長野県「人民中国」読者会だより


<定例読者会>
開催日時:(隔月開催)  13:30~15:30
   2022年9/12、11/10

場 所:県日中友好センター教室
  (長野市中御所岡田町166-1)
◇オープン参加も可能です(会費200円)

<人民中国のホームページ>
 
長野県「人民中国」読者会

長野市中御所岡田町166-1
TEL026-224-6517      入会案内
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 人民中国読者会だより(8/1)2022

会長  茂木 博                

コロナ禍が続く中でしたが22年度総会は書面議決をお願いしスタートすることが出来ました。

今年は日中国交正常化50周年の節目の年に当たります。国交正常化で共同声明調印後の祝賀晩餐会の様子を伝えるテレビ映像の華やいだ光景を今でも鮮明に覚えています。2月下旬に突然発出したロシアによるウクライナ侵攻は国際情勢の安定的な交流にとって不安要因であり日中関係への影響も懸念されますが、読者会は、これまで各界各層の先人が努力の積み重ねで築いてきた友好交流の歴史に思いを致し、コロナ禍で中断している友好交流の復活を願いながら活動を進めたいと思います。

 人民中国読者会だより(8/1) 2021 

昨年から続くコロナ禍は私達の人民中国読者会の活動にも影響を与えています。

去る5月8日に予定していた第11回人民中国読者会総会及び第59回読者会を中止することになり、総会で議決する事項については昨年同様に書面議決により計画を承認して頂きました。

第60回読者会は長野市内の感染状況を見ながら7月5日に開催し、テキストの6月号、7月号を中心に情報交換、意見交換を行いました。

 6月号は、コロナワクチン特集号で、中国のワクチン開発や接種の進め方、世界で開発実用化せれているワクチンについての特徴等の参考になる記事が見られて話題になりました。

7月号は中国共産党創立100周年特集で構成されていましたが、創立以来の歴史的経過やエピソードなど事情に詳しい西堀顧問からコメントや解説を頂きながら意見交換が行われました。

また、有名な茅台酒」は「国酒茅台」の商標が「貴州茅台」に変更されたと、商標登録の制度も厳しくなった様子が7月号に見られました。(会長 茂木博)

 <資料>「人民中国」に見る、武漢新型コロナウイルスとの闘いの記録2020

 新型コロナウイルスの感染拡大は中国、日本、世界に大変な脅威を及ぼしています。

 「人民中国」4月号に発表された
「心を一つに防止・制圧へ大作戦」は中国の公式的な発表で、武漢における新型コロナの感染拡大とそれといかに戦ってきたかの全体像を把握するのに役立つと思います。なお同じ号はコロナ特集号になっていて、現場のエピソードなどがたくさん紹介されています。関心おありの方は一読をお勧めします。
  心一つに防止・制圧へ大作戦
                        沈暁寧・人民中国雑誌社第1編集部長


 昨年末に、後に「COVID-19」と名付けられた新型コロナウイルスによる肺炎が、突然中国を襲った。湖北省武漢市から発生したこの肺炎は、わずか数カ月で全国にまん延。数万人が感染し、数千人が不幸にも亡くなった。人々の命と健康が大きな脅威にさらされただけでなく、中国の経済成長と社会生活にも重大な試練となった。

 感染症の発生後、党中央と国務院はこれを非常に重視し、感染の拡大状況に基づき重要指示を続けて発表。「確固たる自信、相互扶助、科学的予防・治療、的確な施策」という行動方針を定め、全国の人々を指導して新型肺炎との闘いに取り組んだ。

 党中央の統一的な計画の下、全国各レベルの政府や各機関、各企業と大勢の大衆は、共同予防・共同抑制を展開。上から下まで一体となり、これ以上ない勇気と知恵を発揮するとともに犠牲と貢献により、病魔と苦しい闘いを繰り広げた。

 猛威を振るうウイルスに、人類は運命共同体を作り上げた。中国は国を挙げて世界のために第一防御線を築き、貴重な時間を稼いだ。また感染拡大の予防・抑制の経験を世界とシェアした。

◇勝たねばならない防衛戦

 昨年12月26日。湖北省中西医結合病院の呼吸・重症医学科の張継先主任(54)は、発熱しせきをする数人の患者を診察した。いずれも似た症状で、患者の家族も同時に罹患していた。重要なのは、検査結果がまったく未知のウイルスによる感染を示していたことだ。2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)との闘いの経験がある張医師は、これはただごとではないと感じた。翌日、張医師は速やかに武漢市江漢区の疾病予防管理センターに状況を報告した。

 3日後、武漢市中心病院眼科の李文亮医師は、診療で張医師が診察したのと似たような症状を持つ患者と接触した。しかも、病気を引き起こしたウイルスの形状がSARSウイルスと似ていたのだ。李医師は善意から、微信(ウイーチャット、中国版LINE)で医師仲間に注意と予防を呼び掛けた。

 李医師の「華南海鮮市場から7症例のSARSを確定診断」という情報は、仲間内で転送され、社会へと広がっていった。17年前のSARSの痛手を中国人は心に深く刻み付けていた。このため武漢市の警察は、社会がパニックに陥らないよう「インターネット上に虚偽の言論を流した」という理由で、法律に基づき李医師を口頭による訓戒処分とした。この時、後に全国を席巻するほど重大な感染拡大が起こるとは、ほとんどの人が気付いていなかった。

 今年の春節(旧正月)は1月だった。1月1日の元日が過ぎると、中国人はネズミ年を迎える準備を始めた。人々は、古里に戻り一家団らんへの歩みを速めた。旅行会社は大慌てで予約を処理し、大きな町も小さな町も華やかなちょうちんを掲げ、祝いの準備を始めた。中国のへそに当たり、四方に延びる交通の要衝である武漢は、春節前後は多忙を極める時期だ。病魔はこの時を狙い、そのどう猛な顔を出し始めた。

 1月の初め、武漢で発熱、せきをする病人が静かに増えていった。だが人々は、これはただインフルエンザの症状と似ているだけだと思っていた。しかし党中央の上層部ではこの時、感染の流行状況に注目していた。習近平総書記は1月7日、中央政治局常務委員会を招集し、新型肺炎に対して感染拡大の予防と抑制に取り組むよう要請した。国家衛生健康委員会は翌8日、武漢の原因不明のウイルス性肺炎の病原体は、ほぼ新型コロナウイルスによるものと判定されたと公表した。

 武漢市の61歳の男性患者が同月9日、懸命の救命措置も及ばず呼吸衰弱で亡くなった。この男性が中国における新型肺炎の最初の死者だ。その後、同月19日までの武漢市の累計報告では、新型肺炎感染の確定診断は198例で死亡は3人。疑似症患者の数は多くて集計できない状況だった。

 武漢のある医師がウイーチャットで次のように書いた。病棟の廊下いっぱいに潮のように発熱患者が埋め尽くしており、ゾッとする光景だ――。

 入院治療する重症患者はますます増え、巨大な武漢さえ間もなく病床不足になった。より懸念されたのは、医療スタッフにも感染者が出ており、警鐘を鳴らした李文亮医師も不幸にしてその一人になってしまったことだった。これでは、ただでさえ余裕のない武漢の医療組織には泣き面に蜂(4)だった。

 84歳の呼吸器病学の専門家・鍾南山氏は同月18日、武漢へ駆け付けた。SARSの時に医療専門家チームのリーダーとして闘ったこの人物は、素早く現地の実情を視察し、直ちに北京に飛び指導部に報告した。習総書記は20日に重要指示を出し、各地方政府が人々の生命の安全と健康を第一に考え、実情に即した効果的な措置を講じ、断固として感染拡大を食い止めるよう求めた。その夜、鍾氏は中央テレビを通して、新型肺炎は人から人に感染することを明らかにした。

 しかしこれ以前、新型コロナウイルスに対する人々の認識は明確なものではなく、地方政府の対応も不十分だった。また、武漢のターミナルとしての集散効果により、感染は武漢を中心に四方に拡散し始めていた。天津や浙江、江西、山東など12の省(自治区・直轄市)で21日、新型肺炎感染の確定診断が出た。そこで習総書記は湖北省に対し、人々の省外への移動を厳重に管理・抑制するよう指示した。

 1月23日の未明2時過ぎ、武漢市政府は「ウイルスの拡散ルート遮断」のために、「都市の全面封鎖」を発表。当分の間、市内の公共バスと地下鉄、フェリー、長距離バスを運休し、空港と鉄道駅の武漢から出る主なルートを閉鎖。特別な理由がない限り、市民は武漢から出ることを禁止された。

 この夜、武漢に舞い落ちた冷たい雨は、緊迫と恐怖、嘆きのこの都市を、さらに物寂しさで包み込んだ。ガランとした道路に救急車の青色灯が点滅し、慌ただしく人が行き交う病院には夜通し明かりが灯されていた。悲壮な雰囲気の中、武漢で湖北で中国で、新型肺炎の拡大を阻止する総力戦が開始された。

◇全面勝利して成功と言おう

 中国人が最も大切にする団らんの日――大みそかの1月24日。上海と広東、人民解放軍が派遣する医療隊の第1陣が、武漢の防疫支援に急行した。隊員と家族が名残を惜しみつつ、毅然と「戦地」に赴く場面は、中国人のウイーチャットのモーメンツ(LINEのタイムラインに相当)を埋め尽くした。こうした「最も素晴らしい逆走者」の出現は、武漢の人々の心をひとしお温め奮い立たせた。「頑張れ武漢、頑張れ中国」「心を一つに感染に勝利」のスローガンは、ひと時の間、年越しの心の声と祝福となって中国全土に響き渡った。

 習総書記は1月25日、これまで前例のない旧暦元日に中央政治局常務委員会の会議を主宰し、各レベルの党組織と政府に対し、感染拡大の予防と抑制を最重要任務とするよう求めた。会議では、党中央の新型肺炎対策活動指導グループの発足を決定し、李克強国務院総理をグループ長とした。

 その2日後、習総書記は全国に向け、「しっかりと人民大衆に寄り添い、感染拡大を予防・抑制し阻止する闘いに打ち勝とう」と呼び掛けた。李総理は武漢を訪れ、重症患者が最も多い病院や火神山病院の工事現場、生物安全防護研究室と社区(地域コミュニティー)内のスーパーを視察し、防疫作業を指導した。

 李総理は湖北省と武漢市の政府に対し、発病率と死亡率を下げるよう努め、力を入れて効果的に感染拡大を抑制し、人々の生命と健康をしっかりと守るよう強調した。また国務院の孫春蘭副総理が率いる中央指導グループは同日、武漢に入り、現地政府に「収容すべき人は全て収容する」という感染拡大の予防・抑制の実行と、大衆が重点的に取り上げている問題を速やかに処理するよう行政指導した。

 この期間、感染拡大を予防・抑制し、阻止する闘いは全国で繰り広げられた。全国31省(自治区・直轄市)はそれぞれ、国務院が指導する重大な突発的公衆衛生事件の第1級対応として以下の措置を発動した――観光地の閉鎖、春節休みの延長、学校の開校延期、人が集まる活動の中止、小区(居住区)や会社のゲートに体温測定所の設置、外出を控え不要不急の集まりにはなるべく参加せず、外出時にはマスクをする……。いつもはにぎやかな春節休みが、ひっそりとした静寂に一変した。家に隠れてぐっすり眠ることも国への貢献だとやっと分かったよ――こうつぶやくネットユーザーもいた。

 この時、感染拡大はまさに極めて危険な状況にあった。1月31日には全国の累計感染者数は1万人を超えた。2月3日には2万人を超え、6日は3万人超、9日には4万人を上回った――。一方で、2月2日に火神山病院が完成し正式に引き渡されると、5日に武漢の仮設病院が最初の患者を受け入れ、8日に雷神山病院の利用が始まった――こうして中国と病魔は激しい闘いを繰り広げた。

 この生死の闘いで、全国各地の医療スタッフは感染防止の最前線で奮闘していた。公務員は第一線の現場まで赴いて問題を解決し、地域コミュニティーの担当者は住民の安全を厳格に守り、感染の確定診断を受けた患者は集中的に収容され、疑似症患者は隔離され検査を受けた。同時に、湖北省と武漢市を含む、感染防止への対応が不十分だった全国の幹部数百人が、その責任を問われ、更迭された。

 全国の誰もが心を一つに取り組んだことで、1カ月余り猛威を振るった新型コロナウイルスは、2月中旬ついに収束の兆しを見せ始め、感染の確定診断と疑似症患者の症例数は持続的に減っていった。多くの地方では2月下旬に新規感染者がゼロになり、4万人余りの患者が治癒した。中国の感染を予防・抑制し阻止する闘いは、喜ばしい戦果を上げた。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長はこう称えた。「感染の拡大時期に中国政府が見せた確固とした政治的決意と、速やかで強力な措置を講じたことに、世界が敬服している」

 しかし、中国はこのために莫大な代償を払った。先月20日までに全国で累計8万1300人が確定診断で感染者とされ、このうち累計で3253人が死亡した。さらに痛ましいのは、この闘いの中で1700人を超す白衣の天使が感染し、不幸にも46人が殉職したことだ。また、「警鐘を鳴らした人」とされる李文亮医師が2月7日、新型肺炎で亡くなり、多くの人々がインターネット上で哀悼の意を表した。新華社が発表した記事では、李文亮医師は紛れもなく「白衣の戦士」の栄誉ある一員だと称えられた。李文亮医師ら472人は3月5日、「全国衛生健康系列新型コロナウイルス肺炎感染予防・抑制活動先進者」の称号を受けた。

 いま中国の感染状況は、寒暖の定まらない初春のようだ。すでに勝利という春の光は見えている。だが寒さのぶり返しもある。習総書記は武漢の感染拡大予防・抑制活動の状況を視察した同月10日、以下のように指摘した。「湖北省と武漢市の感染拡大防止の状況には前向きな変化が現れ、段階的に大きな成果を上げている。だが感染拡大防止の任務は、依然として困難で大変重い」。今後も続く闘いに対しては、習総書記が以前に述べたように「全面的な勝利を得なければ勝利とは言えない」。

◇中国、そして世界のために

 新型肺炎の発生以来、最大の戦場である中国は、世界の多くの国からさまざまな形で支援を受けた。そして中国も、この感染症が世界に広がらないように、全面的で厳格な感染予防・抑制策で第一防御線を築いた。

 国内外の医療衛生分野の専門家25人による中国とWHOの新型肺炎合同調査チームは2月24日、北京、広東、四川、湖北省武漢などで行った調査の結果について記者会見した。同調査チームでWHO側グループ長のブルース・エイルワードWHO事務局長補はこう強調した。「中国の人々は、ウイルスの世界的な拡大を防ぐことに責任を感じている。1500万人の武漢市民は、すでに数週間も家で静かに過ごしており、北京や広州など大都市の街角も人はまばらで車も少ない。国際社会は中国が感染拡大防止のために払った努力を認識し、また大きな犠牲を払って稼いだ貴重な時間を大切にして、感染の拡大を食い止めよう」

 新型肺炎の情報について、中国政府は公開、透明性があり、責任ある姿勢に基づき、速やかかつ正確に国際社会に発信している。新型肺炎が発生して間もなく、中国はWHOと国際的で大規模なウイルス研究所のオブザーバーが中国で調査することを許可した。また、新型肺炎の観察、調査、防疫対策の情報とリスク分析について、積極的にWHOと意見交換をしている。そして、中国は検出した病原体や、解明したウイルスの遺伝子配列(7)などの研究成果を、国際社会に公表している。中央政府から地方政府の感染予防・抑制を担当する部署は、各ウェブサイトで感染状況の最新データや防疫対策と任務の遂行状況をこまめに発信。ほぼ毎日記者会見を開き、国内外や各界の感染状況に対する情報の要望を最大限に満たしている。

 外交部(日本の外務省に相当)は2月25日、中国は自国の感染予防・抑制に努力するとともに、日本や韓国とも情報や経験を共有し、必要に応じて、できる限りの支援と協力を提供すると発表した。その数日前、中国側は新型コロナウイルスの検査キットを日本側に送り、その後も何回かに分け、日本に5000着の防護服と10万枚のマスクを寄付した。このほか中国は、韓国やイタリア、イランなどに対し、それぞれ防護用品を提供し、医療チームを派遣した。またWHOに2000万㌦を寄付、新型肺炎の感染防止の国際協力を支援した。

 中国が新型肺炎と闘い始めて以降、100カ国以上の国の指導者から、中国の感染防止の精神と行動に対して称賛が寄せられた。国連のグテーレス事務総長は、「中国の人々は、新型肺炎の感染拡大によるマイナスの影響を少しでも減らそうと、厳格な予防・抑制措置を実施している。普段の生活を犠牲にしてまで、全人類に貢献している」と述べた。習総書記は、「公衆衛生の安全は全人類が直面している共通の試練であり、各国が手を携えて対応する必要がある」と指摘した。中国が今行っていることは、まさにこの主張を具現化している。

◇中国経済は新型肺炎に負けない

 今年は、中国が全面的に小康社会(ややゆとりのある社会)を達成し、全ての貧困人口が貧困から脱却するための勝負の年だ。ところが、今回の突然の感染症流行は、中国経済に深刻な打撃を与え、飲食業や宿泊業、観光業、卸売業、小売業、交通運輸業などさまざまな業界に大きな損失をもたらし、一部の中小企業は倒産の危機に直面している。

 世界第2位の経済大国である中国は、まさに「一時停止ボタン」を押され、世界経済も大きく揺れ動いている。自動車製造業だけを例に取っても、感染拡大により湖北省の自動車部品工場が閉鎖された結果、日本の日産や韓国の現代(ヒュンダイ)、フランスのルノーを含む世界の多くの自動車メーカーが生産の一部停止を発表した。

 中国経済は今後いかに再始動し、今年の成長目標を実現するのか?

 この問題は、新型肺炎がいつ収束するかという問題と同様に注目されている。

 中国の感染状況が好転し始めた2月12日、中央政治局常務委員会は会議を開いた。会議では、感染拡大の予防・抑制策を確実に実行する前提で、状況別に指導を行い、中央政府が管理・監督する国有企業や一般の国有企業など各企業の事業再開を順次進めると発表した。習総書記は23日、さらに一歩踏み込んだ以下の重要指示を行った。低リスク地域については、感染拡大の予防・抑制策を早急に外からのウイルス流入を防ぐ方向にシフトし、生産活動・生活秩序を全面的に回復させる。また、中リスク地域では感染の状況に応じて職場復帰・操業再開(8)を進め、高リスク地域では引き続き感染拡大の予防・抑制にしっかり取り組む。それと同時に、貧困脱却の任務も断固として成し遂げる――。財政部もそれに応じた財政・税制政策を打ち出しており、今年は企業の税負担が1兆6000億元以上軽減されることが見込まれている。

 実は早くも2月の初めに、貴州や浙江、広東など感染症の抑制で比較的効果が上がっている一部の省では、企業の操業再開を奨励し始めていた。職場に復帰した従業員の健康を保障するため、各地方政府と企業は、隔離期間が終わった後に出勤するよう求めた他、企業では消毒液とマスクを十分に用意して従業員の体温を細かく測定するなど、感染防止対策を厳しく実行した。また中には、専用車で従業員を送り迎えし、出退勤時の感染リスクを減らそうとする企業もあった。

 『人民日報』によると、先月2日までに、中央国有企業では操業再開率は91・7%に達し、中国国内の外資系企業では80%を超え、中小企業は30%を超えた。さらにデータによると、広東省の企業全体の操業再開率はすでに82・5%に達し、浙江省の一定規模以上(年間売上高が2000万元以上)の工業企業の90%は操業を再開した。工業が発達した遼寧、江蘇、山東3省の操業再開率も70%に達した。米国の有名な製造業企業であるハネウェルは、中国にある21工場のうち18工場で全面的に操業を再開したほか、3工場が一部で操業再開した。また、テスラの再稼働状況も良好だ。フォード・モーターは、中国は依然として力強い市場であり、同社は中国市場の未来に自信を持っているとした。今では中国の大都市の大通りでも、自動車は再び増えてきた。ほとんどのオフィスビルでも空室はもうない。中国経済は再び動き始めた。

 中国国際貿易促進委員会研究院国際貿易研究部の周晋竹副主任は次のように分析している。「中国の昨年のGDP(国内総生産)は100兆元近くで、14億人の巨大な内需市場を抱え、世界最大規模の中所得層と、独立して整った近代的な工業体系を有している。このため、中国経済は非常に強じんであり、十分な潜在力を持ち、融通性が高い。長期的に見ると基本的な良い傾向は変わらないだろう」。また中国は、着実に操業再開を進めており、グローバル産業チェーンは再び活性化し、世界の製造業企業を安心させるだろう、と述べた。

 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は、今後の経済の見通しについて、工場の再稼働と在庫の補充に伴い、中国経済は迅速に回復する見込みで、「V字」型回復の可能性が高いと指摘した。

 英国の民間貿易団体48グループ・クラブのスティーブン・ペリー会長は、以下のように述べた。「中国が新型肺炎を予防・抑制すると同時に、操業再開を決断したことは容易なことではない。しかし、これは正しい決定で、これを決断した人の大局観と長期的視点を体現している」

(「人民中国」2020年4月号、人民中国インターネット版 2020年3月30日より)

 人民中国雑誌社からマスク1000枚が届く(4/30)2020

 人民中国東京支局(于文支局長)から読者会あて感染予防のマスク1000枚が届きました。早速、茂木博読者会会長はじめ役員が同封されていた激励のメッセージとともに会員の皆さんに配布しました。

 茂木会長は「長野県は感染者の増加が比較的低く抑えられているがマスク不足は深刻で、大変ありがたい。友人の皆さんの思いを受け止め、今後とも読者会活動に取り組んでいきたい」と語っていました。

 メッセージには劉徳有先生の和歌と王衆一先生の漢歌が添えられていました。

  打ちのめせ 
  コロナウイルス
  疫病神
  友よ頑張れ  
  奮い立ていま  (劉徳有作)

  新冠莫猖獗。
  落花流水会有時、
  瘟神定消災。
  朋友加油莫気餒、
  携手奮起共面対!(王衆一訳)  

*漢歌は和歌の5・7・5・7・7にあわせて作られた漢詩の一種。ちなみに俳句の5.7.5にあわせて作られたものは漢俳と言われていて愛好者が広がっている。
 佐渡多真子カメラマン迎え講演と交流会(第51回読者会)(1/18)2020
  人民中国読者会は1月18日、県日中友好センターにおいて、人民中国雑誌社のカメラマン佐渡多真子さんを講師に迎え、講演と交流会を開きました。

 講演に先立って、茂木博・県人民中国読者会会長があいさつし、「昨年の11月には、第50回を記念し陳文戈人民中国雑誌社社長を迎えて講演と交流懇親会を実施した。本日は新年の再スタートの意味を込めて佐渡さんを講師に迎えプロの写真家から見た中国の実像などのお話をお聞きしその後、交流会を企画した。有意義なひと時を過ごしていただきたい」と述べました。また、人民中国雑誌社東京支局長の于文氏も出席し新年の活躍を祈りました。

 佐渡さんは「“美しい中国”撮影を通してみた中国」と題して講演し、プロのカメラマンとして活躍されてきた数々の写真を紹介しながら、特に、長い間中国で過ごし、雑誌『人民中国』の「表紙」と「美しい中国」の写真撮影を担当された中での、数々の貴重な写真撮影の体験話をされました。中国の各地で触れ合った数多くの人たちを通して得た中国と、報道だけで中国を知る日本人の中国像との間に大きなギャップを感じ、悪い一面だけでなく、たくさんの良いところを見る大切さを実感したと強調され、雑誌「人民中国」の素晴らしさと発展を願っていることなどを話され、参加者は大変感銘を受けました。

 終了後、佐渡さんを囲んで交流懇親会がなごやかに行われました。

◇佐渡多真子講師の略歴  フォトグラファー。1999ー2019年北京在住。中央大学卒業後、デザイン研究を経て広告写真家に師事。1990年フリーカメラマンとして独立。1995~97年北京大学留学。その後、AP通信、NHK中国語会話、ANA、朝日新聞など、中国関連の写真を国内外に発表。読売新聞国際版にエッセイを4年間連載。2014ー2019年『人民中国』特約カメラマン。現在は日本と中国を行き来しながら、NHK中国語会話「テレビ中国語」口絵連載中。

◇講演内容概略
1 中国で自己紹介  ・仕事をするようになったきっかけ ・中国での仕事、中国各地の風景
2 ニュースとして伝わる中国=インパクトが求められる報道写真
 ・欧米通信社や新聞写真として撮影した写真一覧(サーズ流行時など
 ・嘘ではないが、一部だけが繰り返し報道されることにより生じる  (「象」の一部の「鼻」だけの報道が、「蛇」のように伝わる可能性)
3 人民中国の仕事
 ・王衆一総編集長との出会い  ・日本人カメラマンの初起用
4 『人民中国』表紙撮影のエピソード
 ・多様な文化、人々の温もりに触れる旅  ・表紙はチームワークで作る ・悪いところだけでなく、良いところも見る大切さ      (吉岡弘海 記)
 人民中国読者会、50回記念に陳文戈社長迎え記念講演と歓迎交流会(11/9)2019

 長野県「人民中国」読者会は11月9日、長野市の犀北館ホテルにて読者会開催50回を記念し、「人民中国」雑誌社の陳文戈社長一行5名をお迎えし、記念講演と歓迎交流会を開催しました。茂木博読者会会長はじめ会員ら20名が出席し陳先生の記念講演に耳を傾けた後、意見交換を行いました。歓迎交流会では、日ごろ愛読している「人民中国」の感想や様々な要望などが出され有意義で打ち解けた交流ができました。陳先生は2013年に次いで2度目の来県で、顔なじみも多く、あたたかい歓迎に故郷に帰ったようですと喜んでいただきました。

 主催者あいさつで茂木会長は、「読者会は2011年設立以来、隔月で例会を開催してきたが、この度、50回を迎え、会員は中国の最新事情を紹介する『人民中国』を愛読し多くのことを学んできた。陳先生をお迎えして50回を記念することができ大変うれしく思います」と述べました。同行した人民中国東京支局長の于文先生も、50回の会を祝し、毛沢東の言葉を引用して継続することの重要性を称えました。山根敏郎読者会顧問も長年の「人民中国」の愛読者として親しく一行を歓迎しました。

 陳先生は講演の中で、50回の記念を祝い、また先ごろの台風19号の被災者に対してお見舞いを述べた後、概略次のように話されました。

--民間交流は日中両国関係の基礎であり、「人民中国」は両国人民の友好交流と相互理解を進めることを編集の基本にしている。日ごろ皆さんから貴重な意見をお寄せいただき感謝している。

 11月の北京東京フォーラムの開催に協力したが、その際両国の世論調査結果が発表された。中国では日本に対する好感度がアップしているが日本人の中国に対する好感度はアップしていない。メディアの報道の仕方や空気汚染、人口差などの要素はあるが、訪日した中国人は昨年830余万人に達し、日本に対する好感度アップに貢献している。一方日本からの訪中者は260万人と横ばいで特に若者の訪中が少ないように思う。訪中した方の感想は違ったものになってくだろうし好感度もアップすると思う。是非大勢の方に訪中していただき中国の現実に触れていただきたい。

 人民中国社として雑誌の発行のほか、日本の多くの若者に中国の実情を知ってもらうためニューメディアにも力を入れている。またいろいろなイベント開催にも協力している。1つは2014年からパンダ杯中国語作文コンクール(「私と中国」)を共催している。述べ2000人の応募があり20人近い優秀者を招待しているが訪中した学生などの感想を聞くと行く前は両親が心配するケースもあったが、訪問してみて中国の食文化や案内してくれた中国人の優しさに触れ感激し良い印象を持つようになったと述べていた。もう1つは北京東京フォーラムの開催。両国の政治・経済・文化界のハイレベルの関係者が参加してかなり大きな影響を持つものとなっている。いずれも友好に貢献することを目的にしている。

 「国交わり、民親しむ。民交わりてその心を知る」と言われる。隣国は選ぶことはできないし、引越しもできない。けんかしたら共に傷つき、仲良くすればウインウインの関係になる。中国は建国70周年を迎えたがこの間の変化は巨大で、日本の皆さん特に若者に今の中国を知ってほしい。アメリカは自国第一主義、保護主義で他国を犠牲にしているが、自由貿易と協力によってウインウインの関係を築くのが主流であるべきだ。日中両国は2千年の交流の歴史がある。中国と日本は運命共同体であり両国人民の心が通じ合うことにより明るい未来を展望できると確信している。読者会は50回の節目を迎え新たな始まりを迎えた。今後の一層のご活躍を期待したい。--

 歓迎交流会では、西堀正司県日中友好協会副会長が歓迎お祝いのあいさつを述べ、布施正幸県日中理事長の音頭で乾杯の後なごやかな懇談交流が行われました。「北国の春」や「草原情歌」「ふるさと」「我愛北京天安門」などが次々と披露され、陳先生も一緒に歌う場面も見られ、大きな拍手がおくられました。
 第9回2019年度人民中国読者会総会開かれる(5/11)2019

 長野県「人民中国」読者会総会が5月11日、県日中友好センターにおいて開催されました。茂木博会長は、「令和の時代を迎え、日中関係が好転してきており、読者会は現代中国を知り知らせる活動に更に力を入れていきたい」と述べ、人民中国の定例読者会を柱に学習と普及、日中友好推進に取り組んでいくことを呼びかけました。

 来賓として、于文人民中国東京支局長と張亮中国国際と書貿易集団公司東京連絡所所長、西堀正司県日中友好協会理事長が出席しました。于文支局長は「継続は力」と述べ会の活動を励ましました。

 2018年度の活動報告と決算報告を承認し、2019年度の活動方針、予算を採択し、茂木博会長(再選)はじめ新役員を選出しました。活動方針では、『人民中国』定例読者会開催を通して「会員同士の交流」「人民中国の普及拡大に取り組み中国理解と友好の推進に資していく」としています。あわせて隔月に読者会を開催していくこと、特に50回目を迎える11月9日には記念行事を開催すること等を決定しました。

第2部の記念対談の後なごやかに交流会がおこなわれました。
 創刊65周年を迎えた日本語月刊誌「人民中国」 2018

 毎月発行される中国を知るための日本語総合月刊誌「人民中国」は本年65周年を迎えました。「人民中国」は政治・経済・文化・観光地紹介の他、日中交流に携わってきた関係者のじっせき等他分野にわたる豊富な掲載内容と内容にマッチした素晴らしい写真を通して、中国と日本の関係のかいぜん・発展を祈念して発行されてきたところであり、掲載内容は読み甲斐があり、廉価でもありますので、多くの人たちに見て読んで中国への理解を深めてほしい月刊誌だと思います。

「人民中国読者会」発足してから7年目に入り、すでに42回を数えていますが、2か月に一度ずつ年6回(うち4回は読書会、2回は講演会・交流会)には、「人民中国雑誌社」の日本の最前線で活躍されている東京支局の支局長など関係者もご出席いただくなど開催も軌道に乗り、例会の読書会では参加者をグループに分け、各グループごとに「人民中国を」テキストにして、掲載記事に対する感想や意見を交換し合って、理解を深め合う楽しい機会となっています。読書会には会員でなくてもオープンで参加できますので、ご都合のよい時にご参加いただければとお待ちしています。

写真は第8回人民中国読者会総会(5/12)

第7回県人民中国読者会総会開かれる(5/13)2017  

 長野県「人民中国」読者会は2011年8月発足しました。

 会は雑誌「人民中国」の購読者の会員により構成し、2か月ごとに開催する読書会を通して中国の最新情報の取得や会員の親睦、交流、日中友好の促進に寄与して来ました。

本会の設立以来6年にわたり会の運営に務めて頂いた福沢宏夫会長は5月13日開催の第7回「人民中国」読者会総会において退任され、後を茂木博が引き継ぐことになりました。前会長には草創期から今日まで活動を軌道に乗せて頂いたご尽力に対し感謝と御礼を申しあげます。(会長 茂木博 )

 満蒙開拓平和記念館を訪問、懇談交流会-人民中国読者会(11/12)2016

 県人民中国読者会は、11月12日定例読書会を阿智村で開催し、満蒙開拓平和記念館参観と記念館スタッフや飯田日中友好協会の皆さんとの交流会を行いました。長野方面や地元からの参加のほか、人民中国東京支局から于文支局長ら3名の参加もあり30名ほどの有意義な交流会となりました。

 残留孤児の父と言われる山本慈昭氏ゆかりの長岳寺を参観し、映画「望郷の鐘」の中に登場する鐘楼やゆかりの碑などを脳裏に刻みました。満蒙開拓平和記念館はこの寺のすぐ近くにあります。記念館では寺沢秀文専務理事(飯田日中副会長)が一行を歓迎した後、開館以来来館者が10万人を超えたことを紹介し、「記念館は開拓団の被害の面だけでなく、加害の側面にも光を当てて展示している。不都合な史実を含め開拓団の悲劇を語り継いでいくことが平和を守っていくことにつながると考えている。近く天皇皇后両陛下がお見えになられますが以前から満蒙開拓団の悲劇に関心をお持ちだったとお聞きしています。記念館にとっても関係者にとっても大きな励みになります」とあいさつしました。

 20分にまとめられたDVD「満蒙開拓の真実」で時代背景をおさらいした後、2グループに分かれて館内を参観しました。ボランティアの方も交代で展示説明にあたっており熱心に解説してくれました。満州事変を契機にソ満国境の備えもかねて開拓団が送り込まれることになった経過や日本の敗色が濃くなった昭和20年5月になっても開拓団を執拗に送り出そうとしていたこと、最後は開拓団に知らせることなく関東軍が撤退していたことなど、開拓団の悲劇の実態を知ることができました。

 参観後、記念館と平和友好碑の前で記念撮影をしました。平和友好碑は白い球に阿部知事の筆となる平和友好の文字が刻まれ、台座の部分には「前亊不忘、後事之師」と刻まれており、こちらは故森田恒雄前飯田日中会長の書です。戦後50年に際し、ハルビン市方正県日本人公募公園内に設置された友好モニュメントを模したもので、並んで立つ「慰霊」の碑と対となり、日中不再戦と平和友好を願って飯田日中友好協会が建立したものだそうです。

 会場を村の商工会館に移して交流会が行われました。8~9月に飯田日中友好協会が派遣した中国東北訪中報告を寺沢副会長と池田真理子事務局長からお聞きした後、交流座談会に移りました。記念館とともに開拓団の真実を学び伝える活動をしているピースラボの木村多喜子さんの活動紹介や勤労動員体験者の宮下昌司さんなどのお話もあり、参加者一同平和の大切さを実感した交流会となりました。
 人民中国読者会、第6回総会を開催(5/21)2016

 県人民中国読者会は5月21日、県日中友好センターにおいて第6回2016年度定期総会を開きました。24名が出席し、昨年度の活動報告と決算報告を承認した後、2016年度の方針等を決定しました。

 福沢宏夫会長は「2011年の会設立から6年目を迎え、昨年からオープン参加制を導入して参加者の幅を広げ、隔月の読書会を行い、一定の成果を上げることができた。10月には王漢平副社長を迎えて意見交換の機会が持てた。今後も長野市以外にも全県に会のPRを進めていきたい。日中関係はだんだんと明るさも見えてきた。『人民中国』を通じて生の情報を得ながら中国への理解を深め、民間交流を進めていきたい」とあいさつしました。西堀正司県日中友好協会理事長が、読者会の活躍を称えるとともに本年県協会が創立60周年を迎えるに当たり記念誌発行などを予定していることを紹介、協力を要請しました。

 新年度の活動方針では過去5年間の実績の上に、定例読者会の開催、人民中国の普及拡大、会員同士の交流を3つの柱に中国理解と友好推進に資していくとしています。
 
 続いて、于文・人民中国東京支局長の「”なんとなく”から抜け出して~正面から向き合えば」との講演を代読でお聞きしました。メディアなどの間接情報によってなんとなく嫌いと思うのではなく自分の目で確かめ正面から向き合えば相手の良さも見えてくる、なんとなくから抜け出そうとの内容に共感の拍手が送られました。内容は別掲→こちらの通りです。

 また東京支局スタッフの阿羅美奈子さんの「私の中国留学と青春」と題してのお話しも興味深い内容でした。同じくスタッフの後藤彩子さんからは熊本地震への義援金を呼びかけ、くまモンにパンダが好物のタケノコを届けている王衆一編集長作のイラストも紹介され、胸が熱くなりました。

 最後に、懇親交流会が行われ、和やかに交流しました。

オープン会員制も開設、読者会にご参加ください       県人民中国読者会会長 福沢宏夫

県人民中国読者会は、2011年8月発足以来、5年目を迎えました。昨年10月には、人民中国雑誌社の王漢平副社長の訪問を受け、人民中国誌について意見要望等大変有意義な交換会を持つことができました。

また大勢の方に読者会にご参加いただくために、昨年から運営方法を見直し、通年会員制に加え、開催日ごとに参加できるオープン会員制を開設しました。この2つの会員制をもとに、隣国中国との民間交流に関心を持たれる皆さんの輪を大きく広げていきたいと思います。お誘い合ってのご参加を歓迎します。(通年会費は1000円、オープン参加は資料代として200円です。)

『人民中国』を読み、中国を語ろう 事務局長 峰村洋 

当読者会は、おかげさまで、定例会も既に26回を数えました。読者会は、2か月に1回のペースで行われ、内容としては、①月刊誌『人民中国』をテキストにして1グループ7~8名での話し合い・意見交換、②会員及び外部講師の経験からテーマを絞った小講演、③会員相互の親睦を図る交流会 等です。

 『人民中国』は、中国関係の情報を得られる中国発行の日本語版総合雑誌です。読み、語り合う中で、中国理解が一層深まるはずです。会員数は50名前後で、各会出席者数は20名ほどです。東京支局からもスタッフが時々お見えになります。

関心おありの方は、オープン会員制もありますのでお気軽にご参加ください。また定期購読をお勧めします。カラー写真も豊富なうえ、内容も多岐にわたっていて興味深く、以前に比べ読みやすくなっております。(ちなみに2月号は中国漫画の特集が組まれていてます。)

人民中国雑誌社王漢平副社長一行迎え、意見交換と歓迎会(10/10)

 人民中国読者会は10月10日、県日中友好センターにおいて人民中国雑誌社王漢平副社長一行4名を迎えて、歓迎意見交換会を開きました。于文東京支局長と呉文欽特派員、王朝陽・本社政治経済班記者が同行しました。急なご案内でしたが、読者会メンバー20人が出席し熱心な意見交換を行いました。

 福沢宏夫会長は、歓迎のあいさつの中で、読書会の活動を紹介するとともに、人民中国がより読者から愛される雑誌になるよう編集部、東京支局の皆さんが努力していることに敬意を表しました。

 王副社長は、「2度目の長野訪問ですがあたたかい歓迎に感謝し、読者会の皆様にに親しみを感じております。雑誌を読者に愛される立派なものにすることが私たちの第1の使命です。いつも長野の皆さんにご支持いただき感謝しています。懇談会を機にいろいろな貴重な意見をお聞きしたい」と述べました。

 短時間でしたが、内容の濃い意見交換ができました。よりよい雑誌とするために改善すべき点を出して欲しいとの要請で、次々と要望が率直に出されました。

 「レベルが高く、内容が固い感じがして最後まで読み通すのが大変に思う。10代の中高生が読んでも理解できるような読みやすい雑誌の編集に心がけて欲しい」。具体的には、「ノーベル賞作家の短編小説を載せたらどうか。世界遺産の紹介や日中間の友好交流の紹介と言うことで長野県が紹介されていたが、継続して他県の交流も紹介していったら良いのではないか」。「中国の魅力的な歴史や格言、漢詩の紹介なども期待したい。医療介護、環境問題などにも興味を持っている。交流イベントや開発区、「爆買い」などの状況も取材紹介して欲しい」。また、「読者アンケートを編集に反映してほしい」など、アットいう間に1時間半が過ぎ、続いて交流懇親会となりました。「北国の春」や「我愛北京天安門」などの歌も飛び出し盛り上がりました。

4年目の人民中国読者会  県人民中国読書会会長 福沢宏夫  

 新春を迎え県人民中国読者会発足4年目を迎えました。日中関係は、僅かながら日差しが見えてきたといわれていますが、その先行きが気になるところです。

 このような状況下ですが、読者会は、発足の目的に沿って、中国の政治・経済・文化など生の現状を月刊総合雑誌「人民中国」を通して、中国に対する知識を深め、また会員同士の交流会も持ちながら、隣国中国との民間交流の進展に寄与してまいります。

 この目的を達成するために大勢の皆さんが読者会に参加されることを期待しております。

20回を数えた定例読者会        事務局長 峰村洋     

当読者会は、11年の8月設立以来、東京支局長はじめ皆様のご協力を得て4年目を迎えました。

 この間、2か月に1回のペースで定例読者会がもたれ、すでに20回を数えています。主な内容は、①『人民中国』をテキストにして1グループ7、8名での話し合い・意見交換、②会員の経験からテーマを絞った基調講演、③会員相互の親睦を目的とした交流会 等です。

『人民中国』は中国発行の日本語版総合月刊誌で、最新の生きた中国情報を得るのに最適です。カラー写真も豊富なうえ、内容も多岐にわたっていて興味深く、読みやすくなっております。多くの方々の会への参加と定期購読をお勧めします。

「人民中国」東京支局長歓送迎会を開催(7/26)2014
 
 長野県「人民中国」読者会(福沢宏夫会長)は7月26日ホテル信濃路で25名が出席して第18回定例読者会を開催しました。東京支局からも3名が出席して交流を深めました。

 東京支局長として会発足以来、長野へ何度も足を運んでご指導いただいた賈秋雅支局長が近く本社に戻られることとなったため、その歓送会と後任の支局長の于文さん歓迎会をかねての交流会となりました。

 福沢会長は賈支局長の貢献を讃え、「帰国後も最新中国の紹介と日中友好の紙面づくりに活躍いただきたい。于新局長には引き続きご厚誼願いたい」とあいさつしました。記念品として、全員で寄せ書きした色紙と1998年長野オリンピック記念バッチセットを贈りました。

 賈支局長は足かけ8年の日本滞在を振り返り、「厳しい仕事が続いたが、帰国後も頑張りたい。長野に読者会が誕生し、この会に出席するのが楽しみになり10回以上出席し交流できた。会員の皆様に感謝したい」とあいさつしました。
 于新局長は「2度目の支局長勤務になるが、よろしくお願いしたい。中国では急速な都市化の進展に伴いいろいろな問題も起こっているが、中国の動きを『人民中国』によって日本の皆さんに伝えていきたい」と述べました。

 乾杯の後スピーチ、歌などが披露され、大いに盛り上がりました。
東京支局長迎えて第4回人民中国読者会総会を開催(5/10)2014

 県人民中国読者会は5月10日、県日中友好センターにおいて第4回2014年度定期総会を開きました。25名が出席し、昨年度の活動報告と決算報告を承認した後、2014年度の方針等を決定しました。

 福沢宏夫会長は「2011年の会設立から4年目を迎え、読者会も一定の形が出来上がり定着しつつあります。今後は長野市以外にも全県に会のPRを進めていきたい。日中関係は依然として厳しい状況が続いているが「人民中国」を通じて生の情報を得ながら民間交流を進めていきたい。賈秋雅支局長さんには発足以来ご支援いただき感謝申し上げたい」とあいさつしました。

 新年度の活動方針では過去3年間の実績の上に、定例読者会の開催、人民中国の普及拡大、会員同士の交流を3つの柱に日中友好に資していくことを掲げています。
 
 続いて賈秋雅支局長が「新四字熟語にみる最近の中国事情」と題して講演しました。
―ネット上で次々と新しい熟語が生まれ若者間で話題となっている。若者はつまらないことを拒否し面白いことを追及している。「十動然拒」(16万字を越えるラブレターに十分感動したが交際はノー)、「不明覚歴」(よくわからないがすごいと感ずる)、「社病我薬」(PM2.5など社会が病んでいるが、自分が薬を飲んで対処している)、「人艱不拆」(人生は厳しいものだから秘密にしておきたいこともある)等など。これにたいして、国語の先生や親たちは、本当の四字熟語ではない、美しくないとみている。しかし社会にあふれている現実がある。一部の新四字熟語は時間の試練を経て、伝統的な四字熟語の仲間入りをしていくことになるだろう。―
中国のインターネットの普及が6億人を越えている中での興味深いお話でした。

 最後に、懇親交流会が行われ、和やかに交流しました。
『人民中国』陳文戈社長 長野県の読者会と懇談(6/22)2013

6月22日、『人民中国』訪日団一行が長野県を訪問し、同県日中友好協会の責任者や長野県『人民中国』読者会のメンバーらと懇談した。席上、『人民中国』雑誌社の陳文戈社長と長野県日中友好協会の井出正一会長がそれぞれあいさつした。

懇談会では、陳文戈社長が読者らと真剣に意見交換し、『人民中国』に対するアドバイスに耳を傾けた。数多くの古い読者は『人民中国』を数十年購読し、『人民中国』に深い愛情を持っている。読者らは、『人民中国』が中国を知る重要な窓口であり、中国事情の教科書だと述べた。また、今年、『人民中国』は創刊60周年を迎え、新しいスタートラインに立ったが、今後も現在の中国の状況をより多く、より深く報道することを期待すると語った。


 ホームページを通じて『人民中国』と出合った2人の読者も今回の懇談会に参加していた。陳社長は彼らに対し、感謝の意を表した。さらに、陳社長は人民中国インターネット版やiPad版の最新情報も紹介し、ニューメディアによって、読者らに多様な閲読方式を提供して行きたいと述べた。

(人民中国インターネット版 2013年6月24日)    *写真左は記念品を交換する陳文戈社長(左)と福沢宏夫「人民中国」読者会会長

「人民中国」雑誌社社長一行歓迎交流のつどいのご案内2013.6

「人民中国」発行60周年記念事業出席のため、北京の本社から陳文戈社長一行が来日されます。その際長野県の読者、友人の皆さんと交流したいと希望され、6月22日来県されることとなりました。折角の機会ですので、陳先生の講演と座談会、歓迎夕食会を下記により開催いたしますので、ご出席賜りたくお願い申し上げます。

日 時  6月22日(土) 午後4:00~5:30(第1部:講演と交流座談会)
                午後5:30~7:30(第2部:歓迎夕食会)
場 所  犀北館ホテル(TEL 026-235-3333長野市県町)
参加費  第1部:無料  (読者会メンバーでなくても参加できます)
      第2部:5000円(歓迎夕食会に参加される方のみ、第1部のみの方は無料です)
申込み 6月21日までに事務局までお申込ください。(TEL026-224-6517)

「人民中国」7月号、長野県の友好交流を特集2012・7

 「人民中国」7月号は、中日国交正常化40周年特別企画「ながの」を4ページにわたって特集しています。――>中国人注目のスポット in 長野_「人民中国」

 冒頭には次のような紹介文が記されています。--海の無い長野県だが、中国とは長く、太い絆で結ばれています。日本各地にある日中友好協会ですが、長野県は会員数が最も多く、中国語と文化を教える孔子学堂も5年前に開設されました。中国のラジオ放送局からプロのアナウンサーが来県し中国語を教えています。1980年代から、長野県は中国のウインタースポーツ・スキーの支援交流を始めました。1998年の長野オリンピック開催を契機にその交流は一層深まりました。そうした中で、2008年には長野で北京オリンピック聖火リレーが行われました。来年は長野県と河北省の友好提携30周年を迎えます。--

 内容を見ると、まず、①阿部知事のインタビュー記事。知事はその中で、観光立県の長野県は中国の青少年を「教育旅行」などで熱烈歓迎したいと述べています。更に②中国ジャンプスキー訓練隊を受け入れている白馬の大塚善弘さん、③中国観光客に好評な大王わさび農場、④大使館の皆さんなどが自動車の運転免許を取得する際丁寧に応援している伊那の自動車教習所の小原茂幸さん、⑤長野ラジオ孔子学堂中国語講座などが紹介されています。最後に⑥開拓団(全国一送り出した)や中国人強制連行などの負の歴史の教訓を平和のために活かして行こうと諸活動に取り組んできたことや、来春には(満蒙開拓)平和記念館がオープンすることなどが紹介されています。
「人民中国」編集長招いて座談会(6/15)2012

 長野県「人民中国」読者会(福沢宏夫会長)は、北京から王衆一総編集長を迎え「王編集長を囲む座談会」を6月15日、長野ホテル犀北館で開きました。会員ら20余人が参加、和やかな中にも活発な意見交換が行われました。

 「人民中国」は北京で出版されている日本語の総合月刊誌。政治、経済、文化、観光および両国の往来など最新情報を伝えています。6月号では「国交正常化から-感動と知恵 40年の歩み」が特集されました。
 座談会では、今回の大型グラビア特集の感想をはじめ、高齢の読者も読みやすいように文字を大きくしてほしい、漫画を入れてはどうか、などの要望や意見も出されました。

 王編集長は「定期的に『読書会』を開いているのは長野県だけ。熱心な取り組みに感謝します」と話していました。

 なお、次回の読書会は7月28日(土)13:30~県日中友好センター教室で。テーマは「青少年が拓く中日友好新時代」(5月号特集)。読者会の年会費は1000円、定例読書会は参加費無料です。お誘いあってご参加ください。
第4回定例読書会「日中国交正常化40周年と長野県日中友好の歩み」をテーマに開催
賈秋雅『人民中国』東京支局長らを交えて交流会も(3/12)
2012

 3月12日、日中友好センターにおいて第4回定例読書会が24名出席して開かれました。

 はじめに「日中国交正常化40周年と長野県日中友好の歩み」をテーマに布施正幸県日中友好協会事務局長が、日中友好の前史としての長野県の満蒙開拓団送出日本一や中国人強制連行などの負の歴史に触れ、「戦後、長野県民は日中戦争の反省の上に立って、強制連行殉難者の遺骨収集と慰霊に取り組み、東北地区への慰霊訪問の実現を望んで友好協会を設立し、東西冷戦の冬の時代にあってもたゆまず友好運動を続けてきた。1972年国交正常化の実現そして、1977年当時の西澤知事を団長とした県民の翼訪中、1978年平和友好条約締結によって(中国の改革開放もこの年)、県民的友好運動の基礎が整った。長野県と河北省や5市などの友好提携の実現、長野オリンピックに中国友人を200名招いたこと、希望小学校や緑化協力の推進、北京放送局と提携しての長野ラジオ孔学堂の設立など特色ある友好活動を展開してきた。日中関係にはさまざまな紆余曲折はあったが、いまや中国は日本にとって第1位の貿易相手国となっており日中不再戦、相互信頼醸成、友好協力を進めるべき関係にあり40周年にあたり、友好協力発展に官民提携して努力していきたい。」などと話しました。その後、2グループに分かれ話し合いが行われました。

 賈秋雅『人民中国』東京支局長らも遠路参加していただき、年度末にあたり懇親交流会が行われました。賈支局長は、「日本の皆さんが関心を持っている中国の人々の暮らしや日中友好交流の紹介などをどんどん取り上げていきたい。読者の皆さんの声を編集に反映していきたいので、お便りを寄せてほしい。(郵送料は本年から無料になった)。読者会の皆さんと手を携えて愛される紙面作りに努力していきたい。」とあいさつしました。まもなく離任する単涛記者の送別も兼ねて、次々と歌が披露され盛会でした。
第2回 『人民中国』読書会報告(峰村洋事務局長)2012

 1月14日(月)「中国の結婚事情」(『人民中国』2011年9月号)をメインテーマに第2回読書会を20名が参加して開催しました。賈秋雅(『人民中国』東京支局長)、単涛(同記者)も出席されました。3つの班に分かれ班ごとに正副リーダーが進行・記録役として進めました。  自己紹介の後中国』記事の読後感、経験等話してもらいました。

 各班より次のような話し合いの内容発表がなされました。

*結婚式は2回?3回?
 相手の家の所在地とも関係するが、広大な中国では、嫁・婿双方の地で結婚式を挙げる必要がある。場合によっては、現在の勤務地中心の挙式も。日本の披露宴の意味合いもある。

*結婚後も男女の姓は変わらない

 このことは女性の社会的な進出にも寄与しているのではないか、日本でもキャリアー女性は結婚後も自姓を名乗って仕事を続ける人もおり、夫婦別姓を主張する声も聞かれる。

*結婚年齢 ~晩婚の傾向~
 日本も結婚年齢が引き上げられ、適齢期を過ぎた人間が多い。よい大学、よい職場を選択する志向から高学歴、高収入層の女性は結婚が遅れる傾向。

*結婚条件 ~経済優先の結婚観?

 女性側は、相手に「三高」(収入、学歴、身長が高い人)を求めたがる傾向がある。家柄、学歴、経済力(住宅や給料、預金等の財産)、年齢、教育環境、家庭環境など様々な条件があるが、精神的な条件が大切で、相手探しでは相性・人柄のよさが動機となる。77%は日本も同様な傾向で生活力より精神面を考える。また、両親と一緒に暮らせる人がよいと思う。高レベルの男性の側からは、相手には同レベルかそれより低いレベルの層から選択する傾向で選択肢は広くもてるが、低いレベルの男性は選択肢の幅は狭くなる。女性の側からは、自分と同等かそれ以上の層の男性を選ぶ傾向があることから優秀なキャリアー女性の選択肢は狭くなっていく。男女同権も先んじており、大学進学率等、女性のほうが高学歴が多いのではないか。日本は都市型になって農村部での結婚問題は嫁さんに来る人が少ない。

 *住宅事情

 住宅の有無は結婚の大きな必要条件といわれる。北京オリンピックに起因する建設ラッシュで、住宅価格が上昇。都市へ出た後の生活では、公営住宅等安い価格の住宅の普及が必要。豪邸より2LDKクラスの安価な住宅供給で職住接近の生活ができるようになれば結婚と住宅問題を解決に導く。地価の安い郊外に新居を借りると、通勤手段にも時間と費用が嵩むなど、厳しい現実がある。『人民中国』雑誌社の単涛記者から、ご自身がすでに結婚され北京に住んでいる住宅事情について体験談を話していただく。

*集団見合い

 信濃毎日新聞11月13日報道で、上海で1万人の集団見合いの記事が載っていた。テキスト32pの「代理見合い」会の記事も興味深い。仕事が多忙で、見合い・交流・恋愛のチャンスに恵まれない人は日本も同じ。

*「2011.11.11」という特別な日

 数字に縁起を担ぐ中国。この日は、「ただ一本の棒」(独身)を表す「1」が重なるということで、「独身デー」。中国語では“光棍节”というそうだ。“脱光”(独身から離れる)を希望し、この日の11時11分に結婚届を出す人もいるという。(確か2008年8月8日午後8時08分には北京五輪の開幕式だったか)1.1も同じく「独身祭り」で、日本の正月とは違った意味合い。

*国際結婚

 外国へは出て行く人はいるが、中国は外国から嫁さんを迎えられるほど豊かになっていない。地域間の格差も大きい。集団見合いなどもTVでも報じられている。今後は、企業・人的交流など国際化の進展を図り、国際結婚拡大のチャンスを社会全体で環境づくりに努めることが必要か。

*男女格差

 女性の地位は文革以降平等となり進学には大きな差別はない、就職にも地位の高低に男女の大きな差はない。地方の結婚問題は農村部では男の方が歓迎されて、出稼ぎで金を稼いで帰れば結婚もできる、また家庭同志で相手を探して解決することもある。

*両親との同居

 親とは同居したくないが孫の世話はしてもらいたい、親も孫の世話はしたいという矛盾する気持が両者にある。一人っ子同士の結婚では、父方母方それぞれの両親の面倒を見る必要がある。その分、孫の面倒をみともらう。それも双方交代で。都市で生活した若者と農村で生きてきた両親の間には意識の違いが大きな問題となるケースが多い。方言での言葉の違い、世代間の意識の違い、勤めに出る人と出ない人との生活習慣からの意識の違いなどある。また、都市戸籍の難題があるのも日本とは違う。両親の老後には社会保証が充実していないのにも問題もある。

*離婚問題

 離婚は増え続けているが、理由として、相手の浮気、親不孝、家族の絆の欠如、性格の不一致等があげられる。

*今後に向けて
 以上、中国の若者にとって、結婚は厳しい現実だと感じた。 男女比アンバランス解消の具体的国策の取り組みが必要。一人っ子政策・少子化(日本)が進行すると、社会秩序維持困難。早急な国力成長策が必要。

長野県『人民中国』読者会 初の読書会を開催2011
(人民中国インターネット版 2011年9月15日より長野県『人民中国』読者会 初の読書会を開催_人民中国

9月12日、先月、設立された長野県『人民中国』読者会は、同県の日中友好協会事務局において初の読書会を開催した。東京支局員、および支局で視察業務中の薛建華・総編集長補佐が出席した。
 初の読書会には30人が出席し、3組に分かれ、『人民中国』2011年7月号を主なテーマに、それぞれが感想を述べ、弊誌の今後の内容について、貴重な提案を行った。

西堀正司・長野県日中友好協会理事長は、「7月号の特集は、気宇壮大で、内容が豊富、加えて胡主席の重要講話は、歴史と現実、改革と発展の中にある中国共産党90年の成長の軌跡を感じさせるものだった」と評価した。

布施正幸・長野県日中友好協会事務局長は、「7月号は、中国の状況をあまり知らない読者にとっては、中国の体制、中国モデルに対する理解をさらに深める良い機会となるもの」と述べた。

福沢宏夫・読者会会長は、「胡錦涛総書記の“七・一講話”を二回、細かく読みこんだが、一部の内容についてはよく理解できなかった。深い内容をより分かりやすく、中国共産党の発展、変化を紹介し、日本の読者になじみのある歴史と結びつけて紹介することができたら、さらに良い効果を得られたのでは」と語った。

同会の参加者たちは、弊誌が現代中国の一般市民の生活に関する報道をさらに強化し、中国社会の発展変化をより多く報道するよう希望した。それは具体的には、中国の物価、不動産、庶民の生活、“新婚姻法”などの社会の新鮮な事物である。

薛建華・総編集長補佐は、弊社代表に代わり、読書会の開催に対し、心からの感謝を述べ、さらに多くの読者の貴重な意見を聞き、弊誌の内容のなかにできるだけ生かすことを希望する、と述べた。

『人民中国』読者会が誕生(8/12)
2011

 長野県『人民中国』読者会の設立総会が8月8月12日、『人民中国』愛読者ら30名が出席して長野市内のホテルサンパルテ山王で開かれました。呼びかけ人を代表して福沢宏夫氏(県日中友好協会副会長)が会設立の趣旨と経過に触れ、「定例読書会を核に中国理解を深め、『人民中国』の普及をはかり、友好に資して行きたい」とあいさつしました。規約や活動方針・予算を承認した後、新役員を選出しました。主な役員は次のとおりです。顧問/井出正一、名誉会長/山根敏郎、会長/福沢宏夫、副会長/西堀正司・北島良一、事務局長/峰村洋。

 人民中国雑誌社東京支局から賈秋雅支局長と單濤記者も参加いただき、賈支局長には「中国の今を伝える『人民中国』」と題して記念講演をしていただきました。懇親交流会では、打ち解けた有意義な交流ができました。峰村洋事務局長は「現在長野県内の購読者は数百人ですが、この輪を広めていきたい。第1回の定例読書会は9月12日午後1:30から県日中友好協会教室で7月号の中国共産党成立90周年をテーマに取り上げます。一般の方の参加も大歓迎です」と語っていました。

  『人民中国』は中国発行の日本語の月刊総合雑誌として、特集・ルポ・文芸読物・評論などグラビアを多く取り入れたわかりやすい文章で書かれ、人々に愛読されています。なお、読者会の年会費は1000円、定例読書会は参加費無料です。

長野県『人民中国』読者会が発足 (『人民中国』2011年9月号より) (人民中国インターネット版より転載)

8月12日、長野市で「長野県『人民中国』読者会設立総会」が開かれ、長野県内の日中友好協会関係者や『人民中国』の長年の愛読者など約30人が出席した。このたびの設立は長野県日中友好協会が一昨年、徐耀庭社長を団長とする『人民中国』雑誌社代表団を迎えて講演・交流会を開催した際に検討が始まったもので、県内の読者の輪を広げ、中国へのいっそうの理解と友好に資することを目的としている。

総会に先立ち、長野県日中友好協会副会長で読者会名誉会長の山根敏郎氏があいさつ、『人民中国』は読者会の意見を吸い上げ、よりいっそう読者のニーズに応えた紙面づくりに努めることで、さらに多くの読者に読んでもらえるようにしてほしい、と希望、総会後に開かれた記念講演やその後の祝賀会では出席者一人ひとりからも『人民中国』に対する率直な意見が出された。今後は、定期的に読書会などを開催する予定。