前号で「図表を英文表記すること」を問題にしたところ、「英文派」の小林春美さんから反論が届き、メールをやりとりする過程で、インターネットのサイト「心理学文献書庫」を活用するアイディアが出てきました。村越@静岡大さんからも賛同のメールが届き、「もっと宣伝が必要」とのことでしたので、ここで取り上げます。「心理学文献書庫」というのは、新潟国際情報大学の松井孝雄さんが管理している日本の心理学関係文書集積のためのアーカイブ(電子書庫)で、誰でも自由に文書を登録でき、検索機能も備えています。心理学の教育・研究に有用であると思われるものならなんでも登録OKです。そこで、圧倒的に日本人読者の多い和文雑誌には、和文で図表を載せておき、英文読者のためには英文要約や英文の図表を「心理学文献書庫」に登録しておけばいいわけです。
論文中に、English version is available from the pda-j(Psychological Documents Archive in Japan) site, http://www.nuis.ac.jp/pda-j/ と書いておけば、世界中から利用可能です。登録の方法も同じウェブに記載されています。最近やや登録が停滞気味です。ぜひ、どんどん登録して利用して下さい。