56Kモデムの統一規格はいつ出る?の巻 |
- 56kbpsモデムはK56flexとx2という互換性のない規格で見切り発車されていましたが、今度統一された規格が出ます。新規格はV.90と言い国際規格(ITU-TS)ですが、正式勧告は9月になります。ただし技術仕様は先ほど発表された物が最終決定で、今後変更のプロセスはもはや無いので、メーカーはV.90仕様のモデムをいつでも出荷できる状態にあります。
ただしここに重大な問題があるので、陣営によってはしばらく様子見になると思われます。(新規格での製品の出荷)
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理由 |
- V.90とK56flexとx2の間には互換性がありません。
- プロバイダのアクセスサーバー用(アセンド)のデジタルモデムのV.90対応ファームウェアの出荷時期が未定である。(7月には出せるとの話しもあるが正式発表はまだない)
- 旧規格のモデムのファームウェアをアップデートした時V.90専用にしかできない(メモリの制約)製品がある。
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V.90モードと従来モードの共存 |
- 具体的に何が問題かと言うと、V.90モード専用のモデムを今購入(販売)してもプロバイダが対応していないので(予定も不明)56kbpsで接続できないのです。(実際にはV.90モード専用モデムというのは発売されないと思われる)
各モデムチップセットのメーカー(注、モデムメーカーではない)は各社の旧規格品をファームウェアをアップデートしてV.90対応にできると発表しています。ですから理屈の上では全ての56kモデムはV.90モデムにできるはずです。
しかし、K56flex対応のアクセスサーバーとして主流のアセンドの製品のV.90対応ファームウェア出荷日時がまだアナウンスされてきません(相互接続テストに入っていて7月には出荷できるという米国本社の見解と、もっと長時間の相互接続テストが必要との日本法人の見解があるようだが・・・)。
そしてK56flexモデムのチップメーカーのロックウエルの製品の内、1MBのROMのタイプ(今まで出た物の全て)はK56flexとV.90の両用にする事はできません。これはアップデートするとV.90専用になってしまいます。しかし新規出荷の2MBのモデルはデュアルモード(V.90&K56flex)にできるそうです。
つまりプロバイダが対応するより前に慌ててV.90ファームウェアにアップデートしてしまうと33.6kbpsでしか接続できない訳です。
x2陣営は全ての製品がV.90とx2のデュアルモードにできる仕様なので、少し速めの対応を展開しています。ただx2対応のプロバイダは多くはないので、新品でV.90 & x2 対応のモデムを買っても56kbpsで接続できる先は少なく、やはりプロバイダのV.90対応を待つハメになります。
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買い時はいつか? |
- 結局今慌ててV.90モデムを探したり求めてもほとんど意味がありません。またアップデータが手には入るメーカも出ていますが慌ててアップデートしても痛い目を見ることになるでしょう。
メーカーもその辺を考えて、アップデータの配布等を先行してアナウンスするに留めています。
V.90モデムが店に出てプロバイダが対応宣言したら買う方が得策なのです。それでも今の56Kモデムのようにまともに接続出来ないなどの可能性がありますから、接続実績の情報を集めてから買った方が安全なのは言うまでもありません。
どうしても今買いたいのなら、K56flexなら2MB ROMの物にするか(最新型)1MBモデルを安く買い叩いてください(笑)。
x2の場合どれでもいいのですが、いろんな事言って買い叩いてください。
そして「アップデートはしないで」待ちます。今やってもなんの意味もありませんから。それに問題が出た場合フォームウエアを古い方に戻すことは難しいので(データが配給されない)郵送・交換なんてことになるようですから(3comではそのようなトラブルが出ているようです)用心が必要です。
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