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第3号 (2001年11月1日) 発行:まちの情熱ネットワーク
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和田英幸市議は2期目を目指しておりますが、市議会議員として、どんな信念や考えを持っているのですか。
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政策や主義主張は、人それぞれ多種多様な考えがあります。
大切なことは、主張する方の人格や姿勢、普段の行動、主権者たる住民の声がいかに反映されているかであります。
地方議員が政策を論じて公約を掲げるのは、国会議員と違って観点が違いますが、「明るい豊な住み良い郷土」をつくるのが、われわれ地方議員の役目であります。
責任者は、首長たる市長でありますが、議員は行政の監視役として、政策や予算執行等についていろいろな角度から市民の立場で、チェックをし、意見を述べ、議会として首長と共に、市政を担う責任があるのではないでしょうか。しかし、地方議会(市議会)においては多選議員が新人議員に対し、威圧的な言葉や態度で脅しをかけたり、また議員が市職員に脅しをかけるということはよくあることです。市民から選ばれてきた議員が、今こんなことをやっている場合ではありません。
多選議員は「昔はこんなことはなかった」と言うことを口にし、議会論議や議会進行について先例・慣習の改革に異を唱える方がおります。そして、会派制という制度の中で、数支配を考えて自らの傘下に入る者には、恩恵を与え、大きな会派を作って自らの権限や利権を確立していくことに力を注ぎます。
多選議員の経験を尊重しないわけではありませんが、市民に信頼される議員の資質がどうなのかということが問題になります。したがって、市民に信頼される議会になるためには、構成員たる議員一人ひとりが人格を高め、政策理論の確立を持って、それを実際に行動できる人物でなければならない。議員は主権者たる市民の顔でありますから、「市民が選ぶ良識ある人」という意味では、どんな場面でも市民の信頼にそむくような行為は慎むべきであり、高い倫理性が求められるべきです。
多選議員だからといって必ずしも人格的にも、良識的にも優れているとは限りません。
市職員に対する失敗や間違いを見つけたときに威圧や脅しという手法を用いて、見過ごす代わりに有利な条件や立場を得る。そして、その後で自分の要求を通うしてもらう。こんなことがつね日ごろ行われているとすれば考えものです。これが議員の手法だとしたら改めなければなりません。
私が提出した政治倫理条例の原案は、こうした議員のあり方を見直し、市民の信頼を取り戻そうとした条例です。議会内の良識ある何人かの先輩議員との連携で原案制定にもう一歩のところでしたが、一部勢力の抵抗にあい、廃案までは免れましたが、重要な条項が削除されて、骨抜き条例になってしまいました。
そこで、この条例を充実させて議会を正常な状況にするのが現職議員の私の責務であると考えております。「議会改革」をかかげて当選させて頂きました前回と変わらぬ信念を持って、今後とも精進する所存です。 →関連記事あり
私のひとこと・提言 更埴市議会議員 和田英幸
秋も深まり朝夕めっきり寒くなりました。まちの情熱ネットワーク会員の皆様、いかがお過ごしでしょうか。
21世紀の幕開けと共にスタートした平成13年も後二ヶ月足らず。月日がたつのも早いものです。
さて、今号では、私の議員としての政治に対する三つの主張と四つの政策、地域の課題を述べさせていただきます。
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3つの主張
1 チェンジ!「議会の改革」
政治倫理条例の充実・議会の情報公開・ガラス張り議会の実現・議員定数削減
2 チャンス!「議員の若返り」
合併を機に議員の若返りを図り議会の活性化を・議員の平均年齢を55歳以下に・責任世代の青年層の声を代弁できる議員
3 チョイス!「議員の選択」
全市的な視野を持ち、市民の声を政策に反映し、市民に対して公正中立な立場で行動する議員・議会。私利私欲で行動する議員は排除する。
4つの政策
1 安心して住める住環境
自然環境を守る施策の推進・福祉の充実・高齢者が安心して住めるまち
2 若者が集うまちづくり
「若者が住みたくなるようなまち」、スタンド付きの正式な野球場や総合体育館、運動競技場の建設等のスポーツ施設の充実、商工農などの産業振興の推進し、若者が働ける場を
3 交通網の整備
18号バイパスの早期実現、都市計画街路や生活道路の建設推進・整備、ハイウェイオアシスの誘致推進
4 教育・人づくり
将来を背負う子供の育成は大変重要であり、教育の柱として自主独立の気を養うことが肝要、生き生きとした活発な子供をつくる教育の推進
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地域の課題(市民の声)
◎屋代旧郵便局跡地の利用
中心市街地の活性化としての役割と道路拡幅の開発計画
◎一重山歴史公園線の推進
◎屋代宮前通り〜小島拡幅
◎屋代宮前交差点改良
◎屋代本町裏通り整備
◎一重山公園の計画整備
◎屋代高校前駅周辺の整備
◎千曲川堤防補強
◎みすず団地内の公園整備
◎公共下水道の早期実現
◎更埴西中学校の移転新築
◎商店街の活性化復活策 等
「あふれる緑と活気のまち」
環境と教育。これからの、まちづくりを考える上でのキーワードではないかと思います。国はいま「地方分権」の推進を進めています。地方は、「自己決定と自己責任」の中で、自由に行政を担っていく時代へと向かっていきます。
そのとき、この地域は何を資源とし、何を作り上げていくのか。または求めていくのか。これが政策であり、地域の個性となります。更埴の個性は自然豊な大地であると考えます。中央部に流れる千曲川は市を分断し、住民の意識をも分断し、時には水害をもたらしたりします。
しかし、この自然は太古の昔より、多くの人口を養う上で重要な大河であるのです。更埴地域は千曲川の豊富な水と緑の美しい地域です。
更埴地域は、この美しい環境を守り、まちづくりを進めなければならないと思います。
また、教育についても今後考えていかなければならない、重要な課題となります。教育問題は、国の問題であり、地方だけでは解決できませんが、今後進められていくだろう、「ゆとり教育」(週休完全5日制)について考えていかなければなりません。このことが今起こっている多くの教育問題を解決する決め手となるのか、疑問もないわけではありません。
これからは、あらゆる場面で柔軟な考えと「若い力」が必要な時代です。
合併後は、新市の船出にふさわしい、新しい顔で議会を構成すべきであり、議員は、任期を延長できる在任特例を放棄し、合併後直ち(50日以内)に、定数を30以下(法律の上限値)に設定し、選挙を行うべきであることを強く主張します。
「更埴市政治倫理条例」 連載A骨抜きとなった条例
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◎三月定例会最終日
本会議最終日、「更埴市政治倫理条例」原案の採決に先立ち、修正案の提案説明が、修正案を提出した議員11名の代表者から行われました。
その主旨は… @幾つかの問題点や疑問点がある。A十分議論や理解がされていない。というものでしたが、修正案は、原案全体の修正ということで、全条項について、作り変えたものでした。 修正案は、目的、議員等の責務、市民の責務、政治倫理基準、市の請負契約等に関する遵守等を規定しています。
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修正案を提出した背景として、考えられることは、原案の条項に「抵触する議員が多いのではないか」ということであります。
提案説明や質疑の中で、言い訳として、議会終了後に、倫理条例検討委員会を設置して、修正案を検討修正していくということを言っておりましたが、今だ検討委員会設置に至らないばかりか、9月議会中に条例改正についての会議の要望を議長あてに提出しても、無しのつぶて。3月議会の提案説明・質疑での答弁はうそだったのかと今更ながら怒りが込み上げる状況であります。
反対議員にすれば、はじめから、倫理条例なるものは、自分自身に抵触しているし、議員活動に支障があるからという理由で、廃案にしたかったのである。ところが、総務委員会において、原案が賛成多数で可決されたために全体を修正する修正案を出して、原案を葬るしか手はなかったのです。
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主権者たる市民の監視を
では、議会正常化に向けて、何が必要になるのか。
@政治倫理条例の早期改正
削除された重要な条項を復活することが、議員の倫理を高め、議会の質を高めることになる。
例えば、「職員の公正な職務執行を妨げ、その権限若しくはその地位による影響力を不正に行使するよう働きかけてはならない」等の条項の復活。
A働き盛りの住民が議員になれる環境整備
議員報酬の問題、議会の開催日時の変更等の検討により、市民各層から、議員が選出されるようにしていかなければならない。地縁血縁、義理人情の選挙では選挙後の議員の監視ができない。議員に当選しても、「発言ができない」「何を言っているのかピントが外れている」「質問の原稿は職員につくってもらう」「自己の考えがない」「からだが動かない」では情けないことです。
B開かれた議会の構築
本会議の模様は、テレビ更埴で中継され、録画放送もされていますが、委員会審議や全員協議会の模様は放映されていません。こうした見えない部分が、時には議会において大変重要なことが多いのです。議員の議会報告も重要な情報公開の一部ですので、内容のある充実した議会報告を検討しなければなりません。
C市民の意識改革
議員を選ぶのは、市民です。「市民の意識改革なくして、議会改革なし」と言えます。
市民に信頼されるバランス感覚のある議員を選出するに、有権者は立候補者個人の人格、信念、政策をしっかり理解し、一票を投ずる義務があります。
私利私欲に走る議員や特定業者と癒着する議員を選出してはなりません。そうした議員の圧力に屈する市職員もまた、市民に対する信頼を欠く行為者といえます。職員に対する脅しで、結果的に、要求が通れば、その議員は、地域の住民から見れば、力のある議員ということができましょう。これが政治だとうそぶく議員がいるかもしれませんが、それで良いのでしょうか。 市民の責務として議員をしっかりチェック(監視)する必要があります。
教育は、家庭、地域、学校の三者の共同作業であります。
家庭におけるしつけや訓練の重要性を認識し、子供の教育、行動についての責任は保護者にあることを再確認をして頂く必要があるのではないでしょうか。
また、子供が自由に夢を描き、自己実現のために勉学に励む。そのためには健康な精神や身体を作ることが重要となります。
地域は、こうした子供の発育段階において、大きな夢を描かせることのできる環境を作り出してやり、地域を愛しふるさとを愛せる子供を作るための大きな役割を担っています。
▽人間はそもそも生まれたときから悪い人はいない(性善説)。 しかし、子供から大人に成長する過程で、家庭、地域、学校の環境に影響され、次第に自己の性格が形成される。
◎少子高齢化の問題
少子高齢化の問題が世界のどこよりも進んでいる国が日本であります。
2015年頃には、四人に一人、21世紀半ばには、三人に一人が65歳以上になると予想されている。また、総人口も21世紀半ば頃には、一億人を切り、21世紀末には半分近くまで減少すると予測されている。
少子高齢化が日本の社会や経済に及ぼす影響は大きい。確実に高齢者の比率が高まり若年層が減少する中で、若年層の意見をどこまで政治に反映できるか。
また、社会保障制度をどこまで、どの様に続けていくのか、あるいは、いけないのか。議論は続くのでありますが、日本の将来は、夢のあるものなのだろうか。衰退論や悲観論の多くは少子高齢化が社会の活力をなくす原因だからというのであります。
「女性の社会参画」が日本を救う鍵
少子高齢化の日本が、今後再び活力ある国として発展しつづけるために、労働力確保の問題だけではなく、潜在能力の発掘という観点から女性の社会と労働への参画が不可欠となります。
高齢化は、決してマイナスのものではありません。高齢化の社会を暗いイメージのものにせず、人生の楽しむラスト・ステージとして、その活動する環境を社会が作り出さなくてはならないのです。
◇少子高齢社会の担い手は、今の子供たちであることを忘れてはいけないのであり、今の子供たちが、日本の将来を任されるのであります。然るに子供は、国の宝なのであります。子供たちには、将来に夢を持ち、「自主独立の精神」を養ってもらい、大きく育ってもらいたい。このことは、責任世代のわれわれの大きな責任であり、大きな仕事の一つであると考えています。
今後の日程 内容(予定)
11月10日(土)総会 屋代公民館2階
11月27日(火)12月議会初日
12月3日(月)一般質問
12月4日(火) 〃
1月20日(日)市議会告示
1月27日(日) 〃 投票
▼何かございましたら、ご意見 をお寄せください。
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