『KR』から岩男さんへの回答(その2)(1999/5/28)

『KR』から岩男さんへの回答(その2)(1999/5/28)


Date: Fri, 28 May 1999 08:53:24 +0900
To: IWAO Takumi ,kazmori@gipwc.shinshu-u.ac.jp (守 一雄)
From: kazmori@gipwc.shinshu-u.ac.jp (守 一雄)
Subject: Re: KR's comment on your paper

岩男さま:守@KRです。
 お返事ありがとうございました。

At 5:40 AM 99.5.28, IWAO Takumi wrote:
> まず,念のためにお断りしておきたいのですが,私の前回のメールは,守先生の
> コメントへの「反撃」ではありません.
 わかりました。いただいたメールの表題を「お願い」に訂正します。

> (1)論文の面白さを巡る議論
>
> というわけで,私の論文の面白くなさを,私の今後の研究の進展に役立つような
> 形で説明して頂きたいというのが,第1のお願いでした.頂いたメールによって,
> おおむね守先生がどのような意味で「面白くない」とおっしゃっているのかは,
> 理解できたと思います.
 ありがとうございます。
 ご就職も決まって、期限に追われなくてもすむ研究ができるようになった
わけですから、ぜひ縦断的な研究を計画していただきたいと思います。専門
性が高まるに連れて帰納推論の仕方が変わっていくことを縦断的研究で示せ
れば、とても「面白い研究」になると思います。

守> >ていません。岩男(1994)がもうすでに公刊されたものならば、確認もできますが、
> この部分は,実は投稿論文になっております.心理学研究 第68巻第5号「帰納推
> 論の確証度判断における類似性とカテゴリの役割」という論文がそれです.ただ,
> 両論文の査読期間が重なったなどの事情で,本論文の引用文献には載せることが
> できませんでした.ただ,同じような研究をしている研究者の方には,ある程度
> お読みいただいているようです.ところが,大変残念なことながら,守先生には
> お読みいただいてないため,更に「面白くも何ともない論文」という評価を強め
> たようです.
>
 はい、この論文は教心研のものよりずっと面白いと思いました。
(読んでますよー。)
 ただ、どこにも「修士論文に基づいたものである」旨の記述がなく、
岩男(1994)との関連がまったく感じられませんでした。
 「心研」の方に「岩男(1994)の一部をまとめなおしたもの」と明記するか、
審査中とは言え、「教心研」の方に岩男(in press)として掲載するかしておけば、
両論文の関連は示せたはずです。
 さらに言えば、両方の論文が同時に審査中だったことが事実だとしても、
「教心研」論文の著者校正の時には、
心研の岩男(1997)は少なくとも「掲載決定」にはなっていたんじゃありませんか?

 と書いたところで、両論文の受理・受稿年月日を調べてみると、
 「心研」の岩男(1997)は「1997.3.15受理」で、
「教心研」の岩男(1999)は「1997.11.15受稿」となってますよ。
 古畑任三郎なら、
「おかしいですねえ、教心研に投稿したときには、
もうすでに審査もおわっていたんじゃありませんか?」と言いそうですね。

(以下のご提案への回答は別メールで)

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守 一雄@380-8544信州大学教育学部教育科学講座(これだけで郵便が届きます。)
kazmori@gipnc.shinshu-u.ac.jp 電話 026-238-4214(ダイヤルイン・留守電)
『DOHC』『KR』発行元     Fax 026-237-6131(直通)
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