下記の公開講座は、先生方からとても熱い反応をいただいて、無事終了しました。ご出席いただいた先生方、またビデオをご注文いただいた先生方には、大変感謝をしています。講座でのヒントを参考に、日頃の指導に活かしていただければ幸いです。
なお、先生方のアンケートはいずれアンティムのホームページにも掲載されると思いますが、出席された先生から感想のメールをいただきました。参考までに聴講された先生の反応をお読み下さい。 

●先生からのメール

《公開講座》

幼児のものの見方と読譜指導

私が15年以上前に幼児心理を勉強して気づかされたことは、幼児に五線譜を与えて読譜を指導しても、五線をいくら大きくしたり、音をいくら簡単にしても、幼児のそれまでの物の見方の発達段階からして、譜は簡単に読める者ではない、ということでした。

そこで、とにかく音楽は楽譜を使うものだという既成概念を捨てて、何よりもまず幼児の発達心理をもとにして、その段階で幼児にとって分かることを内容にしたテキスト作りに取り組みました。そこでは、幼児の学習の基本的なあり方、「ものを使って行動することを通して学ぶ」「経験と行動を関連づけることから論理構造の土台を作っていく」といったことが活かされるような、内容作りを心がけました。

こうして出来たテキスト「たのしいドレミ」を、教室のたくさんの子どもたちに使って、それなりに効果の出ていることを確認できましたが、この間講師の方々の意見をお聞きして、少しずつ改良も加えてきました。

そんな折り、飯田市、下伊那のピアノの先生を中心にした音楽教師の集まり「アンティム」の方から、ぜひ導入時の読譜指導について講座を開いてほしい、という強い要望がありました。研究すればするほど、課題が出てくる状況ではありますが、市販の教本を見る限り、私が勉強した幼児心理を考慮したテキストは、ほとんど見あたらないのが現状です。私の話をお聞きになることで、幼児に読譜を指導する特別な視点について、少しは開眼されて、今後の指導の姿勢にプラスになればと考えて、お引き受けしました。


●日時: 11月1日(木)10:00〜12:30

●会場: 飯田創造館(長野県飯田市)

会費: 一般3000円 アンティム会員2000円

●チケット取り扱い: 精琴堂楽器店 または当日会場にて受付

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