第6巻第7号             2001/2/1
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Kyoshinken Review, or Knowledge of Results

学問の発展は
互いに批判しあうことで
なされるものである。

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不定期発行・発行責任者:信州大学教育学部・ 守 一雄
kazmori@gipnc.shinshu-u.ac.jp
http://zenkoji.shinshu-u.ac.jp/mori/kr/krhp-j.html


目次


【『教心研』第48巻第4号掲載論文批評】

=====1行凝縮コメント(手抜き)特集版=====
(その1)

○桑原陽子(kuwabarayo@ma4.seikyo.ne.jp):
非漢字圏日本語学習者の漢字学習におけるイメージ媒介方略の有効性
--漢字と英語単語の対連合学習課題による検討--
 
言語学習研究が盛んだった1970年代風の研究。

◎南 憲治(minami@kobe-shinwa.ac.jp)・寺見陽子(terami@kobe-shinwa.ac.jp):
幼児の両耳分離聴検査にみられる右耳優位性
--右耳優位性と言語能力との関係ならびに右耳優位性の発達的変化--
 
意欲的で大変優れた研究だと思うが、データに恵まれなかった。

○岡安孝弘(okayasu@cc.miyazaki-u.ac.jp)・高山 巌:
中学校におけるいじめ被害者および加害者の心理的ストレス
 
いじめ加害者も心理的ストレスを抱えていることを見いだした「さすが科研費基盤研究B」という研究。
(「オルウェーズ」っていう研究者Alwaysって綴るのかと思ったら、Olweusだった。)

○元田 静(motoda@hiroshima-u.ac.jp):
日本語不安尺度の作成とその検討
--目標言語使用環境における第二言語不安の測定--
 
「目標言語使用環境における第2言語不安尺度はまだない」という目のつけど ころがいい。

○西田裕紀子(b001212d@mbox.media.nagoya-u.ac.jp):
成人女性の多様なライフスタイルと心理的well-beingに関する研究
 
「知人を介して質問紙を配布し」っていうのは「友だちから聞いた話だけ ど・・」と同程度の信憑性しかない。

○榎本淳子(jenomo@vc-net.ne.jp):
青年期の友人関係における欲求と感情・活動との関連
 
『青少年白書』のような研究。(私の青年期の友人関係欲求は「性の欲求」だけだったように思うんだが。)


第48巻第4号の残りの論文は次号をご覧下さい。