最終更新日:2008年4月12日
 八ヶ岳森林軌道 
 今から60年ほど前のことだそうな、このペンションのすぐ裏を線路が走っておったそうな。
昭和15年から25年までの10年間という、短い間じゃったが、美濃戸あたりから木を切り出しては、富士見まで送り出しておったそうな。

 切った木はトロッコに乗っけて、ギーギー、ゴトゴトとブレーキかけながら下っていった。
富士見からの帰りは、空になったトロッコを機関車で引っ張りあげておった。木は東京近辺で、燃料用やら建材用、製紙用に使われとった、ちゅ〜こった。

 この原村でも、切り出しやら、線路の世話やらで、結構大勢の人が働いておったそうじゃが、なにせ昔の事、今ではかなりのご高齢となってしまった。
この森林鉄道が有った事すら、ほとんど忘れられていたと言ってもいい程じゃ。

 6、7年ほど前の事じゃった。
同じペンションビレッジの小川ちゅう人が、昔の話を年寄りから聞いてまとめるちゅうボランティアをやっておって、この森林軌道の話を知ったんじゃそうな。
それから少しずつ、資料を集めたり、線路跡を探索しておったそうな。

 2005年も暮れに近付いた頃、村から中央高原再生プロジェクトの話がきよった。
それまで森林軌道の事はとんと忘れておったのじゃが、「いい機会じゃ。提案すべ〜!」と、小川どんをそそのかし、村に話し出すと、村長もおもしろがって、「村づくり生涯学習」のほうに提案すてくんね〜か、つ〜事になった。

 原村 村づくり生涯学習「よみがえれ、八ヶ岳森林軌道」専門部会は、原村のホームページから、「よみがえれ、八ヶ岳森林軌道」専門部会設立を検索して下さい。

 小川どんの集めた資料は、こちらで、  小川どんの作っている専門部会の活動ブログは、こちらで 御覧下さい。

 人をそそのかして話をでかくしちまったもんで、何もしない訳にもいかず、少ない資料から機関車の図面でも引いてみべ〜かと始めてみたものの、ど〜もうまくない。
この機関車、アメリカ製でホイットコム(またはホイットカム、元々米語だからどっちとも言えないが)社ちゅうとこで作ったもんだが、ほとんど資料が無い。
おまけに大正10年から昭和5年頃までに輸入されたもんじゃそうだが、残ってる写真を見ると、仕様がバラバラ。
元々の製品がそれぞれ違っている上、日本での改造やら修理やらで、こてこてに変身しとるような。

 機関車ひとつとっても、こんな具合。村の御墨付きはいただいたものの、金も、力も、知識も、若さも無い。
が、やる気だけは人一倍という素人集団の活動が始まったわけだが、どうなる事やら‥‥。


 12.7分の1の模型を作ったド〜! (2006年4月24日)

 図面を引こうにも、ど〜もうまくないので、分からない事はほっておいて、とりあえず形にする事にした。
 鉄道模型なんぞ、生まれてこのかた作った事はねえけんど、なんとかそれらしいモンが出来たよ。


 命名、日達1号 (2006年6月7日)

 原村の日達悦生さんから6kgレール20本程と車輪2組をいただいた。
 とりあえず展示用にトロッコを作ってみた。


 ペーパークラフトを作ったド〜! (2006年6月18日)

 「よみがえれ、八ヶ岳森林軌道」専門部会の初会合の日、12.7分の1の模型を持ってったんだが、「これ、ペーパークラフトにしたら、どうかな?」と言われてしまった。
 ドキッ! 既に構想を持っていた自分が恐い‥‥こんどは何時間かかるのだろうか‥‥

 このペーパークラフトは、「よみがえれ、八ヶ岳森林軌道」への募金のお礼に差し上げています。
 詳しくは、原村のホームページから、森林軌道の復元にご協力下さいを検索して下さい。  


 今度は、87分の1だ〜! (2006年6月28日)

 このところ、ペンション ラ・フォーレは、完全に「大崎鉄道模型製作所」と化してしまっているが、とんでもない物が登場!
 また眠れなくなってしまった‥‥  


 募金箱までホイットコム (2006年7月24日)

 「よみがえれ、八ヶ岳森林軌道」専門部会の人たちには、遠慮という言葉はありません。ついに募金箱までホイットコムにする事になってしまいました。
 疲れを知らないラフォーレオーナー(もしも、そう思われているのならば、この先もっと危険‥‥)は、7月も下旬だというのに、またしてもペーパークラフトにいそしんでしまいました。


 本物の木材を載せた1分の1だ〜! (2007年9月27日)

 ペンションビレッジのすぐ近く、「四季の森別荘地」管理センター横に、本物の丸太を載せて実物大のトロッコを展示しました!
 (60年前、実際に軌道が通っていた場所です!)
 安全上の配慮からやや短めの丸太で、本数も少なめですが、迫力は満点です!

 原村へお越しの折りには、是非とも見物していって下さい。  


 いよいよ本当の軌道の敷設開始だ〜! (2007年11月20日)

 いよいよ本当にトロッコや機関車を走らせるための軌道の敷設を始めしました!
 場所は、八ヶ岳自然文化園内、イベント広場です。
 まだまだ試行錯誤の連続ですが、みんなで楽しくやってます!
 あなたも一緒にレールを敷いてみませんか?  


 資料集刊行! (2008年3月20日)

 この2年間の専門部会の調査内容をまとめた資料集を刊行しました!
 (発行:原村教育委員会、編集:よみがえれ、八ヶ岳森林軌道専門部会)

 A4版、143ページにも及ぶ、私が言うのもナンですが、とても立派な本です。
 原村教育委員会より1部2、000円で実費頒布しています。
 興味のある方は、0266ー79ー7930 原村教育委員会 文化財係までお問い合わせ下さい。  


 (このページの言い回しは原村や諏訪地方の方言とは、あまり関わりはありません。
 ラ・フォーレオーナーの勝手な表現ですので、どなた様もお気を悪くされませんよう、お願い申し上げます。)


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