「第29回ピアノ・サロン」の模様を信濃毎日新聞の記事でご覧いただけます

第34回

ピアノ・サロン

と き 平成17年4月10日(日)2:00p.m.
ところ 長野県民文化会館小ホール
出 演 夏目芳徳生徒15名(小1〜大4)
    

《 プ ロ グ ラ ム 》
◆ピアノソロ◆
湯山 昭 木曜日のソナチネ
デュセック ソナチネ 変ホ長調 作品20の6
モーツァルト ピアノソナタ ハ長調 K309 第1楽章
バ ッ ハ 「フランス組曲 第6番」より アルマンド、ジーグ
メンデルスゾーン 「無言歌」より「不安」「紡ぎ歌」
リ ス ト メフィスト・ワルツ 第1番
シューマン 「幻想小曲集 作品12」より「夜に」
アベッグ変奏曲 作品1
幻想曲 ハ長調 作品17 第1楽章
ラフマニノフ 前奏曲 作品23の5,作品32の12
その他
◆アンサンブル◆
モーツァルト ピアノ三重奏曲 ハ長調 K.548
ベートーヴェン ピアノ三重奏曲 ハ短調 作品1-3 より
ブラームス ピアノ三重奏曲 第2番 作品87 より 
その他

《賛助出演》
◆加藤 晃(バイオリン/ビオラ)
愛知県立芸術大学音楽学部卒業後、1991年ドイツ国立アーヘン音楽大学に留学。1996年バイオリンとビオラでDIPLOM(国家演奏家資格)を取得。バイオリンを中澤きみ子、新藤義武、綿谷恵子の各氏に、バイオリン・ビオラ・室内楽をシャルル・アンドレ・リナーレ氏、ビオラをマッシモ・パリス(イ・ムジチ合奏団)に師事。現在、名古屋弦楽ゾリステンの音楽監督等を努める傍ら、長野ではSBCアンサンブルのトレーナー、また長野市のプロフェッショナルな演奏団体〈アンサンブル・ノーヴァ〉の代表及びコンサートマスター。
◆宮澤 等(チェロ)
1985年国立音楽大学卒業。チェロを小野崎純、室内楽を小林道夫、ヘルムート・バルトの各氏に師事。1992年オランダ、オルランドフェスティバル(室内楽)マスターコース合格、オランダ各都市で演奏。現在国立音楽大学委託演奏員、及び附属音楽高等学校講師、長野SBCアンサンブルトレーナー。東京のウッドランドノーツ室内合奏団主宰。


《ピアノ・サロンへのお誘い》

ピアノ・サロンは、私の生徒たちが演奏するコンサートです。このコンサートでは、毎回たくさんの新しい曲目を取り上げるよう努力しています。それにより指導者も生徒も、またコンサートにお出でになったお客様も、新しい創造に立ち向かい、新鮮な発見と感動に出会うことができる、と考えているからです。今回はどんな曲が演奏されるか、どうぞ楽しみにしていてほしいと思います。

出演生徒の多くは、「ピティナ・ピアノコンペティション」で優秀な成績を修めた生徒たちです。また一昨年は新潟大学2年生の松木夏奈さんが「第38回新潟県音楽コンクール」で「県知事賞」を、愛知県立芸術大学1年生の高橋早紀子さんが「第16回春日井市ピアノコンクール」で第1位に入賞、また昨年は高校1年生の佐藤みさきさんが「第28回ピティナ・ピアノコンペティションF級」の「全国決勝」で第4位の評価を得て「ベスト賞」を獲得、桐朋学園大学音楽学部1年の坂原美菜さんは「第7回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール」の「大学生部門」で2位(1位なし)を受賞しました。このようにように、ここ数年各種コンクールでも高い評価を受ける生徒たちも参加するピアノ・サロンは、それぞれに個性豊かな子どもたちが、多彩な演奏を披露してくれることと思います。

ベートーヴェンとブラームスのピアノ三重奏曲も加えて

かつての「ピアノ・サロン」では、ピアノソロの間に連弾を入れて、プログラムに変化を持たせてきました。子どもたちはこの連弾の勉強を通してアンサンブルの楽しさを知り、また合わせる技術も身につけることができたと思います。その後過去7回のコンサートにおいては、最初の2回は地元のプロフェッショナルな演奏団体〈アンサンブル・ノーヴァ〉のコンサートマスター・加藤晃さんの参加を得て、バイオリンとのアンサンブルを取り入れました。このようにして本格的な室内楽の演奏を、バイオリンソロとのアンサンブルで慣れたところで2回にわたっては芸大チェロ科に学ぶ西山健一さん(その後NHK交響楽団に入団)の協力も得て、モーツァルトとメンデルスゾーン及びハイドンのピアノ三重奏に取り組んでみました。お蔭様で過去7回のアンサンブルは、バイオリンを演奏していただいた加藤さんに「子どもと共演しているとは思えなかった。立派な大人の音楽家を相手に、真剣に演奏している気持ちで演奏できた。」とまでおっしゃっていただきました。

このように過去7回のアンサンブルでは、バイオリン、チェロという弦楽器とのアンサンブルを演奏してきましたが、途中クラリネット奏者の田本摂理さん(現在大阪フィルハーモニーの団員)にも参加をいただいて、クラリネット、ビオラ、ピアノによる三重奏と、クラリネットとバイオリンのソロをお楽しみいただきました。今回は再びピアノ三重奏に戻って、まず初めにハイドンのピアノ三重奏曲を、今度初めてアンサンブルに挑戦する小学校3年生の田中恵理奈さんのピアノで楽しんでいただきます。そして新川真理、小林葉月、鶴田奈子の小学校6年生トリオには、モーツァルトのピアノ三重奏曲 ハ長調 K.548を全楽章を弾いてもらいます。

この他には今回初めてベートーヴェンのピアノ三重奏を取り上げます。演奏曲目はハ短調 作品1−3です。今回初めてピアノ三重奏に挑戦する高校2年生の永山喬子さんが挑戦します。昨年メンデルスゾーンのピアノ三重奏第2番を弾いた新潟大学3年生の松木夏奈さんには、今回はこれも初めて取り上げる作曲家・ブラームスのピアノ三重奏 第2番 作品87を弾いてもらいます。地味な書法で書かれていながら、ブラームス独特の演奏が非常に難しい曲です。

このように、今回演奏するピアノ三重奏は、どの曲も常に新しい曲に挑戦する「ピアノ・サロン」の伝統に従って、今回初めて取り上げる曲目です。それぞにまったく違った内容の曲目ですが、当日はステージ上でどんな演奏になるか、今からとても楽しみです。



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