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りんごといえば、古くは旧約聖書にも登場する”禁断の果実”として知られています。また、ウィリアムテル、ニュートンの万有引力、白雪姫等話題は数多く、私たちの身近にあり、恩恵をうけてきました。
りんごに関係する事をいくつか集めてみました。
これを読めばあなたもりんご博士になれる! かも。
まあ早い話が雑学です。
りんご
学名 Malus pumila Miller var. domestica Schneider
英名 Apple
和名 りんご
漢字名 苹果 林橘
りんごの歴史
現在栽培されているりんごの起源はコーカサス地方(ロシア南部)が原産地とされ、古代民族の移動に伴いヨーロッパに伝りました。ヨーロッパではりんごは最も栽培の歴史の古い果物で、4000年前から栽培が始まったとされています。その証拠に湖棲民族(ヨーロッパ中部の先住民)の遺跡から炭化したりんごが発見されました。この頃のりんごは品種としては確立されておらず、原種そのままでした。
6~7世紀になると、アングロサクソン民族により栽培技術の進歩と品種改良が行わるようになりました。しかし、16世紀頃までのりんごはクラブアップル(小さく、酸味、苦味があり、主としてサイダーの原料になる。)でした。16世紀からイギリスなどで大玉の果物用品種が発達し、現在のりんごのもとになりました。17世紀頃にはアメリカへ移民とともに入り、当初酒用だった物が、19世紀中期から大果の美味な現代品種が多く育成され、逆にヨーロッパへ普及していきました。中国へは西域を経て6世紀には伝わっていましたが、すでに中国原産のワリンゴが栽培されていました。
日本では野生のミツバカイドウやエゾノコリンゴの原生はあったものの食べられる物はなく、8世紀頃中国からワリンゴが渡来しました。
ヨーロッパ系のりんごは文久年間(1861~1863)に初渡来、江戸の大名邸に植裁されていたようですが、公式導入は1871(明治4)年に開拓史がアメリカから持ち帰ったものがはじめです。
りんごの品種はどのくらいあるの?
みなさんはりんごの品種いくつご存じですか?
現在栽培されている一般的な品種、ふじ、つがる、ジョナゴールド、紅玉、王林、北斗、千秋等はご存じだと思います。ちょっと昔の品種だと、旭、祝、インド、国光、ゴールデンデリシャス、スターキングでしょうか。
りんごは長い間品種改良が行われてきました。現在でも国内外を問わず、農業試験場等研究機関では新品種の育成がなされており、毎年何品種も誕生しており、はっきりとした数がつかめていませんが、1986年に発行された「リンゴ品種大観(吉田義雄編)」には国内約300品種、海外約9600品種が掲載されています。
国内の最新品種
シナノリップ、シナノホッペ、長果34(キルトピンク)等
りんごをおいしく食べるには
どんな食べ物でも「旬」に食べればおいしいですよね。リンゴにも旬があります。早生種で8月下旬から、晩生種になると11月に収穫されます。その間、おいしいリンゴがたくさん出回ります。樹からもぎ取ってその場で丸かじりするのが一番です。しかし、なかなかそうはいきません。
リンゴを保存するときは以下の点にご注意下さい。
1,品種によって日持ちが違います。特に残暑の厳しいときはご注意を!!
10月までのリンゴ(つがる、紅玉等)はビニール袋に入れ必ず冷蔵庫で保管して下さい。
2,比較的日持ちの良い品種(ふじ)は、常温でも構いませんが、家の中の涼しいところに保管して下さい。
3,リンゴは呼吸しています。品質は日に日に落ちます。購入したリンゴは早めに食べて下さい。
4,食べ終わったら、またおいしいリンゴを注文して下さい!!
りんごの密ってなに?
リンゴの密は完熟の証になっています。全ての品種に密が入ると思われがちですが、品種により差があります。まだ、密になじみがなかった頃は腐っているといってクレームを付けたという話もあったほどです。また、今でもごくまれに密は注射器でハチミツを入れるの?と聞く人もいます。
密の入る原理は簡単に言うと、
葉で光合成によって作られたでんぷんがソルビトール(果糖の一種)にかわり植物体内を移動し、でんぷんの形で果実に蓄えられます。
やかて果実が熟すと、植物体内を移動してきたソルビトールがでんぷんに変化せずそのままの状態になります。ところが、このソルビトールは水分と親和性があるため
密が入ったように色が変わるわけです。
英語では密のことを Water Core=水の核(直訳) と言います。結局、リンゴの密は単なる水分です。その証拠にそこだけ食べても甘くありません。
りんごの花言葉は?
フランス風に言えば”最も美しい人へ”、イギリス風では”誘惑”を表します。前者はギリシャ神話、後者はエデンの園に由来しています。
そのほかにも”選択” ”名声” ”彼は偉く善良”といった意味合いもあります。
ゴマスリを英語で言うと!!
会社の上司や、偉い人をヨイショしたりする事を”ゴマをする”といいますよね。英語でも同じ様な意味の言葉があります。
Apple Polish(er)=リンゴを磨く(人)
コンピューターのマッキントッシュは・・
コンピューターにi-Macというのがあるのはご存じのことと思います。アップルコンピューターという社名よりマッキントッシュまたはマックといった方が有名ですよね。
このマッキントッシュ(MacIntosh)日本名では”旭”。今では栽培されていませんが、30年くらい前まではかなり生産されていました。
喉仏は?
喉仏を英語で言うとAdams Apple。エデンの園で蛇にそそのかされて禁断の果実を食べたアダムとイヴ。あわてて食べたためのどにつかえてしまい、喉仏に。一方、イヴはアダムが1つ食べる間に2つも食べてしまいました。その結果”胸”に!!
女性を口説くには
可愛い子供などに使う表現として「目の中に入れても痛くない」という言葉がありますね。
英語でも「You are the apple of my eye.」という言い回しがあります。直訳すると「あなたは目の中のリンゴ」??
ごろごろしてじゃま!!という意味ではありません。
実際に目の中にリンゴが入るわけありませんね。
そのくらい好きだ!!という意味が込められているそうです。
ジャガイモとトマト
ドイツ語でジャガイモのことをErdapfel『大地のリンゴ』、イタリア語ではトマトをポモドーロ(POMODORO)『黄金のリンゴ』と言います。
どちらもリンゴとつながりのある言葉です。野菜にもリンゴとつながりのある言葉が入っているなんて以外ですね。