request.html

編集委員長への要望書


平成9年5月16日

『教育心理学研究』編集委員会

      編集委員長 坂野 登殿

                              信州大学教育学部
                                  守 一雄

編集規程・執筆要項の改定に伴う要望

 『教心研』第45巻第1号によりますと、編集規程と執筆要項が10年ぶりに改定されるとのことです。今回の改定に併せて、以下のような希望がありますので、関係の方々でご検討いただきたく存じます。なお恐れ入りますが、検討結果についてなんらかの形でご報告いただけると幸いです。

(1)「略語は一般に用いられているものに限る」の徹底。

 執筆要項18のこの規定は、LTM、WISCなどは使ってもいいが、「認知的評価尺度(以下CAQと略記する)」[三浦・嶋田・坂野(1997)]などとしてはいけない、ということだと思うのですが、第45巻第1号に掲載の三浦ほか(1997)論文など守られていないものが多数見受けられます。審査の段階でもっと厳しく略語の使用をチェックして下さい。

(2)表と図の積極的活用

 執筆要項19には、「表と図は最小限と」すると規定されています。製版の経費などからくる制約かと思いますが、論文のわかりやすさを重視すれば、むしろ表や図(特に図)をもっと積極的に活用するよう執筆者に呼びかけていただきたく存じます。

(3)著者連絡先の明記

 外国の雑誌では、著者の連絡先が明記されていますが、『教心研』では著者の所属先しかわかりません。若い著者の多くは、論文の掲載後に所属を変えますので、著者との連絡がなかなか取れないことがあります。編集委員会では著者の連絡先を把握しているはずです。連絡先を論文にも明記して下さるようお願いします。特に、e-mailアドレスの記載を強く希望します。

(4)英文アブストラクト編集方法の見直し

 『教心研』第44巻第4号掲載論文の英文アブストラクトには、とても英文エディターがいるとは思えないひどいものがあります。Martel氏の仕事ぶりには不満をおぼえます。『心研』には英文エディターが特にいませんが、『心研』の英文にはこうしたひどいものは見られません。Martel氏を別の人に替える必要があると思います。また、将来的には、英文が得意でない会員のために英文アブストラクトを編集委員会側で用意する方向で検討いただきたいと思います。

(後日、この件に関して編集委員会に照会状を出しました。1998.10.15)                          敬具