める。 「ジミー・カーターと言います。こんど大統領選挙に出るんです」。 小さな集会を侮れない時代が、日本にもやって来たのだ。

「金ぴか80年代」が終わり、「失われた10年」と呼ばれた90年代も過ぎた。 これからの10年は「自立と共存」が問われる時代になるだろう。 歴史が動く現場に立ち会える幸せを、私はひとりでも多くの人たちと共有したいと考えている。

9月17日

池田ふみたか氏のページ

当店のお得意様より、池田典隆氏への支援の依頼がありましたので、 リンクを張ることにしました。ここです。 余りに素晴らしい、「偉大なる首領さま」のページなので、思わず涙が出てしまいそうです。 いや、マジで・・・。

9月9日

長野知事選挙

「ぼくの方は、まだ、小さな小波(さざなみ)なんだなあ」。 エレベーターに乗った田中氏が、つぶやいた。昨夜は、勤労者福祉会館にて、トークライブ。 同じ時間、同じ建物の大ホールでは、共産党が決起集会に400人を動員。 対する田中陣営に集まったのは、100たらず。

地方では「人の噂も住民登録」である。誰が何処の高校を出ていて、親類はどうで・・・。 そんな中では、選挙に関わること自体が、用心の対象だ。 動員力の少なさは、都会でメディアに接している人には意外だろう。

金がない、組織がない、事務所もない。松本は、依然として市民に頼る選挙である。 小さな集会で回されるカンパ袋には、一万円札が何枚も入るので、驚いてしまう。 アマチュア集団ゆえ段取りも良いとは言えず、取材陣も困惑ぎみ。 しかし、それゆえ池田陣営は、田中康夫の動きが読めないのだと思う。

「パソコンできないんですけど、いいですか?」と、シャネルを腕にした主婦が尋ねてくる。 「まだまだ、世の中すてたもんじゃないな、と思いましたよ」と、若いサラリーマンがやってくる。

マスコミへの対応、組織づくり、事務所探し。 その多くを、30代〜40代が担っている。まずは、とにかく資金集めと考え、銀行に口座を開いた。 窓口は、頭取が知事に反旗をひるがえす八十二銀行の松本営業部だ。 フロアーには「信州の異常さ」を報じる雑誌「アエラ」が置かれている。

「名義は『田中康夫深志応援団』で、お願いします」。 待つこと、しばし。「通帳と一緒に、事務所でお配りください」と、銀行のパンフレットを渡された私は、 「ありがとうございます」の声が「頑張ってください」と聞こえた。

松本勝手連の立ち上げの会合は、川のほとりの喫茶店の地下室で行われた。 「会社にバレたら、左遷だ」。「名前の他は、勘弁してください」。 そう話すサラリーマンの人たちを前にして、私は、時代が全体主義へと傾いたときの欧州は、どうだったのだろうか?と考えていた。

「iモード対応のページは、お任せします」。えーっ、全県に渡る候補者の情報をまとめるなんて、無理だー。 しかし、草の根の選挙とiモードの組み合わせは、新たなビジネスを生むかもしれないな。

私たちは、田中知事という名のベンチャー・ビジネスを立ち上げようとしているのかもしれない。 ただし、私たちが望んでいるキャピタル・ゲインは、お金ではなくて、自由である。

9月2日

女性とネットが政治を変える

昨夜は、全県から約30人の支持者が集まりました。 南北200キロに106万票が散らばる信州での短期決戦。 初めての全県レベルでの会合でした。ホームページは、こちらに立ち上がりました。 以前からある田中康夫のオフィシャル・ページはこちら

メンバーは、会社員、ペンションや飲食店の経営者、僧侶、農業、陶芸家、主婦など様々。 そこに、イタリアから田中康夫氏の電話も入り、戦略会議。 電話番号ではなく、まずメール・アドレスをやりとりする所に時代を感じます。 今度の選挙は、「オフ会の積み重ね」のようになりそう。

アメリカの大統領選挙の話もでました。 本来なら、米国のように政策を戦わせて勝負をするのが選挙。 しかし、あらじめ県庁や市町村長たちが、自分たちの都合で決めてしまおうとしている。 そこが不満、というわけです。今回の知事選には、ちょうど大統領選挙が重なってくるので、 「どうして日本は、こうなの?」という声も高まってゆきそう。

私は、ここ数日、信州大学の学生や地元の20代の人たちと話してみた感触を述べました。

活字を読まないので、田中康夫を知らない人が多い。 選挙そのものに対する敷居の高さを感じている人も多い。 20代の人だけで直接、候補者と話し合えるような場面を作る必要もあると思います。

長野県には、20代の若者と知事が直接対話できる機会がある。 そういう事になれば、かなり雰囲気が変ると思います。

しかし、田中さんはイタリアからの電話でいわく
若者は動かないから、子育てを離れた主婦が一番大事。 小さい子供がいる女の人は、動けないから。 神戸でも、そうだったけど、そういう女の人で、来たのをパクパク食べていかないとダメ。 村上春樹とか吉本ばななを読んで「自分は優しいんだ」と思っているような若いのじゃなくて。 投票日の当日に「あんた、選挙いかなきゃだめよ。田中康夫よ」って、尻の重い夫を連れ出すような人を増やさなきゃ。
支持者として声を上げた人の中には、 連日のマスコミからの取材や、県の内外からの励ましのメールが殺到しているという人もいて、風を感じます。

長野市の切り絵作家の柳沢京子さんからは、今回どうして田中康夫という事になったのか?というお話もありました。 最初は、民主党の小山さんを推す声が強かったが、 女性たちの声が「田中康夫にぜひ」と傾き、彼の持っている振幅の大きさに感じ入る人が増えていった、との事です。

柳沢さんのカリスマ性というかオーラは、凄いと思いました。 説得力と行動力がある。長野の経済界にファンが多いというのも肯ける。 「民主党の小山さんを」と松本で言ってた人が、長野市に行って柳沢さんに会って帰ってくると「田中康夫」になってるんだもの。

こんどの選挙では、「女性とネット」がとても重要なポイントになると思いました。 選挙選が、結果としてキーパーソンとなる女性を浮上させる予感がします。 信州では、女性とネットが政治の風景をガラリと変えつつあり。 その変化は、これから、いや、現在、日本の各地に広がりつつあるような・・・。 私は、それを現場からレポートしていきたいと思っています。


3日は、夕方7時から、浅間温泉の文化センターにて松本の勝手連がスタート。 また、小布施では大規模集会が予定されています。同窓会関係では「有志の会」が発足に向け準備中。 正式にスタートした際には、お知らせします。

8月28日

田中さんと話してみた

田中康夫さんとお話しできる機会なので行ってみた。 昨日の「市民グループとの会見」。とはいえ集まったのは20人ほどで、 その半分が私の親類や高校の同期生など。取材に来たマスコミの方が多かったかもしれない。

そこで、私は、こんな事を話しました。

◆◆◆

ぼくは『なんとなくクリスタル』以来、田中さんの書かれているものを、ほとんど読んでいるですけど、 最近考えてみたんです。田中さんが、何をテーマにしてきたのか?

それは「共存」じゃないかな?って思いました。男と女の共存。古い老舗と新しいトレンドとの共存。 サーヴィスをする側と受ける側との共存。貧しい者と富める者との共存・・・。

これからの長野県に必要なのは、共存というテーマになると思います。行政と市民との共存。 高齢者とハイテクとの共存。自然と産業との共存。県外から移ってこられた方との共存も大事だと思います。 ぜひ、そういうテーマで知事になっていただきたいと思います。

◆◆◆

会場では「とにかく立候補表明を!」という声が強かったが、出馬表明には至らず。 「はじめに出馬ありき、では意味がない。自分たちで何とかしようという動きがなければいけない」。 田中氏は、そんな趣旨で、出馬を促す支持者に対して「ぼくは、失礼だけど、それは違うと思う!」と厳しい言葉が出る一幕もあり。 まあ、考えてみれば「有名人が来て、頭下げて、皆が拍手」なーんて選挙の方が、よっぽどヘンだ。

印象的だったのは、Iターンで信州に来たという穂高や大町の人たち。 都会から選んで移り住んできた人たちは、やはり環境や文化に対する関心が高く、 おそらく信州の地縁・血縁的なシガラミ行政にウンザリしているのでは?と感じた。 八ヶ岳山麓や北アルプス方面には、自分たちの受け皿となる候補者を求めるIターンの人たちが多いんだろうな。 先日も、キッセイ薬品の研究職の人たちと話していて思ったんだけど、今の信州の経済は、ほんと県外から来た人たち無しでは成り立たない。

松本の市議や県議の人たちは、メディア選挙の怖さが解っていない。郊外のフツーの人々の意識が解っていない。 或る保守系の市議いわく「田中?オレの所に挨拶に来れば、考えてやってもいいけどね」だって。

元・副知事の池田氏は、県下すべての市町村に後援会を組織。 村長さんや議長さんたちは、支持を訴える文書を作って、あちこちを回っているらしい。 今度の選挙は、回覧板とケータイ・インターネットとの闘いにもなりそうだ。

作戦のすべてを、ここに書けないのが残念だが、仮に田中知事が誕生したら画期的だ。 市町村長や議員さんは、みーんな勝馬に乗ろうとして、池田氏を支持してる。 私の周囲の30代のフツーの会社員が、そんな「えらーいオジサンたち」を差し置いて、直接、知事と政策について話し合う場面も見られるだろう。 そのとき「偉い人たち」が、どんな顔をするのか?見てみたいと思う。

昨日の集まりは、とても小さく、ささやかなものだった。対する県の組織は大きく厚く、告示までには時間も少ない。 しかし、不思議なことに、私たちは全く負ける気がしないのだ。

8月23日

田中康夫 県知事選へ

長野県の顔を選ぶ選挙は「官vs民」という構図だ。 県議、自民党、市町村長の大勢を固めた池田典隆に、経済界と市民グループが田中康夫を担いで挑戦。 信州の財布、八十二銀行の茅野頭取や平安堂書店の社長などが、田中支持を表明している。 まあ、結論から言えば、私も田中支持だな。

出馬表明は遅くとも9月初頭まで。マスコミに対してインパクトのある形、 県民の要請を受けて・・・というタイミングが模索されている。 田中氏の頭には、先の東京都知事選の教訓が入っていると想像する。 待望論の高まりを待って、直前に表明という展開。

今月27日には田中氏が松本に来て、市内の支持者たちと会談の予定。 田中氏の母校・松本深志高校の同窓会の支持者は、すでに電話作戦。

民主党は、候補の擁立を見送り。羽田孜氏らが自分たちの後援会が割れることを怖れたからだ。 連合は「税金を使う側ではなく、払う側の代表」を条件になお模索中だが、おそらく田中支持に傾くだろう。 参議院議員の今井医師は、田中支持へ。

選挙は、世代間の対立という構図にもなる。 田中支持は30代〜40代が多く、池田支持は50代〜60代。 ペログリな康夫ちゃんには保守層の反発もあるだろうが、 オリンピックで帳簿を無くし、五輪貴族を太らせた池田副知事への反発も強い。 池田氏では、保守票をまとめきれないと思う。

菓子は、村上開新堂。千代紙は、いせ辰。田中氏の生活感覚は、実は「保守」である。 政治的な立場は、反PKOで、やや左。これは、長野県人の好みに添うかもしれない。 「なんとなくクリスタル」ではないが、なんとなく暮らしてる人たちに「おもしろい!」 と思われる選挙になるか、どうか・・・。 風をはらんだ空中戦となれば、田中知事の誕生も不思議ではない。

高知県、三重県、宮城県、東京都。 お役人の司ではなく、経営者のようなタイプの首長に人気が集まっている。 かつての選挙で重要だったのは、イデオロギー、組織票、公共事業。 現代は、インターネット、情報公開、独自の税制が焦点になってきている。

シリコン・バレーは、ヒューレッドとパッカードという2人の若者が倉庫で創業した所が発祥といわれている。 しかし、カリフォルニア州が株主に有利な税制を採用したことも無視できない。 知事が採る政策によって、都道府県の経済力に差が付く時代が、日本にも来るかもしれない。

信州は、高齢化のスピードが速い。経済は、電子部品を中心に回復基調。 そこでは、多くの外国人や県外出身者が働いている。 公共事業は、オリンピックで既に進み、むしろ環境に軸を置いた政策が求められている。 民間の経済はサービスやハイテクが中心なのに、行政は未だに土建屋中心。このギャップが「官vs民」という構図を生んだのではないだろうか。

したがって、政策のビジョンとしては「お年寄りと、ハイテクと、県外者と、自然が共存する信州へ」となろう。 行政的には、帳簿の廃棄の反省から「情報の公開」が課題。 「外国人との共存」という姿勢が打ち出せれば、タカ派・石原都政と好対照となるだろう。

中心商店街を活性化する為には、金をかける再開発事業よりも、ゴミを利用する方法が面白い。 今は生活が多様化しているので、朝の決まった時間に、決まったゴミしか出せないというのでは、非常に不便だ。 街の中心地に、平日の昼に持って行ける場所があれば、街中に人もクルマでやってくるし、分別も進む。 クルマ社会の信州なら、自分で運転して主婦が持って来てくれるのではないか。

選挙運動としては、業界や団体を回るより、現場を回るのが効果的。 産業廃棄物が問題になっている三郷村。水の浄化で、諏訪湖。 新たな道路の建設に反対の多い安曇野。メディア的にも絵になる。

問題が多い吉村県政が続いたのは、とにもかくにも「長野オリンピック」という旗があったから。 しかし、池田氏には旗が無い。田中知事の実現は、いわれているより現実的な話だと思う。


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