今時、日本に黒人差別があるのでしょうか。アメリカのスポーツ界なんて、ほとんど 黒人じゃありませんか。すぐれた肉体で高収入をかせぎ出している。多くの人々から尊 敬されている。スペースシャトルにだって、乗っている。日本にしても、しばらく前か ら黒人がもてはやされているのは、周知の事実です。
それよりも私は『黒人』という言い方自体が差別的な気がします。黒人、白人、黄色 人種（なぜかこれだけが、言い方が違う）と、人間を区別しています。この区別が差別 的（差別に近い言い方）だと思い、そのことばを「差別をなくす会」が使っている事が おかしいと私は思います。
妙にいきり立って「黒人が！」と言っている「差別をなくす会」の姿勢は、ちょっと おかしいと思います。それに「差別をなくす会」は、ただ単に「悪い！」と言っている だけで具体性に欠けている点もおかしいと思います。
私は小さい頃、「ちびくろサンボ」を読んで、面白かったという記憶はありますが、 本の表紙の色の記憶は全然ありません。「ちびくろサンボ」を読んだ世代の私（34歳） に「面白かった」以外の記憶はないのに、私の子供（５才）にチビクロが黒犬ではなく 黒人だった事も、本の表紙が赤だった事も、知っているはずもなければ、混乱する訳も 、ありません。
私としては原作そのままの『黒人の「ちびくろサンボ」』が手には入るなら、欲しい と思います。「ちびくろサンボ」と、「チビクロさんぽ」の両方を、子供に見せてやり たいと、思います。その上で、差別について、子供に教えたいと思います。
「差別をなくす会」の人達は、もっと冷静になって、もっとよく考えてから、行動す べきです。
印象的な内容の絵本は、子供の心に深くきざみこまれ、大きくなってもふとした時に 思い出され、また読みたいと思うのだと思います。私にとっては「ちびくろサンボ」も その中の一冊だと思います。この本が「ちびくろサンボ」のように、又、絶版されない 事を願います。
読み苦しい文章が多々あったと思いますが、これが正直な感想です。 本当はもっともっと書きたいと思いましたが、皆様の御手をわずらわせるのでやめてお きます。
また、新しい事がありましたら、教えていただきたく、思います。
インフルエンザの流行する時期になりました。皆様もお体にはお気をつけて、良い本 をお作り下さい。 かしこ