麓さん@弘前大学のコメント(1998/12/16)

麓さん@弘前大学のコメント(1998/12/16)

Date: Wed, 16 Dec 1998 22:34:24 +0900
From: "麓 信義"
Mime-Version: 1.0
To: "守 一雄"
Subject: Re: KRvol.4-6

> 「心理学とインターネット」ML/『KR』ML読者の皆様:守@信州大学です。
>
>
> ○廣瀬英子:進路に関する自己効力研究の発展と課題
> 「進路に関する自己効力感」についての内外の研究のレビュー論文。PsycINFOに記
> 載の論文を中心にレビューしたものであるため、英語論文の網羅状況は問題ないと思
> われる。この『KR』で浦上(1996)や冨安(1997)を紹介した際にも繰り返し指摘して
> きたことだが、self-efficacyを「自己効力」と訳すのはどうしても納得がいかない
> 。意味から考えて「自己効力感」とすべきだと思うのである。そうは言っても、この
> レビューでもわかるように浦上氏と冨安氏が日本でのこの分野の中心的な研究者で、
> このお二人が「自己効力」という用語を使い続けるかぎり、端から苦情を言ってもど
> うしようもないのかもしれない。でも、昔は福島(1985)とか深田(1986)とかでは「感
> 」がついていたんだけどなあ。とぼやきつつ冨安氏のホームページを見たら「進路決
> 定自己効力感の研究をしています」と「感」付きで自己紹介をしていた。じゃ、論文
> でも「自己効力感」と書いてよ。

 ご無沙汰しています。 こういう企画は自分に論文を読むことを強制するのでいいです ね。

 私も逆U字曲線をいつも不満に思っています。日本語は絶対に山型曲線のはずですよ ね。私の書く解説書では、日本語の感覚では山型曲線のはずだが、初期の研究者が英文を そのまま訳して使ったので、こうなっています、と書くことにしています。昔は、いい訳 語が思いつかないことは完全に理解していないことだという話だったような気がします が。

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English
Nobuyoshi Fumoto Professor (Psychology of Sport and Physical Activity)
Department of Health and Physical Education, Faculty of Education, Hirosaki University
Bunkyocho 1, Hirosaki, Aomori, Japan 036-8560

Japanese
麓 信義 (弘前大学教育学部教授:運動・スポーツ心理学研究室)
住所 〒036-8560 弘前市文京町1 弘前大学教育学部保健体育科教室

Tel 0172-33-8295 Fax 0172-32-1478  E-mail  fumoto@fed.hirosaki-u.ac.jp
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