プロジェクト・ワイバーン


ストーリー企画書

作成者:森宮 照



プロローグ
「ゼカリア」という星で「それ」が見つかったとき、悲劇は始まった。

ゼカリア先史分明の、遺産。
従来の科学を超えた、未知のオーバーテクノロジーによって、
当初は単なる鉱山惑星だったこの星は、
やがて強力な兵器を産み出す、兵器製造惑星へと変わっていった。
「ゼカリア」という星は、「アスフォデル」という星によって統治されていたため、
やがてアスフォデルはゼカリアの兵器を使い、他の星を力で押さえる様になった。

力による支配には、力による抵抗を生む。
それが更なる力を産み出すと、それが更なる悲劇を産み出す。
人の痛みを感じぬ人々で無くては、主の座には座れぬ世界で、
ゼカリアは密かに、アスフォデルのする事を見ていた。
そして刃向かう者が居なくなったあと、
アスフォデルの堕落は、すぐに始まった。
その日は、突然だった。

ゼカリアが、アスフォデルに対して、反乱を起こしたのだ。
ゼカリアは待っていたのだ。アスフォデルが堕ちるのを。
この日のために、彼らは力を貯えていたのだ。

激しい戦いは、7年続き、
アスフォデルはやがて、追いつめられていった。
歪んだ政府は負けを認めず、刃を収められぬまま、
アスフォデルは敵を倒す事ばかりに、終始頭を悩ませた。

「武器が! より強力な兵器が必要だ!」

その思いが正しいのかどうか・・・、彼らにはもう解らない。
だが禁断の扉を開かなくては成らなくなったとき、
最後の審判は、静かに始まったのだ。


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