夏休み家族旅行　雨天・荒天時について　斑尾高原屋内施設の【まだっちゃ】　斑尾周辺の観光屋内施設の紹介

■飯山市高橋まゆみ人形館

昭和レトロの面影がある人形とその人形に添えられた筆文字には、懐かしく優しい気持ちを思い返させてくれる時間が漂います。熟年ご夫婦には、特に感慨深い時を与えてくれることでしょう。昭和の風景やその時代の爺ちゃん、婆ちゃんの笑顔と生活風景等もジオラマで再現されています。人形も素晴らしいものですが、人形の説明に添えられた筆文字には、感情の籠った文字に心和むものを感じます。

■高野辰之記念館

故郷、おぼろ月夜、春の小川など日本の唱歌の代表作が沢山ある高野辰之は、斑尾の麓の出身であり、記念館周辺には、歌詞の面影残る【兎追いしかの山】や【かの川】があります。近くの橋には、博士の代表的な唱歌の一節が音を奏でるように橋の入り口に付いています。

博士の晩年は、野沢温泉に対雲山荘と名付けた別荘をもとめ生涯を閉じましたが、東京では、書画を保存するために2階建ての厚壁の土蔵造りの書庫を母屋とは別にたて斑山文庫と称されていました。この斑山文庫は、昭和20年の東京大空襲にも耐え、貴重な品々を今に伝えています。現在、博士のご子息高野正巳先生のご好意によって、東京代々木から移されたものが高野辰之記念館の他に斑山文庫として野沢温泉に残っています。

■木島平資料館

世界に先駆けて発展した日本の数学【和算・算額】の資料が残っています。
全国で約950発見されている算額のうち8個がこの資料館にあり、同じ奉納者が隣接するお堂や神社に奉納したものを加えると13もの算額が存在しています。これは特に珍しく、山岳部のこの狭い扇状地の山間部にあるものとしてはWikipediaでも珍しいものと記載されています。

さて、和算がどんなに凄いのかを簡単にご紹介すると下記のようになります。
◎1674年　世界で初めて行列式の概念を提案 ライプニッツの1678年の発見より4年早く発見しています。
◎1681年　円周率の近似値を正131072角計を使い、少数第11位迄正確に求めていたり、暦の作成で必要になったときに少数以下第16位迄を正確に求めており、世界に先駆けて200年も前に計算していたことになります。(世界ではエイトケンΔ2乗加速法で再発見されるのは1876年で約200年後)、更ににベイヌール数をヤコブベイヌールより1年前の1712発見していたことも有名です。
すでにここで何だろうと思われる方も多いと思いますが、数列の収束を速める為のアルゴリズムの一つであるのがエイトケンΔ2乗加速法です。ベイヌール数と、連続する整数のベキ乗和を定式化する際の展開係数です。
とにかく日本の和算が世界の歴史の中でも極めて貴重なものでした。現在数学者の中でも研究者が多く、和算に関するイベントも海外で開催されるほどのものですが、日本人が以外と知らない日本の優れた学術です。木島平の和算師には、関流、最上流(さいじょう)、宮城流が混在した事で競いあったのかも知れませんね。

■温泉地(近隣の車で移動できる温泉地)

斑尾温泉・・・・・地下600mより湧き出る、効能の多い泉質。
まだらおの湯・・・露天風呂とサウナ。
湯滝温泉・・・・・千曲川を見ながらの露天風呂が人気。
野沢温泉・・・・・温泉街に点在する13の外湯。
馬曲温泉・・・・・北アルプスが望める爽快な露天風呂。