長野で第10回日中友好交流会議開催

長野で日中友好交流会議−民間交流拡大を討議>
 (社)日中友好協会と中日友好協会は第10回日中友好交流会議を4月14、15日に長野市内のホテル国際21で開いた。「今、日中民間交流に求められるもの」をテーマに意見を交わした。また、12日の日中民間友好団体代表者の集いで採択した「平和と善隣友好に関するアピール」の支持を改めて確認したほか「新しい歴史教科書をつくる会」教科書の不採択を全国に広めていくことや青年大交流の実現に向けて努力することを確認した。(全国本部ニュースより。詳細下記参照)

  (社)日中友好協会と中日友好協会が主催し、長野県日中友好協会が共催して「第10回日中友好交流会議」が4月14・15日長野市内のホテル国際21で両国の協会関係者ら日本側140人、中国側60人が出席して開催された。歴史教科書問題や日本の国連安保理常任理事国入りなどをめぐり中国で大規模な反日デモがあった直後の開催で、交流への影響を懸念したり「国民同士の相互理解が重要」とする声が相次いだ。
 第一日目の全体会議で中国を代表してあいさつした中日友好協会の宋健会長は「中日の友好関係は両国人民に目に見える実益をもたらしている」とした上で「歴史問題と台湾問題が依然、国民間の友好感情にマイナスの影響を与えていることも見て取らなければならない」と述べた。
 日中友好協会名誉顧問の村山富市元首相は「両国間の国民感情は良好といえず憂慮する。直接的にな原因は小泉首相の靖国神社参拝や過去の侵略の歴史を美化する言論への反発にある」と指摘。「両政府が冷静に対応し『政冷経熱』をせめて『政温経熱』にしてほしい」と求めた。
 この日は双方が日中関係の現状認識や交流強化に向けた取り組みを報告。日本側は2007年から2008年に相互に大規模な青年代表団を派遣しあうことなどを提案した。午後は四会場に分かれて熱心に意見交換が行われた。
 二日目は午前中記念講演が行われ、その中で、日中友好協会名誉顧問の野中広務元官房長官は中国の反日デモに触れ、「今起きている現象だけが国民の目に焼き付けられ、背景が説明されていない。かつて日本の軍人が中国本土に上陸し、中国人に耐え難い苦痛を与えたことを日本人は忘れている」と指摘。小泉首相の靖国神社参拝は「総裁選で遺族会などの票を得たいためだけの行動だった」と批判した。
 分散会報告では「民間の訪中植樹事業が延期になるなど影響が出ている」との懸念や「問題の根本は(日本側の)歴史認識にある」といった声が相次いだ。
 村岡久平・日中友好協会理事長は会議の取りまとめで、歴史教科書問題について「ゆがんだ教科書を各地の教育委員会が不採択とするよう、全国的な運動に取り組む」と述べた。
 次回は2007年、中国で開く。

 今回の会議には長野県協会から井出正一会長をはじめとして29人の代表が出席した。また地元として多くのメンバーが事務局スタッフとして会議の成功に尽力した。会議の議長を井出会長(全国副会長)が務め、総合司会を西堀正司理事長(全国常務理事)が務めた。また、布施正幸事務局長が「長野県日中友好協会の活動紹介」と題して報告した。
 14日夜開催された記念祝賀レセプションには、田中知事・国会議員・県議会議員・長野市長など自治体関係者・友好諸団体代表ら多数が加わり盛大に行われた。友情出演していただいた鈴木メソードのかわいい子供たちのバイオリン演奏には惜しみない拍手が送られた。また、琴伝流大正琴の皆さんの「北国の春」をはじめとした演奏で会場は和やかな雰囲気のなか交流が進んだ。
 
会場となったホテルでは「世界のシャングリラ−関乃平彩墨画展」が4/13〜15、交流会議の長野開催を祝して開催され参加者の好評を博した。

<写真>
@開会式で日本側主催者を代表してあいさつする村山富市・日中友好協会名誉顧問(上)
A記念祝賀レセプションの席上あいさつする宋健・中日友好協会会長(下1)
B鈴木メソードのかわいい子供たちのバイオリン演奏(下2)