長野ラジオ孔子学堂だより
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 第27期第2回日中連続市民講座  「中国メディア事情と中国メディアスクール」(12/17) 2023

第27期第2日中関係を考える連続市民講座が12月17日、日中友好センター教室において開かれ、中国伝媒大学教授で長野ラジオ孔子学堂中国側代表の夏丹先生が「中国メディア事情と中国メディアスクール」と題して講演しました。講座には20人が出席し熱心に聴講しました。

夏先生は、中国伝媒大学を卒業し、その後も大学で勤務してきた40年近い経験をもとに話しました。

 ◇大まかな中国のメディア事情----

①最新の統計によると、中国には1,810の新聞と定期刊行物があり、2,500以上のラジオ局とテレビ局があります。ラジオ・テレビは、通常、政府機関と密接に関連しています。多くの中国メディアの中で、最も影響力があるのは、新華社通信、人民日報、中国メディアグループで、ニュースやニュースレター、新聞、ラジオやテレビを代表する、中国で最大かつ最も重要な3つのメディアです。

②中国国内では、中国政府に関する公式情報の多くは新華社通信から得られます。 新華社通信は中国の国営通信社であるため、公式ニュースは新華社通信を通じて発表され、世界中のメディアにおける中国の政治と外交の公式ニュースも新華社通信が発行する通信を使用します。人民日報は中国共産党中央委員会の機関紙です。人民日報は1948年に創刊され、中国最大の新聞で昨年の人民日報の発行部数は250万部です。 2018年3月、中国中央テレビ局、中国国家ラジオ局、中国国際放送局は共同で中国中央広播電視台集団(CMG)を設立しました。記者と編集者が6,629人もおり、スタッフの総数は約40,000人と推定されています。

◇以下、印象に残ったことを3点紹介しますーーー。

①.テレビはかつては広告収入で潤っていましたが、近年、ネットメディアやモバイルメディアの影響により、テレビ局の広告が減少し、苦境を打開するために様々な対策を講じています。 新しいメディアへの移行は、その主な方法の1つです。WeChat、TikTok、Xiaohongshu(小紅書)などの中国で最も有名なソーシャルメディアサイトは現在活況を呈しており、ニューヨークに上場しているサイトもあります。オンラインメディアとモバイルソーシャルメディアは、徐々に従来のメディアの役割と機能に取って代わりつつあり、従来のメディアはますます影響を受けています。

②.1980年代以降、改革開放によって、中国の経済は急速に発展し、テレビを購入する人が増え、テレビ番組の制作はますますエキサイティングになりました。 同時に、多くのアメリカと日本の番組が中国のテレビ画面を占有し始めました。 当時、人々が見たいのは日本のアニメ「鉄腕アトム」、ポケモンでした。ポケモンで、ほとんどの人がピカチュウを知っており、「血の疑惑」や「マンハント」などの日本の映画やテレビシリーズを見る機会があり、その後、アニメ「名探偵コナン」、宮崎駿の「千と千尋の神隠し」をテレビで放送し、中国の視聴者は高倉健、三浦智一、山口百恵などのスターを知りました。

日本は中国の緊密な隣国でもあるため、中国のメディアは日本に注意を払っています。 国会議員選挙、岸田首相と各国首脳との会談、日本での頻発地震、さらには日本の天候の変化まで、報道があります。 特に、最近の日米合同軍事演習や、この1年間の円相場の継続的な下落や電力・ガス価格の高騰は、中国国民の注目を集めており、中国メディアでも大きく報道されています。 11月17日、岸田総理と習近平国家主席がサンフランシスコで会談し、当時の中国メディアの重要な報道にもなりました。桜の季節に日本人が桜を見に行くこと、日本の有名な相撲などについても報道しています。 これらの報道により、中国人の日本に対する理解が深まりました。多くの中国人は、東京では駐車場が難しく、駐車料金が高いことを知っていますが、東京には便利な公共交通機関、地下鉄、路面電車が四方八方にあり、日本の新幹線が特に便利で時間厳守であることも知っています。 また、日本人はとても礼儀正しく、公共の場で話したり電話で話したりしません。日本はどこもきれいで、路上にゴミがない、誰もが意識的にゴミを分別している、などです。 中国のメディアは、両国民の友情と理解を深める上で非常に重要な役割を果たしてきました。

中日両国のメディアの交流や協力は、特にテレビの分野で非常に緊密で、両国のメディアは長い間、互いに協力してきました。 CCTVは過去にNHKと緊密な連携を取り、影響力のあるテレビ番組を制作してきました。 何年も前に、彼らはテレビドキュメンタリー「シルクロード」を共同制作しました。 2005年、中国のCCTVと日本のNHKが共同で「新シルクロード」を制作しました。

現在、テレビドキュメンタリーシリーズ「世界遺産ウォーク」を共同制作し、さらなる協力関係を築いています。パンダの翔翔(シャンシャン)を紹介する番組「シャンシャン家に帰る」も共同制作しています。 この番組では、ジャイアントパンダの家族による日本での生活や、中国に帰国した翔翔の新たな生活について紹介しています。 2024年1月にCCTVとNHKで同時放送される予定です。日中記者交流も盛んに行われています。 中国メディアの記者の中には、日本のメディアで一定期間働き、研修を受ける人もいます。

③・メディア人材の育成に関しては、北京放送学院(現在は中国伝媒大学)が最も長い歴史と最強の強みを持っています。 1954年、北京に北京放送学院が設立され、当時中国で唯一のメディア専門学校となりました。

ラジオやテレビのタレントの需要が高まるにつれて、ラジオやテレビのタレントの育成に従事する学校の数も増加しています。 かつては北京放送学院がほぼ1つしかありませんでしたが、今は全く違います。 北京放送学院は伝媒大学に発展し、浙江省メディア大学、河北メディア大学、南京メディア大学など、メディア人材を育成する学校が十数校誕生しました。 中国で最も有名な北京大学と清華大学も、それぞれ2001年と2002年にジャーナリズムとコミュニケーションの学校を設立し、放送とホスティングの専攻を開設しました。

現在、中国伝媒大学には博士課程・修士課程5,000人以上を含む18,000人がおり、校舎規模は3倍に増えました。 84の学部専攻と多くの修士号と博士号があり、7つのポスドク研究ステーションがあります。 学校はジャーナリズムとコミュニケーション、情報通信工学を主な分野としており、音楽とダンス、美術、中国と中国の文学、外国の中国文学、電子科学技術、コンピューター科学技術、インターネット情報などの専攻もあります。 また、英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、日本語など20の外国語教育も充実しています。

学生が海外で学ぶ機会も増えています。 現在、日本では中国伝媒大学の数十人の学生が学んでいます。 日本やヨーロッパやアメリカに行く人も結構います。伝媒大学のコースの多くは4年制の大学のコースであり、伝媒大学で2年間勉強し、2年間留学するか、中国で3年、海外で1年勉強する必要があります。 このようにして、国際的な人材を育成し、新しい技術を学び、外国語のスキルを向上させることができます。また、教員は、海外の教員と交流する機会が多く、客員研究員として日本、アメリカ、ヨーロッパに行くことも多く、海外の教員との交流を通じて、常に最新の国際水準に即した専門知識を持つことができます。 アメリカ、ヨーロッパ、日本の大学で修士号や博士号を取得した先生もいます。ジャーナリズム、映画、テレビ芸術、放送、広告などに興味のある学生が、中国伝媒大学を訪問し、伝媒大学に留学することを歓迎します。

  長野孔子学堂、年末交流会「迎新晩会」を開催(12/16   2023

 長野ラジオ孔子学堂は1216日、ホテル信濃路において、40名が参加して、4年ぶりとなる年末交流会「迎新晩会」を開きました。「迎新晩会」とは、新年を迎える晩餐会といったところでしょうか。第1部体験発表、第2部交流懇親会が行われ、楽しく有意義な交流会となりました。

 はじめに、長野ラジオ孔子学堂を代表して、西堀正司理事長があいさつし、「コロナが明け、日中間の交流が再開された。激動の世界の中で、中国は存在感を増している。戦争にかかわっていない大国は、中国だけであることに留意したい。11月、日中会談が実現したが、関係改善を期待したい。明年は辰(龍)年、新しい時代の転換が予感される。孔子学堂で中国語を学んでいる皆さんの活躍を期待したい」と述べました。中国側責任者の夏丹老師は「2023年の皆さんの活躍に感謝し、新年のご多幸を祈ります。23年は、中国伝媒大学学生とのオンライン交流会開催、長野県日中友好協会訪中団の伝媒大学訪問、伝媒大学代表団の来県交流など意義ある交流ができた。明年は一層の発展を目指しましょう」とあいさつしました。

 続いて、『漢語橋』高校生日本大会中国語コンテストで入賞した片桐菜々美さんと長野県&河北省青少年交流訪中団に参加した松村まいかさん(短大生)がパワーポイントを使って体験発表しました。新鮮な感動が伝わってきました。続いて夏丹老師(伝媒大学教授)が「旅行は視野を広げる」と題してお話ししました。旅行と読書が大好きという夏老師は大学卒業後、エジプト留学を皮切りに、アメリカやヨーロッパ、南アフリカ、中東など世界各地22カ国を訪れた体験を紹介し、参加者は興味深くお聞きしました。

 第2部交流懇親会では孔子学堂文化講座の二胡教室で学ぶ皆さんによる二胡演奏発表が行われ、拍手が送られていました。ビンゴゲーム、中国語歌曲カラオケ有りとにぎやかで楽しい交流会となりました。

 
 中国伝媒大学学長一行来県、交流を深める(12/1~3)    2023

中国伝媒大学の張樹庭学長一行6名が長野ラジオ孔子学堂と長野県立大学の招きで12月1日から3日長野県を訪問しました。

一行は、滞在中、長野県立大学(金田一真澄学長)との学術協定調印式、長野ラジオ孔子学堂との交流理事会・歓迎会などに出席しました。長野県日中友好協会と伝媒大学は21年孔子学堂の共同運営をスタートさせて以来、コロナ禍の中でも関係を深めてきました。昨年、夏丹さん(教授)が長野に赴任し、県立大学の客員研究員兼孔子学堂の中国語講師などとして活躍しています。双方の語学を学ぶ学生同士のオンライン交流会なども行いました。本年夏には長野県日中友好協会代表団が伝媒大学を友好訪問し、熱烈歓迎を受けました。伝媒大学の代表団が長野県を訪問するのは今回が初めてでしたが、打ち解けた交流を通じて、相互の理解が一層深まったと好評でした。一行は滞在中、小布施町の北斎館、山ノ内町地獄谷のスノーモンキー、長野市の善光寺なども参観し、温泉も体験し、観光立県長野県への理解を深めていただきました。

12月1日の歓迎会には18名が出席し、夏の大学訪問時の思い出を語り合い親睦を深めました。席上、布施正幸副会長は、一行を歓迎した後、「日中平和友好条約締結45周年の記念すべき時に、張学長先生を団長とする伝媒大学の先生方をお迎えできたことは私たち一同の喜びとするところです。7月に長野県日中友好協会代表団が伝媒大学を訪問した際には、張学長先生に親しく熱烈歓迎をいただきました。伝媒大学がメディアと映画演劇方面の人材を養成する大変重要な役割を発揮されていることが理解できました。私たちはこのような素晴らしい伝媒大学と孔子学堂の協定を結ぶことができ大変光栄に思っております。締結以来、双方は交流を通じて相互信頼を深め双方の努力によって成果を上げてきました。特に、優秀な夏丹さんを派遣していただき感謝しております。また、双方の交流を進める過程で伝媒大学と長野県立大学が学術協定を締結されたことは私たちにとっても喜ばしいことです。長野県は、工業・農業・観光の各方面で日本でも高い評価を得ている県です。また日本で1,2位を誇る健康長寿の県であり、教育県としても知られています。双方の長所を生かして、今後とも力を合わせて日中友好のために、中国語の普及と向上、中国文化を知り知らせる活動に取り組んでいきたいと存じます」と述べました。

  第41回中国語スピーチコンテスト長野県大会(10/21)  2023

 10月21日、長野県日中友好協会ラジオ孔子学堂の主催による第41回中国語スピーチコンテスト長野県大会が信濃教育会館講堂で開催され、高校生や大学生・一般社会人18人が出場しました。

朗読部門には高校生の部4人、大学生の部5人と一般の部6人が出場、それぞれ全国統一課題文を発表し発音や表現力、熟練度を競いました。

 スピーチ部門には大学生・一般の部に3人が出場し、自作文で内容や表現力を競いました。自身の体験を通した中国との交流等などのテーマを取り上げ、レベルの高い弁論発表となりました。

スピーチ部門で優勝したのは、根橋佑奈さん。「私から見た中国の価値観」をテーマに取り上げました。交流を通じて中国人の3つの価値観を知ることができたとし、①取り組み課題に優先順位をつける、②面子を大切にする、③家族や友達を大切にするなどをあげ、中国語学習を通じてさらに中国の文化を理解していきたいとスピーチし好評価を得ました。2位の小林美月さんは、日本国内の嫌中意識の蔓延などに疑問を持っていたが、河北大学の日本語を学んでいる学生と交流する中で、「中国人は悪い人」ではなく、仲良くなれた。帰国後、中国での体験を友達に話した。友好に努めていきたいなどと発表しました。


 審査委員長の夏丹さんは講評の中で、「中国語の発音は基本的に正確だった。さらに有気音と無気音のちがいに留意することが大切と思う。スピーチ部門は、自分の体験に基づく素晴らしい内容で感動した。身につけた中国語をどんどん使って中国の友人を作ってください」と、述べ激励しました。

 安芸洋一長野ラジオ孔子学堂長は冒頭の主催者あいさつで「コロナ禍により、学習時間の制約などがある中で、勇気をもってチャレンジされた出場者に感謝したい。中国語の学習を通じて相互理解を深め、日中友好の輪が広がることを期待しています」と述べました。

 西堀正司県日中友好協会副会長は小講演の中で「スピーチコンテストは41回を迎えた。この間中国語の普及向上に貢献してきた。今年は平和友好条約45周年にあたる。中国語は友好の架け橋。国レベルのギクシャクはあるが、中国語を学び、中国の魅力を発見し、中国理解を深め日中友好に貢献してほしい」とあいさつしました。

 入賞者は次のとおりです。
◇スピーチ部門 ①根橋佑奈 ②小林美月 ③太田俊岳

◇朗読部門 高校生の部 ①福田悠夏 ②内山実花 ③土屋陽向  (奨励賞)小林木ノ葉
◇朗読部門 大学生の部 ①檀ノ原美月 ②新海咲歩 ③北井裕子 (奨励賞)松村まいか (敢闘賞)佐藤悠太 
◇朗読部門 一般の部 ①宮沢一三 ②宮坂光子 ③森川敬子 (奨励賞)高橋祐子 (敢闘賞)深井克純・大嶋くに子

 入賞者には賞状と副賞が贈られました。成績優秀者は来年1月の全国大会に推薦されます。

 河北省との友好40周年記念し知事を団長に県日中友好訪中団派遣(7/31~8/4)

 ◇北京市と河北省を訪問、友好協力継続を確認

 
 日中平和友好条約45周年と長野県河北省友好県省締結40周年を記念して阿部守一知事を団長に西堀正司県日中友好協会副会長を副団長とする長野県日中友好訪中団一行60名は7月31日から8月4日まで、北京市と河北省石家庄市などを訪れました。台風5号の影響による洪水被害が広がる中でしたが、中国側の適切な対応により友好と親善を深めることができました。

北京市では、北京市長や中国スキー協会、中国人民対外友好協会、中日友好協会を表敬し、懇談しました。またウインタースポーツ愛好者を対象に観光プロモーションを行いました。中国人民対外友好協会、中日友好協会主催の歓迎宴では、林松添会長、程永華常務副会長から親しく歓迎を受けました。また協会団メンバーは長野ラジオ孔子学堂の協定先中国伝媒大学を訪問し熱烈歓迎されました。

河北省では、王正譜省長との会談は豪雨災害の対応のため電話会談となりましたが、両者は、友好提携40周年にあたり青少年を中心とした冬季スポーツの交流促進などで一致。対面で会談した金喗副省長からは、製造業や農業、ハイテク技術の交流・連携が呼び掛けられました。40周年祝賀歓迎宴に先立って交流座談会が行われ両県省のPRビデオや両県省代表のあいさつに引き続いて、友好協会、経済界や大学、行政、スキー分野の代表からの今後の交流推進の提案などがなされ有意義なものとなりました。歓迎宴も心のこもった温かい雰囲気の中で行われました。

 今回の訪中団には、阿部知事と佐々木祥二県会議長、知事部局(清水裕之県企画振興部長、田中達也県産業労働部長他)はじめ、丸山俊郎白馬村村長、平澤岳山ノ内町町長、碓井稔県経営者協会会長、金田一真澄長野県立大学学長、米倉真一信州大学副学長、藍葉弘之県スキー連盟副会長、県日中友好協会からは、西堀副会長ほか布施正幸・金子繁三・足立正則の各副会長、大月良則理事長ら役員会員らが参加しました。

◇ちょっと詳しく5日間友好の旅◇

 長野県日中友好協会グループは20名で編成され、4年ぶりの対面交流の喜びを胸に訪中し、友好親善に努めるとともに、コロナ禍明けの中国の今を直に体験することができました。

7月31日早朝、羽田空港で勢ぞろいした一行は、CZ648便に搭乗して、北京大興国際空港に向かいました。旅行社の趙強さんや中国伝媒大学の夏丹さんに出迎えられ、さっそく中国伝媒大学に案内されました。降り続く雨にもかかわらず、張樹庭学長や焦彧童北京市人民対外友好協会副会長らがあたたかく歓迎してくれました。張学長は、一行を熱烈に歓迎し、伝媒大学の概況を紹介しました。「1957年に設立されメディア部門の人材育成を行ってきており、メディア学部、映画演劇学部を有し18,000名の学生職員を擁する。日本とはテレ朝、日大芸術学部、電通、TBSなどと連携協力している。長野県日中友好協会との間で長野ラジオ孔子学堂の協定を結ぶとともに長野県立大学と交流協定を結んだ。ともに友好発展に努力していきたい」とあいさつ。北京市友好協会の焦副会長は「朋有り遠方より来る。また楽しからずや」「国の交わりは民の親しむにあり」などの言を引用しながら日中平和友好条約45周年にあたり、日中青少年交流を引き続き進めたいと述べました。西堀友好協会訪中団団長は熱烈歓迎に感謝の意を表した後「伝媒大学との交流は双方の努力によって成果を上げてきた。日中関係は国交正常化から50年を経過し、両国人民に益をもたらした。世界は激動しているが、人類は運命共同体であり戦争を防ぎアジアと世界の平和と繁栄のために貢献していきたい。青年交流等協力して取り組んでいきたい」とあいさつしました。プレゼントの交換の後、会場を移して歓迎宴が行われました。(以下略)

 中国の端午節に<(ちまき)と餃子の手作り昼食会>(6/24)

長野ラジオ孔子学堂は6月24日、中国の伝統行事端午節(旧暦5月5日:今年は6月22日)に合わせて『粽(ちまき)と餃子の手作り昼食会』を開催しました。32名が参加して、粽と餃子作りに挑戦しました。当日は日ごろ中国語の老師として活躍されている先生方が、粽や餃子づくりのリーダーとなって、参加者を丁寧に指導いただき、30余名分6百個の餃子と一人2個の粽を作りました。 

餃子づくりは大分ポピュラーになってきましたが、粽づくりは初体験の人が多く、笹の葉で三角錐を作りもち米と具を入れてイグサでしっかり縛って、最後過熱して出来上がりとなります。苦労して完成させた「作品」は美味しさもひとしおでした。

昼食交流会ではメンバーによる二胡の演奏や中国語カラオケを楽しみ、楽しい一時となりました。

   2023年度長野ラジオ孔子学堂中国語講座がスタート(4/5・6・7)2023

 
 23年度長野ラジオ孔子学堂中国語講座がスタートしました。4月5日、6日、7日の3回に分けて開講式が開かれました。

 入門、初級、中級、上級のそれぞれ昼の部・夜の部が開設され、中国語を学び始めた人が参加しやすいカリキュラムになっています。コロナ禍も落ち着いた中で、対面授業を主として一部オンラインで進めていくことになります。

 開講式では、安芸洋一学堂長、布施正幸・夏丹執行理事が「中国語を学び中国の文化を理解し、友好交流の手段として活用していってください。HSK中国語検定も長野で受けられるので、レベルアップを目指して頑張ってください」とあいさつ。受け持ちの範為為、顧淑鳳、呉劭昱、姚海玲老師(先生)から一緒に楽しく、真剣に学んでいきましょうと激励されました。

 戸井田靜男事務局長から、講座運営や孔子学堂の実施事業の紹介などが行われ、受講生の皆さんはそれぞれの教室に分かれて早速授業が行われました。
 第40回中国語スピーチコンテスト長野県大会、20人が出場(10/29)   2022

 1029日、長野県日中友好協会ラジオ孔子学堂の主催による第40回中国語スピーチコンテスト長野県大会が信濃教育会館講堂で開催され、高校生や大学生・一般社会人20人が出場しました。

朗読部門には高校生の部3人、大学生の部5人と一般の部5人が出場、それぞれ全国統一課題文を発表し発音や表現力、熟練度を競いました。

 スピーチ部門には高校生・大学生の部に3人、一般の部に4人が出場し、自作文で内容や表現力を競いました。多様なテーマを取り上げ、レベルの高い弁論発表となりました。

--「キングダム」に魅せられ、中国語を学び始めたが中国の歴史文化に興味を持った。中国語を学んできたが就職内定企業が中国と取引のある会社で中国語が活かせることになり新たな目標ができた。高校の教師時代漢詩を中国語で朗詠したいと思ったが未達成、いま中国語のレベルアップを日常生活の中で工夫し学んでいる。中国人画家が描く日本の祭りの水墨画に感動した。大学でグローバル化の部門を担当しているが中国語を通じて出会いがあり交流が始まった、等々。

スピーチ部門の学生の部で優勝したのは、小林美月さん。英語は高校まで学んできたが通り一遍なものだった。大学に入って中国語を学び始めてからたくさんの出会いがあった。今後の人生に活かしていきたい、と流暢な中国語で発表しました。一般の部で優勝したのは清水岳美さん。技能実習生の外国人に日本語を教える中で有意義な体験をしたことを力強い中国語で発表しました。

 審査委員長の夏丹さんは講評の中で、熱のこもった発表で日ごろの努力の成果が見られ素晴らしかったと述べるとともに、「自分も日本語を特訓中だが、正確な発音や流暢さ、イントネーションを意識することが大切と思う。スピーチ部門では中国人との交流や、中国語を学ぶ中での発見、今後の希望や夢・新たな決意も表明され、多くの方に共感と元気を与えた」と、評価しました。

 安芸洋一長野ラジオ孔子学堂長は冒頭の主催者あいさつで「今回は40回目であり、また国交正常化50周年にあたる。コロナ禍により、学習機会がリモートになるなど、困難な中、勇気をもってチャレンジした出場者に敬意を表いたい。日ごろの学習の成果を発揮してほしい。中国語の学習を通じて相互理解を深め、日中友好の輪が広がることを期待しています」と述べました。

 西堀正司県日中友好協会副会長は来賓あいさつの中で「日中国交正常化50周年、スピーチコンテストも40回を迎えたがこの間中国語の普及向上に貢献してきた。中国語を通じて現在の中国を理解し日中友好に貢献してほしい」とあいさつしました。

 入賞者は次のとおりです。
◇スピーチ部門 高校生・大学生の部 ①小林美月 ②根橋佑奈 ③宮澤 開

◇スピーチ部門 一般の部 ①清水岳美 ②依田光枝 ③原田健司 (奨励賞)千村美恵子
◇朗読部門 高校生の部 ①飯島健介 ②田中来愛 ③水澤優羽
◇朗読部門 大学生の部 ①長澤日向花 ②藤巻美新 ③中坪香菜 (奨励賞)松尾優風 (敢闘賞)太田侑月 
◇朗読部門 一般の部 ①宮坂光子 ②老月秀光 ③木下佐和子  (奨励賞)宮沢一三 (敢闘賞)深井克純

 入賞者にはトロフィーや楯が贈られました。成績優秀者は来年1月の全国大会に推薦されます。

 45名がHSK中国語検定に挑戦(9/17) 

 HSK中国語検定が9月17日、長野ラジオ孔子学堂でおこなわれました。当日は大学生、一般社会人らとともに小中学生のすがたも見え、1級3人、2級2人、3級15人、4級14人、5級6人、6級5人の計45人がチャレンジしました。

 午前は2・4・6級の試験、午後は1・3・5級の試験が行われ、参加者はリスニング(聞き取り)、読み取り、作文などに真剣な面持ちで取り組んでいました。 「リスニングが難しかった」との感想が聞かれました。

 HSKの級は1・2級が初級で、3.4級が中級、5・6級が上級という構成になっており、試験時間も級が上に行くほど長くなっています。

 中国留学の条件として4級レベルの語学力が求められることや、密接な経済交流の中で、中国語資格が求められていることもあり、大学生が多数受験したことも注目されました。

 長野県日中友好協会ラジオ孔子学堂では10月29日中国語スピーチコンテストを計画しており、担当者より受験生の皆さんに出場を呼びかけていました。
  31名がHSK中国語検定に挑戦(5/14)   2022

 HSK中国語検定が5月14日、長野ラジオ孔子学堂教室において開催されました。当日は中学生、高校生、大学生、一般社会人ら2級7人、3級6人、4級13人、5級5人の計31人がチャレンジしました。

 午前は2・4級の試験、午後は3・5級の試験が行われ、参加者はリスニング(聞き取り)、続いて読み取り、作文と真剣な面持ちで取り組んでいました。

 HSKの級は1・2級が初級で、3.4級が中級、5・6級が上級という構成になっており、試験時間も級が上に行くほど長くなっています。

 「リスニングが難しかった」「読み取りは、自信あります」「作文はもう一歩」などの感想が聞かれました。 

 数ある中国語検定の中でも、HSKは中国政府教育部(日本の文部科学省に相当)直属の機関が主催し、中国政府が認定する資格です。そのため、HSKの語学資格は、中国国内だけでなく、日本国内、そして世界中で公的証明として活用することができ、世界共通基準の資格として、ビジネスや学業等様々な分野でご活用されています。

 ちなみに、1級はあいさつと自己紹介、2級は簡単な会話、3級は旅行での会話、4級は中国人と比較的流暢にコミュニケーションできる、5級は中国語の映画・テレビの内容が理解できる、6級は中国語で自分の考えを流暢に表現できるなどの目安があります。語彙数も150、300、600、1200、2500、5000とどんどん増えていきます。

 長野孔子学堂では春秋年2回地元での試験を実施しています。
 

第39回全日本中国語スピーチコンテスト全国大会で長野県代表溝邊幹太さん3位入賞(1/9) 2022  

公益社団法人日本中国友好協会が主催する第39回全日本中国語スピーチコンテスト全国大会が1月9日に開催され、長野県代表の溝邊幹太さんがスピーチ部門 大学生の部で2位入賞しました。

スピーチの演題は「中国語は月の如く、行先を明るく照らす」で、姨捨の月を見て、中国語が月のごとく自分の行く手を明るく照らしてくれているとの思いを流暢な中国語で見事に発表しました。

輝かしい成果をあげた溝邊さん、おめでとうございます。

 HSK中国語検定に32名が挑戦(11/20)    2021

 HSK中国語検定が11月20日、長野ラジオ孔子学堂教室において開催されました。当日は小中学生から、高校生、大学生、一般社会人ら32名が1級から5級までの検定にチャレンジしました。

 午前は2・4級の試験、午後は1・3・5級の試験が行われました。HSKの級は1・2級が初級で、3.4級が中級、5・6級が上級という構成になっており、試験時間も級が上に行くほど長くなっています。

 4級、5級にはそれぞれ10人ずつが挑み、リスニング(聞き取り)、続いて読み取り、作文と真剣な面持ちで取り組んでいました。

  「これからは、英語プラス中国語の時代だから継続して上を目指します」そんな感想が返ってきました。また、1級を受けた小学5年生の女の子は、お母さんが中国語で「葡萄」の発音がきれいと中国の方に褒められたのをきっかけに中国語を学び始めたと紹介してくれました。

 数ある中国語検定の中でも、HSKは中国政府教育部(日本の文部科学省に相当)直属の機関が主催し、中国政府が認定する資格です。そのため、HSKの語学資格は、中国国内だけでなく、日本国内、そして世界中で公的証明として活用することができ、世界共通基準の資格として、ビジネスや学業等様々な分野でご活用されています。

 ちなみに、1級はあいさつと自己紹介、2級は簡単な会話、3級は旅行での会話、4級は中国人と比較的流暢にコミュニケーションできる、5級は中国語の映画・テレビの内容が理解できる、6級は中国語で自分の考えを流暢に表現できるなどの目安があります。語彙数も150、300、600、1200、2500、5000とどんどん増えていきます。

 長野孔子学堂では春秋年2回地元での試験を実施しています。
 第39回中国語スピーチコンテスト長野県大会、31人が出場(10/23)

10月23日、長野県日中友好協会ラジオ孔子学堂の主催による第39回中国語スピーチコンテスト長野県大会が信濃教育会館講堂で開催され、高校生、大学生から70代の中国語学習者までの31人が出場しました。高校生や大学生の活躍が注目されました。

朗読部門には高校生の部3人、大学生の部13人と一般の部10人が出場、それぞれの全国統一課題文を発表し発音や表現力、熟練度を競いました。

 スピーチ部門には5人が出場し、自作文で内容や表現力を競いました。
留学生との出会いから始まった中国語、中国人とのチャットを通じて両国の文化・感性の共通点を実感、亡き妻と旅した中国の思い出、郵便ポストの色の違いに想う、月のように前途を照らす中国語など多様なテーマを取り上げ、レベルの高い弁論発表となりました。

スピーチ部門で優勝したのは、安曇野市出身の学生、溝邉幹太さん(22)。溝邉さんは昨年に続いての優勝で、姨捨の月を見て、中国語が月のごとく自分の行く手を明るく照らしてくれているとの思いを流暢な中国語で発表しました。

 岩下隆審査委員長は講評の中で、熱のこもった発表で日ごろの努力の成果が見られ接戦だったと述べるとともに、「正確な発音や流暢さ、イントネーションや区切りを意識すること、語りかけるように発表することが、美しい中国語に必要。スピーチ部門では日ごろの中国人との交流や、中国語を学ぶ中での発見などに分析が加えられ、表現されたスキルの高さに敬服した。また今後の希望や夢・新たな決意も表明され、多くの方に共感と元気を与えることが出来たと思う。最後に中国のことわざ「不怕慢、只怕站」(ゆっくりなことを恐れず、立ち止まことを恐れる)を贈ります」と、激励しました。

 安芸洋一長野ラジオ孔子学堂長は冒頭の主催者あいさつで「コロナ禍により、学習機会がリモートになるなど、困難な中、勇気をもってチャレンジした出場者に敬意を表します。日ごろの学習の成果を発揮してください。中国語の学習を通じて相互理解を深め、日中友好の輪が広がることを期待しています」と述べました。

 西堀正司県日中友好協会副会長は来賓あいさつの中で「来年は日中国交正常化50周年を迎える。スピーチコンテストも39回目をむかえたがこの間中国語の普及向上に貢献してきた。中国語を通じて現在の中国を理解し日中友好に貢献してほしい」とあいさつしました。

 当日は、コロナ対策がとられて実施されました。

 入賞者は次のとおりです。
 スピーチ部門 大学生・一般の部 ①溝邉幹太 ②田嶋恭史郎  ③佐藤豊子  (奨励賞)清水浩 (敢闘賞)大崎早恵
 朗読部門 高校生の部 ①壇ノ原美月 ②宮川知南  ③加藤美幸
 朗読部門 大学生の部 ①五味英恵 ②藤山愛深 ③伊藤美咲  (奨励賞)原山紗知 (敢闘賞)小林未来 
 朗読部門 一般の部 ①依田光枝 ②福士奈々美 ③宮坂光子  (奨励賞)中村美月 (敢闘賞)山内志歩 

 入賞者にはトロフィーや楯が贈られました。成績優秀者は来年1月の全国大会に推薦されます。

 中国メディア大学と孔子学堂の協定(8/1)  2021

長野県日中友好協会は2007年に中国国際放送局と「長野県日中友好協会ラジオ孔子学堂に関する協定書」を結び、中国語講座の開講、中国文化の普及などに取り組んできました。

 昨年中国の機構改革により、国際放送局が孔子学堂事業から離れることになり、代わって関係の深い中国伝媒大学(伝媒:メディアやコミュニケーションの意味)を紹介され、6月、県や県立大学のご協力もいただき調印し、このほど孔子学院のセンターである中国中文基金会の正式承認もおりました。

 中国伝媒大学は北京にあり学生数1万人余り、メディア人材を送り出している有名大学。長野県日中友好協会ラジオ孔子学堂(長野ラジオ孔子学堂)の名称はそのまま継続されます。

長野ラジオ孔子学堂・夏だより(8/1)

 4月より21年度中国語講座の前期が始まりましたが、コロナウイルス感染拡大に、やむなくリモート授業を実施中です。スマートホンやタブレッド・パソコンで授業を受けていただいておりますが、対面授業に勝るものはなく、一日も早くコロナ感染が終息することを願わずにはおれません。

 長野教室の学堂生は、高校生・主婦・会社員と現役世代の方々も多く、シルバー世代の方々も中国語学習意欲が旺盛で、楽しく学んでいて、新入生7名、総勢60名が学んでいます。

 今年度の特徴は、入門コースの昼と夜の部を設けました。初めての方が気楽に学べる教室で、いつでも見学大歓迎ですので、お気軽にお越しください。

 松本教室はリモート授業をいち早く取り入れて、千曲教室と合わせて30名の皆さんが学んでいます。

 中国文化サロンは、コロナ感染予防のため、マスクをつけて受講できる「二胡教室」と中国映画鑑賞」をコロナ対策を実施して開講中です。コロナ感染が納まれば、後期の始まる10月から「中国の茶文化と健康」「中国語で歌おう!テレサテンの歌講座」「民族楽器フルス教室」を再開したいと考えています。

 第39回全日本中国語スピーチコンテスト長野県大会は、10月23日(土)信濃教育会館で開催されます。発表部門は<スピーチ部門>と<朗読部門>があり、それぞれ、大学生・高校生・一般の部門があります。参加ご希望の方は、≪長野ラジオ孔子学堂≫ホームページをご覧いただき、お申込みください。
(事務局長 戸井田靜男

 HSK中国語検定に31名が挑みました(4/10)

 HSK中国語検定が4月10日、長野ラジオ孔子学堂教室において開催されました。当日は小中学生から、高校生、大学生、一般社会人ら31名が1級から6級までの検定にチャレンジしました。

 会場には、午前9時には受験生が入室、9時半から2・4・6級の試験が始まりました。午後は1時半から1・3・5級が行われました。

 レベルの高い4級、5級、6級(6級が最上級)の受験者が多く、リスニング(聞き取り)、続いて読み取り、作文と皆さん真剣な面持ちで試験に挑んでいました。

 長野ラジオ孔子学堂では、次回は9月11日にHSK検定を予定しています。地元長野で受験でき、学生割引もあります。
 2021年度長野ラジオ孔子学堂中国語講座がスタート(4/1. 2. 7)
  21年度長野ラジオ孔子学堂中国語講座がスタートしました。4月1日、2日、7日の3回に分けて開講式が開かれました。

 今年度は入門、初級、中級、上級のそれぞれ昼の部・夜の部が開設されていて、これから中国語を学びたい人や学び始めた人が参加しやすいカリキュラムになっており、入門・初級クラスも中国語学習の意欲が感じられました。コロナ禍での開講で、対面授業とオンライン授業を併設していくことなど工夫して進めていくことになります。

 開講式では、安芸洋一学堂長に代わり、布施正幸執行理事が「継続こそ力です。中国語の環境にできるだけ身を置き、中国語の発音になじみ、親しんで、且つコミュニケーション・友好交流の手段として活用していってください。HSK中国語検定も長野で受けられるので、レベルアップを目指して頑張ってください」とあいさつ。

 受け持ちの王秋菊、範為為、顧淑鳳、呉老師(先生)から一緒に楽しく、真剣に学んでいきましょうと激励されました。

 戸井田靜男事務局長から、刷り上がったばかりの「孔子学堂便り」が配布され、講座運営や孔子学堂の実施事業の紹介などが行われ、受講生の皆さんはそれぞれの教室に分かれて早速授業が行われました。
  オンラインで中国語講座を継続(1/28)

 長野ラジオ孔子学堂はコロナ禍による感染予防対策として、1月下旬からオンライン方式で中国語講座を継続していくこととなりました。オンライン授業は初体験の受講生も真剣に方法を会得して遠隔授業に備えました。

 戸井田靜男・孔子学堂事務局長は「高齢者の方も、悪戦苦闘しながらも、このような機会は貴重ですと言って頑張っています。当面2月、3月はこの方式で進めていく予定です」と述べていました。

 授業ではパソコン画面に先生の顔や文字とともに、受講生の皆さんの顔も映し出され身近にお互いを意識しつつ学習に励んでいました。
 長野ラジオ孔子学堂・新春だより(1/1) 2021

中国語講座は本部長野教室及び松本教室、千曲教室に合計90名ほどの方が受講中で中学高校生からシルバー世代の皆様がコロナ感染予防に努め楽しく学んでいます。特徴は当学堂でHSK中国語検定が1級~6級まで受験出来る事で、昨年は長野県内から多くの方々が受験され今年も、3月と9月に実施予定です。先生方は中国出身の方で教え方上手で大好評です。シルバー世代の方々も多く能トレに好いと学んでいます。

 中国文化講座は長野で四講座あり、『フルス』は民族楽器で牧歌的な音色で癒され、楽しんで受講中です。『二胡』は開講して一年半ですがレパートリーは10数曲を数え着実な成果があり、中国の広大な大地を連想しながら皆さん奮闘中です。

 『中国の茶文化と健康』では中国茶の入れ方楽しみ方を学び、合わせて東洋医学のツボマッサージを教えて頂き免疫力を高めております。『中国語で歌おう!テレサテンの歌講座』はアジアの歌姫と呼ばれるテレサテンの歌を、歌詞に込められた中国語の内容を学びながらカラオケで皆さん楽しく歌っています。

 中国語・中国文化講座とも何時でも見学可能ですので、皆さんお気軽にお越し頂きます様ご案内申し上げます。
(事務局長 戸井田靜男)

 第24期日中連続市民講座②、中国語と日本語-日中文化比較(12/19)2020

 第24期第2回日中関係を考える連続市民講座が12月19日、日中友好センター教室において開催され、清泉女学院短大中国語講師の王秋菊先生(長野孔子学堂中国語講師)が「中国語と日本語ー日中文化比較」をテーマに講義しました。コロナ禍と師走の忙しい中でしたが、講座には24人が出席し熱心に聴講しました。

 主語と動詞をはっきりさせる中国語と主語と動詞があいまいな日本語の特徴に触れた後、日常のあいさつと配偶者の呼称、漢字から見た古代女性の社会的地位、老子・孔子・荘子・孟子など古代思想家が中国語と中国文化に与えた影響、詩詞が中国語と中国文化を豊かにしたこと、中国の4大名作と4大奇書(「三国志演義」「西遊記」「水滸伝」「金瓶梅」が4大奇書と言われていたが、「金瓶梅」の代わりに「紅楼夢」を加えたものが4大名作と呼ばれるようになった)へと話が進みました。

 更に、『漢委奴国王』(紀元1世紀、後漢の光武帝が日本の奴国王に与えたと「後漢書」に記されている「漢の倭奴国王」)金印と漢字の日本伝来、明代にイタリア人宣教師マテオ・リッチが漢字をローマ字表記することをはじめ、これが、現代中国で広く使われている「漢語ピンイン法案」へとつながっていったこと等興味深い話が続きました。また、明治期には革命、科学、共和、哲学、自由など多くの社会科学用語などが日本から中国に逆輸入されたこと、峠や辻、切符、切手などは和製漢字単語であることも紹介されました。玉や紅が好きな中国人、気の毒な犬、四君子と尊ばれる「梅・蘭・竹・菊」など話は中国文化に幅広く及び講義時間もあっという間に過ぎました。
 中国語スピーチコンテスト長野県大会、コロナにめげず若者が活躍(10/10) 2020

10月10日、長野県日中友好協会ラジオ孔子学堂の主催による第38回中国語スピーチコンテスト長野県大会が信濃教育会館講堂で開催され、高校生、大学生から70代の中国語学習者までの18人が出場しました。高校生や大学生の活躍が注目されました。

朗読部門には高校生・大学生の部6人と一般の部7人が参加、それぞれの全国統一課題文を発表し発音や表現力を競いました。

 スピーチ部門には5人が出場、自作文で内容や表現力を競いました。百年前にもあった交流、中国がくれた勇気、本音の交流で真の友を、食文化の違いなどを取り上げ、レベルの高い弁論発表となりました。

スピーチ部門では安曇野市出身で小松大学の学生、溝邉幹太さん(21)が優勝しました。溝邉さんは中国南京に4か月間短期留学した時、色々な国からの留学生と交流した体験を語り、「本音で話し合う中で真の友人ができた。国同士も仲良くなれると」と述べました。準優勝の久保田弘樹さん(19)は長野高専の学生で、「祖父と100年前日本に留学した中国青年との間の手紙を見て友好の大切さを感じた」と発表しました。

 岩下隆審査委員長は講評の中で、スピーチはじめ朗読部門でも素晴らしかったと述べるとともに、「正確な発音や流暢さ、イントネーションや区切りを意識すること、語りかけるように発表することが、美しい中国語に必要。スピーチ部門では心に響く内容が多かった。心を込めて語りかけ高得点を獲得できた。コロナ禍で心が内向きになっているが、交流して、言葉を通して本音を語り互いを知ることが大切。論語に知・好・楽(これを知るものはこれを好むものに如かず、これを好むものはこれを楽しむものに如かず)という教えが出てくるが、中国語を知り、好きになり、楽しんで下さい」」と、激励しました。

 安芸洋一長野ラジオ孔子学堂長は冒頭の主催者あいさつの中で、コロナ禍により、学習機会の減少にもかかわらず、勇気をもってチャレンジした出場者に敬意を表した後、日ごろの学習の成果を発揮するよう激励、中国語の学習を通じて相互理解を深め、日中友好の輪が広がることを期待していますと述べました。西堀正司県日中友好協会副会長も日本にとって大事な隣国中国は大きく変化発展している。コロナ禍が納まることを願い来年の東京五輪、22年の北京冬季五輪など交流を進めたい。中国語を学び現在の中国を理解し友好促進に貢献してほしいとあいさつしました。

 また、清泉女学院短大講師の王秋菊さんは審査員を務めるとともに、「中国語の学習方法」と題して講演しました。中国語の学習にとって発音は非常に大切と述べ、中国語には日本語にない子音、母音、四声などがあり、これをマスターするために繰り返し練習することが必要と強調しました。皆さんうなずきながら聞き入っていました。

 当日、会場には出場者の友人や中国語学習仲間なども応援に駆けつけ拍手を送っていました。

 入賞者は次のとおりです。
 スピーチ部門 一般・大学生の部 ①溝邉幹太 ②久保田拓樹  ③大矢健一 (奨励賞)伊藤育子 (敢闘賞)登内七海
 朗読部門 高校生・大学生の部 ①滝澤燿 ②山口まどか  ③村松日穂   (奨励賞)石坂実優 (敢闘賞)青柳明里 (努力賞)鹿野日南子
 朗読部門 一般の部 ①老月秀光 ②宮沢一三 ③依田光枝   (奨励賞)大嶋くに子・塚田益裕 (敢闘賞)森川敬子・横川正秀 

 入賞者にはトロフィーや楯が贈られました。成績優秀者は来年1月の全国大会に推薦されます。

 HSK中国語検定に18名が挑みました(9/19)2020

 HSK中国語検定が9月19日、長野ラジオ孔子学堂教室において開催されました。当日は中学生から、高校生、大学生、一般社会人ら18名が2級から6級までの検定にチャレンジしました。

 会場には、午前9時には受験生が入室、9時半から2・4・6級の試験が始まりました。午後は1時半から3・5級が行われました。リスニング(聞き取り)、続いて読み取り、作文と続きます。皆さん真剣な面持ちで試験に挑みました。

 感想は「リスニングが難しかった」とのこと。

 長野ラジオ孔子学堂では、年2回(通常3月と9月)HSK検定を予定しています。地元長野で受験でき、学生割引もあり喜ばれています。
 中国文化サロン講座もスタート(7/2)

 長野ラジオ孔子学堂の主催する中国文化サロンがスタートしました。中国の民族楽器フルス(ひょうたん笛)、二胡、中国茶、中国の歌の教室があります。月2回開かれます。

 二胡教室は長谷川宗利先生の指導で、入門から初級・中級までの皆さんが挑んでいます。教え方がうまく、先生に褒められながらコツをつかんで二胡らしい音色が出せるようになったと喜んでいました。バイオリンと似通った味わい深い音色です。

 フルス教室は関亜菊先生。フルスは少数民族の民族楽器で、日本の縦笛に似た明るい音がでます。初級と中級コースがあり音を出すコツをつかむと曲目をだんだん増やしていきます。帰国者のつどいなどで舞台に上って演奏したこともあります。

 中国茶の先生は張淑華先生で、中国茶をいただきながら、中国茶の歴史=医薬効用のある貴重な飲み物であったことを学習し、種類、作法更にツボ・マッサージまで解説していただき皆さん満足でした。

 中国の歌は範為為先生。カラオケで「月亮代表我的心」「夜来香」を思い切り歌い、その後中国語の歌詞を丁寧に解説、中国語の学習も十分しての2時間でした。

 各教室への参加を希望される方は長野ラジオ孔子学堂事務局まで(TEL026-224-6517担当:戸井田)
 HSK中国語検定に17名が挑む(6/14)

 中国語講座再開に合わせるように、6月14日HSK中国語検定が行われました。

 会場となった長野ラジオ孔子学堂教室には、午前9時には受験生が入室、9時半から2・4・6級の試験が始まりました。午後は1時半から1・3・5級が行われました。最初はリスニング(聞き取り)、続いて読み取り、作文と続きます。皆さん真剣な面持ちで試験に挑みました。

 学生、社会人で女性が多かったです。終わってからの感想は「やはりリスニングが難しかった。でも自信はあります」とのこと。「これからも一つ上を目指して頑張ります」意欲的な答えが返ってきました。

 長野ラジオ孔子学堂では、次回は9月19日にHSK検定を予定しています。地元長野で受験でき、学生割引もあり喜ばれています。
 中国語講座2カ月ぶりに再開、教室に賑わい(6/11)

 新型コロナウイルス感染拡大を受けて、4月開校の中国語講座は第1週目に開講式を行って以降、2か月間休講となっていました。非常事態宣言解除を受けて、このほど中国語講座が再開されました。

 消毒と換気に心がけ、間隔を十分あけて、先生も受講生もマスクをつけての授業ですが、皆さんこの日を待ちわびていたそうです。2か月ぶりに教室に賑わいが戻り、中国語が響きました。

 休むことなく継続することが語学学習の常道だそうです。同学の頑張りを感じながら学んでいる様子に喜びが伝わってきました。
 中国体育総局が長野県にマスク1万枚寄贈、大使館や友人からも友好協会や孔子学堂に(4/15)
 
 長野県は、4月14日、新型コロナウイルスの感染拡大で品不足が続くマスク1万枚が中国国家体育総局(中国スポーツ省)から寄贈されたと発表しました。長野県と同局は2016年に「スポーツ友好交流提携を強化させる覚書」を結び交流を続けてきました。県は、新型コロナの治療にあたる県内の医療機関に必要に応じて配布することにしています。

 マスクは段ボウル5箱分で、箱には、中国と日本の国旗と、「一衣帯水」、「両心相依」(近い隣国で心が通い合っている)と記した紙が貼られていました。日本のマスク不足を知った同局から4月2日、県に寄贈を申し出るメールがあり、10日に届いたものです。

 同封されていた親書には「日本が感染症対策に悩んでいることを、わが身の事の様に思っています」などとつづられていました。根橋幸夫県国際交流課長は「大変ありがたい。この危機を乗り越え、東京五輪のホストタウンとして中国選手を迎えたい」と述べました。

 なお、4月15日、公益社団法人日中友好協会を通じて県協会あてに中国大使館から1200枚のマスクが届きました。先に全国本部の呼びかけに応えて義援金を贈ったことに対する感謝の意を込めて届けられたものです。(短期間でしたが義援金は総額721万円、県協会からは147名の協力で61.8万円が集約され、中国大使館に託されました。)

 また、4月7日には中国大使館教育処から長野県日中友好協会ラジオ孔子学堂あてにマスクが届けられました。孔子学院総部からもお礼と激励のメッセージが寄せられています。

 更に以前、長野に滞在したことのある中国国際放送局の鄧徳花さんからマスクを沢山贈っていただきました。「北京もまだ事態は厳しいですが、マスクの生産は徐々に回復してきて、買えるようになりました。ワクチンが開発されるまで、まだ今のような生活が続くと思いますが、でもきっとみなさんと会える日が来ると信じています。今までのような日常が戻ると信じています。また会える日を楽しみにしながら、一緒に頑張りましょう」とのメセージが添えられていました。心のこもった思いに胸を打たれました。
 長野ラジオ孔子学堂中国語講座2020年度受講生募集スタートしました。(3/1)

言葉は友好の懸け橋です。
おもてなし中国語、始めませんか!

2020年度受講生の募集が始まりました。
 ≪毎週2時間の学習! 月謝は3,000円!≫
新年度の授業は4月の第1週からスタートします。

お誘い合ってご参加ください。授業参観も歓迎です。

お申し込みは、中国語講座まで
 長野ラジオ孔子学堂のホームページが開設されました!(2020.1.17)

 長野ラジオ孔子学堂のホームページガ開設されました。

中国語講座や中国文化サロン、HSK中国語検定の申し込みもできます。
閲覧してください。

ここをクリック→長野県日中友好協会ラジオ孔子学堂
 長野孔子学堂中国語教室年末交流会、訪中報告や中国語の体験を発表(12/7)

 長野ラジオ孔子学堂は12月7日ホテル信濃路において、中国語学習者ら40名が出席して年末交流会を開きました。9月の北京放送局訪問団の訪中報告や中国語学習体験発表などが行われ、続いて交流懇親会がなごやかに行われました。

 竹内勲学堂長は「長野ラジオ孔子学堂中国語講座は県日中友好協会と中国国際放送局が2007年に提携してスタートしたが、中国語を学ぶ会時代から数えると40数年になる」と振り返りつつ、「継続は力。友好の懸け橋としての中国語学習の輪を広げていきたい。今日は中国語学習者同士の交流を深めてください」とあいさつしました。

 訪中団に参加した伊藤iさんは中国国際放送局日本語部の皆さんからあたたかい歓迎を受け交流した状況や、故宮や万里の長城、世界園芸博覧会などを参観した様子を映像を交えて報告しました。

 中国語学習の体験発表では伊藤kさんや大矢さんらが発表しました。千里の道も一歩から、孔子学堂の老師から熱心に指導をいただき、HSK中国語検定で新たな目標をもって頑張ってきたこと、歳はとっても学び続ける意気込み、スピーチコンテストに出場してレベルアップにつながったこと、学生とともに中国でのインターンシップ体験をし交流を深めてきたことなど興味深い話に皆さん熱心に聞き入っていました。

 第2部の交流懇親会では西堀正司・孔子学堂理事長があいさつし、謝宏宇・国際放送局孔子学堂責任者の音頭で、今後の中国語学習の普及と向上のために来年も頑張って行きましょうと乾杯しました。中国文化サロンで学んでいるメンバーが民族楽器フルスや、二胡の演奏を披露したり、お楽しみビンゴゲームで盛り上がり、なごやかな交流会となりました。
  被災地で災害ボランティアに参加、中国友人も汗流す(11/2・3)

 10月12日・13日の台風19号によって長野県内の千曲川流域は広範囲に洪水に襲われ上流から下流域に至る甚大な被害を受けました。13日には長野市、千曲市、飯山市の被災地を回ってみました。14日には上流の佐久地方を回りました。濁流と土砂の威力はすさまじく多くの家屋を押しつぶしたり床上浸水、床下浸水、背丈の倍近い高さに濁流が運んだごみがリンゴの木にかぶさっている光景はまさに廃墟でした。自然の猛威を前に肩を落とす人々の姿が目に焼き付きました。

 しかし、被災地の人々は日が経過していく中で、気を取り直して、家の中をかたずけ、前に進もうとしていました。ボランティアの呼びかけがおこなわれ、徐々に現地に向かう人々が増えてきました。本当にボランティアはありがたい、切なる声がテレビで紹介されていました。しかしまだ圧倒的に足りない、もっと参加してほしい、もっと応援してほしい――。 

 丹羽宇一郎会長の『死ぬほど読書』を読んでいたら、三国志の劉備の「悪、小なるをもって之を為すなかれ。善、小なるをもって之を為さざるなかれ」という言葉が出ていました。こだまの様に胸に残こりました。

 友人の謝宏宇さん(中国国際放送局から長野孔子学堂に派遣され長野市滞在中)と被災状況について話し合った中で、やはり現地に行ってボランティア活動に参加しようということになりました。3連休の11月2日、時間が取れたので、ボランティアに参加しました。(謝さんは3日に参加。)

 まず柳原総合市民センター脇に設置されている長野市北部災害ボランティアセンターで受け付けを済ませます。マスクとゴーグル、(軍手)が渡されます。(長靴と昼飯と飲み物は必ず持参する必要があります。)5人ずつのグループに分けられて、その中に経験のある人がいるとリーダーに指名されます。付箋2枚に名前と携帯番号を書き入れ2枚のA4用紙にそれぞれ付箋を各自1枚ずつ張ります。一方の用紙はセンター事務局の方に提出し、1枚は各グループリーダーが持つという簡単だが合理的な方法です。4グループほどが一緒にマイクロバスに乗り込んで被災地に向かいました。我々のグループはみな長野市の方でしたが1人は豊野の勤め先の工場が被災し機械類が全滅、工場のかたずけは終わったが、現在自宅待機となっているとのことでした。

 この日のボランティアは2300人、被災がひどかった地区に優先的に投入されたようで、長野市長沼津野に入りました。堤防が70mにわたって決壊した集落でした。長野市の施設である長沼公民館がボランティアセンターの津野サテライトになっていました。ここは決壊した堤防から100mほどのところにあって天井近くまで洪水が押し寄せたことがわかる建物でした。構造がしっかりしていたので鉄骨の柱と天井はしっかり残っていて、昼食時の休憩場所などにも使われていました。この建物の北側には農家の立派な入母屋造りの2階建ての建物が建っていましたが、1階は濁流に流され今は家財道具も畳も床もみんなはがされ周辺の納屋などはひん曲がって無残な姿をさらしていました。災害ごみとかき出された泥の量は半端ではありません。(写真参照) 南側には体育館があり、形はしっかり残っていますが、間にある民家は土台だけで上は姿かたちも残っていません。濁流が直接押し寄せ何件も持ち去っていったようでした。集落センター入口の近くに災害ごみの仮置き場があって雑然と積み重ねられた家電、戸棚あらゆるごみが目に飛び込んできました。(業者さんなどの車が入ってどんどん正規の集積場所に運んでいますが、次々にごみが出されて満杯状態が続いているといいます。)

 グループリーダーが室内に集められて、ボランティアに入る場所を指示されます。いよいよスコップなどを受け取り、現場に向かいます。入った先のYさん宅は果樹農家で2階建ての立派な構えのお宅でしたが、一階が背丈ほど浸水し土砂も流れ込んで大きな被害を受けたとのこと。すでに家財は運び出され床や土壁もはがされ、床下の泥もかき出され吹き抜け状態となっていて大分片付いているように一見見えましたが、よく見ると庭にうずたかく中から運び出された泥が積まれていました。犬走部分にも泥の山、庭の植木も泥に埋まり他所から流されてきたファンヒーターや屋根のトタンらしきもの、絡まり合った大小のごみくず、中には祭りの幟を掲げる長い柱まで、植木にのしかかっているありさまでした。15人ほどで、さっそく泥を土のう袋にスコップで詰め道路沿いのスペースに一輪車で運び出す作業に取りかかりました。慣れない手つきの人が多かったですが、みんな積極的に作業していました。中に東京から参加した若い男女がいました。スコップの疲れない扱い方を教えてやると「すごく楽です」と感謝されました。昼はサテライトに戻って、持参したおにぎりをほおばります。愛知県や鳥取県から参加した方と話ができました。大きな災害があると各地に出向き今回6度目といいます。頭が下がりますと話しました。休み時間を利用して、決壊した堤防と周辺を歩いてみました。堤防は仮修復がなされ2重構造で当面の憂いが無いような構造になっていました。堤防道路から津野の集落に入っていく標識が土手下に転がっていました。また土手下の公園の遊具が完全に水没した後をとどめていて3mほどの高さのところまでごみがまとわりついていました。付近の神社やお寺も大きな被害を受けたといいます。360度の風景を心に留め静かに深呼吸しました。

 現地に入っての活動は午前10:30に始まり、午後3:00まででしたが、庭の泥搬出がようやく一段落したところでした。復旧にはかなりの時間を要すると実感しました。Yさんは70代の年配の方で、大変感謝されました。家はリフォームか建て替えか思いを巡らせているようでした。差し入れのみかんをおいしくいただきました。Yさん宅を後にしサテライトに集まり、再びマイクロバスで柳原のセンターに戻ったのは4:15頃でした。皆さん疲れてはいましたが、被災地に思いを馳せながら家路につきました。この地区はまさに泥との闘いであり、泥水に浸かった家財ごみとの闘いだと実感しました。

 謝さんに連休明けに再会し話を伺うと、入った先は同じく津野で道路脇側溝の泥出し作業を行ったとのこと。これは一段と労力のいる作業です。中国の友人が慣れないスコップを手にして、汗を流してくれたことは本当に感謝の念を禁じ得ませんでした。ご苦労様でした。中国の方はよく四川大地震の際の日本の支援に感謝を述べ、東日本大震災の際には日本頑張れと様々な支援をしてくれました。日中両国の人々の友情を想起しながら友好を進めていきたいと強く思いました。

 広範囲にわたる今回の災害では引き続きボランティアの支援が必要ですが、国県地元市町村、特に国による強力な財政投下による、生活の拠点の整備支援、生業の再構築支援が必要だと痛感しています。みんなで声援を送るとともに、みんなで強く要請していきたいものです。地球温暖化の中で100年に一度と言われていた自然災害は今後多発していく可能性が高いと言われています。自分たちの身近なこととして考えていきたいと思います。(F)
  中国語スピーチコンテスト長野県大会、若者が活躍(10/5)

10月5日、長野県日中友好協会ラジオ孔子学堂の主催による第37回中国語スピーチコンテスト長野県大会が開催され、高校生、大学生から70代の中国語学習者までの24人が出場しました。高校生や大学生の参加活躍が注目されました。

朗読部門には高校生部門3人、大学生部門7人と一般部門9人が参加、それぞれの全国統一課題文を発表し発音や表現力を競いました。

 弁論部門には5人が出場、自作文で中国語による内容や表現力を競いました。中国旅行や中国赴任などを通じて、中国の皆さんと交流し中国と直に接する中で、中国の人々のあたたかさに触れ、中国が好きになったことなどを取り上げ、本格的な弁論発表となりました。

弁論の部では長野高専の学生、久保田拓樹さん(18)が優勝しました。久保田さんは中国にインターンシップで訪問した体験を語り、「訪中前は、マスコミ報道の影響もあり、中国が好きではなく乗り気がしなかったかったが、行ってみて中国の実情や親切に案内してくれる皆さんのあたたかさに触れ、大きく考えが変わった。中国語も熱心に学び仲良くしていきたい」と述べました。

 岩下隆審査委員長は講評の中で、審査の点数は僅差だったと述べるとともに、「正確な発音やイントネーション、区切りを意識することが、美しい中国語に必要。弁論の部では多様でハイレベルな内容だった。導入と展開など工夫して説得力を持たせることが大切」と、課題も提起し激励しました。

 竹内勲長野ラジオ孔子学堂長は冒頭の主催者あいさつの中で、勇気をもってチャレンジした出場者に敬意を表した後、中華人民共和国成立70周年の記念の年、日ごろの学習の成果を発揮するよう激励、中国語の学習を通じて相互理解を深め、民間交流を進めていくよう期待していますと述べました。西堀正司県日中友好協会副会長も日本にとって大事な隣国中国は建国70周年を迎え大きく変化発展している。中国語を学び現在の中国を理解し友好促進に貢献してほしいとあいさつしました。

 また、中国国際放送局長野ラジオ孔子学堂責任者の謝宏宇さんは審査員を務めるとともに、「中国語を学ぶコツ」と題して講演しました。真面目にコツコツと学ぶことと前置きして、①早口言葉、②中国の現実に合ったテキストを使う、中国の小1、小2のテキストなどもおすすめ、③たくさん暗記する、漢詩など、④現地の中国人と付き合って中国語をどんどん使う、⑤自信をもって、間違っても恥ずかしがらず話す、⑥そして大事なことは言葉を通して、中国社会を知ることと述べました。皆さんうなずきながら聞き入っていました。 

 会場には出場者の友人や中国語学習仲間なども応援に駆けつけ拍手を送っていました。

 入賞者は次のとおりです。
 弁論の部 一般・大学生部門 ①久保田拓樹 ②上條優子 ③関翔之輔 (敢闘賞)大矢健一 (奨励賞)高橋堅治
 朗読の部 高校生部門 ①浅田鈴音  ②森山舞南  ③松島実優
 朗読の部 大学生部門 ①和田萌夏  ②小栁瑠南  ③鈴木来夢  (努力賞)滝澤侑実 (奨励賞)祢津杏香 
 朗読の部 一般部門 ①伊藤育子 ②林清秀 ③山内志歩  (努力賞)伊藤勝善 (奨励賞)依田光枝

 入賞者にはトロフィーや楯が、また出場者全員に記念品として東京オリンピックパラリンピックのホストタウンのピンバッチが贈られました。弁論の部で優勝した久保田拓樹さんと朗読の各部門1位の皆さんは来年1月の全国大会に県代表として推薦されます。

 第46回中国語夏期スクーリング、有意義に学習交流(8/24~25)

 8月24、25日、第46回中国語夏期スクーリングが42名参加し長野市の長野ラジオ孔子学堂教室で行われました。30名の受講生は入門、初級、中級、上級のクラスに分かれ、ベテラン講師の指導のもと、熱心に中国語学習に励みました。

 開講式で竹内勲長野ラジオ孔子学堂長が「第46回を迎えた夏期スクーリングが県内外から大勢参加して開くことができ感謝したい。2日間よく学びよく交流して成果を上げてください」と述べ、長野県日中友好協会の西堀正司会長代行が「日中関係が改善し交流が再活性化している中で中国語を学び交流に役立ててほしい」とあいさつ、長野県中国語を学ぶ会連絡会の岩下隆会長が、「不怕慢、就怕站(怖れるのは遅い事でなく、立ち止まってしまう事である)」という中国語を紹介しました。4名の講師が紹介され、顧淑鳳講師より、「講師と受講生が力を合わせて有意義で楽しい2日間にしましょう」とのあいさつがあり夏期スクーリングがスタートしました。

 入門クラスは発音に力を入れ、初級クラスは会話と発音を重視した学習内容、中級は体験発表を基に文法を再確認し、上級クラスは漢詩なども学び、初参加の学習者や学習年次のばらつきのある参加者も満足できる講座となりました。

 初の試みとして、中国の歌の交流カラオケ大会が行われ、はじめに範為為講師のリードでなじみの中国の歌をみんなで学習した後、それぞれ自慢の歌を披露しました。恒例の交流懇親会では布施正幸県友好協会理事長が「中国語は日中友好の懸け橋、両国民が平和的友好的に付き合っていく大きな力」と激励し、謝宏宇講師(中国国際放送局孔子学堂責任者)の音頭で乾杯しました。石家庄市語学研修生魏薇さん、王瑶さんの日本に来ての感想発表を皮切りに、参加者が次々と中国語との出会いなどを発表しました。長谷川宗利さんの指導する二胡グループの演奏や中国語の歌唱など和気あいあいとした雰囲気の中で大いに盛り上がりました。

2日目はラジオ体操と参加者荒井綏さんの指導で太極拳の一種「八段錦」で身体を動かし、英気を養って中国語の授業に入りました。最後の授業は、謝宏宇講師から最新の中国事情を聴きました。閉講式では、王秋菊講師の講評の後、各クラスの代表の感想発表が行われ、参加者に修了証が送られました。

 46回を重ねるる中国語夏期スクーリングは中国語を学ぶ者同士の情報交換や交流の場となりました。先生方の熱心な指導、熱気ある交流会、工夫を凝らした運営など参加者の皆さんに好評でした。

 第12期中国語講座がスタート(4/4~5)
 長野ラジオ孔子学堂第12期中国語講座の開講式が4月4、5日行われました。本年度はおもてなし中国語講座(入門・初級)や日常会話中国語講座(初級・中級)、ステップアップ中国語Ⅰ・Ⅱ(中級・上級)のクラスを開設し、新規受講生募集に力を入れました。継続して学ぶ受講生と新入生が肩を並べてスタートを切りました。

 竹内勲学堂長や中国国際放送局の謝宏宇先生、長野県日中友好協会の布施正幸事務局長らが受講生を激励し、先生方の指導のもと中国語を粘りづよく、楽しく学んで下さいと述べました。

 クラスごとに王秋菊先生、顧淑鳳先生、謝宏宇先生、範為為先生、娜仁先生が紹介されました。

 戸井田靜男事務局長は、「中国からの観光客も増え中国語が身近に感じられる中で、おもてなし中国語など気軽に学んでほしい。夏期スクーリングやスピーチコンテスト、長野で受けられるHSK中国語検定なども孔子学堂として行っているので、貴重な機会を活かして下さい」と述べています。
 中国語スピーチコンテスト長野県大会、日頃の学習成果を披露(9/30)

9月30日、長野県日中友好協会ラジオ孔子学堂の主催による第36回中国語スピーチコンテスト長野県大会が開催され、高校生から70代の中国語学習者までの22人が出場しました。

朗読部門には高校生部門2人、大学生部門8人と一般部門9人が参加、それぞれの全国統一課題文を発表し発音や表現力を競いました。

 弁論部門には3人が出場、自作文で中国語による内容や表現力を競いました。シルクロードの旅の思い出や中国語を活かして東京五輪の来日観光客を支援したいなどのテーマを取り上げ、本格的な弁論発表となりました。

弁論の部で長野高専の教員、大矢健一さん(55)が出場3回目で初優勝しました。大矢さんは、2014年に台湾に約3カ月滞在した際、中国語のラジオ番組を聞くようになり、帰国後もスマートフォンのアプリで中国のラジオ番組を聞きつづけたことで、中国の歌をいくつも知り、さらには中国語で弾き語りをするように。「歌うのが苦手だった私の人生を中国語の歌が変えてくれた」と述べました。

岩下隆審査委員長は朗読部門の出場者は、正確な発音を心がけていてよかった。弁論部門では、スピーチコンテストの回数を重ねるごとに、年々レベルが向上していると、評価しました。

 竹内勲長野ラジオ孔子学堂長は主催者あいさつの中で、勇気をもってチャレンジした出場者に敬意を表した後、日ごろの学習の成果を発揮するよう激励。中国文化の原点というべき中国語の学習の輪が一層広がるよう期待していますと述べました。会場には出場者の友人や中国語学習仲間なども応援に駆けつけ拍手を送っていました。

 入賞者は次のとおりです。
 弁論の部 一般部門 ①大矢健一 ②清水岳美  (敢闘賞) 清水浩
 朗読の部 高校生部門 ①北田満梨奈 ②赤塩涼
 朗読の部 大学生部門 ①櫻井爽人 ②竹前実南 ③古平弥愛  (奨励賞) 岸田早百合
 朗読の部 一般部門 ①西澤智子 ②朴梨香 ③千村美恵子  (努力賞) 小泉のり子

 弁論の部で優勝した大矢さんは来年1月の全国大会に県代表として推薦されました。入賞者にはトロフィーや楯が、また出場者全員に記念品として中国語学習教材が贈られました。

 第45回中国語夏期スクーリング、熱心に学習交流(8/25~26)

 8月25、26日、第45回中国語夏期スクーリングが48名参加し長野市の長野ラジオ孔子学堂教室で行われました。36名の受講生は初級、中級、上級の3クラスに分かれ、ベテラン講師の元、連日の暑さに負けず熱く中国語学習に励みました。

 開講式で竹内勲長野ラジオ孔子学堂長が「第45回を迎えた夏期スクーリングが県内外から大勢参加して開くことができ感謝したい。2日間よく学びよく交流して成果を上げてください」と述べ、長野県中国語を学ぶ会連絡会の岩下隆会長が、「怖れるのは中国語の学習速度が遅い事でなく、立ち止まってしまう事である」という意味の中国語を紹介し、2日間のスクーリングがスタートしました。

 初級クラスは主に会話と発音を重視した学習内容、中級は会話を基に文法を再確認することとし、上級クラスは中国の主要な観光地や名山を題材に採った資料を学び、初参加の学習者や学習年次のばらつきのある参加者も概ね満足できる講座となりました。

 恒例となっている河北省石家庄市からの語学研修生が加わった交流授業は積極的に中国語で質問、発言する姿勢が見られました。続いての交流懇談会は北京冬季オリンピックの開催地である張家口市出身の県の国際交流員の李妮さんが「中国の伝統節句」について講話され、参加者の長谷川さん二胡の演奏や参加者の中国語との出会い体験紹介や中国語の歌唱など乾いたのどを潤すビールと共に大いに盛り上がりました。

 2日目はラジオ体操と参加者荒井綏さんの指導で太極拳の一種「八段錦」で身体を動かし、授業に入りました。
 閉講式で布施正幸県日中事務局長は「日中関係は昨年来徐々に好転し、本年5月の李克強総理の来日で、両国の往来が再び盛んになりつつあり、中国語に対する関心も回復してきた。言葉は重要なコミュニケーションツールであり、皆さんも大いに中国語を話して交流に役立てて下さい」と述べました。講師の講評の後、
各クラスの代表の感想発表が行われ、参加者に修了証が送られました。

45回を重ねる歴史ある中国語夏期スクーリングは普段、会わない中国語学習者同士の情報交換や融和の場となりました。先生方の熱心な指導、熱気ある交流会、工夫を凝らした運営など参加者の皆さんに好評でした。

 第11期中国語講座がスタートしました(4/4~13)

 長野ラジオ孔子学堂第11期中国語講座が4月4日スタートしました。各クラスごとに開講式が行われ、担当の中国語講師(老師)から、「楽しく粘りづよく学習を進めていきましょう。要望やご意見大歓迎です」と激励のあいさつがありました。布施県日中事務局長からは「日中関係が改善してきている中で、中国語に対する関心も高まってきており、身近なところで中国語を使う機会も増えている。学びながらどんどん中国語を使い交流を盛んにしていきましょう」とエールが送られました。

 今期は、入門(夜)、初級(昼・夜)、中級(昼・夜)、上級(昼・夜)の7クラス、65名の受講生です。なじみの方、新しく参加された方、皆さん新しいテキストを手に、老師の話に真剣に耳を傾けていました。発音練習、相手による年齢の聞き方の違い、中国語での自己紹介などレベルに応じた授業内容です。9月までが上半期、10月からが下半期です。「継続こそ力」を合言葉に皆さんの頑張りに期待したいと思います。講師の先生方は、入門夜:孫麗波、初級昼:孫麗波、初級夜:王秀閣、中級昼:王秋菊、中級夜:顧淑鳳、上級昼:鄭頴、上級夜:王秋菊の皆さんです。

 「HSK(中国語検定)や中国語夏期スクーリング(8月)、中国語スピーチコンテスト(10月)等も計画されていますから、積極的に参加していただければレベルアップを確かめられます」「5月中でしたら、間に合いますからご参加ください。授業参観歓迎です。お気軽にお申し込みください」と事務局の戸澤さんから案内がありました。


 中国語を楽しく学ぼうあなたも『中国語』を学び、中国の友人と交流を深めませんか!ビジネスにも必需の中国語、年配の方も生き生きと学んでいます。

 長野県日中友好協会と中国国際放送局は、中国語の普及や中国文化の紹介などを趣旨とする、「長野ラジオ孔子学堂」を開設しています。 国際放送局との連携を活かして、HSK中国語検定や中国語スピーチコンテスト、夏期スクーリングなども実施しています。また放送局のアナウンサーの発音指導などの機会もあります。

 4月から2018年度中国語講座がスタートします。中国語の習得と中国文化の理解に役立つ『中国語講座』にお誘いあってご参加下さい。授業参観も歓迎です。

◎長野ラジオ孔子学堂中国語講座案内をご覧ください
 日中合作映画「空海」を鑑賞(3/1)

 長野ラジオ孔子学堂受講生有志は、3月1日公開されたばかりの日中合作映画「空海」を鑑賞に行きました。

 現在、県下5ヶ所で上映されている、この作品を観に長野グランドシネマズに集結しポスターの前で記念撮影をしてから、いよいよ楽しみにしていた映画鑑賞となりました。   

 映画「空海」は日中合作の作品で、日本の夢枕獏原作小説を、中国を代表する映画監督陳凱歌、カメラマン曹郁がメガホンをとった大スペクタクル作品で、長安の都と玄宗皇帝、楊貴妃、安禄山の乱に題材をとり、歴史の謎に日本から密教の教えを学びに行った高僧空海と中唐の詩人白居易が挑むというストーリーです。

 盛唐の栄耀栄華と時代の移ろい、人生の無常と、「苦痛から逃れる法は見つかりましたか?」という、空海のセリフは艱難の末、真言密教を日本にもたらし、庶民を現世の苦しみから救おうとした空海の心情の一端を表していました。

 鑑賞後、県国際交流員の李妮さんに映画の背景や、劇中で空海と白居易が食べていた麺が、現在も愛されている西安名物「油溌面」であるとか、詳しく説明していただきました。春一番のような風の吹くなか、映画の余韻を胸に中国の歴史と日本と中国の古くからの関わりを再認識した夜となりました。

  中国語スピーチコンテスト長野県大会、日頃の学習成果を披露(9/30

9月30日、長野県日中友好協会ラジオ孔子学堂の主催による第35回中国語スピーチコンテスト長野県大会が開催され、高校生から80代の中国語学習者までの幅広い年齢層28人が出場しました。

朗読部門には高校生部門5人、大学生部門7人と一般部門11人が参加、課題文の中国の物語を発表し発音や表現力を競いました。

 弁論部門には5人が出場、自作文で中国語による内容や表現力を競いました。留学生をホームステイで受け入れ交流した体験等のテーマを取り上げ、積極性がある本格的な弁論発表となりました。

弁論の部で優勝した県短大の2年生の鞍田夏実さん(21)は、昨年8月までの1年間、中国の河北大学に留学した経験を踏まえて発表しました。現地で同世代の親しい友人ができたことから、「過去の歴史を次の世代に伝えるとともに、日中の若い世代が新しいつながりをつくっていくことを大切にしたい」と訴えました。

岩下隆審査委員長は朗読部門の出場者は、正確な発音を心がけていてよかった。弁論部門では、スピーチコンテストの回数を重ねるごとに、年々レベルが向上していると、評価しました。

 竹内勲長野ラジオ孔子学堂長は主催者あいさつの中で、日ごろの学習の成果を発揮するよう激励し、中国文化の原点というべき中国語の学習の輪が一層広がるよう期待していますと述べました。西堀正司県日中友好協会理事長、李妮県国際交流員、王秀閣中国国際放送局孔子学堂責任者等も出席し、中国語を学ぶ皆さんが日中両国の友好の懸け橋になっていただきたいと激励しました。また朗読の部に出場した大月良則さん(県国際担当部長)は中国語を学び友人と直接交流できるすばらしさを語り、引き続き中国語を学び、来年は入賞を目指したいと述べました。会場には出場者の友人や中国語学習仲間なども応援に駆けつけ拍手を送っていました。

 入賞者は次のとおりです。。
 弁論の部 一般部門 ①鞍田夏実 ②清水岳美 ③藤澤淳一 (努力賞) 清水浩
 朗読の部 高校生部門 ①久保田拓樹 ②松林菜緒 ③赤塩涼 
 朗読の部 大学生部門 ①半田聖蘭 ②藤森杏莉 ③小林温実  (敢闘賞) 町田春風
 朗読の部 一般部門 ①高橋信一 ②伊藤勝善 ③西原優子  (奨励賞) 横川正秀

 弁論の部で優勝した鞍田さんは大学生の部で、2位の清水さんは一般の部で来年1月の全国大会に県代表として推薦されました。入賞者にはトロフィーや楯が、また出場者全員に記念品として中国語学習教材が贈られました。

 第44回中国語夏期スクーリング、熱心に中国語を学ぶ(8/26~27)

 第44回長野孔子学堂中国語夏期スクーリングが8月26・28日の両日、長野ラジオ孔子学堂で開催されました。50名近い参加者は初級・中級・上級クラスに分かれ、中国人ベテラン教師の指導のもと2日間、中国語学習に励みました。

 開講式で竹内勲・孔子学堂学堂長は「目標をもって、中国語を学ぶことが大切と思う。2日間楽しく学び交流し中国語のレベルアップをはかっていただきたい」とあいさつしました。来賓として西堀正司・県日中理事長や岩下隆・県中国語を学ぶ会連絡会会長らが参加者を激励しました。

 全体で王秀閣・中国国際放送局日本語部アナウンサーより発音の指導を受けた後、クラス別授業に入りました。

 各クラスでは講師が事前に準備した教材を使って会話・発音・文法・作文など熱心に学ぶ姿が見受けられました。

 初級クラスでは顧淑鳳先生の指導で「起きてから寝るまで」生活の中で使う中国語を学びながら、発音や文法を熱心に学んでいました。中級クラスでは王秋菊先生の指導で実践会話形式を取り入れ、互いに質問しあいながら文法・発音をチェックし理解を深めるとともに、魯迅の「藤野先生」や蘇軾の詞なども取り上げられていました。レベルの幅が広いクラスでしたが、まんべんなく指名され熱心に授業に参加していました。上級クラスでは孫麗波先生の指導で老舎の「微神」をテキストに学習、皆さんのレベルは高く流暢な中国語が飛び交っていました。

 河北省から見えた県国際交流員李妮さんや石家庄市語学研修生の馬丹さん孫琪さんを交えての交流授業では、中国語と日本語を交えての自己紹介や中国語との出会いなどを発表しました。研修生に対しては出身地の状況や、日本に来て感じたことなど質問が飛び出し、有意義な交流授業となりました。

 夜の交流懇親会では西沢正夫中国語を学ぶ会会長が歓迎のあいさつ。続いて李妮さんが自身の日本語学習体験を交え中国語学習のコツを紹介し参加者を激励しました。帰国者日本語教室の関亜菊さんが民族服姿で中国の民族楽器フルスと横笛の演奏すると大きな拍手が寄せられました。クラスごとの歌の出し物が披露され、参加者の中国語との出会いが次々と発表されました。最後にじゃんけんゲームが行われあっという間に2時間が過ぎました。和やかな交流懇親会となりました。2日目の朝はラジオ体操、荒井綏さんの指導で太極拳で汗を流し、再び特訓が始まりました。

 閉校式では、布施正幸県日中事務局長が「講師の先生と受講生の皆さんの熱意と協力によって内容の濃いスクーリングとなった。9月30日には中国語スピーチコンテストが行われるので参加を。日中友好のために中国語を学び中国の友人をつくり、ゆっくりでも休まず学び続けて行きましょう」とあいさつしました。受講生代表は、「皆さんの熱意に新たな刺激を受け、楽しく学習できた。若い時の意気込みがよみがえってきた」「厳しさの中にやさしさがあり有意義な2日間だった」「ゆっくりでも休まず続けることが大切だと思った」などの感想を聞くことができました。

 本年は東京オリンピック・パラリンピックホストタウン認定事業の一環として取り組まれました。
  長野県日中友好協会訪中団、CRIを訪問(5/24)

 中日国交正常化45周年記念・緑化協力「長野県日中友好協会訪中団」一行13人が24日、CRI日本語部(北京放送)を訪れました。一行は王丹丹部長の出迎えを受けたあと、部員との交流会に出席しました。

 今回訪問団の団長は長野市日中友好協会会長でもある、長野県日中友好協会の山根敏郎副会長(89歳)です。今回で72回目の中国訪問になる山根さんはCRIのインタビューに対し、「日中の友好交流は多くの縁の下の力持ちにより支えられている。中国にいて交流を支えている皆さんに惹かれて今年もやってきた。日本文化の骨格は中国によって育てられ、その恩義に対し応えなければいけない。生きている限り、日中友好のために働き、それを天国へのお土産にしたいと思う」と話しました。

 CRIと長野県の友好交流は長い歴史があります。CRIの庭には、1996年、長野県「中国語を学ぶ会」から新局舎落成記念に贈呈された桜の染井吉野が約20本植えられています。また、長野県日中友好協会との提携でラジオ孔子学堂も共同運営しています。


桜の木をバックに記念写真


CRI1階ロビーでの記念撮影


訪問団の布施正幸秘書長から最新資料集『虹の架け橋』を受け取る王丹丹部長

 なお、長野県日中友好協会は2000年から、毎年緑化協力の訪中団を派遣し、友好省県提携関係にある河北省を訪問しています。今回の団員は長野市日中友好協会、千曲市日中友好協会、飯山日中友好協会、飯田日中友好協会の関係者15人からなり、23日から28日にかけて北京、石家庄、内丘県、張家口などを訪問します。(王小燕、劉非)  * 中国国際放送局ホームページより

東京五輪ホストタウン指導者養成講座、餃子づくりと研修交流(4/27)

 4月27日長野市ふれあい福祉センターに於いて、「東京オリンピック・パラリンピックホストタウン指導者養成講座・餃子作り&研修が行われ、県日中女性委員会メンバーはじめ、長野ラジオ孔子学堂からも、昼の初中級、中上級クラス、夜の中上級クラスからも多くの皆様が参加し59人で楽しく、美味しく、賑やかに昼のひとときを過ごすことが出来ました。

 早朝より、中国帰国者や中国人女性などが講師となり、水餃子と酸辣湯(スープ)、南瓜餅づくりに励みました。餃子の皮作りから指導。慣れた手つきで綿棒で皮を伸ばし、刻んだキャベツやニラ、エビを包みました。南瓜餅は県国際交流員の李妮さんが作り方を指導し、国際放送局孔子学堂の王秀閣さんも各調理台を回ってアドバイスしました。2時間余りにわたる奮闘によって、59人分の水餃子などが完成しました。テレビ局のカメラも入って調理室は熱気にあふれていました。

 隣接の会場に出来上がったばかりの水餃子や南瓜餅、酸辣湯を並べて、第2部の交流研修会が始まりました。宮沢信代県日中女性委員長のあいさつに続いて、早速おいしい本場仕込みの水餃子を味わいました。「美味しいー」「ハオチィー」と舌鼓をうち、1人当たり10数個ずつ作った水餃子もどんどんおなかの中に吸い込まれていきました。

 おなかも落ち着いたところで、高波謙二県日中友好協会会長(県ホストタウン実行委員会会長)が中国を相手国とする東京五輪ホストタウンに長野県が全国で唯一認められたことを紹介し、今回の取り組みがそのスタートを切ることになったと参加者を激励しました。

 続いて大月良則県国際担当部長より講演がおこなわれました。大月部長は、長野県が東京オリンピック・パラリンピックで中国を相手国とするホストタウンとなった経過と取り組みの意義をわかりやすく解説した後、「2020年の東京五輪更に、2022年の北京冬季五輪(スキー競技は長野県と友好提携している河北省の張家口市で開催)までを視野に入れ、中国とのスポーツ文化の交流を柱に更に民間交流と友好を深めていきたい」と述べました。

 東京オリンピック・パラリンピックホストタウン事業はいろいろな形でこれから実施されていきます。今度は、みなさんの市で、あなたの町で村で、開催されていきます。日中友好と東京オリンピック・パラリンピックを応援してください。

 中国文化サロン

中国語愛好者のつどいとして中国文化サロンを開催します。中国映画の鑑賞、民族楽器の演奏学習、中国語や日本語の歌のカラオケなどを予定しています。興味のある方は是非ご参加ください。
日 時:毎週土曜日 13:30~15:30
場 所:長野ラジオ孔子学堂教室(長野市中御所岡田町166-1森ビル新館4階バスターミナル斜向かい)
     TEL 026-224-6517
参加費:一般200円、学生無料

<4~9月の予定表>
  内  容  4月 5月  6月  7月  8月  9月 
 映 画 鑑 賞   1日 13日  3日  1日
29日 
  30日 
 楽器演奏フルス  8日  20日  10日
24日
 8日
22日
 5日
19日
 2日
16日
  中国語の歌  15日  27日  17日  15日  12日  9日


フルスは中国雲南省、タイ、ベトナムの山岳民族などで使用されている楽器。瓢箪の中にリードが仕組まれており、丸く可愛い音色はどこか牧歌的で懐かしい印象。インドのコブラ笛の親戚でもあります。

中国語 全国大会で長野県代表の二木さんが優勝(1/8)

 1月8日、公益社団法人日中友好協会主催の第34回全日本中国語スピーチコンテストが開かれ、長野県代表として出場した、二木玲さん(長野市)が一般部門で1位に輝きました。ご寄稿いただきましたのでここに紹介いたします。

 第34回全日本中国語スピーチコンテストの一般部門で一位になり、また、日中友好協会会長賞を受賞しました。とても嬉しく、光栄に思っています。 

 10年前に中国語学習を始め、これまでに多くの友人や師との出会いがありました。皆様に支えていただいて、今日の私があります。本当に感謝しています。

 中国人の方々がどんな生活をしているのか、どんな思いで、どんな考えをもっているのかを知りたい、隣人である中国の皆さんと腹を割って話がしたいという思いで中国語を学んできました。そのために会話の力を伸ばそうと努力してきましたが、実際に中国に旅行に行くと、現地の中国人の方とはスムーズに会話ができないことがたびたびありました。その原因は、自分の中国語の発音にあると気付き、中国語スピーチコンテストに参加することを決めました。

 スピーチの練習をしながら、原稿の発音をひとつひとつ見直す中で、子音の作り方、四声の高低差やリズム、三声の変化など、多くの発見があり、学びがありました。まだまだ不十分な点は多くありますが、今回の受賞は大きな自信になりました。これからも、中国語を学び続け、また、日中友好のために自分のできることをやっていきたいと思っています。   (二木 玲=写真中央)

 

中国語スピーチコンテスト長野県大会、出場者が日頃の学習成果を披露(9/25

9月25日、長野県日中友好協会ラジオ孔子学堂の主催による第34回中国語スピーチコンテスト長野県大会が開催され、10代から80代までの幅広い年齢層の学習者が出場しました。

朗読部門には大学生の部8名と一般の部10名が参加、課題文の中国の物語を発表し発音や表現力を競いました。

 弁論部門には4名が出場、自作文で中国語による内容や表現力を競いました。日中友好を取り上げたり、日本にもゆかりの深い中国の文豪魯迅先生についてスピーチするなど多岐にわたるテーマを取り上げ、積極性がある本格的な弁論発表となりました。

弁論の部では教員の二木玲さんが一位となり、来年1月に東京で開かれる全国大会の出場権を獲得、二胡に向き合う真摯な姿勢や、二胡を通して知り合った中国人の先生との関わりなど、二胡を弾くことが人生の一部になったことを熱く語られました。

岩下隆審査委員長は朗読部門の出場者は、正確な発音を心がけていてよかった。中国語学習を初めてまだ数か月の出場者も実力を遺憾なく発揮したと称賛され、弁論部門では、スピーチコンテストの回数を重ねるごとに、年々レベルが向上していると、評価されていました。

 竹内勲長野ラジオ孔子学堂長、王秀閣中国国際放送局孔子学堂責任者、李妮県国際交流員等も出席し、中国語を学ぶ皆さんが日中両国の友好の懸け橋になっていただきたいと激励しました。会場には出場者の友人や中国語学習仲間なども応援に駆けつけ拍手を送っていました。

 入賞者は次のとおりです。
 弁論の部 一般部門 ①二木玲②藤澤淳一③大矢健一 
 朗読の部 大学生部門 ①清水 恵②佐藤 葵③辻 千尋
 朗読の部 一般部門 ①横川正秀②皆川 宏③千村美恵子

敢闘賞:清水 浩 努力賞:伊藤勝善 奨励賞:半田聖蘭

 第43回中国語夏期スクーリング、熱心に中国語を学ぶ(8/27~28)

 恒例の第43回中国語夏期スクーリングが8月27・29日の両日、長野ラジオ孔子学堂で開催されました。40名余の参加者は初級・中級・上級クラスに分かれ、中国人ベテラン教師の指導のもと2日間、中国語学習に励みました。

 開講式で安芸洋一・孔子学堂副学堂長は「中国語を学び、相互理解を深め、民間交流を進めていただきたい。2日間熱心に、楽しく学び交流し中国語のレベルアップをはかりましょう」とあいさつしました。来賓として西堀正司・県日中理事長や岩下隆・県中国語を学ぶ会連絡会会長らが参加者を激励しました。

 全体で王秀閣・中国国際放送局日本語部アナウンサーより発音のコツの指導を受けた後、クラス別授業に入りました。

 各クラスでは講師が事前に準備した教材を使って朗読・ヒアリング・文法・応用問答など熱心に学ぶ姿が見受けられました。初級クラスでは発音の基礎を学んだあと、文法などの解説を交え熱心に学んでいました。中級クラスでは中国語での質問に訪問した都市名を答えるなど実践的なやり取りをしていました。上級クラスでは魯迅の「故郷」をテキストに学習しました。

 河北省から見えた県国際交流員や石家庄市研修員を交えての交流授業では、中国語と日本語を交えての自己紹介や中国語との出会いなどを発表しました。研修員に対しては日本に来て感じたこと、専門や家族など次々に質問が飛び出し、有意義な交流授業となりました。

 夜の交流懇親会では中国の歌やじゃんけんゲーム、中国語クイズなどが次々に披露され、また中国語の出会いのスピーチなど和やかな交流懇親会となりました。2日目の朝はラジオ体操、太極拳で汗を流し、再び特訓が始まりました。

 受講生は、「皆さんの熱意に新たな刺激を受け、楽しく学習できた」、「発音や文法の基本が学べた」、「中国研修生を交えての交流授業も有意義だった」などの感想を聞くことができました。
  中国国際放送局代表団を歓迎、新議定書に調印(8/19~21)

 中国国際放送局代表団(馬博輝副局長一行5名)が8月19日から21日来県し、長野県日中友好協会との間で長野ラジオ孔子学堂に関する新議定書の調印式に出席しました。また、滞在中、長野県、県日中友好協会、県北京放送を聞く会、長野ラジオ孔子学堂関係者から歓迎を受け交流しました。

 19日一行は長野駅頭で長野ラジオ孔子学堂関係者らにあたたかく迎えられ、ホテルメトロポリタン長野で開かれた歓迎会に出席しました。高波謙二県日中友好協会会長、大月良則県国際担当部長、上條宏之県短期大学学長、西堀正司県日中理事長、竹内勲長野ラジオ孔子学堂長、北沢久県北京放送を聞く会代表ら30人が出席しました。

 歓迎あいさつに立った高波会長は一行を、熱烈歓迎した後、2007年長野ラジオ孔子学堂雅スタートして以来の9年間を振り返り、国際放送局の支持と協力のもと、中国語講座の開講、中国文化の紹介、県短期大学との提携、中国語スピーチコンテスの実施などに取り組んできたことを紹介し、その成果の上に新議定書の調印式が行われることに感謝の意を表しました。さらに県日協会が本年創立60周年を迎えることを紹介し、「日中戦争の反省の上に立ち、先達の皆さんが日中不再戦、平和友好を願って県協会を1956年9月に設立し、以後県民の共感と支持を得ながら国交正常化実現と県民的友好協力推進に努めてきた。 また、30数年前に中国語を学ぶ会と長野県北京放送を聞く会を設立して中国語の普及向上と中国を知り知らせる活動に取り組んできた。先人の努力の後を振り返り、粘り強く友好交流に努めて行きたい」と述べました。また中国国際放送局が本年開局75周年を迎えることを祝し、両国民の相互理解促進の上で中国国際放送局の果たしている役割は大きなものがあり、特に近年インターネットを活用しての国際放送局の活躍は目覚ましいものがある。マスメディアの果たす社会的役割には大きなものがあり、中国国際放送局の一層のご発展とご活躍をお祈りいたします 」と述べました。

 大月良則県国際担当部長と北沢久県北京放送を聞く会顧問が歓迎のあいさつを行いました。

 馬副局長は、あたたかい歓迎に感謝し、長野県日中友好協会との間で長野ラジオ孔子学堂の設置に合意して8年余り成果を上げてきたことに触れて、関係者の尽力に感謝しました。県協会創立60周年を祝賀するとともに、開局75周年を迎えた国際放送局の活動を紹介し、インターネットを活用してより多くの日本のリスナーに愛される放送事業に取り組んでいきたいと述べました。
  
 上條県短期大学学長が乾杯のあいさつに立ち、国際放送局と協定を結び、客員講師を受入れ交流成果を上げてきた、今後とも中国国際放送局との相互交流を深めていきたいと述べ、一行の来県を歓迎して乾杯しました。ゆかりの深い皆さんから次々と歓迎スピーチや歌が披露されなごやかな交流懇親が続きました。

 一行は翌日、中島恵理県副知事を表敬し、昼食会に出席懇談し、今後とも長野県の魅力を紹介していきたいなどと述べました。

 午後、長野ラジオ孔子学堂において、新議定書の調印式が行われ、高波会長と馬副局長が議定書に調印ししっかりと握手しました。中国語の普及と中国文化の紹介、HSK(中国語検定試験)の実施、相互交流の促進に取り組んでいくことがうたわれています。記念撮影の後、引き続き、孔子学堂役員、中国語受講者などと親しく懇談交流しました。
新しい学習仲間を迎えて歓迎交流会を開催(5/31)

長野ラジオ孔子学堂・長野中国語を学ぶ会の新入会員歓迎会が5月31日夕方、長野ラジオ孔子学堂大教室で30名が参加して楽しくに開催されました。

今年度の新入会員は11名でそのうち4名の新入会員が参加し、中国語にかける熱い思いや、長く学習を続ける先輩たちに上達のコツを尋ねるなど和やかな雰囲気の中でも、時折、真剣な会話が交わされ、充実した歓迎会となりました。美味しい料理と8年物の高級紹興酒が参加者の興をそそり、瞬く間に楽しい時間が過ぎ、王先生の中級クラスは先生の故郷の草原の歌を、顧先生の初級クラスは王之渙の黄鶴楼の詩を正しい中国語の発音で朗読され、拍手喝采を浴びました。入門クラスは中国語学習を始めたばかりの人が多いながらも、唱歌「ふるさと」を中国語と日本語で披露しました。

中国語談義と中国語の歌が満ちみちる歓迎会は竹内勲学堂長の開会あいさつと、布施正幸県日中事務局長の乾杯でスタートし、西澤正夫会長の中国語学習の進歩を祈念する、万歳三唱で賑やかに閉会しました。

歓迎会に先立ち、役員会も行われ、今年度の事業計画の実施や、中国語学習の普及と発展の意思を確認し、更なる会の前進を目指すことをまとめとしました。(戸沢記)

 友好のリレーを若い世代へ      中国国際放送局長野孔子学堂責任者 王秀閣

   長野に来てまだ3ヶ月ですが、暖かい方々に囲まれて、冬の寒さを忘れるほど快適に過ごしています。

日中友好協会の会員に、中国とゆかりのある方が多くいます。私の日本人の友人にも、幼少時代を北京で過ごした方がいます。その方は日本に帰国後、中国語の普及や翻訳、ボランティア活動などに励んで来られました。

一方で、日本から帰国した中国人の友人には、日本で教育を受けた2人のお子さんがいますが、日本に関するマイナスのニュースを聞く度に、子ども達は「違う!日本はそうじゃない!」と周囲に説明しているそうです。お互いに知らないからこそ、誤解が生じるわけです。

年配の方々の中国とのゆかりは、しばしば戦争と関連してきますが、若い世代は異なる形で日中友好のリレーを受け取っていくことでしょう。バトンタッチが課題の今ですが、若者たちの輝く瞳を見て、未来に自信を持てる自分がここにいます。(2016.1.1)

お世話になりました朱丹陽老師、ようこそ王秀閣さん、歓送迎夕食会(10/6)
 
 長野県日中友好協会ラジオ孔子学堂は10月6日、長野市内の油やで朱丹陽さんの歓送会と王秀閣さんの歓迎会を開きました。孔子学堂中国語講座の受講生の皆さんや日中友好協会の関係者50名が出席しました。
 
 朱丹陽さんは2013年10月来県以来、2年間にわたり、孔子学堂の中国側責任者として、孔子学堂中国語教室と県短期大学で活躍されました。中国国際放送局日本語部のアナウンサー出身の朱さんの中国語発音指導には定評がありました。皆さんの中国語の勉強の手助けをすると同時に、中国人の生活習慣や考え方などにも触れていただくという「一石数鳥」の「中国語講座」にしたいというのが朱老師(先生)の信条でした。

 「いろいろな人と知り合いけんかせずまわりの皆さんと仲良く付き合いができ大変楽しい2年間でした。スキー体験、女性委員会や高齢者の皆さんとの交流も良い思い出です。野沢菜やわさびの味も忘れられません。「北国の春」や「夕焼け小焼け」は長野の歌であることも知りました。年配の方が中国語を熱心に学ぶ姿が印象的でした。大変お世話になりました」。朱さんのあいさつに会場もシーンとなり、続いて大きな拍手につつまれました。
 
 王秀閣さんは北京第二外国語大学卒業で九州大学留学経験もあります。放送局では「お茶あれこれ」などを担当されていました。趣味は音楽とアウトドア、河南省安陽市出身です。王さんから皆さんへの一言:「外国語の勉強はボケ防止に効果があるといわれますが、異文化への好奇心とチャレンジ精神があったからこそ勉強しようと思ったのではないでしょうか。その好奇心とチャレンジ精神を大事にしたいと思います」。

 夕食会では、竹内勲・長野ラジオ孔子学堂長が主催者を代表してあいさつし、2年間にわたる朱さんの熱心な中国語指導に感謝し帰国後の活躍を祈りました。また後任の王さんの来県を歓迎し、活躍に期待しました。
 
 会には、高波謙二県日中友好協会会長、井出正一県日中最高顧問、山根敏郎・福沢宏夫・中沢道保同副会長、土屋孝夫・県国際課課長補佐、西堀正司同理事長、西田節夫県北京放送を聞く会会長、岩下隆・県中国語を学ぶ会会長らも参加し、感謝のと歓迎の言葉を述べました。また全参加者からお別れと歓迎のスピーチ、歌などが披露され、会場は和やかな雰囲気に満ち満ちていました。最後に、全員で思い出の記念撮影をしました。

中国語スピーチ県大会、26人が出場して中国語を競う(9/27)

9月27日、長野県日中友好協会ラジオ孔子学堂の主催による第33回長野県中国語スピーチコンテストが開かれ、26人が出場しました。

朗読部門には大学生4名と一般15名が参加、課題文の中国の物語を発表し発音や表現力を競いました。

 弁論部門には7名が出場、自作文で中国語による内容や表現力を競いました。テーマに日中友好を取り上げ、民間人同士の交流や絆を強める意欲が強く訴えられるなど、本格的な弁論発表となりました。

弁論の部では会社員の吉澤茜さん(37)が3連覇し、来年1月に東京で開かれる全国大会の出場権を得ました。中国人の友人とともに、地元への外国人観光客誘致に力を入れていることを紹介し、「信州を愛し、楽しんで案内することが観光客の喜びに繋がる大切さを学んだ」と発表しました。

岩下隆審査委員長は「朗読部門の出場者は、正確な発音に心がけていてよかった。弁論部門では、自身の体験を踏まえ、民間友好に努めている様子を発表され感動した」と、評価していました。

 竹内勲長野ラジオ孔子学堂長、朱丹陽・中国国際放送局孔子学堂責任者、董彤県国際交流員等も出席し、中国語を学ぶ皆さんが日中両国の友好の懸け橋になっていただきたいと激励しました。会場には出場者の友人や中国語学習仲間なども応援に駆けつけ拍手を送っていました。

 入賞者は次のとおりです。
 弁論の部 ①吉澤茜、②大矢健一、③藤澤淳一、敢闘賞:藤田和子
 朗読学生の部 ①藤縄智樹、②柴本瀬那
 朗読一般の部 ①和田由美子、②松澤彩夏、③平野淳二、努力賞:渋谷多鶴子、奨励賞:玉井圭子、特別賞:篠原重夫

第42回中国語夏期スクーリング、良く学び同学が有意義に交流(8/29~30)

 恒例の第42回中国語夏期スクーリングが8月29・30日の両日、長野ラジオ孔子学堂で開催されました。40名余の参加者は初級・中級・上級クラスに分かれ、中国人ベテラン教師の指導のもと2日間、中国語学習に励みました。

 開講式で竹内勲・孔子学堂長は「1974年に第1回北京放送中国語夏期スクーリングが善光寺の宿坊良性院で開かれて以降、長野では毎年スクーリングを開催してきた。スクーリングを契機に中国語を学ぶ会が誕生し、現在長野ラジオ孔子学堂として引き継がれている。中国語を使うために学ぶことが大切と思う。中国語を学び、相互理解を深め、民間交流を進めていただきたい。2日間ともに学びあい中国語のレベルアップをはかりましょう」とあいさつしました。来賓として西堀正司県日中理事長、岩下隆県中国語を学ぶ会連絡会会長が参加者を激励しました。

 全体で朱丹陽・中国国際放送局アナウンサーより発音の特訓事業を受けた後、クラス別授業に入りました。

 各クラスでは講師が事前に準備した教材を使って朗読・ヒアリング・文法・応用問答など熱心に学ぶ姿が見受けられました。初級クラスでは買い物やレストランでのメニュー注文などを実践形式でおこなう姿も見受けられました。中級クラスでは中国の公園風景や家庭問題などを取り上げ、上級クラスでは「長恨歌」の朗読も行われました。

 河北省や石家庄市研修員を交えての交流授業では、受講生が、中国語を駆使し自己紹介や中国語との出会いなどを発表しました。研修員に対しては日本に来て感じたこと、専門や家族など次々に質問が飛び出し、有意義な交流授業となりました。

 夜の交流懇親会では中国の歌や踊り、気功などが次々に披露され和やかな懇親会となりました。2日目の朝はラジオ体操、太極拳で汗を流し、再び特訓が始まりました。

 受講生は、同学の皆さんの熱意に新たな刺激を受け、また楽しく交流できたと喜んでいました。「発音の特訓でなおざりになっていた発音の基本が学べた」、「中国研修生を交えての交流授業も有意義だった」、「内容が豊富で刺激された」などの感想を聞くことができました。来年の再会を誓ってスクーリングは無事終了しました。
第33回全日本中国語スピーチコンテスト長野県大会出場者募集

 「中国語学習の普及と向上を目指し、もって日中両国民の相互理解と友好増進に寄与する」ことを目的に、今年も第33回中国語スピーチコンテストがおこなわれます。日ごろの学習の成果をこの機会に発表しましょう。全国統一の課題文にもとづく朗読の部と自作文による弁論の部があります。最優秀者は1月の全国大会への参加者として推薦されます。

日   時  2015年9月27日(日) 13:00~(受付12:30~)
会   場  信濃教育会館・講堂(長野市旭町・TEL026-232-2470)
参加資格  長野県に在住または勤務する方で、日本国籍の方。  
 *注意:中国語を母語とする同居家族がいる方、中国語を母語として学んだことがある方、中国語を職業としている方は参加資格が有りません。
発表内容 
<朗読の部>(全国本部の統一課題文を朗読)
         ①中学・高校の部  ②大学生の部  ③一般の部
<弁論の部>(自作文)
 ※ 朗読の部と弁論の部の優秀者は、原則として1月10日(予定)、東京で開催される「全日本中国語スピーチコンテスト」への参加者として推薦されます。
参 加 費  一般:1,000円  学生:500円 
(詳細は開催要項をご覧ください)
朱丹陽さんが”言葉でつながる日本と中国・ひつじ年と現代中国事情”を講演(2/21)

 県日中学術交流委員会主催の第18期日中関係を考える連続市民講座で2月21日中国国際放送局・長野ラジオ孔子学堂の朱丹陽さんが講演しました。

 演題は「言葉でつながる日本と中国・ひつじ年と現代中国事情」。春節を迎えて、旧年を追い払う爆竹の由来や赤が魔よけの意味を持つこと、春節の慣わしなど中国の伝統文化を理解するのに役立ちました。また日本でもおなじみのひつじにちなんだ四文字熟語など興味深いお話をしていただきました。昨年の中国十大ニュースの画像を交えての紹介もわかりやすく好評でした。

 さすが文字の国、歴史伝統の国と思われる話を、いくつか取り上げてみましょう。

①未年ににぴったりの新年のあいさつは「三陽開泰」(未年には「三羊開泰」とも言う)。

・「三陽」は三つの陽気。「易経」によると、旧暦11月の冬至から昼がだんだん長くなることから、「冬至」は初の「陽気」、続きの12月は二番目の「陽気」、お正月は三番目の「陽気」なことから、「三陽」。「泰」は「平穏、安定」の意味。「陽」が三つ目まで来たら、厳しい冬も乗り越え、待ち遠しい春が訪れます。

②春節の慣わしもしっかり決まっているのです。

初一(元旦):元は1年の初日、春の初日。
鶏の日 鶏の絵や切り紙などを飾る。早朝に爆竹を鳴らす。年始回りをする。黄色と白のお餅を食べる(黄色は黄金、白は白銀)。箒(ほうき)の誕生日。お年玉(押歳銭)。
初二 犬の日特に店はえびす、福の神(趙公明 関羽)祭る。
初三 羊の日玄関に飾った門松と門神紙を焼いて、人々各自平常の暮らしに戻る。口げんかになりやすい日とされ、年始回り禁止。
初四 豚の日 かまどの神をはじめ神々が天から戻る日。・爆竹を鳴らしたり、美味しいものを飾ったりする。解雇を知らせる日でもある。
初五 牛の日 財神・えびすの誕生日。 ・初四までのタブーを解禁する日で、破五とも言う。 ・初一からのゴミを全部出さなくてはならない。 ・早朝零時から、窓やドアを開け、爆竹を鳴らして、財の神様を迎える。 ・羊頭と鯉を祭る。
初六 馬の日 トイレの神様の日。・仕事や商売を本格的に始まる日。・大掃除をする。・トイレを綺麗に掃除する。・農家は春の耕作を始める。
初七 人の日 火の誕生日。・美味しいものを作って、満喫する日。 ・七草粥 状元粥を食べる。
初八 穀物の日。 
初九 玉皇大帝の誕生日。 ・天を祭る。
初十 石の誕生日 ・道具を含めて石でできた全てを使ってはいけない。
この後は正月11、正月12・・・・と続いていくそうです。

 フーさすがに歴史伝統の国ですねェー!!!

 現代中国事情では、改革全面深化、法治国家建設、経済発展の「新常態化」、腐敗取締り、戸籍制度改革、2人子の条件付実施などが取り上げられました。「新常態化」耳慣れない言葉ですが、「安定成長」の中で構造改革、イノベーションにとりくむのだそうです。都市と農村の格差是正、第三次産業の発展等を追求していくことになるそうです。腐敗取締りは、「虎も蝿もたたく」方針でかなり徹底して行われているそうです。都市戸籍と農村戸籍に分かれていた戸籍制度を一元化する改革が本格的に進められました。経済発展に伴って出稼ぎ労働者の都市定住激増で現れたさまざまな問題をこれによって解決していこうということのようです。1人子政策を長らく続けてきた中国も人口バランス・超高齢化社会の到来を予感して2人子を条件付で認めていくことになりました。

 また、日中関係の話題では、日中首脳会談、中国人訪日観光客激増、高倉健さん逝去などが取り上げられました。四つの原則合意に基づいて首脳会談が実現したのは喜ばしいことです。両国が時代の変動期をうまく乗り切って和して協力し共に繁栄していける道を両国指導者も国民も真剣に考えていきたいものです。中国人観光客は昨年250万人を突破しました。この春節の大型連休中にも大勢訪日しました。日本の魅力も体験していただく良い機会になればと思います。高倉健さんは「君よ憤怒の川を渉れ」(追補)などで1980年代中国の人々の心を惹きつけ、彼の死は深い悲しみをもって受け止められたそうです。日中友好にも貢献した健さんに改めて感謝したいと思います。

 聴講者からは、具体的な中国事情が理解できてよかったと大変好評でした。

長野ラジオ孔子学堂 餃子会で市民との交流を深める(10/4)

長野ラジオ孔子学堂は10月4日、長野市内の箱清水公民館の協力を得て、同公民館で「日中友好餃子交流会」を開き、水餃子を作りながら民間人同士の交流を満喫しました。

交流会には、地元住民およそ20人と石家荘市語学研修生や県の国際交流員、孔子学堂関係者20人が参加し、具の味付けや小麦粉からの皮作りに挑戦したり、餃子をゆでるのを手伝ったりして、水餃子作りを楽しみました。

また、出来たての水餃子を食べながらの交流会では、住民からは、「中国には関帝廟がたくさんあるか」などの質問に対し、石家荘市の研修生の3人の若者からは、「あまり見かけないが、大事な出来事があるたびに近くのお寺に行ってお祈りをしている」とか、「自分が住んでいる町では、お寺の入り口には必ず『風調雨順』という四つの神様の像が建てられており、その神様は豊作や物事が順調に行くように守ってくれる」などの回答がありました。さらに、日本の印象については「日本は初めてで、空気のよさや街の清潔さに感心している」、「神社が多くて、日常の暮らしに密着していることに新鮮さを感じている。それに、神社を中心とするお祭りも多く、地域ぐるみで祝っているのが羨ましい」などがありました。

箱清水公民館館長の内田勉さんは「地域の住民は中国人と付き合うチャンスがほとんどない。このため、今回の交流会では、珍しい水餃子をいただいた上、両国の普通の人同士が意見や感想を話し合い、触れ合うことができて非常に良かったと思う」と述べた上で、今後もこういった形の交流を深めたいという地域の人々の希望を伝えました。(朱丹陽)

現代中国の書画代表団を迎えて驥山館で書道絵画交流(9/28)

 現代中国書画代表団15人を迎えて9月28日、長野市の驥山館で書道絵画交流会が開かれました。

 この日早朝、驥山館に到着した一行は、川村龍洲館長や西堀正司・県日中友好協会理事長ら20名余の友好協会や孔子学堂メンバーらに拍手で迎えられました。川村驥山先生の事績を紹介した展示室を参観した一行は驥山先生の天才的な作品の多くに触れ感激して熱心に見入っていました。

 交流会では、川村氏が「1961年に中国作家代表団が当地を訪れ、驥山先生が歓迎交流した。ご縁があって今ここに皆さんをお迎えし文化交流ができることに感謝している。子々孫々につないでいきたい」と述べました。劉鉄宝氏は「驥山先生の作品を見て感激している。中国と日本は同じ漢字で結ばれていて書や篆刻、漢詩等共通の基礎がある。文化の交流を子々孫々につなげ、平和のために頑張っていきましょう」とあいさつしました。

 書道の交流では、最初に川村氏が「皆大歓喜」、劉氏が「長楽無極」と揮毫。続いて邢天安・中国国際放送局書画院前院長、唐天源・中国チベット美術家協会副主席等が次々に書や絵を披露しました。中国で中国画を長年学んできた女流画家の安藤美香さんや動書家の高坂朝子さんも絵や書を披露しました。一行は、2時間余りにわたり熱心に交流し親睦を深めました。

 その後東山魁夷館を訪問して、中国との交流に大きな足跡を残した東山芸術に触れました。唐招提寺の障壁画制作に傾けた努力のあとなども展示されていて感激していました。

 一行は、中国国際放送局の主催で9月27日から東京美術倶楽部にて開かれた「現代中国・国画展~写意画の巨匠―斉白石とその一門」と題する中国書画篆刻芸術展に合わせて来日し、開幕式に出席の後長野を訪れたものです。

長野で23人が出場して中国語を競う(9/23)

9月23日、長野県日中友好協会ラジオ孔子学堂の主催による第32回長野県中国語スピーチコンテストが開かれ、23人が出場し朗読部門と弁論部門で競いました。

朗読部門は「大学生の部」と「一般の部」に分かれ、課題文の中国の物語を発表し発音や表現力をチェックされます。19歳の大学生から75歳の社会人まで15人が、中国語らしい発音やイントネーションに気をつけ、ふるって発表し、大接戦でした。

弁論部門は自作文で中国語による内容や表現力をチェックします。8人が出場し、テーマに日中友好を取り上げる方が多かったです。厳しさが続く両国関係の中でも、民間人同士の交流や絆を強める意欲が強く訴えられるなど、本格的な弁論発表となりました。

「弁論部門」で優勝した会社員の吉澤茜さん(36)は、中国人の友人とともに、地元への中国人観光客誘致に力を入れていることを通じて、両国民間レベルの友好の大切さに目覚め、今後の努力の方向を確認できたことを発表しました。

岩下隆審査委員長は「朗読部門の出場者は、中国語の学習期間が短いのに、正確な発音ができていた。また、弁論部門では、現在の両国関係を直視し、友好に努めていく意気込みを発表し、非常に良かった」と、評価していました。

 井出正一県日中友好協会会長や竹内勲長野ラジオ孔子学堂長、朱丹陽・中国国際放送局孔子学堂責任者等も出席し、中国語を学ぶ皆さんが日中両国の友好の懸け橋になっていただきたいと激励しました。会場には出場者の友人や中国語学習仲間、石家荘市語学研修生なども応援に駆けつけ拍手を送っていました。

 入賞者は次のとおりです。
 弁論の部 ①吉澤茜、②藤澤淳一、③外崎こなみ、敢闘賞:広直樹
 朗読学生の部 ①島田理咲、②柴草春香、③近藤亜衣子、奨励賞:藤巻千穂
 朗読一般の部 ①堀田恭子、②大矢健一、③渋谷多鶴子、努力賞:和田史子
 
 弁論の部1位の吉澤茜さんは昨年に引き続き、1月11日東京で開かれる全国大会に弁論一般の部に推薦されます。また隣接県枠で新潟から出場した、学生の佐藤満里鈴さんも弁論学生の部に推薦されました。

長野ラジオ孔子学堂 2回目のHSKを無事終了(9/14)

長野ラジオ孔子学堂は予定通り9月14日に2回目の中国語レベル試験(HSK)を実施しました。受験生が全員時間通りに入場し、試験を受けました。

試験は午前と午後に分けて行われ、受験生18人が1級、2級、4級、6級に参加しました。初めて実施した3月と比べて、今回は受験生数がやや増加しました。特に大学生数が増加し、学堂以外の中国語学習者が多数を占め、長野市外の受験生数が増加し、最上級の6級(2人)も初めて行われました。

 孔子学堂日本側責任者の布施正幸さんは「6級は難しかったという声がありましたが、今回初級の1級から上級の6級まで、幅広く実施できて、良かったと思います」と述べました。

 HSKの実施によって、孔子学堂中国語講座の学習者の増加やレベルアップに役立つとともに、その影響力も広がり、相乗効果を収めていると言えます。 (朱丹陽)

中国語夏期スクーリング、長野孔子学堂で開催(8/23~24)

 恒例の第41回中国語夏期スクーリングが8月23・24日の両日、長野ラジオ孔子学堂で開催されました。35名の参加者は初級・中級・上級クラスに分かれ、中国人ベテラン教師の指導のもと2日間、中国語学習に励みました。

 開講式で竹内勲・孔子学堂長は「日中関係は隣国ゆえに尖閣問題などギクシャクも生じているが、言葉は友好の架け橋。中国語を学び、相互理解を深め、民間交流を進めていきたい。貴重な機会を活かして、中国語のレベルアップをはかり、ともに学びあい友情を深めていただきたい」とあいさつしました。

 各クラスでは講師が事前に準備した教材を使ってヒアリング・文法・発音矯正など熱心に学ぶ姿が見受けられました。河北省から派遣されている研修員を交えての交流授業では、受講生が、中国語を駆使し自己紹介や中国語との出会いなどを発表しました。研修員に対しては日本に来て感じたこと、専門や家族など次々に質問が飛び出し、有意義な交流授業となりました。「中国古鎮」も上映され中国理解を深めました。夜の交流懇親会では本格的なマジックや二胡の演奏が披露され参加者から大好評でした。また、中国の歌、日本の歌が次々に披露され和やかな懇親会となりました。2日目の朝はラジオ体操、太極拳で汗を流し、再び特訓が始まりました。

 受講生は、同学の皆さんのレベルの高さに新たな刺激を受け、真剣な表情で学習し、また楽しく交流できたと喜んでいました。「断片的な知識が整理でき、なおざりになっていた発音の基礎が学べた」、「中国研修生を交えての交流授業と懇親会も有意義だった」、「繰り返し教えてもらえたので、理解しやすくて良かった」などの感想を聞くことができました。
にぎやかに長野ラジオ孔子学堂新入生歓迎会(5/12)

 長野ラジオ孔子学堂の第7期中国語講座が4月からスタートしましたが、5月12日、孔子学堂中国語教室において新入生歓迎会が開かれました。受講生や教師役員ら約30名が出席して和やかに行われました。

 西澤正夫・孔子学堂中国語を学ぶ会会長の開会あいさつに続いて、竹内勲・学堂長が歓迎のあいさつし、「中国語を熱心に学び日本と中国をつなぐ友好の架け橋となっていただきたい」と激励しました。受講生代表の茂木博さんの乾杯で懇親会に入りました。

 出席者の自己紹介では、皆さん頑張って中国語を交えて自分と中国語との出会いを紹介しました。講師を代表して王秋菊先生が中級生徒の皆さんの授業に臨む様子を紹介しながらレベルアップに向けやさしく厳しく指導していきたいと述べました。朱丹陽先生は、中国語らしい中国語の発音を目指して授業前特訓を希望者におこなうので、活用して欲しいと述べました。

 歓迎の余興が次々と披露されました。清水富美さんの本格的なマジックは大きな拍手浴びました。ギター演奏をバックにしての歌や漢詩朗読、雲南の紹介やベトナムの思い出、中級クラスの中国語の歌の披露、朱先生の中国語アラカルトなど次々と出し物が披露され、会場は大いに盛り上がりました。最後に出席者全員で中国語の歌を歌って歓迎会を終えました。
第7期長野ラジオ孔子学堂中国語講座がスタートしました(4/8~)

  長野ラジオ孔子学堂の第7期中国語講座がスタートしました。入門・初級・中級・上級(昼・夜)の各クラスに80名が受講を申しこみ、4月8日から逐次始まりました。中国語の講師はベテランの桜井純子さん、王秋菊さん、鄭頴さん、顧淑鳳さん、孫麗波さん、そして中国国際放送局日本語部の朱丹陽さんです。継続して学んでいるおなじみの方もいれば、新しい受講生もいます。会社員、自営、団体職員、主婦、退職された方、学生、高校生など立場はそれぞれですが皆さん熱心に学習に打ち込んでいます。

 4月8日(火)には入門講座(昼・夜の部)の開講式が行われ、受講生を前に桜井講師、朱丹陽講師が歓迎のあいさつをし激励しました。早速中国語の発音の特徴を説明した後、発生訓練などを行いました。皆さん真剣に口を大きく動かしながら先生の発音についていきます。壁には「歓迎新同学」(ようこそ新入生の皆さん)のポスターや四声や母音、子音表が張られています。

 9日(水)は昼・上級、夜・初級で鄭講師と顧講師が担当しています。新しいテキストを開きながら新鮮な気持ちで、新学期スタートです。昼の上級は、顔なじみの皆さんが多く中国語会話同好会といった雰囲気で会話を楽しんでいました。

 10日(木)は昼・初級、夜・上級で、孫講師と朱講師担当です。新入生も迎えて賑やかな雰囲気で始まりました。熱心で活発な授業風景です。

 11日(金)は昼・夜とも中級の部で王講師が担当しています。中国語の自己紹介、新入生も真剣な眼差しでした。中国語の歌も交えてほっと一息、再び真剣な声が響きました。

 孔子学堂中国側責任者でもある朱丹陽さんは、「中国語の発音の特徴をしっかり身につけて、中国語らしい発音に心がけ、またHSK中国語検定試験に挑むなど目的を持って学習すれば、必ず進歩できます」と語っていました。

 清水謙一事務局長は、「実務的に中国語を役立てようとする人も、また気楽に中国語会話を楽しもうとする人も、受け入れることのできる8教室を開設しています。授業に関心のある方は気楽に教室をのぞいてみてください。4~5月のうちは申込み受け付けます」と述べていました。5月12日には新入生歓迎夕食交流会を予定しています。

 長野ラジオ孔子学堂、初のHSK実施(3/16)

 日本の長野ラジオ孔子学堂は16日、初のHSK中国語検定試験を実施しました。

 学堂の受講生のほか、長野県短期大学などの大学生や近隣の高校生、会社員、主婦など16人が、1級から4級の試験を受けました。全員がHSKに参加したのはこれが初めてです。うち2級を受験する人が8人と、最も多くなりました。

 HSKに参加したことについて、受験生の1人は「ヒヤリングは難しかったが、自分の中国語のレベルを確認できた。新しい目標をつくり、今後のレベルアップを図っていきたい」と話しました。

 孔子学堂の日本側責任者の布施正幸さんは「県内で中国語の普及と向上を図っていく上で、HSK検定試験は非常に積極的役割を果たしてくれると思います。その第一歩が踏み出せたことは喜ばしく、関係者の協力に感謝したい。今後も、より一層、発展に努めたい」と意欲を見せました。

 試験の実施にあたり、試験場の設置など、孔子学院本部試験センターが全力を挙げて協力しました。(朱丹陽)

長野で残留孤児への理解を深める集い(2/11)

 2月11日、長野市内のホテルで中国の旧正月・春節にちなんで、「中国帰国者への理解を深める県民の集い」が開かれました。残留孤児とその家族、長野県庁、長野県日中友好協会、孔子学堂などの関係者220人が集まり、不戦・平和と日中民間交流の強化を確認しました。

 長野県日中友好協会が主催する「中国帰国者への理解を深める県民の集い」は今年で6回目を迎えます。「満蒙開拓団」として東北部に渡り、敗戦後も中国に残った残留孤児の皆さんは、現在ほとんどの方が70歳を超える高齢者になっています。残留孤児の岩本くにをさん(81歳)は逃避行の経験、中国の養父母に救われ育てられた日々、帰国後の困難などを振り返り、「平和の尊さを長野から日本、そして世界へ伝えたい」と訴えました。

 孤児の皆さんはヤンコ踊りや、「我愛你中国」の日本語バージョンを披露して、会場を盛り上げました。長野ラジオ孔子学堂の関係者は、中国から贈られた提灯を会場に飾ったり、春節の名曲を流したりして会に協力しました。(朱丹陽)

朱丹陽さん親子を迎えて長野孔子学堂新年会(1/28)

 長野ラジオ孔子学堂は、1月28日ホテル信濃路において朱丹陽さん親子の歓迎会を兼ねて新年会を開催しました。孔子学堂中国語を学ぶ会メンバーや日中友好協会・北京放送を聞く会・県短期大学関係者など30名が出席して、賑やかに新年の交流を行ないました。

 竹内勲・学堂長は長野孔子学堂がスタートして今春7期目の中国語講座を迎えることに触れながら、初の試みとしてHSK中国語検定試験を3月・9月長野で実施する運びとなったことを紹介し、今年も中国語講座や夏期スクーリング・スピーチコンテストなどの充実を図っていきたいと述べました。また中国国際放送局から昨秋朱丹陽さんを迎え、各クラスの授業前に実践中国語会話レッスンを行いレベルアップに貢献していることに謝意を表し、このほど来日された息子の尹鐘寧さん(首都体育学院学生・スポーツメディア専攻)を歓迎しました。

 西堀正司県日中友好協会理事長は長野県スピーチコンテストで優勝した吉沢茜さんが1月の全国大会で3位入賞したことを紹介しながら、友好の架け橋の中国語の普及向上に力を入れ日中関係改善に貢献していただきたいと激励しました。

 朱丹陽さんは、歓迎に感謝した後、「今年、孔子学堂中国語講座を更に楽しく、有意義なものにしていきたい」と述べました。続いて、尹鐘寧さんが映像を使って首都体育学院の様子をわかりやすく紹介し好評でした。

 福澤宏夫県日中副会長の乾杯の後、懇親交流に入りました。県短期大学の立石昌広・張勇両教授、北沢久県北京放送を聞く会顧問、岩下隆県中国語を学ぶ会連絡会会長などから激励のスピーチをいただきました。続いて、「月亮代表我的心」など歌が披露され、また朱さん提供の午年にちなんだ馬の飾り物を景品としてジャンケン勝ち抜きゲームで盛り上がりました。

 中国語学ぶ会の先輩の大塚健三さんが一本締めをして新年の活躍を誓いました。

*ご覧ください→日本見聞録-白馬村スキー場訪問記(首都体育学院スポーツメディア学部 尹鐘寧)
HSKのご案内汉语水平考
3月と9月地元長野で受験できるようになりました!!

HSKは世界的規模で実施されている中国政府公認の中国語に関する最も権威のある試験です。他に日本では日本中国語検定協会で行っている試験(俗称中検)も有りますが、昨年度よりHSKの受験生数が中検よりも多くなっています。当長野ラジオ孔子学堂でも公式の試験会場として公認されましたので、2014年より年2回HSK試験を実施し、中国語を学ぶ長野県内の皆さんの便宜をはかりたいと考えています。

◎HSKのメリットは
1 中国語の実力、能力が客観的に把握できます。
2 中国語学習の目標にもなります。
3 キャリアアップ、就職活動に有利です。

◎長野では3月と9月の年2回実施を予定しています。
 2014年の試験日程と申込期間などは下記のとおりです

試験日

試験会場

申込期間

3月16日(日)

長野(長野ラジオ孔子学堂)

及び東京・愛知・京都・北海道など主要都市で実施

1月14日(火)~2月14日(金)

9月14日(日)

7月14日(月)~8月12日(火)

<試験時間>
1級(40分)、3級(90分)、5級(125分) 13:30~
2級(55分)、4級(105分)、6級(140分) 9:30~

◎各級のレベルと受験の語彙量
◇受験の目安・語彙量(1級と2級が初級、3級と4級が中級、5級と6級が高級です。)
1級は150語程度。あいさつ・自己紹介などができる。
2級は300語程度。簡単な会話ができる。
3級は600語程度。旅行での会話ができる。
4級は1200語程度。まとまった文章を理解できる。中国人と比較的流暢にコミュニケーションできる。
5級は2500語程度。中国語の映画やテレビの内容が理解できる。
6級は5000語以上。中国語による会話や文章で、自分の見解を流暢に表現できる。

◎受験級と受験料
◇孔子学堂の受講生と学生には割引があります。(1000円引き)
◇又、孔子学堂ではHSK試験対策の補習等も企画しています。

   級

 受験料

  1級

  3500円

  2級

  4500円

  3級

  5000円

  4級

  6000円

  5級

  7500円

  6級

  8500円


奮ってご参加ご挑戦ください。詳細はこちら-->HSKのご案内(汉语水平考试

朱丹陽さんが中国語をキーワードに中国事情を紹介(12/14)

 県日中学術交流委員会主催の第17期日中関係を考える連続市民講座で中国国際放送局・長野ラジオ孔子学堂の朱丹陽さんが12月14日講演しました。演題は「中国語と現代中国事情」、ここ2、3年中国でよく使われ、世相を反映する13のキーワードを紹介しながら中国人のくらしや国内事情について解説しました。

 本来、地方で勢力のある富豪をさす「土豪」は、身の回りのものに金をかけ、見せびらかす人を皮肉る言葉として流行している-と説明。金色に塗装された車や携帯電話の画像もスライドで示し、「物価高や就職難などに悩んでいる人もいれば、金銭的に有り余る人もいるという格差への不満が表されている」と話しました。

 「延遅退休」(退職年齢を延ばす)が話題になっているのは日本と同じような高齢化が急ピッチで進んでいる事情があるとのこと。

 「戸籍制度改革」については、都市部と農村部に区別され他戸籍制度の下で、都市部に働きに出ても基本的な行政サービスが受けられない問題なども説明、改革の新しい動きが出るたびに高い関心が寄せられていると述べました。
 
 聴講者からは、庶民感覚が現れるキーワードを取り上げて解説してもらったので具体的な中国事情が理解できてよかったと大変好評でした。

 絵画と詩の世界のような長野
  朱丹陽

 朱丹陽さんが、長野の印象を詩の様な、文章にして寄稿してくれました。毎日目にしていると当たり前に、通り過ぎている風景もこんなに素晴らしいものだったと思い起こさせてくれました。
 写真は11月17日長野市もんぜんぷら座で開かれた「おお!地球人フェスタin長野」で和服を着た朱さん(右2)。

10月中旬に長野に来て、2ヶ月。秋のたけなわから初冬に入りました。「長野はどうですか」と、長野の皆さんや家族や友人によく聞かれています。そのたびに、答えは「空気がよい、緑がいっぱい、町にごみひとつない、夜空に星がいっぱい、月がまぶしいほど明るい、皆さんはやさしい」の連発です。これに対して家族や友人は一同に、「すごいね」と感嘆の声を上げます。

実は、電話などで上手に伝えられないほど思いはずっと大きいです。

毎朝窓を開けると、遠い向こうに山々が連なり、南から北へと、なだらかなラインを描いています。よく紫色がかった空気に包まれ、神秘的雰囲気をかもし出しています。中国では、この紫色がかったものを「紫気」とたとえ、縁起のよいものとみなされています。というのは、東の方向から漂ってくる「紫気」とともに、「福」が運ばれてくれるとされているからです。

「紫気」に包まれている山々の上は、雲が一面に群がっています。晴れの日も、曇りの日にしても、いつも多彩な姿を見せ、まるで絵のようです。時には水墨画、時には水彩画を思わせます。

曇りの日は、山も雲も黒色がかり、少し気味が悪いです。しかし、朝の光を受けた雲の端は銀色に輝き、目が行きます。静かな早朝、曇る空は銀、灰、黒のコントラストになり、水墨画の世界を見せています。

晴れの日は、水色の空によく白雲が群がります。朝日の光を受け、雲は表だけピンク色に染まります。その上、薄く千切られ散らばられ、やさしいつやを放ちながら、のびのびと空一面に散っていきます。空は、白、ピンク、薄水色三色に埋められ、まるで透明感のある水彩画のようです。これを見上げるたびに思わず微笑んでしまいます。

たまには、雲は横一直線に展開しゴールド色に染まります。黄色い光を放ちながら、空を横切っていきます。スケールが大きく、見るたびに思わず息を呑んでしまいます。大自然の力に敬服せざるを得ません。

通勤はほぼ毎日歩いています。およそ20分の距離ですが、途中には、オフィスビルと民家に挟まれる狭い道があります。この道に入ると、真正面から山が見えます。

北京の山と異なって、樹木が茂り緑いっぱいです。地肌と石はぜんぜん見えず、全体的にふんわりとした感じがします。10月いっぱいは、エメラルドグリーンや濃い緑が入り混じり、あたかも緑の絨毯でも敷いているようです。そのためか、この山からの風はいい香りを帯びている気がし、この道に入ると思わず深呼吸します。林の中はどうなっているかなと想像しながら、唐の詩人王維の名詩を思い出しています。

鹿 柴

空山不见人,但闻人语响。返景入深林,复照青苔上。

王維はこのような山に入り心が打たれたに違いないでしょう。

山腹からはよく霧がかかっているのが印象的です。霧に包まれたとき、山全体が霧とともに左右に移動したり、上に上昇したりするかのよう見えます。斜面に並んでいる家々も、霧の中に姿が隠されたり、現れたりします。さらに、林の中から一本の霧が立ち、まっすぐ天に向かうときもあります。まさに仙人が住む仙境のようです。同じ唐の時代の詩人杜牧が詠った山のようです。

山 行

远上寒山石径斜,白云生处有人家。

停车坐爱枫林晚,霜叶红于二月花。

今、この山はすっかり秋色に染まっており、深い緑のほか、黄色、赤、白などの彩りです。毎日の朝、山の色の変化を楽しんでいます。

このように私の一日のスタートは、自然界が授かった絵の鑑賞、漢詩の世界から始まっています。

 東、北、西三面に山々に包まれている長野。心が打たれるものは、景色だけとも言い切れず、住民の優しさやおいしいものを数えれば枚挙にいとまがありません。 おかげで、初の長野、初の外国での仕事は、毎日が楽しくて、幸せです。

 長野県知事、中国国際放送局を訪問(10/28)

 日本長野県の阿部守一知事ら一行が28日午前、中国国際放送局(CRI)を訪問しました。阿部知事は馬為公副編集長と歓談し、中日関係に向ける思いやCRIとの協力などについて語りました。

 阿部知事のCRI訪問は昨年に続き2回目となりますが、今回の訪問について、阿部知事は「日中間では様々な課題があるが、こういう時であるからこそ、国民同士、そして地方政府レベルでの交流をしっかり続けなければならない。そういう思いを大勢の皆さんと共有していることを確認できて、大変意義深い訪問だった」と述べました。そして、中国と日本の国民同士が互いを知り合うことが大事だと強調し、「中国と日本のメディアに、お互いの本当の姿をしっかりと伝え合う努力を続けていくことを心から期待する」と話しました。

 これに対し馬副編集長は、長野県日中友好協会とCRIが共同で設立した「ラジオ孔子学堂」や長野県のリスナー団体「北京放送を聞く会」などの取り組みに長野県が長い間協力してきたことに感謝の意を表した上で、「CRIとしては今後は協力を続けるだけでなく、それを強化していきたい」と述べました。また、中日関係については「青少年交流イベントを行うなどして、中日友好の重要性を次の世代にもっともっと知ってもらう必要がある」と話していました。 (文:中国国際放送局・斉鵬、写真:馬玥)

中国国際放送局日本語部の朱丹陽さんが来県(10/12)

 長野ラジオ孔子学堂中国側責任者として朱丹陽さんが10月12日長野市に見えました。西堀正司理事長、竹内勲学堂長らが長野駅頭に出迎え、歓迎夕食会が行われました。歓迎会では和やかに話題が弾みました。

 朱さんは中国国際放送局日本語部において中国語講座やニュースの翻訳・デスクなどを担当し活躍してきました。著書に『北京てくてく』、『北京ワクワク』などがあります。朱さんは2年間の滞在予定で、孔子学堂で中国語講師を務めたり県短期大学(上條宏之学長)で客員研究員として活躍します。

 10月16日からは孔子学堂中国語講座の各クラスの受講生の皆さんとも交流を深めています。中国語教学指導のベテランの朱”老師”の活躍に期待が高まっています。朱老師は「中国語と中国文化の普及のために努力し、日中友好に貢献したい。気軽に声をかけてください」と語っています。


初めまして 長野
                   長野日中友好協会CRI孔子学堂 朱丹陽

10月12日、長野日中友好協会・CRI(北京放送)孔子学堂に赴任した朱丹陽です。長野は初めてなので、よろしくお願いします。

長野に初めて関心を持ったのは、15年前の1998年長野冬季オリンピックです。フィギュアスケートの鑑賞が大好きなので、中国の陳露選手の素敵な演技を、夢中になって観ていました。フリープログラムのときは、どきどき、はらはらしてテレビに釘づけになっていました。中国の名曲・バタフライのメロディに乗って、会場を舞う陳さんのスケーティング姿と、リングの真ん中に飾られた鮮やかな花の模様は、いまもありありと蘇ります。陳さんと一緒に涙を流したりしました。中国のフィギュアスケートが五輪で初のメダル獲得を果たすことができた長野。中国のスポーツにとって福をもたらす街ではないかと感心していました。でも、留学生活や帰国後の仕事などで、長野は遠い存在でした。

今年5月に、職場のCRI・北京放送・中国国際放送局の派遣で、長野日中友好協会CRI孔子学堂の仕事を始めるようになりました。5月に日本語部の責任者に、「長野孔子学堂へはいかが?」と聞かれたとき、何かの強い力にでも引かれたように、1秒も迷わずに引き受けました。長野冬季五輪から16年目に、大きな感動をくれた長野滞在ができるなんて、まるで夢を見ているようでした。

以来、長野はどんな街なのか、みなさんはどんな暮らしをしているのか、仕事は円滑に進むことできるかと、少し不安はありましたが想像を膨らませていました。出発までは、大連での一ヶ月研修、ビザの手続き、荷物の郵送などして、5ヶ月間かかりました。その間、日中友好協会の孔子学堂の責任者の布施さんをはじめとする関係者とメールでのやり取りを交わしながら、いままで触れることのないことを一日も無駄なくクリアしました。

12日12時ごろ、羽田空港に到着。日本は30年ぶりの残暑でまるで真夏日のようだと、迎えてくれた清水さんから言われました。長野までの新幹線に乗るため、電車を乗り換えたりしました。北京は朝晩がずいぶん冷えているので、ジャケット姿でしたので、その電車では汗をかきました。大きな荷物二つを引きながら、汗を拭いたりしてちょっとダサい姿でしたが、気分はいい感じでした。曇りになるとなんとなく落ち込み、太陽が見えると何があっても陽気になる私は、暑さよりぬくもりを感じたからです。「これは長野が暖かく迎えてくれる証だ」と、こっそり自分に言い聞かせました。

歓迎会は長野市を見下ろせる素敵なレストランで行われました。長野県日中友好協会の西堀理事長や竹内孔子学堂長をはじめ、長野短期大学の先生など、8人でした。同じ丹東で育った安芸さんがいてくれたこともあって、緊張がちの私は、珍しくリラックスして皆さんと話し合いました。皆さんの話を聞き取れない部分もいっぱいありましたが、楽しかったです。もちろん、今の両国の冷えた関係にも触れ、心配する声もありました。私は、「大丈夫。ぜんぜん心配いらない。両国の民間人がその影響に引きずられず、今までのとおり交流を続ければ、いつかよい日がやってくる」と、民間の力への確信を話しました。

少なくとも2年とされる任期の期間中、長野の中国語学習のニーズに応えながら、両国の民間交流の拡大の道を探っていきたいと思っています。民間の交流こそ、両国国民の心がふれあい、友好の絆が強くなるのではないかと、思っています。長野の皆さんと一緒に頑張っていきたいと思っています。どうぞ、応援してください。(2013.10.28)

第31回長野県中国語スピーチコンテスト、9名が出場して開催(9/23)

 第31回中国語スピーチコンテスト長野県大会が9月23日長野市の信濃教育会館で開かれました。

 主催者を代表して竹内勲・実行委員長(長野県日中友好協会ラジオ孔子学堂長)が「日中関係は困難な状況にあるが、中国は避けて通れない重要な隣国。言葉は文化と情報のもとであり友好の橋を架けることができる。本大会を機に中国語学習や友好の輪がひろがって行くことを期待したい。日ごろの学習成果を発揮してください」とあいさつしました。来賓として、西堀正司県日中友好協会理事長は「今、日中関係は困難を抱えているが民間交流や地方の交流を粘りづよく進めて日中関係の改善を図っていきたい。中国語を学ぶ皆さんの活躍に期待したい」とあいさつしました。

 中国語を学ぶ大学生や高校生、会社員、主婦ら9人が出場し、朗読の部やスピーチの部で表現力や発音の正確さや主張を競いました。朗読の部は与えられた課題文、スピーチの部は自作文を発表しました。岩下隆審査委員長をはじめとした中国語講師ら5人の審査員が審査を行いました。

 初出場の長野西高校2年の前田惇超君(16)は難聴の老人が会話をわかったふりをする-との課題文を披露し朗読の部で1位に。「今度は自作の文で挑戦してみたい」と話しました。

 スピーチの部は白馬村を訪れる外国人に県内の食文化などを紹介する活動にとりくむ長野市松代町の会社員で長野孔子学堂で学ぶ吉澤茜さん(35)が1位になりました。吉澤さんは来年1月に都内で開かれる全国大会に推薦されました。同じく孔子学堂で学ぶ藤田和子さんは「中国語を学び京劇を観賞」との発表を行い、京劇の難しい節回しをみごとに披露し拍手を浴びました。4度目の出場となる藤沢淳一さんは「運命の旅」と題して中国旅行で恋人とめぐり合えた喜びを語りました。また新潟県から特別枠で参加した佐藤満里鈴さんは流暢な中国語で「私の見た北京精神」と題して留学体験を発表しました。

 入賞者は次の通りです。朗読の部①前田惇超、②小山奈保。スピーチの部①吉澤茜、②藤沢淳一。他に努力賞:松沢彩夏、奨励賞:早川和子。(敬称略) 
中国語夏期スクーリング、長野孔子学堂3教室で開催(8/31~9/1)

 恒例の日中友好中国語夏期スクーリングが8月31日、9月1日の両日、長野ラジオ孔子学堂の3教室で開催されました。40名あまりの参加者は初級・中級・上級クラスに別れ、中国人ベテラン教師の指導のもと2日間、中国語学習に励みました。

 開講式で竹内勲・孔子学堂長は「日中関係は隣国ゆえに尖閣問題などギクシャクも生じているが、言葉は友好の架け橋。相互理解を深め、民間交流を進めていきたい。貴重な2日間を活して、中国語のレベルアップをはかり、実践に役立てていきましょう」とあいさつしました。

 各クラスでは講師が事前に準備した教材を使って会話・文法・作文など熱心に学ぶ姿が見受けられました。石家荘市から派遣されている語学研修生を交えての交流授業では、受講生が全員、中国語を駆使し自己紹介や中国語との出会いなどを発表しました。研修生に対しては日本に来て驚いたこと、中国での就職事情、若者の流行語など次々に質問が飛び出し、有意義な交流授業となりました。夜の交流懇親会では二胡の演奏や本格的なマジックが披露され参加者から大好評でした。また、中国の歌、日本の歌が次々に披露され和やかな懇親会となりました。2日目の朝はラジオ体操、太極拳で汗を流し、再び特訓が始まりました。

 受講生は、同学の皆さんのレベルの高さに新たな刺激を受け、真剣な表情で学習し、また楽しく交流できたと喜んでいました。群馬からはなじみの皆さんが遠路参加いただきありがとうございました。来年も是非参加したいと語っていました。
第6期長野ラジオ孔子学堂中国語講座がスタートしました(4/9~)

 長野ラジオ孔子学堂の第6期中国語講座がスタートしました。入門・初級・中級・上級(昼・夜)の各クラスに70名が受講を申しこみ、4月9日から逐次始まりました。中国語の老師(教師)はベテランの桜井純子さん、張淑華さん、王秋菊さん、鄭頴さん、顧淑鳳さん、毛暁玲さんです。継続して学んでいるおなじみの方もいれば、新しい受講生もいます。会社員、自営、団体職員、主婦、退職された方、学生など立場はそれぞれですが皆さん熱心に学習に打ち込んでいます。

 入門の皆さんはテキスト『中国語のToBiRa』を使って、まずは発音。桜井老師の指導で繰り返し中国語の基本母音と子音、四声、ピンインと呼ばれるローマ字表記などを学んでいます。孔子学堂の発音教材なども使ってにぎやかな声が教室内に響きました。

 初級の張淑華老師は『We can中国語』をテキストに授業です。14人の受講生相手ににこやかに授業が進みます。顧淑鳳老師も『新・中国ってこんな国』をテキストに、受講生のレベルにあわせての味のある指導で喜ばれています。

 中級の王秋菊老師は『心に残る中国語』と『CCTVで学ぶ中国文化』をテキストに中級を教えています。次々に指名して、緊張感も漂わせながらの密度の濃い授業でした。皆真剣です。

 鄭頴老師と毛暁玲老師は上級者相手に、『時事中国語の教科書』2013年版を使って、中国語で中国事情を紹介しながら授業を進めました。”全て中国語”を原則に、中国語が飛び交う、上級クラスでした。

 「授業に関心のある方は気楽に教室をのぞいてみてください。4~5月のうちは申込み受け付けます」とは、担当者のお話でした。

2013年度中国語講座新会員(受講生)募集が始まりました!
言葉は友好の架け橋です。
あなたも『中国語』を学んで中国旅行を楽しみ中国の友人との交流を深めませんか!


 長野県日中友好協会と中国国際放送局は、中国語の普及や中国文化の紹介などを趣旨とする、「長野ラジオ孔子学堂」を開設いたしました。民間友好中国語学習団体としてははじめてのケースとして注目されています。

 本年4月、2013年度中国語講座を下記により開講しますので中国語の習得と中国文化の理解促進に役立つ『中国語講座』にお誘いあってご参加下さい。

≪毎週2時間の学習! 月謝は3,000円!≫

◎講座内容は次の通りです。 

 講 座 名   担当講師        テ  キ  ス  ト 曜日   時  間   開 講 日
 昼/入門   桜井 純子 『中国語のToBiRa』  火  昼10:00~12:00    4月 9日 
 昼/初級   孫 麗 波 『We can中国語』  木     〃   4月 11日
 昼/中級   王 秋 菊 『心に残る中国語』  金     〃   4月 12日
 昼/上級   鄭   頴 『時事中国語の教科書』2013年版  水     〃   4月 10日
 夜/入門   桜井純子 『中国語のToBiRa』  火  夜18:00~20:00   4月 9日
 夜/初級   顧 淑 鳳 『新・中国ってこんな国』  水     〃   4月 10日
 夜/中級   王 秋 菊  『CCTVで学ぶ中国文化』  金     〃   4月 12日
 夜/上級   朱 丹 陽 『時事中国語の教科書』2013年版  木     〃   4月 11日
第30回長野県中国語スピーチコンテスト、12名が出場(9/23)

 第30回中国語スピーチコンテスト長野県大会が9月23日長野市の信濃教育会館で開かれました。

 主催者を代表して竹内勲・実行委員長(長野県日中友好協会ラジオ孔子学堂長)が「中国の発展とともに中国語は益々重要性を増している。日中関係は困難な状況を迎えているが、言葉は友好と文化の懸け橋なので、相互理解と相互信頼回復のためにともに努めていきたい」とあいさつしました。来賓として、西堀正司県日中友好協会理事長は「今、日中関係は困難を抱えているが初心に帰って日中の平和友好の大切さを確認して再出発していきたい。中国語を学ぶ皆さんの活躍に期待したい」とあいさつしました。

 県内で中国語を学ぶ学生や会社員、主婦ら12人が出場し入門、初級、中級の3部門で表現力や発音の正確さや主張を競いました。入門と初級の部は与えられた課題文、中級の部は自作文を発表しました。岩下隆審査委員長をはじめとした大学講師ら5人の審査員が審査を行いました。

 「ウサギと亀」の課題文に挑んだ高校生の高橋加那さんは流暢な発音で高い評価を得ました。

 中級の部で優勝した大日方慶樹君は中学2年生で3年連続の出場でした。「僕にとっての日中関係」と題し、国交正常化40周年を迎えた日中関係は困難に直面しているが一衣帯水の両国の平和友好のために努力してきた多くの先達がおり、その覚悟を大切にしていきたいと訴えました。来年1月に東京で開かれる全国大会への出場を決めた大日方君は、優勝を目指したいと意気込んでいました。

 審査員にも加わっていただいた長野滞在中の中国国際放送局日本語部の鄧徳花さんが自身の日本語学習と中国語指導の体験を踏まえて講演し、「言葉は何よりも聞き手を意識することが大切であり、失敗を恐れず話しかけること」と学習者を励ましました。また国内だけでなく外国のことに関心を持ち相手のことも理解して行くことの必要性を訴えました。言葉を武器に友好関係を築いてほしいとの鄧さんの話に共感の拍手が送られました。

 入賞者は次の通りです。入門の部①高橋加那、②野口敦美、③下田佑美。初級の部①田中広樹。中級の部①大日方慶樹、②藤沢淳一、吉澤茜。ほかに努力賞:矢指本有華、敢闘賞:高橋郁佳、奨励賞:林涼子。(敬称略)
今年も志賀高原で中国語夏期スクーリング(8/25~26)

 恒例の日中友好中国語夏期スクーリングが8月25日から26日志賀高原で開催されました。涼しい快適な環境の中で、20名あまりの参加者は入門・初級・中級・上級クラスに別れ、中国人ベテラン教師の指導のもと1泊2日で中国語学習に励みました。

 開校式で竹内勲・孔子学堂長は「中国の発展とともに中国語の重要性が高まっている。言葉は友好と文化の架け橋。この機会を活用して、中国語をより深くマスターし友好に実践に役立てていきましょう」とあいさつしました。

 各クラスでは教師が事前に準備した教材を使って発音・会話・文法・作文など熱心に学ぶ姿が見受けられました。夜の交流懇親会では日本の歌、中国の歌が次々に披露されました。朝はラジオ体操、太極拳に汗を流し、再び特訓が始まりました。

 参加者は、日ごろの学習では体得できなかった発音や学習のコツなどが理解できたと喜んでいました。また京都や大阪、群馬など県外から参加していただいた方は、来年も是非参加したいと語っていました。
中国国際放送局代表団、長野ラジオ孔子学堂5周年記念し来県(4/16~17)

 長野県日中友好協会ラジオ孔子学堂の招きで中国国際放送局代表団(尹力副編集長一行7人)が4月16・17日来県しました。16日一行は長野駅頭で長野ラジオ孔子学堂関係者にあたたかく迎えられ、早速歓迎会会場に向かいました。長野ホテル犀北館で開かれた歓迎会には、井出正一県日中友好協会会長、上條宏之県短期大学学長、西堀正司県日中理事長、竹内勲長野ラジオ孔子学堂長、西田節夫県北京放送を聞く会会長ら45人が出席しました。

 井出会長は学生時代第二外国語として中国語を学んだことを中国語で紹介し、一行を熱烈に歓迎し、2007年に国際放送局との間で長野ラジオ孔子学堂を設立し、中国語講座開講をはじめ中国語と中国文化普及にとりくんできた5年間を振り返り今後とも協力して友好の成果をあげていきたいあいさつしました。尹力団長は熱烈な歓迎に感謝し、「中日両国の民間交流は長い歴史を有し多くの人材を輩出してきた。70年前に北京放送局が誕生したときの放送は日本語で初代アナウンサーは前原京子さんで反戦を呼びかけたものだった。50年前井出先生は学生で中国語を学び日中友好に尽力された。40年前多くの皆さんの努力によって中日国交正常化が実現した。世界は激動しており、紛争も絶えないが、中日両民族は団結協力して世界の平和と発展に尽力していきたい。朝5時におきて夕方6時にはこうして皆さんとお会いしている。北京放送局も短波ラジオ放送を主とした時代から、今ではインターネットを通じたマルチメディア時代に移行し大きく変化発展を遂げている。若者の交流に役立っている。今後とも交流協力を深めていきたい」などと述べました。

 上條県短期大学学長が乾杯のあいさつに立ち、長野ラジオ孔子学堂を通じて北京放送局から客員研究員を受入れてきたが、今後とも中国国際放送局との相互交流を深めていきたいと述べ、一行の来県を歓迎して乾杯しました。
また昨年11月、北京放送局開局70周年記念文芸の夕べでゲスト出演した篠原重夫代表をはじめとした琴伝流大正琴の皆さん11名が「北国の春」や「世界に一つだけの花」などを披露して一行を歓迎しました。「北国の春」「大海啊故郷」「ふるさと」など歓迎の歌も次々と飛び出し和やかな交歓が続きました。

 一行は翌日、善光寺を参観した後、県短期大学、長野ラジオ孔子学堂、県などを訪問しました。県短期大学では、上條学長の熱烈歓迎を受け、「客員研究員等の協力に関する覚書」に調印しました。孔子学堂では、西堀理事長、竹内学堂長や受講生らのあたたかい歓迎を受け親しく懇談しました。県表敬では加藤さゆり副知事と会見し、国際放送局がマルチメディアとして6つの映像メディアを擁していることを紹介するとともに「長野県の自然や文化を紹介することにも興味を持っています」などと今後交流を深めていきたい意向も語られました。

 長野県となじみの深い、傅頴・日本語部長や謝宏宇・東京支局長も同行しており、旧交を温めました。
第5期中国語講座スタート、皆さん頑張ってます(4/10~)

 長野ラジオ孔子学堂の第5期中国語講座がスタートしました。入門・初級・中級・上級(昼・夜)の各クラスに80名が受講生を申しこみ、4月10日から逐次始まりました。中国語の老師(教師)はベテランの桜井純子さん、張淑華さん、王秋菊さん、鄭頴さん、顧淑鳳さん、そして国際放送局の鄧徳花さんです。継続して学んでいるおなじみの方もいれば、新しい受講生もいます。会社員、自営、団体職員、主婦、退職された方、学生など立場はそれぞれですが皆さん熱心に学習に打ち込んでいます。

 入門の皆さんはまずは発音。桜井老師の指導で繰り返し中国語の基本母音と子音、四声、ピンインと呼ばれるローマ字表記などを学びました。孔子学堂から贈られた発音教材なども使ってにぎやかな声が教室内に響いています。

 中級の王秋菊老師は『かたろう日中暮らしの文化』をテキストに中級を教えています。次々に指名して、緊張感も漂わせながら集中した授業で好評でした。張淑華老師は『標準中国語読解力UP編』をテキストに初級の授業です。受講生20人と最大のクラスになりましたが、手際よくにこやかに授業が進みます。

 鄧徳花さんは上級者相手に、『時事中国語の教科書』を使って、中国語で中国事情を紹介しながら授業を進めました。初体験でしたがなかなか好評でした。鄭頴老師、顧淑鳳老師も受講生のレベルにあわせての味のある指導で喜ばれています。


長野に赴任して - 「皆さんよろしくお願いします」

            
            中国国際放送局・長野ラジオ孔子学堂・県短期大学客員研究員  鄧徳花

長野県のラジオ孔子学堂に単身赴任して、あっという間に三週間が経ちました。大人になってから、最もたくさんの初めてのことを経験した三週間でした。まるで子供のように好奇心と冒険心を持って、新鮮且つ感動的な毎日でした。日中友好協会の皆さんをはじめ、客員研究員として私のことを受けて下さった長野県短期大学の先生方、孔子学堂の学生さんも暖かく見守ってくださって、初体験の中でも何も心配することのない安心感も常に感じています。

日本はもちろん今度は初めてですし、長野までの新幹線も初めてです。また、初めての居酒屋、初めてのザルそば、初めて3メートルもの積雪を見たこと、初めて日本のお寺を見物したなどなど、生活の各方面にはさまざまの新鮮な経験をした上、中国、北京放送を離れ、振り返ってメディア人としての自分のあり方も初心に戻り、改めて考えました。

日中友好協会のオフィスにいるとみんなから最近の中国事情に関してさまざまな質問が出され、教室に行けば、中国語の発音などを皆さんに教えます。長野県短期大学も河北大学と提携していて中国との交流を重視しています。学長先生も中国に関心をお持ちで、近いうちに中国を訪問されるそうです。更にたまたま、道を尋ねたら、「外国人の方ですね、中国人ですか」と聞かれ、「私も中国へ見に行きたいなあ」という人も何人かいました。また、夜家に帰って、テレビを見ているとどのチャンネルでも必ず中国に関する内容を毎日のように放送しています。日中友好協会と孔子学堂が協力している中国事情を紹介する連続市民講座にも、毎回沢山の受講者が集まってきます。ここで強く感じたのは長野の皆さんは中国に関する関心が高いということです。

北京放送に入局し、日本向けに最新の中国を発信する仕事を担当して6年目、ときどき今の日本人は私たちの放送を聞いていますか?中国のことについて関心をもっていますか?持つとすれば、どんなこと?と疑問を持ったこともありました。ここにきて、私たち北京放送の仕事のやりがいを実感しました。北京放送に入局して、良かった!長野に来て、良かった!と思います。

北京放送の仕事の延長線として、ここで出会った長野の皆さんの一人一人に中国語を初めとする中国の文化、社会に関して私の知っている限りのことを紹介したいです。日本の皆さんが関心を持つ中国のことをまとめて放送局に報告し、番組作りに参考になればと思います。また、短期大学の先生の下で、日本の文化と社会を研究したり、短大の学生さんに中国語を教えたりしながら日本人の若い人たちと楽しく交流したいです。

今年は中日国交正常化40周年という節目の年を迎えます。中日の友好のために尽力した両国の先輩の方々の努力の下で、今の中日の友好が成り立つわけです。そこに、私の所属する北京放送も、今度関わる日中友好協会も、大変大きな存在と思います。両者の提携でできた長野ラジオ孔子学堂はこの意味で中日友好の成果でもあるし、両国の更なる友好と理解を促進するための重要な組織だと思います。私はその発展のために精一杯頑張りたいと思います。皆さんよろしくお願いします。   (2012.3.9長野にて)


2012年度中国語講座新会員(受講生)募集が始まりました!

言葉は友好の架け橋です。
あなたも『中国語』を学んで中国旅行を楽しみ中国の友人との交流を深めませんか!

長野県日中友好協会と中国国際放送局は、中国語の普及や中国文化の紹介などを趣旨とする、「長野ラジオ孔子学堂」を開設いたしました。民間友好中国語学習団体としてははじめてのケースとして注目されています。

本年4月、2012年度中国語講座を下記により開講しますので中国語の習得と中国文化の理解促進に役立つ『中国語講座』にお誘いあってご参加下さい。

≪毎週2時間の学習! 月謝は3,000円!≫

◎講座内容は次の通りです。  

 講 座 名   担当講師        テ  キ  ス  ト 曜日   時  間   開 講 日
 昼/入門   桜井 純子 『JoyFul中国語』-快楽的北京留学-  火  昼10:00~12:00    4月 10日 
 昼/初級   張 淑 華 『標準中国語』読解力UP編  木     〃   4月 12日
 昼/中級   王 秋 菊 『かたろう日中暮らしの文化』  金     〃   4月 13日
 昼/上級   鄭   頴 『時事中国語の教科書』2012年版  水     〃   4月 11日
 夜/入門   桜井 純子 『JoyFul中国語』-快楽的北京留学-  火  夜18:00~20:00   4月 10日
 夜/初級   顧 淑 鳳 『標準中国語』読解力UP編  水     〃   4月 11日
 夜/中級   王 秋 菊  『心に残る中国語』  金     〃   4月 13日
 夜/上級   鄧 徳 花 『時事中国語の教科書』2012年版  木     〃   4月 12日
北京放送局開局70周年を記念し大正琴訪中団文芸の夕べににゲスト出演(11/29)2011

 12月3日は中国国際放送局開局70周年に当たりました。これを記念して開かれた11月29日の記念文芸の夕べ(聯歓晩会)に長野県琴伝流大正琴メンバーが出演しました。

 篠原重夫代表はじめ選ばれた奏者11名は長野ラジオ孔子学堂の竹内勲学堂長ら5名とともに11月26~30日訪中。連日の特訓、2日間のリハーサルも元気に乗り越え本番を待ちました。会場は「国家話劇院」観客は6百余名、張り詰めた緊張感を持ちながらいよいよ出番です。漢詩「友有り遠方より来たる又楽しからずや」が朗々と読まれる中を入場、「溜陽河」「北国の春」「世界に一つだけの花」を演奏し、拍手喝采を受けました。この様子は中国中央電視台CCTVにも収録放映されました。

 中国国際放送局より長野孔子学堂に派遣された劉非さんは2年間、中国語講師や県内各地での講演などで活躍し、この度の訪中にも同行し大変お骨折りいただきました。

(篠原重夫代表)~琴伝流大正琴の北京放送開局70周年聯歓晩会出演は長いこと忘れていた感動を思い起こさせてくれました。出演してこその陶酔感であり、日本から世界に向かって第一歩を踏み出したという貴重な自信でした。劉非さんの理解と励ましに心から感謝したい。翌日、北京放送局の副局長の尹力先生が慰労会を開いていただきました。「皆さんの演奏は素晴らしい感動を与えてくれた。一生懸命の演奏は芸術だった」とお褒めをいただきました。

 なお12月3日には70周年記念式典が人民大会堂にて行われ西堀正司県日中理事長(長野ラジオ孔子学堂理事長)、西田節夫県北京放送を聞く会会長らも出席してこれを祝いました。
第29回長野県中国語スピーチコンテスト、16名が出場(9/23)2011

 第29回中国語スピーチコンテスト長野県大会が9月23日長野市の信濃教育会館で開かれました。

 主催者を代表して竹内勲・実行委員長(長野県日中友好協会ラジオ孔子学堂長)が「中国の発展とともに中国語は益々重要性を増している。本大会を契機に中国語学習の波が一段と広がって行くことを期待しています。日ごろの学習の成果を存分に活かしてほしい」とあいさつしました。来賓として、西堀正司県日中理事長と謝宏宇中国国際放送局東京支局長が出場者を激励しました。

 県内で中国語を学ぶ学生や主婦、会社員ら16人が出場し入門、初級、中級の3部門で表現力や発音の正確さを競いました。入門と初級の部は与えられた課題文、中級の部は自作文を発表しました。岩下隆審査委員長をはじめとした大学講師ら5人の審査員が厳正公平な審査を行いました。

 「ウサギと亀」の課題文に挑んだ伊那の北原佳世子さんや「のこぎりはいかに発明されたか」を取り上げた藤田和子さんは紙芝居やイラストなどを用意しながらの熱演で注目を集めました。

 中級の部で優勝した大日方慶樹君は中学1年生で昨年に続いての出場でした。「大地震が教えてくれたもの」と題し、世界の人々が思いやりの心を持って理解しあい協力してつらいことを乗り切っていける社会を創るために働きたいと訴えました。堂々とした発表に大きな拍手が寄せられました。来年1月に東京で開かれる全国大会への出場を決めた大日方君は、優勝を目指したいと意気込んでいました。

 入賞者は次の通りです。入門の部①和田由美子、②峰村好恵、③北原佳世子。初級の部①藤田和子。中級の部①大日方慶樹、②藤沢淳一。ほかに努力賞:岡村衣莉、敢闘賞:池田菜美紀、奨励賞:土屋沙也香。(敬称略)
第38回日中友好中国語夏期スクーリングが志賀高原で開催(8/26~28)2011

 恒例の日中友好中国語夏期スクーリングが8月26日から28日志賀高原で開催されました。涼しい快適な環境の中で、30名あまりの参加者は初級・中級・上級クラスに別れ、中国人ベテラン教師の指導のもと2泊3日の中国語徹底学習に励みました。

 開校式で竹内勲・孔子学堂長は「中国の発展とともに中国語の重要性が高まっている。言葉は友好と文化の架け橋。貴重な機会をフルに活かして中国語をより深くマスターし友好に実践に役立てていきましょう」とあいさつしました。

 各クラスでは教師の事前に準備した教材を使って発音・会話・文法・漢詩など熱心に学ぶ姿が見受けられました。夜の交流懇親会では日本の歌、中国の歌が次々に披露され盛り上がりました。交流会の後、中国映画『サンザシの樹の下で』(チャン・ イーモウ監督)が上映され好評でした。朝はラジオ体操、太極拳に汗を流し、気持ちを入れ替えて再び特訓が始まりました。

 参加者は、日ごろの学習では体得できなかった発音や学習のコツなどが理解でき大変有意義だったと喜んでいました。また京都や群馬県など県外から参加していただいた方は、来年も是非参加したいと語っていました。

 中国国際放送局東京支局の謝宏宇支局長も多忙の中駆けつけ激励していただきました。また長野滞在中の劉非さん(国際放送局日本語部副部長)が「辛亥革命100周年-孫文と日本」と題して記念講演しました。孫文の活躍を支えた宮崎 滔天(みとうてん)や梅屋庄吉の事跡を詳しく紹介し出席者に感銘を与えました。

被災地仙台を訪ねて(8/1~2)2011

 東日本大震災以来、一度は現地を訪れ、現地の人から話を聴き、被害の様子を目に焼き付けておきたい、そんな思いをもって義援金活動などに取り組んできたが、このほど、宮城県日中友好協会の本郷事務局長さんから再三声をかけていただき、8月1~2日ついに仙台市を訪問することができた。私のほか、長野市滞在中の中国国際放送局日本語部の劉非さん、長野ラジオ孔子学堂の安芸事務局長と茂木さんの4人は8月1日早朝6時30分長野を出発して車で仙台市に向かった。470キロの道のりを走破して宮城県日中の事務所にたどり着いたのは約束の午後2時より15分前だった。途中、新潟の三条市や阿賀野川の水害被害も目にした。また福島県を通過するときは、原発被害の悲惨さや恐ろしさを肌で感じながら、一時も早い事故終息を願わずにはおれなかった。

 宮城県日中の事務所は良く知られた青葉山城ゆかりの青葉区の一角にあった。蘓武多四郎理事長、本郷祐子事務局長そして役員の武智さん、金井さんらが出迎えてくれた。事務所は狭いが活動的な親しみあふれる感じを受けた。定期総会直後の大変お忙しい中にもかかわらず、わざわざ参集され、貴重なお話をお聞かせくださった。揺れのものすごさ、余震の頻発、若林区や石巻市、女川町の被害の深刻さ、会員の中にもなくなった方がおられたり被災された方もいて、留学生と一緒に支援活動に参加したりといった、尋常ならざる3月11日以降の様子をお聞きした。1時間があっという間に過ぎた。河北日報が発行した記録集『巨大津波が襲った』を1冊ずついただいた。大写しになった被災直後の写真を見てテレビで釘付けになった画面がフラッシュバックしてくる。当方も長野県日中友好協会からのお見舞金と記念品をお渡しした。

 2台の車が用意されていて若林区荒浜にご案内いただいた。甚大な被害をこうむった若林区の被災地は悲しみに沈んでいた。住宅団地跡は土台だけが延々と残っていて、古代の遺跡にたたずんでいるような錯覚に襲われた。木造家屋はことごとく破壊され押し流され全く痕跡をとどめない。津波の猛威の爪あとはコンクリート製の家が傾いたまま隣のコンクリートの建物に押し付けられていたり、深くえぐられた土台、ぐしゃっと押しつぶされた車に見ることができる。防潮林の中空に壁がへばりついている様を観て津波の高さを想像することができた。遠く高速道路が見えたが、高速道路の内と外で運命が分かれたのだという。(1000年ほど前にもこの地を襲った津波の痕跡からみて高速道に多くの人の命が救われたという。)この地区だけでも200名を越える人々が亡くなったという。むき出しのコンクリートの土台の片隅に小さな生花が手向けられていた。例年海水浴でにぎわう浜辺は点在するゴミと誰もいない砂浜で静かに悲しみの波が打ち寄せていた。心から犠牲になられた方々のご冥福を祈り、また被災地の復興を願わずにはいられなかった。

 翌日松島を訪れた。点在する数多くの島が津波の勢いを弱め、被害が少なかったという。観光客の姿も散見され、少しほっとした。もちろん海沿いのみやげもの屋さんやホテルにも人の背丈ほどの津波が押し寄せ、厚いガラスを破壊したのだという。被害を受けたホテルは一階部分全面改装中であった。

宮城県日中の皆様には現地にご案内いただいただけでなく、思いもかけず、歓迎夕食会まで開いていただき友好のお仲間のあたたかさを実感させていただいた。また念願かない魯迅記念碑に花を手向けお参りできたことも良い記念になった。

 仙台はさすが100万都市、被災地区を除けば、杜の都に恥じない立派なたたずまいで伊達政宗にしても林子平にしても魯迅にしてもその地にしっかりと馴染んで私達を迎えてくれた。東北の要・仙台宮城の復興を確信しながら帰路についた。行く前は大変遠く感じられた470キロの道のりも、帰りは近くに感じられた。「本当にお世話になりました。皆様も長野にお越しください。長野にも素晴らしいところがたくさんありますのでご案内させていただきます」礼状を書きながら、お世話になった皆様や情景が脳裏に浮かんでくる。
(布施記)

長野ラジオ孔子学堂第4期中国語講座スタート(4/5)2011

 長野県日中友好協会と中国国際放送局が提携して実施している長野ラジオ孔子学堂の第4期中国語講座が4月5日から順次スタートしました。入門・初級・中級・上級の昼と夜の講座が開かれています。ベテランの中国語講師の指導を受けて1年間の授業が続きます。

 入門の教室では桜井純子講師の指導のもと中国語独特の発音練習が行われ、初級の部では張淑華講師と顧淑鳳講師が「実用中国語(初級)」をテキストに、中級の部では王秋菊講師が「中国世界遺産めぐり」をテキストに授業を進めていました。上級は「時事中国語の教科書」をテキストに、鄭頴講師と劉非講師が指導しています。教室をのぞくと1教室10人前後で幅広い年齢層の皆さんが熱心に学んでいました。

 日中関係の好転に伴い、新規受講生が増加していると事務局の安芸洋一氏は語っています。1年間続けることは困難も伴いますが継続こそ力、目標を持って楽しみながら頑張ってほしいとエールを送っていました。


大日方君(長野市小6)が中国語全国大会で2位に(1/9)2011
 

 (社)日中友好協会全国本部主催の「第28回全日本中国語スピーチコンテスト全国大会」が1月9日、東京で開かれ、高校生・一般部門で長野県代表の長野市後町小学校6年の大日方慶樹君(12)が2位入賞(中国大使賞)を果たしました。核兵器廃絶を滑らかな中国語で訴え、高い評価を受けました。

 テーマは「我的理想」(僕の夢)。外交官になって、唯一の被爆国である日本がもっと主張して核兵器をなくす活動をしたい、と将来の目標についてスピーチ。1983年から開催されている大会で、小学生の入賞は初の快挙でした。

 大日方君が中国語を始めたのは小学1年生の時。現在は週2回ほどのペースで家庭教師に教わり、北京や上海などにも3回旅行し、日常会話をこなせるレベルに上達したそうです。

 全国大会には、昨年9月の県大会で優勝を果たして初めて出場。高校生・一般の部には9人が出場しました。「緊張したけど、スピーチの内容を完全に覚えてうまく発表できた」と笑顔で語りました。

 今は、3月にある中国語検定の2級取得が目標。「来年の全国大会にも挑戦して今度こそ1番を取りたい」と張り切っています。

長野県日中友好協会代表団、北京放送を訪問(10/15)北京放送ホームページより2010

 10月15日の午前中、日本長野県日中友好協会の山根敏郎団長代行をはじめとする訪中団一行の40名が中国国際放送局を訪問し、中国国際放送局の張富生副局長と会談しました。(写真左:北京放送の正門にて、写真右:会談中の中国国際放送局の張富生副局長(右)と山根敏郎団長代行) 

 張局長は会談の際、代表団の来訪と長野県日中友好協会の長年に渡る北京放送の放送事業への支援と支持に対して歓迎と感謝の意を表し、中国国際放送局の最新事業について説明すると共に、「今後も中国国際放送局の事業に注目し、番組作りをはじめとする諸事業に貴重なご意見をお寄せいただけるようお願いします」と述べ、これに対し山根敏郎団長代行は、中国国際放送局の事業を高く評価した上で、「中国国際放送局のますますの発展を期待し、北京放送との連携をより深めていきたい」と語りました。(取材:トウ 徳花  馬 ゲツ)

中国語スピーチコンテスト、表現力など競う(9/23)2010

 第28回中国語スピーチコンテスト長野県大会が9月23日長野市の信濃教育会館で開かれました。主催は長野県日中友好協会ラジオ孔子学堂など。県内で中国語を学ぶ学生や主婦、会社員ら21人が出場し入門、初級、中級の3部門で表現力や発音の正確さを競いました。

 入門の部は与えられた課題文、、初級の一部と中級の部は出場者が考えた内容をそれぞれ5分以内で発表しました。審査員は大学講師ら5人。出場者は緊張した表情で登壇し、留学生活の様子などを元気に語りました。

 中級の部で1位となり、来年1月に都内で開かれる全国大会への出場を決めた長野市後町小6年大日方慶樹君(12)は「我的理想(僕の理想)」と題してスピーチ。将来は外交官になって核廃絶の訴えを外国に伝える仕事がしたい-との思いを話しました。「中国語は小学1年の時から学んできた。全国大会は発音の良さで勝負したい」と意気込んでいました。
「周恩来と日本」写真展スタート、県日中友好協会新事務所展示ホールで(9/2~14)2010

日時 9月2日~14日 開催時間(平日)10:00~18:00
場所 県日中友好協会展示ホール(岡田町166-1森ビル新館4階) 
入場無料


 7月1日事務所が森ビル新館4階に移転し、新たに中国文化展示ホールが加わりました。日中友好協会創立60周年と長野ラジオ孔子学堂設立3周年を記念して9月2日~14日「周恩来と日本」写真展が開催されています。展示は4部構成となっており、周恩来と日本のかかわりの足跡をたどることが出来ます。

 青年時代に日本へ渡った周恩来は、日本で視野を広げ、新しい思想に接するなど大きく成長しました。新中国成立後は日本との関係を重視し、1972年の日中国交正常化に尽力、最も多くの日本人と会見し友情を交わした中国の指導者といわれています。卓越した外交手腕と高潔な人格は多くの日本人に強い印象を残しました。この写真展を通して日中の友愛の絆の大切さと素晴らしさに思いを馳せていただけるよう期待します。

 9月3日には折から長野県を訪問していた河北省友好代表団(王占明省外事弁公室副主任一行6名)も来場しました。中国で敬愛されていた周恩来総理ですが、日本でも人気が高く尊敬されていると聞いて深くうなづいていました。
第37回長野ラジオ孔子学堂・日中友好中国語夏期スクーリング(8/27~29)2010

 恒例の日中友好中国語夏期スクーリングが8月27日から29日志賀高原で開催されました。猛暑が続く里から離れて、涼しい快適な環境の中で、30名あまりの参加者は入門・初級・中級・上級クラスに別れ、中国人ベテラン教師の指導のもと2泊3日の中国語徹底学習に励みました。

 開校式で北沢久・孔子学堂長は「言葉は友好と文化の架け橋です。貴重な機会をフルに活かして中国語をより深くマスターして友好実践に役立てていきましょう」とあいさつしました。各クラスでは教師の事前に準備した教材を使って発音・会話・文法・応用と熱心に学ぶ姿が見受けられました。夜の交流懇親会では日中両国の歌が次々に披露され盛り上がりました。朝はラジオ体操、太極拳に汗を流し、気持ちを入れ替えて再び特訓が始まりました。中国国際放送局東京支局の謝宏宇支局長も多忙の中駆けつけていただき、「現代中国事情」と題して講演しました。

 参加者は、日ごろの学習では体得できなかった発音や語法上の疑問、学習のコツなどが理解でき大変有意義だったと喜んでいました。また県外から参加していただいた方は、来年も是非参加したいと語っていました。
長野ラジオ孔子学堂新年会(2/5)2010

 2010年の長野ラジオ孔子学堂の新年会が2月5日、長野市内のホテル信濃路で行われ、30人あまりの会員と教師が参加しました。新年会では会員と教師たちが中国語で「寒山寺」などの詞を朗読、「草原情歌」などを歌い、会場の雰囲気が盛り上がりました。

  挨拶に立った西堀正司理事長は「寅年の新年に、孔子学堂の事業を虎のような勢いで進展させよう」と期待を示しました。また長野滞在中の中国国際放送局の劉非さんも出席し交流を深めました。
 
この様子は、北京放送局のホームページに紹介されました
孔子学院ウインターキャンプに参加して2009
                     長野ラジオ孔子学堂学生    戸澤百子

 年の瀬もおし迫った2009年の冬の日、私は孔子学堂ウインターキャンプに参加しました。これは昨年、日本の首脳と温家宝首相の会談の際、日本の青年を歓迎する旨を快諾され実現した企画だそうです。私はこの話を知った時、胸の高鳴りを抑える事が出来ませんでした。何故なら中国に行くことののみならず、北京大学や雲南大学を見学し、中国人大学生との交歓も用意されていると聞いたからです。さて来たりし12月23日の早朝、長野を離れ一路、北京へと旅立ちました。

 中国では、北京と昆明に滞在しました。孔子学院本部を訪問した折は、中国の歴史と文化を紹介するコーナーで自動で切り絵を作る機械にとても感銘を受けました。それは、干支を指定すると赤い紙を切り包装して出てくる物でした。私はそれを見た時、中国の文化の奥深さと、それを現代に融合させる高い技術と発想力に衝撃を受けたからです。

 しかし、それよりも尚、私が深く感動したのは、中国国家と中国人の「学び」に対する姿勢です。私は北京大学と雲南大学を見学しましたが両大学共、広いキャンパスは学校構内というよりはまるで公園の様でした。北京大学は庭に滝が流れ、雲南大学は「至公堂」という明の時代の建築物の周りでリスが戯れ素晴らしい環境の中では学習の進捗は如何ばかりかと思いました。

 そして何より中国人大学生は皆、真面目な勉強家です。私共の接待は主に北京外国語大学と雲南大学で日本語を学ぶ大学生ボランティアの人が担当してくれましたが、日本語も上手で向上心が漲っています。将来の夢を即座に語れるその確かな語学力と目的意識の高さには誠に敬服の至りでありました。

 又、昆明では少数民族について学び、民族村を訪れ、民族楽器の胡芦?を習いました。その素朴な音色は私を中国の悠久の歴史と、多くの民族で支え合い構成される中国社会に対する興味を強くかきたてるものでした。「三人行かば必ず我が師在り」とは孔子様の教えですが、私も何事に於いても関心を持ち学び、中国語会得の為に一層、精進しようと固く誓いました。   (写真/右1筆者)

長野ラジオ孔子学堂代表団 北京放送訪問(11/3)2009

 長野県北京放送を聞く会訪中団が11月3日、北京放送・中国国際放送局を訪れ、尹力副総編集長と会見しました。双方は、今後ラジオ孔子学堂発展のために、ともに努力していくことを確認しました。

 『長野ラジオ孔子学堂』学堂長で聞く会顧問の北沢久氏は、「今年は『長野北京放送聞く会』が29年目を迎え、長野ラジオ孔子学堂が2年目になる年。われわれは長年間北京放送と密接な関係を保ってきた。北京放送とともに、中国文化を伝え、両国の友好の促進に努めてきた」と述べた上で、「現在、長野孔子学堂の進展は順調だ。中国語を学習することで、より多くの日本人が中国を理解することができた。今後引き続き北京放送の支持の下で、さらなる進展を図っていきたい」と語りました。

 尹力副総編集長は代表団の訪問に歓迎の意を示した上で、「両国の友情は長く、文化交流も途絶えることがない。孔子学堂を通じてより多くの日本の方々が中国文化を理解できると思う。文化交流を通じて、両国の国民の理解を深めることを期待します」と述べました。(北京放送局日本語部・朱丹陽記)

中国語スピーチコンテスト19人が競う(9/23) 2009

 第27回中国語スピーチコンテストの長野県大会が9月23日、長野市の信濃教育会館で開かれました。長野ラジオ孔子学堂中国語教室や公民館、高校などで中国語を学ぶ小学生や高校生、主婦、会社員ら計19人が参加し、日頃の学習の成果を披露しました。
 
 県日中友好協会ラジオ孔子学堂や県中国語を学ぶ会連絡会、県北京放送を聞く会などでつくる実行委員会が主催。習熟度に応じて入門、初級、中級の3部門で審査。入門の部は課題文を朗読し、初級、と中級の部は自作文を発表して発音の正確さや表現力などを競いました。中級の部の1位は来年1月に開かれる全国大会に出場します。

 初級の部で1位になった長野市後町小5年の大日方慶樹君は(11)は昨年、中国に1ヶ月間短期留学し、多くの人とであった経験を紹介。「1位になって本当にうれしい」と話しました。

 中級の部で1位になったのは高山村の会社員、藤沢淳一さん(33)。小布施町の現代中国美術館が開く中国語教室に週1回通っています。「中国語のCDを聴いたりDVDを見たりするのが好きなので、勉強するという意識はあまり無かった。全国大会に向け、頑張りたい」と話していました。
志賀高原で中国語夏期スクーリング(8/28~30)2009

 長野ラジオ孔子学堂は8月28日から30日、山ノ内町志賀高原の志賀観光ホテルにて第36回日中友好中国語夏期スクーリングを開きました。県の内外から26名が参加し、初級・中級・上級に分かれて、ベテラン講師の指導のもと熱心に学習しました。

 開講式には地元の竹節義孝町長や北京放送局東京支局の張国清支局長、県日中友好協会の西堀正司理事長も出席して歓迎と激励のあいさつをしました。北沢久学堂長は日頃の学習に更に磨きをかける良い機会であり真剣にかつ楽しく3日間を過ごしてほしいと述べました。

 参加者は3日間老師(ラオシ)の指導のもと、発音や文法、中国の伝統にちなんだ中国語の言い回しなど広く深みのある授業に打ち込んでいました。夜は日中両国の歌を披露しながらの交流会、人気の映画「レッド・クリフ(1)・(2)」の上映会、早朝のラジオ体操と太極拳、岩下隆先生の「漢語から借用した日本語」の講演、更に大蛇祭りの花火大会とミス志賀高原コンテストなども体験して、有意義な3日間を過ごしました。

 「予想以上の充実した内容で、来年は学習仲間を誘ってまた是非参加したい」とうれしいアンケートが寄せられました。
中国国際放送局訪日団を迎えて有意義な交流(6/1)2009

 長野県日中友好協会は2007年12月に中国国際放送局(北京放送局)との間に、長野ラジオ孔子学堂の共同開設に合意し、昨年4月から孔子学堂中国語講座をスタートさせています。国際放送局とは、長野県北京放送を聞く会を通じての長い交流の歴史もあり、相互訪問も盛んです。

 6月1~2日国際放送局第1アジアセンターの童拉格副センター長を団長とする国際放送局訪日団一行6名が来県しました。一行は長野ラジオ孔子学堂中国語教室を訪れ、孔子学堂や日中友好協会関係者から歓迎を受けました。教室の様子を視察し、今後の協力などについて懇談しました。一行は、歓迎交流会に出席し、井出正一会長や北沢久学堂長から熱烈な歓迎を受けました。人気アナウンサーの王小燕さんのリードもよろしく、歓迎宴はすごい盛り上がりとなりました。団長はじめ皆さんは、本当に楽しかった!と喜んでいました。

 一行は翌日、初夏の戸隠、野尻湖を遊覧し、善光寺を参観して、名残を惜しみながら長野を後にしました。
第26回全日本中国語スピーチコンテスト長野県大会が開かれる(9/23)2008
 長野ラジオ孔子学堂主催の全日本スピーチコンテスト長野県大会が9月23日(火)長野市の信濃教育会館に於いてが開かれました。長野県内各地から19名が参加し、各部門共に熱の入った発表がおこなわれました。会場では始まる前から自分のマイクテストをやる人、暗唱に熱中している人等、さまざまでした。
 コンテストが始まると会場はピーンと張りつめた空気になり、緊張度は最高に盛上がりました。
入門の部(課題文・4種)では、総勢14名が出場し、大変な激戦の中小さい身体から大きな声を出した高橋一矢(小学2年)さんが一位に、正確な四声で発表した小林聖也(塩尻志学館)さんが二位に、自作の紙芝居と裏声を使い分けた熟年の横川正秀(孔子学堂)さんが三位になりました。努力賞は北澤暁子(清泉女短大)さんが敢闘賞は藤田和子(清泉女短大)さんが奨励賞は田升(中国語課堂)さんがそれぞれ獲得しました。
 初級の部(自作文)は、大極拳の魅力を切々と訴えた布野芳枝(元町中国語教室)さんが一位になりました。
 中級の部(自作文)は、中国語の先生の思い出を語った戸澤百子(孔子学堂)さんが一位となり、全国大会出場の権利を獲得、昨年の覇者の藤澤淳一(現代中国美術館)さんが二位に、身体の不自由な子猫のこと詳細に語った大下知子(松本中国語教室)さんが三位になりました。
 各部門の一位の方々にはトロフィーと副賞が、出場者全員に中国国際放送局から贈られた切り絵セットが参加賞としてわたされとても喜ばれました。
 今年のコンテストの特徴は若い方々の出場が多く非常に活気に満ちており,又全体のレベルが上がり審査員が採点に苦労をしたそうで、来年もこの状況が引き継がれるように全員協力していきたいと思います。
 入賞者は次の通りです。入門の部:①高橋一矢、②小林聖也、③横川正秀。初級の部:布野芳枝。中級の部:①戸沢百子、②藤沢淳一、③大下知子。努力賞・北沢暁子、敢闘賞・藤田和子。奨励賞・田升(特別出場)
長野ラジオ孔子学堂・中国語夏期スクーリング(8/22~24)2008
 中国語夏期スクーリングが8月22~24日の2泊3日で志賀観光ホテルにて30名が参加して開かれました。初級・中級・上級に分かれ熱心に3日間の勉強を終えた参加者は丁寧な講師の指導を受け成果が上がり自信がつきましたと喜んでいました。参加者には、中国国際放送局から寄贈された「漢語900句」が配布されました。張国清・中国国際放送局東京支局長が記念講演を行いました。

長野ラジオ孔子学堂が開講式(4/5)2008

 長野県日中友好協会と中国国際放送局が共同で設立した「長野ラジオ孔子学堂」が4月5日、開講式を行いました。開講式には中国国際放送局の張国清東京支局長と付頴さんも出席しました。以下は、付頴さんのリポートです。
 一年余りの準備作業を終え、「長野ラジオ孔子学堂」は開講式を迎えました。長野日中友好協会の井出正一会長は挨拶で次のように話しています。
 「中国は今、中国語と中国文化を世界に広げようと各国で孔子学院と言う施設を作っています。日本の一部の大学にもこういう施設ができています。長野県日中友好協会と共同で作った孔子学堂は民間のものとして日本では始めてのことで、大変光栄に感じています」
 また、崔天凱日本駐在中国大使が開講式にお祝いのメッセージを送り、「長野県日中友好協会と中国国際放送局が共同で設立したラジオ孔子学堂を通して、更に多くの日本の方々が中国を理解し、中国人のよき友人になるに違いない」と述べました。
 ところで、「長野ラジオ孔子学堂」は、1975年に設立された長野中国語を学ぶ会が前身になっています。学ぶ会の北沢久会長は、「長野孔子学堂の設立に伴いまして、本日から実質的に孔子学堂の中国語講座の教室となります。私たちは、これまで通り中国語を習得して、日中両国の友好交流に貢献するという目標に向かいまして実績を伸ばしてまいりたいというふうに思っております」と語りました。
 また、学ぶ会の今年80歳を超えた原山繁夫元会長は、「中国語を学ぶ会をやって、それが今日の繁栄になって、孔子学堂でまた一段と飛躍したのでたいへん喜んでいます。これからももっと中国語の学習に頑張っていきたい」と述べました。
 そして、学堂の成立に努力を払ってきた長野県日中友好協会の布施正幸事務局長は、「準備過程でいろいろ苦労したことは忘れてしまいました。前向きに頑張っていきたいと思っています。より内容のある中国語の学習ができるのではないかと先生たちはだいぶ張り切っています。孔子学堂の名前に恥じのない授業をして、これから発展が期待されると思います」と話しています。
 新しく発足したラジオ孔子学堂には、地元に留学している中国留学生も中国語の教師として活躍しています。その中の一人、王イツ男さんは、こう語りました。
 「みんなは中国が好きなようです。レッスンで中国の歴史などに関してよく聞かれます。自分は自らの国についてもっと知らないと答えられない恐れがあるので、頑張っています」
 孔子学堂を通して、中国を理解し、中国語を勉強したい日本の方は少なくありません。茂木米子さんは、インタビューに応じて次のように話しました。 「孔子学堂のことが耳に入った時に、それじゃ毎日中国語にふれられるのかしらとすごく喜びました。人とコミュニケーションを取るための言葉を覚えることは一番ですね」



写真/上から①テープカットする右から井出正一会長、張国清支局長、森社長、北沢久中国語を学ぶ会会長、②孔子学堂教室内部、③開講祝賀会であいさつする井出会長

中国国際放送局と提携して「長野孔子学堂」調印式(11/7)2007

 長野県日中友好協会と中国国際放送局は、長野県北京放送を聞く会の長年にわたる交流を通じて培ってきた友好を基礎にして、11月7日中国語の普及や中国文化の紹介などを趣旨とする「長野県日中友好協会ラジオ孔子学堂」(略称:長野孔子学堂)を開設することに同意し、中国国際放送局の張富生・副局長一行を迎えて調印式を開きました。立命館大学・早稲田大学・愛知大学などで「孔子学院」が実施されていますが、民間友好団体を対象とした「孔子学堂」は国内では初めてとなります。
 式には中国国際放送局訪日団、友好協会役員、県北京放送を聞く会役員、長野中国語を学ぶ会役員ら約70人が出席しました。井出正一・県協会会長は、孔子学堂の趣旨を説明した後「活動を通じて、中国語や中国文化を学ぶ仲間が増えてほしい」とあいさつしました。張富生・副局長は「中国語の普及を通じて相互理解を促し友好発展のために、メディアとしての役割を果たしたい」と述べました。井出会長と張副局長が議定書に署名し、これを手にしっかりと握手を交わすと会場から大きな拍手が起こりました。続いて放送局側から長野県日中友好協会ラジオ孔子学堂の看板が県協会に贈られました。
 第2部祝賀会の席上、北沢久・長野中国語を学ぶ会会長は「32年の実績の上に長野孔子学堂という翼を得て中国語の普及と向上に努力し、日中友好の架け橋となって行きたい」と決意を語りました。
 県内では県北京放送を聞く会が25年前から活動をはじめ、同放送局と交流をしてきたことから、県日中友好協会との提携にいたりました。今後長野中国語を学ぶ会が開いている中国語講座を基礎にして中国語教材の提供や講師派遣などを受け、中国語学習のノウハウを導入し中国語の普及向上を図っていきたいと関係者は意気込んでいます。

<ごあいさつ>    長野県日中友好協会 会長  井 出 正一
 日中国交正常化35周年の記念すべきときに、長野県日中友好協会と中国国際放送局は、中国語の普及や中国文化の紹介などを趣旨とする「長野県日中友好協会ラジオ孔子学堂」(略称:長野孔子学堂)を開設することに同意し、中国国際放送局の張富生・副局長一行をお迎えして調印式を開催する運びとなりました。
中国語の普及組織として、中国が力を入れている「孔子学院」は立命館大学・早稲田大学・愛知大学などで実施されており、内外の注目を集めていますが、「孔子学堂」は民間友好中国語学習団体と提携して行われるもので日本では初の試みとなります。
昨秋、中国国際放送局(北京放送局)から長野県日中友好協会に「孔子学堂」開設のお話があり、県協会では中国語関係者と検討の結果、長野中国語を学ぶ会の活動を母体として、この提案をお受けし、長野県日中友好協会ラジオ孔子学堂を開設することになりました。長野県には北京放送を聞く会などの組織があり、長年にわたって北京放送局との交流を続けてきた経過があり、長野中国語を学ぶ会も30余年にわたって、中国語学習活動に取り組んできました。このことがこのたびの栄えあるご指名につながったものと思います。
孔子学堂においては、中国語教材をはじめ豊富なノウハウの提供や資金協力などが計画されています。このたびの調印を機に、今後県下の中国語の普及向上に大きな役割を果たしていくものと期待されます。また中国文化や中国事情をより深く理解するうえでも大切な役割を発揮できるものと存じます。
県をはじめ関係諸団体のご理解ご協力の下、長野孔子学堂を立派に運営していきたいと存じますので、格別なご支援をお願い申し上げます。

北京放送局から桜の便り(4/3)2006

中国国際放送局(北京放送局)日本語部から桜の便りが届きました。この桜は1996年5月に長野県北京放送を聞く会が北京放送局に寄贈し記念植樹したものです。満開の桜が本当にきれいですね!

(メッセージ)
長野県の友人の皆様:
寄贈してくださった桜は、今、咲き誇っています。今日の午前、撮った写真をお送りいたします。桜の花で目を楽しめることができ、とても感謝しております。
皆様のご健康とお幸せをお祈りいたします。

中国国際放送局日本語部 一同        (2006.4.3)

長野県北京放送を聞く会、桜の木を寄贈して十年(10/21)2005

 10月21日、前日の曇り空がうそのように、温かい太陽の光りが降り注ぎ、青空は広く、そして高く見えます。この日、特別なお客さんが放送局を訪れてきました。長野県北京放送を聞く会の皆様です。

 今から20年ほど前に発足した長野県北京放送を聞く会は、放送局との交流を主な活動として、会員の拡大を続けてきました。そして、1996年には、放送局新局舎の完成をお祝いして、東京北京放送聞く会と共に桜の木20本、松の木3本を寄贈下さいました。あれから十年。放送局の庭に植えられた桜の木は、あのころの「苗」から、大きく育ちました。ここ数年、毎年の4月はじめに、放送局のスタッフたちは、桜の木の下に集まり、お花見を楽しむのが恒例となっています。

 21日午後、放送局を訪れた長野県北京放送を聞く会一行十人、北京放送の趙鉄騎副局長、それに日本語部のスタッフらは、桜の木の前で十周年記念式典を行いました。

 まず、十周年を祝って、乾杯です。聞く会の原山繁夫会長が音頭をとりました。原山会長は、大塚健三副会長と十年前のことを思い出しながら、大きく成長したの木々を眺めました。十年前、はるばる日本から北京まで桜の木の苗を持ってきたのがたいへん苦労をしたそうです。今、大きくなった木々の前に集めることは、なんと嬉しいことでしょう。皆は、来年もまた桜の咲く時期にここで会えることを願っています。

 先月日本を訪問した時、お会いした聞く会の皆さんとの再会を喜んだ趙鉄騎副局長は、「聞く会のみなさんは、とても親切で、まるで家族ののようだ。今日は、家族の帰りを迎えたような気がして、とてもうれしい」と話し、また、「十年経ったね。これら桜の木は、北京放送と日本のリスナー、そして中日両国の人民の友情のシンポルである。われわれの友情が、末永く続いていくことを願っている」と語りました。

(写真)左は2005年10周年の記念撮影、 右は1996年記念植樹
◎長野県北京放送を聞く会のみなさんのご来訪を紹介した放送局のホームページです。
http://jp.chinabroadcast.cn/205/2005/10/26/1@51036.htm