Date: Thu, 29 Jan 1998 21:58:09 +0900
守さん:
>数日前に、次回の日本心理学会でのワークショップのテーマさがし
以下を見ると、討論そのものをワークショップのテーマにするという
より、ワークショップで討論をしようというだけのようにおもえたの
ですが、どちらなんでしょうか? それとも、討論をしてみて、その
討論そのものをテーマにするのでしょうか? (今回のさんぽ討論はま
さにそれですが。)
>特にテーマにしなくても、本来、学会では討論がなされるべきものです。
そうですよね。守さんの費やしている努力にもかかわらず、なぜKR
では討論が活性化しないのかというのは大事な問題ですよね。私も、
堀野・市川論文というのが一度守さん論評されたことがあるので、
その立場からの意見ですが、数行の要約プラス感想めいた論評をされ
ただけでは、議論する気になれないのです。要約は、自分たちの書い
た abstract のほうを流してほしいくらいですし、研究の本質的な
ところを読み取ってもらえたという感じがどうもしません。
ですから、私からの提案としては、KRでは、何もすべての論文に
守さんが論評しなくたっていいではないかと思うのです。守さんが
批判するにしても、賞賛するにしても、印象に残って深く読み込ん
だ論文に対してていねいなコメントを書いて、著者もそれに応じる
ことが生産的な議論になると思えるようなものにするほうがいいの
ではないでしょうか。たとえば、学会の普通の査読くらいのくわし
さ(全部で数十行くらい)コメントされれば、私なら絶対に何か応
答します。
(以下略)
****-- 東京大学教育学研究科 市川 伸一 ------****
守からのお返事(1998.1.30)
From: d32771
To: fpr@nuis.ac.jp
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Subject: [fpr 897] Re: 日心ワークショップでディ ベートを
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市川@東大です。
>も話題になっていました。統計的な分析法の吟味も心理学の基礎と
>として重要ですが、討論も重要な研究技術の一つです。
>
>そこで、「討論そのものをワークショップのテーマにしよう」という
>提案です。
>しかし、現実にはあまり討論が盛り上がることはありません。
>実は、『KR』という試みを始めたのも、議論・討論をもっと活発にしたい
>という目論見からでした。
>(このMLにだって、そうした意味があるのですよね。)
>ただ、『KR』のほうも、議論は低調です。議論の始まりは批判からですから
>あえて批判をしてみるのですが、批判への反論はめったにありません。
>褒めた方からのお礼の反応はあるのですが・・・
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