私の生徒たちによる「ピアノ・サロン」が、今年も下記のとおり開催されました。当日はたくさんのお客さんにお越しいただき、それぞれの演奏に惜しみのない拍手をいただきました。この場を借りて改めてお礼申し上げます。
(昨年のコンサートの様子は、地元の有力紙・信濃毎日新聞に詳しく報道されました。)

第30回

ピアノ・サロン

と き 平成13年4月8日(日)2:00p.m.
ところ 長野県民文化会館小ホール
出 演 夏目芳徳生徒18名(小3〜大1)
小さい生徒たちの演奏を聞く    

《 プ ロ グ ラ ム 》
◆ピアノソロ◆
ラヴェル 「クープランの墓」より〈プレリュード〉他
ベートーヴェン ソナタ 嬰ハ短調 作品27の2〈月光〉第3楽章
リスト 「二つの演奏会用練習曲」より〈小人の踊り〉
バッハ 「半音階的幻想曲とフーガ」より〈フーガ〉
ショパン ソナタ ロ短調 作品58 第4楽章
バラード 第1番 ト短調 作品23
ポロネーズ第9番 変ロ長調 作品71の2
練習曲 作品10の12〈革命〉
その他
ここをクリックすると、小さい出演者たちの練習ぶりをお聞きいただけます
◆アンサンブル◆
ハイドン ピアノ三重奏曲 ハ長調 Hob.XV:27 全楽章
シューベルト アルペジョーネ・ソナタ 第1楽章
ベートーヴェン バイオリンソナタ 第5番 〈スプリング〉 第1楽章

《賛助出演》
◆加藤 晃(バイオリン)
愛知県立芸術大学音楽学部卒業後、1991年ドイツ国立アーヘン音楽大学に留学。1996年バイオリンとビオラでDIPLOM(国家演奏家資格)を取得。バイオリンを中澤きみ子、新藤義武、綿谷恵子の各氏に、バイオリン・ビオラ・室内楽をシャルル・アンドレ・リナーレ氏、ビオラをマッシモ・パリス(イ・ムジチ合奏団)に師事。現在、名古屋弦楽ゾリステンの音楽監督等を努める傍ら、長野ではSBCアンサンブルのトレーナー、また長野市のプロフェッショナルな演奏団体〈アンサンブル・ノーヴァ〉の代表及びコンサートマスター。
◆西山健一(チェロ)
東京芸術大学大学院チェロ科1年(本年4月現在)。長野のプロフェッショナルな演奏団体〈アンサンブル・ノーヴァ〉のチェロ奏者としても活躍。
昨年の練習風景より


《ピアノ・サロンへのお誘い》

ピアノ・サロンは、私の生徒たちが演奏するコンサートです。このコンサートでは、毎回たくさんの新しい曲目を取り上げるよう努力しています。それにより指導者も生徒も、またコンサートにお出でになったお客様も、新しい創造に立ち向かい、新鮮な発見と感動に出会うことができる、と考えているからです。今回はどんな曲が演奏されるか、どうぞ楽しみにしていてほしいと思います。

出演生徒の多くは、「ピティナ・ピアノコンペティション」や地元の「長野県ピアノコンクール」で優秀な成績を修めた生徒たちです。しかし、彼らはコンクールの虫のようなタイプでは、決してありません。ピアノ以外の学校生活や部活動にも興味を持って、一生懸命活躍している子どもたちです。

ある小学生の子どもは一輪車に夢中だったり、別の子どもは水泳が楽しくてしようがないといった子どもたちです。また、ある中学生は剣道の部活に忙しい中で、ピアノの練習を続けています。毎日練習を終えて家に帰ると夜の8時頃。それでも、こつこつとピアノを続けています。でも、そんな事情がとても信じられないくらい、子どもたちは皆ステキなピアノを演奏します。今回も、そんな子どもたちの素晴らしい演奏を、どうぞ心ゆくまでお楽しみいただきたいと思います。

今回のアンサンブルはピアノ三重奏とバイオリンとチェロ・ソロのソロ

これまでの「ピアノ・サロン」では、ピアノソロの間に連弾を入れて、プログラムに変化を持たせてきました。子どもたちはこの連弾の勉強を通して、アンサンブルの楽しさを知り、また合わせる技術も身につけることができたと思います。その後過去三回のコンサートにおいては、最初の2回は地元のプロフェッショナルな演奏団体〈アンサンブル・ノーヴァ〉のコンサートマスター・加藤晃さんの参加を得て、バイオリンとのアンサンブルを取り入れました。このようにして本格的な室内楽の演奏を、バイオリンソロとのアンサンブルの形で慣れたところで、前回は芸大チェロ科に学ぶ西山さんの協力も得て、モーツァルトとメンデルスゾーンのピアノ三重奏に取り組んでみました。お蔭様で過去3回のアンサンブルは、バイオリンを演奏していただいた加藤さんに「子どもと共演しているとは思えなかった。立派な大人の音楽家を相手に、真剣に演奏している気持ちで演奏できた。」とまでおっしゃっていただきました。

このように過去3回のアンサンブルでは、それぞれソロのみかピアノ三重奏のみに限定したプログラムでした。そこで、今回はもう少しバラエティに富んだ曲目にしたいと考えて、ハイドンのピアノ三重奏を全楽章、その他はバイオリンソロでベートーヴェンの「スプリングソナタ」から第1楽章、チェロソロでシューベルトの「アルペジョーネ・ソナタ」の第1楽章で組んでみました。ハイドンのピアノ三重奏では第1回目の練習から、バイオリンの加藤さんは子どもたちの迫真の演奏にたいそう感激の様子でした。本番の緊張したステージの上でどんな演奏になるのか、今から当日の演奏が楽しみです。

(加藤さんの感激の様子は、「小出音楽事務所」ホームページの「掲示板」に「4/8 夏目音楽教室第30回ピアノサロン」(投稿日: 2月12日)でお書きになっています。)  

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