From: arikawa@hs.p.u-tokyo.ac.jp
Date: Wed, 13 May 1998 07:40:20 +0900
To: kazmori@gipwc.shinshu-u.ac.jp
Subject: ご批評ありがとうございました
MIME-Version: 1.0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　1998．5.11
守 一雄先生
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　東京大学教育学部附属中・高等学校
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　有川 誠

前略
先生が発行されている教心研ＫＲで、私どもの論文の批評を読ませて頂きました。私は自分が直接 関係している教科教育学会には何度か投稿した事はあるのですが、「教心研」への投稿は今回が初め てで、論文のスタイル（書き方の慣習）がかなり格式高く感じられ、執筆中、かなりの難しさを感じ ました。今回、幸いに採択して頂いたのですが、採択決定後も書き方が「教心研らしくないのでは」 という引け目が少しありました。しかし、先生の「わかりやすい」というコメントを読み、「あのよ うな書き方でよかったのかも知れない」という安心感が少しわいてきました。なお、後半でご指摘頂 いている被験者のレベルに起因する問題はまさにその通りだと思っています。この点は、今後の研究 では十分考慮しなければならないことだと思っています。

私は、先生の「学問の発展は互いに批判しあうことである」という主張に全く同感です。「他人の研 究（発表）を批判するのはもっての外で失礼」という雰囲気を感じることがありますが、それは学問 の発展にとってマイナスだと思います。礼儀と学問とは明確に区別し、正当に批評し合うことがお互 いにとっても学問の発展にとってもプラスだと思います。

今後も、教心研ＫＲを楽しみに読ませて頂きたいと思っています。論文を丁寧に読んで頂き、どう もありがとうございました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　草々

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有川 誠：東京大学教育学部附属中・高等学校
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