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PGPって何だ?

 

  • 最近セキュリティやら認証やらでにわかに話題(?)のPGP(Pretty Good Privacy)ですが、これは個人が使用できる最高の暗号システムです。某国政府の紐付きでもなく、個人の自由を最大限保証する物と言えます。また、反クリッパー構想の最右翼とも言えるでしょう。

    使用できる環境は、PCではDOS、Windows、OS/2、UNIXではSystemV/386、Berkeley UNIX、VAX、AUX、Linux、など16種以上、Amiga、Atari、そして Macintoshです。

    しかし元がDOS用だったのでポーティングはどの環境にもできたのですが、インターフェース上は、どの環境でも今一使いづらいのが今的に流行しない原因でしょうか?もちろん最近はメーラのプラグインとして使用できるようになったりと一般化・商用化も進んでいますので、今年中にも日本でも一般的に普及するかもしれません。また、現在のフリーの物の中にもグラフィック・シェルを使って使用しやすくする物もあります。

    まず会社のWindows95と自分のMacにセットアップして個人的に実験してみていますが、まだMac版(MacPGP)は使いやすい方です。Windows95版はもろDOS版の上にシェル(Goma)をかぶせて使用していますが、判っている人ならともかく一般的ではないです。(特にそのインストールが)

PGPのサポート

 

  • でもさすがインターネット産のフリーソフトはサポートがしっかりしています。

    Macintosh環境なら
    http://www2.eccosys.co.jp/~tsuruta/pgp/index.html
    Windows環境なら
    http://village.infoweb.or.jp/~postmail/pgp/winindex.html

    に詳しく記載されていますのでそちらを参考に環境構築をすることができます。またPGP自体の説明も詳しく出ているので両方に目を通すと勉強になりました。

    暗号化の機能も強力で役に立ちますが署名機能は本当に必須になるかもしれません。メールに出す文書やファイル全体を計算して、それのチェックサムに相当する物を署名としてくっつけられます。一文字(1バイト)でも改ざんされていると署名が無効になります。なお署名ファイルは別ファイルにもできますし、本文の暗号化も合わせて使用できます。もちろん署名の本人のが本当に本人であるかを確認するのは別の手続きが必要ですが、相互の認証の輪を広げると言ったいかにもインターネット共和国(笑)的な手法が取れます。

参考書籍

 

  • より専門的に学ぶには上記のサイトの他に書籍も出ています。

    「PGP 暗号メールと電子署名」
     ISBN 4-900900-02-8 オーム社
     Simson Garfinkel 著/山本和彦監訳/(株)ユニテック 訳
     定価 5303円(本体:5050円 消費税:253円)
     B5変型判397頁, 96年4月中旬

    が高くて分厚いですが決定版で、以外に読みやすい内容です。お金があったら揃えて置きたい本です。

PGPは戦略兵器か?

 

  • なおPGPなどの暗号技術・製品には常に知的所有権の問題と米国の対外禁輸措置の問題が付いて回ります。未だに米国ではRSA等の高度な暗号技術を一部(安全保証上問題にならない=解読可能な40bit版など)を除いて国外に持ち出すことを法律で禁じていますが、時代錯誤としか言いようがなく米国は重要な市場を取り逃がしているという米国産業界からの強い批判もあります。

    当然PGPの場合もこの問題に抵触するので、RSA版を使用しているPGPは米国外に持ち出すことは違法です。しかし、PGPの推進者達はソースコードを紙の形で出版し輸出することに成功し(これは合法と解釈されている)、それをOCRにかけて合法的に国際版PGPを作成するというウルトラCでこの問題に対抗しています。(しかしすごい世界だ)

    ですので日本で使用できるPGPは国際版ですので間違って米国内版を使用しないように十分注意してください。


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