ガーデン・その後の改良


洋風ガーデンの改良(2)

ガーデン入り口にはもともと鉄製の扉がありました。しかし、この扉を内側に開いたりすると、扉が動く範囲の地面にはお花を育てることができません。狭い庭のことですので、これは何とかしなくてはと思っていました。それに20年以上も使ったこの扉、すでに蝶番のところがかなり錆びていて、一部は欠けてしまっているほどだったので、改造の決心はかなり容易につきました。

そこでどんな入り口に改造するかということになりますが、枕木を何本か門柱風に立てるとか、レンガを積むとか色々の案を考えましたが、最終的に木造のアーチを建てることにしました。

既成のアーチは各社からたくさんの種類が販売されています。私たちもその多くについては、カタログやガーデンショーなどで実際に見ています。しかし、例えばデンマーク製やスウェーデン製のものはやたらに大きなアーチで(かの地の人は土地が広いだけでなく、体格もいいのでしょうね。)、私たちの小さな庭には全く不釣り合い。また、値段の安いものは、安いなりに質感がかなり落ちるし、デザインもあまり気に入ったものがありません。

そこで、こうなったらパティオに建てたパーゴラのように、自分で設計するしかないと思いました。実際の話、私のところのような狭い入り口に、気に入ったアーチを建てるとなると、既成の製品ではどだい無理がありました。自分で設計すれば、そのような制約を分かった上で、少しでもいい結果が出るように、現場に合わせて工夫することができます。

とはいうものの、素人が設計するのですから、それは大変です。CanvasというWindows版グラフィックソフトを使って、まず2種類のデザインを考えました。その上で、現場に棒を立てて開口部は人の通るのに十分か、高さはこれでよいかいろいろ検討してみた上で、再三設計図の細部を調整し、再び現場で検証。この繰り返しを経てようやく最終案が決まりました。そうして出来上がったものが、右の写真のアーチ。製作の方はパーゴラを作っていただいた大工さんに、今回もお願いすることにしました。色はパーゴラと同じオスモカラーのファーグリーンを使って、庭のイメージの統一をはかりました。

このアーチは、クレマチスやバラを這わせることができるだけの巾をもたせてあります。いずれはそのようにするつもりですが、このアーチだけでもとても造形的に見ごたえがあります。しばらくの間はこのままにして、トレリスにお花のハンギングをして楽しもうかなとも考えています。
アプローチからガーデン入り口アーチを望む 洋風ガーデンから見たガーデン入り口アーチ

画面右側の花壇にひときわ高く育っているのは、ご存知ジギタリス。ご覧のようにやたらに成長してしまって、育ったというよりそびえたという感じ。優に2メートルは超しました。これは1999年の写真ですが、今年(2000年)はあまりよく育ちませんでした。昨年はこれほど育ったのに、どうして今年はそうでもなかったのか、植えた私たちにも皆目分かりません。


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