「第29回ピアノ・サロン」の模様を信濃毎日新聞の記事でご覧いただけます

第32回

ピアノ・サロン

と き 平成15年4月13日(日)2:00p.m.
ところ 長野県民文化会館小ホール
出 演 夏目芳徳生徒15名(小3〜大3)
    

《 プ ロ グ ラ ム 》
◆ピアノソロ◆
シューマン ノヴェレッテ 第2番 ニ長調
ラヴェル 「鏡」より〈洋上の小舟〉
ドビュッシー 「ピアノのために」より〈トッカータ
リスト ポロネーズ 第2番 ホ長調
ショパン ポロネーズ 第5番 嬰ヘ短調
練習曲 嬰ハ短調 作品10−4
練習曲 変イ長調 作品25の1
シューベルト 即興曲 変ロ長調 作品142の3
チャイコフスキー 「人形の踊り」より 叙情的なワルツ、ガヴォット、ロマンス、踊り
湯山 昭 「日曜日のソナチネ」より序曲、月曜日のソナチネ
その他
◆アンサンブル◆
モーツァルト ピアノ三重奏曲 ホ長調 KV542 第3楽章 アレグロ
シューマン ピアノ三重奏曲 ホ短調 作品90 〈ドゥムキー〉 より 第5楽章、 第6楽章
ハイドン ピアノ三重奏曲 ヘ長調 Hob. XV:6 第1楽章

《賛助出演》
◆加藤 晃(バイオリン/ビオラ)
愛知県立芸術大学音楽学部卒業後、1991年ドイツ国立アーヘン音楽大学に留学。1996年バイオリンとビオラでDIPLOM(国家演奏家資格)を取得。バイオリンを中澤きみ子、新藤義武、綿谷恵子の各氏に、バイオリン・ビオラ・室内楽をシャルル・アンドレ・リナーレ氏、ビオラをマッシモ・パリス(イ・ムジチ合奏団)に師事。現在、名古屋弦楽ゾリステンの音楽監督等を努める傍ら、長野ではSBCアンサンブルのトレーナー、また長野市のプロフェッショナルな演奏団体〈アンサンブル・ノーヴァ〉の代表及びコンサートマスター。
◆宮澤 等(チェロ)
1985年国立音楽大学卒業。チェロを小野崎純、室内楽を小林道夫、ヘルムート・バルトの各氏に師事。1992年オランダ、オルランドフェスティバル(室内楽)マスターコース合格、オランダ各都市で演奏。現在国立音楽大学委託演奏員、及び附属音楽高等学校講師、長野SBCアンサンブルトレーナー。東京のウッドランドノーツ室内合奏団主宰。


《ピアノ・サロンへのお誘い》

ピアノ・サロンは、私の生徒たちが演奏するコンサートです。このコンサートでは、毎回たくさんの新しい曲目を取り上げるよう努力しています。それにより指導者も生徒も、またコンサートにお出でになったお客様も、新しい創造に立ち向かい、新鮮な発見と感動に出会うことができる、と考えているからです。今回はどんな曲が演奏されるか、どうぞ楽しみにしていてほしいと思います。

出演生徒の多くは、「ピティナ・ピアノコンペティション」や地元の「長野県ピアノコンクール」で優秀な成績を修めた生徒たちです。しかし、彼らはコンクールの虫のようなタイプでは、決してありません。ピアノ以外の学校生活や部活動にも興味を持って、一生懸命活躍している子どもたちです。それでも、こつこつとピアノを続けています。でも、そんな事情がとても信じられないくらい、子どもたちは皆ステキなピアノを演奏します。今回も、そんな子どもたちの素晴らしい演奏を、どうぞ心ゆくまでお楽しみいただきたいと思います。

今回のアンサンブルはハイドンの初期のピアノ三重奏曲とモーツァルト、ドヴォルザーク

かつての「ピアノ・サロン」では、ピアノソロの間に連弾を入れて、プログラムに変化を持たせてきました。子どもたちはこの連弾の勉強を通してアンサンブルの楽しさを知り、また合わせる技術も身につけることができたと思います。その後過去5回のコンサートにおいては、最初の2回は地元のプロフェッショナルな演奏団体〈アンサンブル・ノーヴァ〉のコンサートマスター・加藤晃さんの参加を得て、バイオリンとのアンサンブルを取り入れました。このようにして本格的な室内楽の演奏を、バイオリンソロとのアンサンブルで慣れたところで2回にわたっては芸大チェロ科に学ぶ西山健一さん(昨春NHK交響楽団の入団試験に合格)の協力も得て、モーツァルトとメンデルスゾーン及びハイドンのピアノ三重奏に取り組んでみました。お蔭様で過去5回のアンサンブルは、バイオリンを演奏していただいた加藤さんに「子どもと共演しているとは思えなかった。立派な大人の音楽家を相手に、真剣に演奏している気持ちで演奏できた。」とまでおっしゃっていただきました。

このように過去5回のアンサンブルでは、バイオリン、チェロという弦楽器とのアンサンブルを演奏してきましたが、前回は木管楽器のクラリネット奏者にも参加をいただいて、クラリネット、ビオラ、ピアノによる三重奏と、クラリネット、バイオリンのソロをお楽しみいただきました。今回は再びピアノ三重奏に戻って、まず初めにハイドンの初期のピアノ三重奏を、今度初めてアンサンブルに挑戦する小学校5年生の鶴田奈子ちゃんにピアノパートをひいてもらいます。リハーサルのたびに共演のバイオリニストとチェリストに、とても楽しいアンサンブルだと喜んでいただきました。当日がとても楽しみです。

この他に演奏する二曲は、モーツァルトのピアノ三重奏も、ドヴォルザークのピアノ三重奏も、常に新しい曲に挑戦する「ピアノ・サロン」の伝統に従って、今回初めて取り上げる曲目です。それぞにまったく違った内容の曲目ですが、生徒達は見事にその曲に盛られた感情を表現するまでに練習を積みました。本番での集中から、ステージではどんな演奏になるか、今からとても楽しみにしています。



ホームページ][テキスト研究][音階の曲集][エッセイ集][コース案内