Comment to Shindo's refutal

進藤氏コメントへの返事

 (1996/6/10:電子メールにて送信)

 KRへのコメントありがとうございました。
進藤> 自分がやらないで、勝手なことを申させていただけば、ある論文を取り上
進藤>げ、それを複数の人が読んで、それぞれの批評を比較できるようなものも取
進藤>り上げると、いろいろな観点から論文の吟味ができ、おもしろいのではない
進藤>かと思います。
 今のところ私には手が回らないので、どなたかがやって下さるといいなあと思っています。

進藤> ところで、私の論文では実験で設定された4群にA〜Dという機械的な命名
進藤>をしたことが、「致命的な欠陥」とされています。
 「致命的な欠陥」というのは進藤さんの研究に致命的な欠陥があるという意味ではなく、あの号の中でベストの論文を選ぶ際に「大きく影響した」という意味です。「決定的な理由」程度の表現にすべきでした。論文そのものは大変優れたものだと思います。

進藤> 言い訳をすれば、処遇条件を明確に(あるいは単純に)示す命名には危険性
進藤>を伴うことがあります。命名によって、1つの実験状況に付随する種々の条件
進藤>が捨象されてしまうことが起こりがちだからです。論文執筆時には群の命名の
進藤>ことは、あまり意識しておりませんでしたが、そんなことが暗黙にはあったの
進藤>だと思います。
 命名に伴う危険性は、因子分析で抽出された因子の命名などでは確かにあります。しかし、進藤さんの実験の場合は、ABCDが実験者自身の設定する「独立変数」なのですから、それに命名ができないというのはどう考えても変です。命名ができないようなABCDという4群を作っていったい何を調べようとしたのでしょう?私なら「前置問題・前置判断課題有り有り群」「前置問題有り・前置判断課題なし群」「前置問題・前置判断課題なしなし群」「説明なし群(統制群)」という命名をします。

進藤> 以上、勝手なことを書いて、ご挨拶が遅れてしまいましたが、
進藤>「初めまして。今後とも宜しくお願いします。」
 こちらこそ勝手なことを書いて勝手に公開して勝手に送りつけて・・・と勝手ばかりですが、お気を悪くなさらないで下さい。そして、今後ともどうぞよろしくお願いします。


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