日垣氏から再び塘さんへ(1998/5/28)

日垣氏から再び塘さんへ(1998/5/28)

Date: Fri, 29 May 1998 08:44:05 +0900
To: 塘 利枝子
From: kazmori@gipwc.shinshu-u.ac.jp (守 一雄)
Subject: Re: KR
Cc: Higaki Takashi

塘さま:守@信州大学です。

 いただいた反論を日垣さんに転送したら、以下のメールが届きましたので 転送します。私からのコメントもつけ加えました。

> X-Sender: higaki@po.cnet-na.ne.jp
> Mime-Version: 1.0
> Date: Thu, 28 May 1998 16:39:46 +0900
> To: kazmori@gipwc.shinshu-u.ac.jp (守 一雄)
> From: Higaki Takashi
> Subject: Re: KR
>
>
> > 信州大学教育学部学校教育講座 守 一雄 先生
> > 日垣隆さんからのご意見に対するお答えですので、ウェブページに載せて下さ
> > い。ただ私は論点がずれていると思いますし、話し手の顔の見えない恐ろしさ
> > を感じます。
> >
> > ************************************
> > >「ここまで読んで、この文章の書き手が、異常なほど(あるいは無垢にも)教科書を
> > > 買いかぶっていることが確信できます。どういう生い立ちをしたら、こうなるかは
> > > 容易に推察できますが、まじめな人(子どもの現実を知らない人)であることは、
> > > うらやましいほどです。」
> > という日垣さんのご意見に対して。
> > ご意見の論点がずれているように思いました。私は何も教科書が万能であると
> > は言っていません。異文化間比較をする際の方法論として教科書という材料を
> > 用いて研究を行っただけで、教科書を買いかぶっているわけではありませんの
> > で、誤解のないようにお願いします。「教科書を買いかぶっていることを確信」
> > されては迷惑です。
> >        塘 利枝子
>
>
> この人は、読み手の感想を「迷惑」と反発していますが、およそ文章を書く人間とは
> 思えません。こういう人は身内で書いているには罪も少ないですが、学生が気の毒で
> すね。恐ろしさを感じます。「論点がずれている」などと勝手に判断されては迷惑で
> す、と僕が申し上げたら、この方は納得するのでしょうか。
> 次元の低さに、唖然としました。
>
> **************************************
> 日垣 隆
> **************************************


私は、日垣氏のコメントは
辛辣ではあっても
論点がずれているとは思いませんでした。

>話し手の顔の見えない恐ろしさを感じます。
という記述がありましたが、
論文を公刊するということは、
無数の「顔が見えない」読者に
新しい見解を披露して
反論を待つという
もともと、すごーく恐ろしい行為なのです。

きつい言い方になりますが、
そうした覚悟なしに
論文を公刊してはいけません。
「顔が見えない」読者からの感想が「迷惑」なのだとしたら、
論文は公刊せずに
コピーを身内だけに配ることです。


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守 一雄@380-8544信州大学教育学部学校教育講座(これだけで郵便が届きます。)
kazmori@gipnc.shinshu-u.ac.jp 電話 026-232-8106 内線454
『DOHC』『KR』発行元      Fax 026-237-6131 直通
http://zenkoji.shinshu-u.ac.jp/mori/hp-j.html
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