Before

Next




【10月26日 Transit Love 】

AM10:00。
ハットリさん・カリ高クンと成田空港で落ち合い、マレーシア航空に乗り込む。
UAEエントラントでは湯気坊主ことエズレっち・エバちゃん・永持氏・小川さん
の4人も同じ便であった。
途中ボルネオ島のコタキナバルで 1時間のトランジット。
コタキナバル空港はハットリさんいわく中米ホンジュラスに良く似た由緒正しい
田舎空港であった。熱帯林の中に垣間見えるトタン屋根のバラックが心を躍らせる。
暇つぶしにロビーの片隅にある売店に立ち寄ってみる。
笑顔のかわいいい売り娘さんに 「この白いジュースは何?」(注:イングリッシュね)
と聞くとバリーというフルーツのジュースだと満身の笑顔で答えた。
丸テーブルに腰を落ち着け、バリーを飲みながら壁に這いつくばるヤモリを 眺め
ていると売り娘のネエちゃんがカウンターから出てきて俺らのテーブルに何気に座った。
ミニスカートからパンツも見えんばかりにニョキリ生えでたふともも、黒い髪。
ミクロネシアンダイナマイトが俺らに向かって笑顔を投げかけた…
「何か楽しい事おしゃべりしましょ!」と。
ハットリさんは時折ニヤリとなる口元をムムッと口髭に隠しつつ、カリ高クンは
「なん か好きになっちゃった〜」
と頬を赤く染めつつ、マレーシアンギャルとの片言ではあるが楽しい語らいのひとときを
後に再び機上の人となる。

そして次は更にクアラルンプールで1時間のトランジット。
3人とも1年半ぶりのクアラルンプールだが、空港が随分りっぱに改築されたのにビックリ。
ひまだしヤニの禁断症状がでたためマレーシアに一旦入国。
一服するだけのためにパスポートにハンコが押された。
空港の外は蒸し暑く、汗ばみながらタバコをプカリ。

Dubai 行きの便を待っているとヒゲ面にムッチリ体系のジャパニーズを発見。
なんとなく奴もUAEエントラント風なオーラを発している。
単身で乗り込んで来るなんてたいしたガッツだ。
機内で読もうと持参した本のタイトルを借りて奴を「孤高の人」(注:新田次郎の山岳小説)と呼ぶ事にした。