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Espresso Diary

2月27日

Pメールとポケボー

街には、18才がドッとくりだしています。 試験も終わった。就職も決まった。免許も取った。 1980年代に生まれた彼らの手には、ケータイ。 松本で見る限り、IDOが多いようです。 料金も安めで、Pメール機能つき。ポケベルを使ったことのない世代も出てきました。 もう、最初のケータイにメールが付いてる。

今週も近所でビールを飲んでいた私。 隣では18才のタナカ君が、Pメールの着信を見て喜んでいました。 「こんどの飲み会、たのしみだね」と、看護学校の女の子から入っている。 「ぼく、こういうササヤカなことに喜べる人間なんですよ」と言うタナカ君。 「嬉しいからガンガン飲んじゃいますよ」と、カクテルを一気に飲み干して返事を送信してました。

私が10代の頃は、カクテルといえば高級なイメージが強かったもの。限られた場所にしかなく、 とてもサクッと飲んでしまうものではありませんでした。 居酒屋で甘ったるいドリンクが出ている時代には、カクテルに対する感覚も違うんだなあ。

「なるほど」と感じたのは、ソヤノ君の使い方です。こちらは20代の半ばのPメール。 ペルージャなんかのサッカーの試合結果が入っています。 WOWOWに加入してテレビを見ている友人が送信しているんだとか。 ニュースを見ていて「これは!」というネタがあれば送信しあっている。 駅前の電光掲示板やテレビのテロップが、個人の手の中にある感じです。

パソコンで、ホームページで、更新で・・・。 そんな風にしている自分が、何だか重たくて大げさな作業をしている感覚になることもあります。


今月は、ポケットボードを買ったという顔見知りのOLさんがいたので、何か試しに送信してもらえないかと頼んでみました。 ポケボーからのメッセージが、どんな風に見えるのか?そこが知りたかったのです。 で、送られてきたのは、こんな文章。(本人の許しを得て、以下に引用します)。

急に決まった出張で私は今羽田空港にいます。 12:15発の庄内行きの飛行機に乗るためです。出張ばんざーい! さて、先程購入した東スポでも読もう。
Pメールやポケットボードでのやりとりは、やはりパソコンとは違う感じ。 文章が軽くて、センテンスが短い。道具の小ささが、内容をも変えている気がします。 同じ女性から普段もらうメールと比較して感じました。以下は、自宅のパソコンから送信された文章です。
>今日、天気が良かったので
>お昼に散歩していたら
>どこかのお家のベランダから
>突然、ミッキーマウスが落下したのを目撃しました。
>毎日、世界中に愛想をふりまくミッキーでも
>やっぱり、やってられなくなる事もあるのでしょう。
>自ら命を絶ったミッキー
>辛いのはサラリーマンだけではないんですね・・・・
小さな通信機器で送信される言葉には、「今、この瞬間」という時間の意識が強く出ています。 一方、パソコンで送られる言葉には「その日いちにち、今週」という時間の感覚がある。 やはり、ハードが変われば、ソフトも変わるということなのでしょう。 ハードが小さくなることは、単に持ち運びが便利になるというだけではないようです。

2月25日

街と Tシャツと 私

まだまだ寒い信州の冬。アンダーウェアには厚手のシャツが欲しくなります。 私が使っているのは、"United Sports Activewear"。ここで買ってます。インターネット通販の老舗。

"Hanes"を着はじめたのは、10代の後半でした。柔らかい肌触りに驚いた覚えがあります。 わりと早くヨレヨレになってしまうのですが、最近はクルマの窓ふきにヨレたヘインズが便利なことを発見。 車内で良く使っています。あの3個パックも、当時の松本では扱っている店が無かったなあ。 今では、どこのスーパーにも置いてあって、時代の流れを感じます。

首まわりの形が崩れないのは、良いアンダーシャツの条件。 いろいろ使ってみて一番この部分が強いのは、ジョッキーのシャツでしょうか。 20才のころ上野のアメ横で買ってみてビックリでした。 なんど洗濯しても変わらない。輸入モノで価格も高かったのですが・・・。 最近、これ日本でライセンス生産されているんですね。松本のロン都で\1,400というのを見て、即買いしました。 あと、私の年代だと"J.CREW"を買ってる人が多いかな。

「今の若い連中が薄着なワケが分かったよ。下に、こういうシャツを着てるんだ」。 市内の眼鏡店の能勢(旧姓・千代)君から教えてもらい、さっそく試してるのが"J.E.MORGAN"のワッフルです。 \2,800。なるほどねえ、という感じ。慶應OBの能勢クンは言ってました。

だけどさあ、もうオレたちみたいな年になると気を付けなきゃ。 ワッフル系は。単なる『ヨレたオッサン』みたいにならないように。
"J.E.MORGAN"は、"Good Store"で買いました。 松本市で今、いちばん勢いのある店でしょう。写真を撮らせていただきました。 カリスマ ショップというのでしょうか。街の若い人たちの間では「グッドの小林さん」で通ってます。

小林さんには、興味深いお話をうかがったことがあります。彼がパルコ松本店にもショップを出してたときのこと。 路面店とパルコでは客層が違うんだそうです。同じ商品を売っていると、お客さんからクレームが来る場合もあるとか。

今の若い人にとって、路面店はカリスマ的な人がいる特別なお店。 商品にもレアな感じがあって欲しい。 だから、普通の人が行くパルコに同じ商品が置いてあると、ガッカリする人もいたりする。

商品があふれるように増えたのが現代です。 若い人の衣服に関する知識も膨大なもの。 となると価値があるのは「レアであること」そして「人」ということなのでしょうか。

そういえば眼鏡を売る能勢クンが言ってました。 中田英寿がかけている・・・。キムタクが使ってる・・・。 そういう商品は、たちまち在庫切れになる、と。

やはり、ヘインズのTシャツさえ街に少なかった時代とは違うみたいです。 今のパルコがターゲットとする年代も、高校生から22才まで。 私なんかが見ても、知らないブランドばかりなわけです。



41回のグラミー賞。年間最優秀アルバムは、ローリン・ヒルの"MISEDUCATION"。 納得です。

2月24日

松本の連続放火事件

「ニッパチ」という言い方は、都会に出て初めて知りました。 2月と8月は、商売がヒマな月。信州の8月は観光シーズンなので、2月と6月の売上げが少ないところが多いみたい。 今年の2月は、とりわけ閑散としてた松本でした。 連続放火事件の影響です。 連日パトカーが回り検問も多く、市内の飲食店には大きな打撃。 夕方になると人通りが絶えてしまいます。

とくに減ったのが、外国人のお客さん。 たとえ正規の入国者でも、警察の姿を見るとヒイてしまう人が多い。

犯人逮捕は、一昨日の夜でした。「捕まったってねえ」「よかったねえ」。 これが昨日の街の挨拶。自宅から1キロ以内で放火が相次ぐと、私も不安でした。

警察からの電話を何度も受けたという牛乳屋さん。 電話で起こされ寝不足が続いたと言う水商売関係のオネエさん。 街全体が猜疑と不安に包まれたのは、あのサリン事件以来です。 地方の街で大きな事件があると、商店の景気にも影響が大きい。

お世話になっている和歌山の「しこう」さんからは、こんなメールをいただきました。

和歌山市でも昨年のカレー事件の際は、市内が意気消沈してしまったように人の出が悪くなりました。 その後も、市長逮捕、近所の大丸閉店、と向かい風が続き、ここにきてやっとカラ元気が出てきたところです。
どこの街も、そうなんだなあ。地域社会と商売はリンクしているのです。

今回の連続放火で、死者は1名。逃げ遅れた身障者の女性だそうです。 まだ20代で、将来はインターネットを使って仕事をするのが夢だったとか。 捕まったのは31才、無職の男性。新聞は「火が出て人が騒ぐのが面白かった」という供述を伝えています。

2月23日

サルサの流行

"Cafe de Colombia"は、コロンビアのコーヒー。 自転車レースに詳しい人なら、山岳の走りに強いチームを連想するかも。 麻薬、コーヒー、エメラルド。コロンビアといえば、この3つが有名です。

コーヒーの売り込みに最も熱心な生産国は、コロンビアでしょう。 コーヒーで得られた収益が、このような形で広報に使われているのです。 最近では、信州のスキー場などで無料サーヴィスがあったり。 10年前には"Cafe de Colombia"という海の家が、湘南海岸にありました。

そこは、ラテンアメリカ出張所という雰囲気でした。 南米からの留学生やラテン好きの日本人が集まる場所として有名。 公的な施設はあったのですが、海の近くで飲み食いが出来てとなると他には無く。 語学力も弱かった私でも、雰囲気だけは楽しめました。当時、南米への窓は、狭くて小さかったのです。

あの頃を思えば、驚きです。現在のサルサ・ブーム。 都会ではクラブに代わって、サルサ・バーが増えているとか。 ボサノバが東京に流れるのは分かります。それはリオの上流階級から広がった都会的な音楽だから。 けれど田舎くさいイメージが強かったサルサが広がるとは。

この辺りの事情を、ラテン音楽の仕事に携わっている方(女性・23才)に質問してみました。 以下は、そのお答え。 やや長いですが、ラテン関係に興味がある方のアクセスも多いので、 引用させていただきます。辛口ですが「サルサ」には、ふさわしい味付けかもしれません。



なぜもりあがっているのか。なぜでしょう。 いままでサルサといえばダサいイメージが強かったのですが、 最近いろいろなメディアでとりあげられ、けっこうお洒落なイメージに変わってきているような気がします。 また、フラメンコ同様、OLの間でサルサのカルチャースクールに行くのが流行っているのも、ひとつの理由でしょう。 フラメンコは気軽に踊りに行けないけど、サルサならたくさんクラブもあるし、パーティもたくさんあるので、 その気軽さがまたいいのでしょうね。

それでも、サルサはきちんとステップがあるのでちゃんと練習した人しか踊れません。 ハウスなんかは、だいだいステップがないので誰でも基本的にはおどれますよね。 日本人は、特にかっこうなどを気にするので、サルサバーでダサイサルサをかっこうよく踊るのがかっこう良いのだと、 メディアに影響されハマっていくわけです。

まあ、サルサだけではなく、メレンゲなんかもサルサバーでは、よくかかります が、なぜかメディアでとりあげられるのはサルサのみなので日本人にうけているのは、 今の所サルサだけですね。それも本当に変な事です。 本当に踊れるのはクンビアやメレンゲなんだけどね。

私は、仕事では日本市場とラテン市場を完璧にわけて考えています。 受けいられる音楽のタイプが同じジャンルでも、まったく違うからです。 私は、この仕事についてからラテン音楽に詳しくなりました。

また、日本人でサルサ関係の仕事をしている人ともなかよくなりましたが、 やっぱりどの世界も狭いなあ、とつくづく思います。 どこにも、宗教ちっくな人間関係があり、東京もこんなもんかといつも思います。 私には、ラテン市場のほうが合ってるようです。



2月22日

東京都知事選 99 その2

Noと言える東京

青島幸男は、無党派だから勝った。それだけでしょうか。 私は争点が見えやすい選挙だったからだ、とも思います。都市博と都庁。

景気が落ち込む街に豪華にそそり立つ庁舎。それは、誰の目にもわかりやすいシンボルでした。 博覧会も分かりやすい政策です。だから"NO"が言いやすかった。 それが今回は見えにくい。だから「無党派」というだけでは、票が集まらない気がします。

保守系の候補が多い選挙。 ゆえに保守票が割れ、共産党の三上満に革新系の票が集まるという見方は、もっと古い感じがします。 美濃部都政を支えた社共の枠組みは、もう無いのですから。 NHKをバックにしてた上田哲の票は激減。 社会党の幹部だった高沢寅男は、練馬の区長選にさえ落ちています。

鈴木俊一を支えたのは、組織の相乗り。そして、メディアの使い方が上手かった中曽根康弘でした。 80年代の中曽根時代、東京の自民はホント強かった。 その時代のムードを反映しやすいが、東京の選挙です。

「国際性」は、決め手にならないでしょう。 今は普通の学生やOLが、バンバン外国に出ている時代。 内向きの問題を、具体的に見せられる候補が勝つと思います。 となると、柿沢、明石は落選かな。

環境、情報公開、財政再建、教育、女性。 この5点を、見えやすく争点に出来る候補が当選しそうです。 となると現時点で最有力なのが、鳩山邦夫。

環境と情報公開は、民主党の得意な主張。財政再建となれば、プロっぽいイメージが大事です。 教育には、文部大臣の経歴がある。官僚をおさえて業者テストを閉め出した経緯も、アピールするかもしれません。

ただ、「女性を重視」といえば「副知事には女性を抜擢します」ってなパターンでは弱すぎ。 土井たか子が女性票を集めた時代ではないのです。 「働く女性のためには、夜間の保育をフォローします」くらいのことを言わないと、ダメでしょう。 「老人には、福祉」というパターンもダメ。 「老いても、なお学びたい、働きたいという高齢者に機会を!」でないと、現代っぽくありません。

私の予想では、石原慎太郎と鳩山邦夫の闘いになりそう。 石原陣営は、各世代にわたる戦術が上手い。23区の西部に自派の議員も多いし、女性票に強い。 その反骨な主張と経歴が、現状に不満な層にも共感されると思います。

対する鳩山陣営は、アクの強さを決断力に見せる技術、それに、遠く多摩方面にも共感される政策を訴える必要がありそう。 音羽御殿のフェロモンは、郊外まで届くのでしょうか。

99年の東京都知事選。私は「太陽族と団塊の世代との争い」になると読んでいます。 信州人なのに。候補者に「Noと言える」のは、何と言っても都民。 東京は、誰に"YES"と言うのでしょうか?

2月20日

東京都知事選 99 その1

無党派というラベルだけでは・・・

無党派。私は「無糖」とか「無農薬」という言葉を連想してしまいます。 ラベルは無農薬と貼ってあるけれど、ホントなの?という感じ。 「無所属」は、スーパーの商品に貼るシールみたいなものなのでしょうか。

ゴタゴタで失点したのは、明石康。 政党のおぜん立てが無いとダメなことを、自ら露呈してしまいました。 反対に得点したのは、柿沢弘治かな。政党の支援が無くたってやりますよ。 そんな姿勢をアピールできた。

明石氏は、公示から選挙が始まると思っていたのでしょうか。 テレビクルーが集まったときから勝負という感覚がありません。 しゃべり方も、どうも東京の気風に合わない感じ。 東京の人は、もっとサクサクしてハッキリした言い方が好きなのでは?と思います。

自民党の支持者には、不満な人も増えたでしょう。 立正校正会や靖国神社の好きな人なら、特に。 まるで創価学会の顔色をうかがうような姿勢じゃないか、と。 保守票は柿沢氏へ、あるいは血統重視で鳩山邦雄へ流れそうです。

野末陳平は、苦戦しそう。青島知事の対する失望が広がった後だけに、テレビ的な軽さが今回は敬遠されると思います。 舛添要一は、悪役だな。やっぱ。女性の票は、集まるのかな?

都市で強いのが公明党。 あそこは、ベテラン都議の方が国会議員より偉そうな感じ。 その藤井富雄と自民が組んでという戦略は、91年に小沢一郎がやって失敗しました。 その責任を追求した人たちが、99年に同じことをやっています。 「神輿は軽くてパーがいい」。そう語ったともいわれる小沢一郎は心中で思っているでしょう。 ほーら、オレが言った通りじゃないか。

次回は、東京都知事選挙の続き。 美濃部→鈴木→青島という知事選の流れも含めて、考えてみたいと思います。




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