イ長調第2曲


 ここに取り上げたイ長調の第2曲「小川のせせらぎ」は(バイエル49番による)の副題がついています。そこで、この曲と原曲の49番を比べてみて下さい。元の49番は、どこへ行くあてもなく、いつまでもその辺をうろうろするだけの音楽に終始しています。これでは音楽の表情もうつろなものになってしまい、子どもの心を惹きつけることはできません。

 それでは「小川のせせらぎ」の方をひいてみて下さい。こちらの方がはるかに音楽の自然な流れと、生き生きとした表情、そして何より豊かな歌があることがお分かりいただけると思います。子どもたちが習う曲は、それがたとえ学習のための教材であっても、このように豊かな音楽的感情にあふれたものでありたいと思います。

 その上、「音階の曲集」の他のすべての曲と同様に、この曲はたった1ページの曲です。だらだらと続く長い曲を気乗りしないで学習するより、たとえ短い曲でも、おいしくて栄養の濃い曲を学習する方が、どれだけ子どもたちのためになるかは、言を要しませんね。

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