号外             2003/1/1
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KR

Kyoshinken Review, or Knowledge of Results

学問の発展は
互いに批判しあうことで
なされるものである。

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不定期発行・発行責任者:信州大学教育学部・ 守 一雄
kazmori@gipnc.shinshu-u.ac.jp
http://zenkoji.shinshu-u.ac.jp/mori/kr/krhp-j.html


大学評価・学位授与機構の教育学系研究評価専門委員会委員の研究評価
−教育学論文データベースERICによる論文検索結果から−

【全文PDFファイル】
信州大学教育学部 守 一雄

 教育学関係研究データベースERIC(Educational Resources Information Center)を用いて、大学評価・学位授与機構のホームページ上で公開されている 教育学系評価専門委員会委員の研究業績を調 べたところ、30人の委員全員で総数たったの7件であることがわかった。

表−1
データベースERICの検索結果:
大学評価・学位授与機構教育学系評価専門委員会委員30名

 平成12年度着手分として行われた理学系の研究評価として,大学評価・学位授 与機構が用意したと思われる評価基準は以下の通りである。

 明治時代に国内に初めて大学が設置されて以来,国が本格的な大学評価に乗り 出したのは今回が初めてである。しかし、学問間の「格差」を考慮して、どうや ら、学問分野ごとの「相対評価」がなされるらしい。これは大いに問題である。すべての学問分野の将来の発展をも考えるならば, 分野ごとの相対評価などという低いレベルの評価基準を設けることは愚策である と思う。ましてや,国内だけに目を向けたような評価委員の選出は世界の物笑い の種にされかねないことであると思う。


【追記】上記論文執筆時点(2002.8)では、研究評価専門委員会委員30名だけしか公開されていなかったが、この『KR』掲載にあたって同じページを見たところ、新たに「評価員53名」が公開されていた。そこで、早速、これら評価員についても同じやり方でERICで検索してみた。結果は予想通り「全滅」だった。(2003.1.17)(なお、Kojima-Yasuoで1件ヒットするが、所属大学・専門領域が違うためこれは別人であると判断した。)