コロナ禍乗り越え平和友好の原点に立って交流の再開へ

<年頭のごあいさつ>   長野県日中友好協会 会長 高波謙二   

明けましておめでとうございます。コロナ禍の中にあって、大変な1年間でしたが、皆様の日中友好の粘り強い意志とご尽力に敬意を表し、県協会の諸活動へのご支援ご協力に心より感謝申し上げます。

 昨年は戦後75年、日中友好協会創立70周年の節目の年に当たり両国関係の好転が期待されていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大によって人的交流がストップし、経済・文化・スポーツ交流等にも深刻な影響を及ぼす年となりました。

また、米中対立の激化も多くの人の憂うるところでした。米大統領選の結果、対話路線に回帰すると期待されますが、米中関係は日中・日米関係にも強い影響を与えています。国際情勢が激変している中で日中関係は今後も紆余曲折が予想されますが、我が国としても対米一辺倒の思潮に押し流されることなく14億の人々が住む、歴史的にも経済的にも深いかかわりを持つ中国と、不再戦・平和友好・覇権反対を大切にして安定的な友好協力関係を築いて行きたいものです。

県協会はこの1年、1月の日中友好新春座談会と新年会開催直後からコロナ禍の影響を受け、予定していた、諸事業の多くを、中止せざるを得なくなり、関係の皆様に多大なご迷惑をおかけすることになりました。東京オリンピックホストタウン事業や北京冬季オリンピック支援交流事業がストップしたことは大変残念なことでした。こうした中にあっても海を越えて義援金募金の取り組みやマスクの贈呈支援、励ましのエールの交換が行われたことを銘記したいと思います。5月の定期大会はやむを得ず書面決議で行いました。一定の落ち着きを見る中で、6月からは中国帰国者日本語教室や中国語講座・中国語スピーチコンテスト等を実施しました。各地区協会でも、対策を講じながら身近な交流事業を実施しました。また、会員の高齢化と会員の減少が進む中で協会の再生を目指して改革検討委員会を設置し検討を進めてきました。

本年は満州事変から90周年、辛亥革命から110周年にあたります。友好平和を願いながら、巨大な変化を遂げている中国の現状に関心を寄せ、相互に等身大の理解をすすめていきたいと思います。コロナ禍によって、大きな困難に直面していますが、早期の平穏化を願い、友好の原点を踏まえて、交流の再開に備え、相互信頼の回復に努めていきたいと思います。ご支援ご協力をお願い申し上げます。

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