叙情的で暖かみのある音楽


神谷いずみ
ロトーさんの演奏は、解説にもありましたが、とても叙情的で味があり、温かみのある演奏だと思いました。それも、感情に流されるのではなく、あくまでも均整のとれた美しさに聴きほれました。また、ピアノからフォルテまでの幅、音色の奥行きが非常に深くて、ピアノというのは、こんなにも色々な音が出るものなのか、と改めて感じ入り、益々ピアノに興味が湧きました。

全ての曲に隙がなく、あっという間の2時間15分でしたが、特にラ・カンパネラという大曲のすぐ後のノクターンは、直前の大曲にひけを取ることもなく、大曲に優るとも劣らない素晴らしい演奏でした。ロトーさんの叙情的な面は、演奏者自身がそれを飲み込んでしまうのではなくあくまで観客に向かっているので、ストレートに心に響きます。

小中学生の生徒さん達も、ロトーさんの演奏に釘付けで、じっと聴いておりましたね。このような年頃に、こんなに素晴らしい演奏を聴けるなんて教室の生徒さん達は、本当に幸せですね!

リサイタルの日、私がそわそわしている様子を子供は察したのか、なかなか昼寝をしなかったり等ありましたが夜は主人が子供の世話をしてくれたお陰で、思う存分!!リサイタルを満喫できました!!また明日から頑張ろう!!と、育児にも張りが出ました。

素敵なリサイタルを、本当にありがとうございました。大変なご苦労だったと思いますが、大盛況に終わり、本当におめでとうございます!!私はこの感動で、あと1年はコンサートに行かないでも大丈夫そうです!!

またいつか、ロトーさんにお会いできるでしょうか??いつか親子3人で聴きたいものです。

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