[購入履歴]

●2001/2月下旬

(2/25)

(新刊) | てきぱきワーキン・ラブ(6) | 竹本泉 | ビームコミックス | 2001/3/9 | 620円(税抜)

 さて、氏の最長連載であるてきワラもこれで最終回。ここんところ、雑誌が無くなるから最終回ってパターンがあまりに多く、「そろそろ自分で終らせた連載があってもいいんじゃないか」とかとか。

 え〜と、人ごみ嫌いな話し、結婚したいな話し、原始時代な話し、臨時秘書な話し、ロボットな話し、お弁当な話し、その他省の夜な話し、ストライキな話し。

 実は、主人公なヒカルよりも、なぜか地味だけど、地味だけどなんとなく出てくるエダルトに目が行ってしまいますな。エダルト主役な話しも結構あるし。昔はエダルトだけだと全然動かなかったのだが、「なぜか年上の女性に妙にモテモテ」な設定が出てから、いいお話しが出来るキャラになったかと。
 後、ひまわりえのぐに出てきた光一にいちゃん、じゃなくてぬいぐるみ工場のロボットの話しもよろしいですな。特に、判る人にしか判らない「ロボット ロボット ロボット ロ・ロ・ロ♪」な歌とかね。ルプ☆さらだのPSゲー‥‥。

 後作品の「よみきり・もの」も結構評判いいみたいだしね。でも今時、ネットで直接書けない文字(・=ハート)をタイトルに入れると、厄介ですよ(笑)。


(新刊) | ヨコハマ買い出し紀行(8) | 芦奈野ひとし | アフタヌーンKC | 2001/2/22 | 476円(税抜)

 かながわ国放浪記編2冊め。
 相変わらず、セリフのないコマ・ページの使い方がめちゃめちゃ上手いですなぁ。

 ただ、アルファさんメインになっちゃってるので、昔のキャラが希薄になってるのは否めないかな。特に、町内会のオヤジ連中とか、先生、アヤセ、ミサゴとか。

 それでも、一人旅の風情というか情緒というか、「雰囲気」はたまらなくいいですな。また暖かくなったら、自転車もってどっか走りに行きたくなる、そんな感じ。昨日、車ぶつけたし(爆)。


(新刊) | トライガン・マキシマム(5) | 内藤泰弘 | ヤングキングコミックス | 2001/4/1 | 495円(税抜)

 GUNG-HO-GUNSも大詰め。ついに明かされるロスト・ジュライの真相、暴走するエンジェル・アーム、ミッドバレイ・ザ・ホーンフリーク、エレンディラ・ザ・クリムゾンネイル。

 アニメ版では、全くいいところが無いままやられたザジ、こっちではまた凶悪(っぽい)キャラと化してますな。多分、ネイティブ生物の思念体と言ったところなのだろうが、それがなぜナイブズの下にいるのかとか、「先生」ってのは何者なのだとか、いろいろいろいろ。

 ミッドバレイ/ポッパー編を盛り上がったまま引っ張りすぎて、読んでてテンション維持が厳しいところもあるけどね。

 ところで、今回は後書きがありませんな。カバー下は相変わらずだが(笑)。


(単行本) | 銃器使用マニュアル | カズキ・オオツカ | データハウス | 2000/10/30 | 1,800円(税抜)

 いわゆる世界の銃器的カタログ本じゃなくて、非常に実用的な一冊。
 ハンドガン・ショットガン・ライフルを中心に、フルメタルジャケット・ホローポイント・ショットシェル・スラッグショット・フレシェットの特徴、そして「撃たれたら」どうなるかという、その点について解説した一冊。
 戦争で使われる銃というよりも、街中で撃たれる可能性がある銃・弾、セルフディフェンスとしてもちあるく銃・弾についての解説をメインにしており、またセルフディフェンスのための銃器携帯、防弾アーマーについてのコラムなども。

 どの銃で撃たれるか、ではなく、どの弾で撃たれるかが問題である、と言う前書きの通りの内容。

 ハンドガン・リボルバーでは、フルメタルジャケット(9mmパラベラム、.45オート)、ジャケット/セミジャケット・ホローポイント(ウインチェスター・ブラックタロン、PMCスターファイヤー、.44マグナム)、リードブレットで撃たれた場合の銃創、そして弾だけでなく銃口を身体に密着させて撃ったとき、ちょっと離して撃ったとき、近距離から撃ったとき、遠距離から撃ったときなどの銃創の違い、人体を貫通する際の弾頭(ブレット)の静止写真(もちろん代用ゼラチンだけど)、などなど。
 特に、最近はフルメタルジャケットよりもホローポイントが流行ってのは知らなかったな。なんとなく、あの反り返ったブレットに凶悪なイメージがあるけど、ゼラチンやらの実験・実際に撃たれた臨床例から見ると、実は「ハンドガン程度では、ホローポイントもフルメタルジャケットもそんなに大きなダメージの差はない」ってのが実際らしい。じゃぁなぜホローポイントが人気かというと、貫通して向こうの人間に当たることのない、安全面という理由らしい。

 しかし実際写真で見ると、ハンドガンブレットとライフルブレットの威力の差ってのはすさまじいものがありまして、なるほどサブマシンガンとカービンアサルトライフルって、見た目がにているけどその性能は雲泥の差があるんだなぁ、とか実に納得が行くわけでして。


 あ、ところで、参考文献にある「法医学(日本医事新報社)」。コレ、一部の悪趣味マニアの間では非常に有名で、別名「死体写真集」と呼ばれて親しまれているブツでして、自ずと本文中の写真も死体写真であふれかえると、そういうことになっていますな。
 (ハンティング)ライフルで自分の頭を撃って自殺した写真(すでに頭が無い)、至近距離でショットガンで撃たれた写真(身体のまん中に穴があいてる)、ゴルゴちっくに眉間を打ち抜かれた写真、ドア越しにライフルで撃たれて木の破片が体中に刺さった写真、誤射?による死亡事故を解説する(腹の)解剖写真、etc..。ん〜、悪趣味マニア誌なんか読んでると、死体写真なんかにある程度の耐性が出来てたりしますが、今までそんなん見たことない人には、少々きついかも。まぁモノクロなのが救いか、ってモノクロだから結構鮮明なのだがな(笑)。


 ただこの本、編集にちょっと難がありまして、十数ページにわたっての解説で使われている用語が次の章で初めて説明されるとか、何度も何度も同じ文章が出てくるかと思えば「説明別」の別の部分がどこにもなかったり、特に「別項参照」の書き方が、ある章では「何章〜を参照」と書いてあるかと思うと別の章では「別項参照」としか書いてなかったり、弾の説明の途中でいきなりハンドガンの歴史が挟まって話しがぶった切れるとか、ちょっとその辺の読みにくさがどうにも気になるところですな。


(新刊) | STAND★BYみ〜ちぇ!!(2) | 永野のりこ | マガジンZKC | 2000/2/22(奥付表記。実際は2001/2/22) | 514円(税抜)

 1巻では、正直「キツいなぁ」と思ってましたが、ここにきて良くなってきましたな。
 言葉では「怪獣」と言っているのだけど、その怪獣ってのは非常に抽象的な代物で、そのリアルと抽象のギャップが、ちょっととっつきにくい原因かも。

 電波オデッセイの出来があまりに良すぎて、ちょっと流され気味なのが気になりますが、それでもキャラがしっかりしてきているし、メインに絡む手段も確立されてきたんで、これからに期待って所ですかね。


(単行本) | ゲーム雑誌のカラクリ(2) | 大澤良貴 | キルタイムコミュニケーション | 2001/2/10 | 1,200円(税抜)

 ログイン黄金時代を経験したわたしには、やはりログインの没落をその場にいた編集者がリアルに分析した章は、なんだか切ないものがありましたな。

 ただ、旧ログイン読者には非常に感慨深いものがありますが、それ以外の部分が、筆者も言っているとおりなのですが、今さら業界裏話ですか?、な部分が多いかな。白とちがって、旧ログイン読者以外にはあまり勧められないかも。
 後、字が大きくて行間が妙にすかすかなんで、ページ数の割に薄い感じがするのが難点ですかな。コラムで使ってる段組みの様に、縦二段で全部のページを作っちゃっても良かったのでは、と思われます。

 前著と白黒で分けないで、もうちょっと白黒織り交ぜた単行本×2冊にしたほうが良かったのではないかな。


(新刊) | タイム・トルーパー | 小林源文 | セブンコミックス | 2001/1/30 | 680円(税込)

 氏お得意のWWWII物なのだけど、主人公連中は22世紀からWWWIIのドイツに派兵されたパーティーってな設定。
 ガソリンエンジン車、鉛・ジャケット弾、戦闘機、アサルトライフルなんかを「過去の遺産」と言う目で


(古本) | はいぱぁアッちゃん! | てるき輝 | ワールドコミックス | 1991/5/15 | 1,250円(税込)

 一時期(1990年前後)に流行った「アーマー美少女」物。
 ガンバリオンと並んで、輝名義の初期作品。
 タイトルのおぽんちさと内容の暗さがミスマッチって気がするけど、ま、それもまたよし。

 しかし、最近はめっきりこのアーマ物って見なくなりましたな。まぁ、SF作品自体に勢いが無いのと、後はオカルトブームの影響があるのだろうが。つうか、時代は巫女さんだし。アーマー美少女が羽織袴美少女になっただけやん(笑)。いや、むしろマルチとかそっちの方が正当な後継かな?

 ところで、後書きで書かれている「第2部」は、単行本化されてるのんかな?


(古本) | 勇者くん | 画:こいでたく/原作:みんだ☆なお | アスキーコミックス | 1994/4/22 | 780円(税込)

 いまだにみんだ氏の代表作な一冊(笑)。
 ゲームバブル真っ最中な時代の作品だけあって、ファンタジーRPGのお約束ギャグに溢れてますな。

 ただ、これからはこのお約束が通用しない時代になりそうでアレです。つうか、FFシリーズが中世ファンタジーじゃなくて現代ファンタジーって路線を作っちゃったからな。まぁ、いいかげん中世物も限界に来ていたって事は確かだけど。
 多分、時代劇RPGってジャンルがこれからの狙い目だと思うのですが。まぁ、猫侍とかアレは置いといてください(笑)。あと、「お城を作ろう」もカンベンしてください(笑)。


●2001/2月中旬

(2/15)

(古本) | おもかげ幻舞(全4) | こやま基夫 | 少年チャンピオンコミックス | 1997/2/10-1997/11/10 | 410円(税込)

 ペルソナのコミック化。ウソですが。

 結構面白いと思うのですが、どうも4巻を読むかぎり打切りっぽい気が。
 まぁ、確かにチャンピオンが不調な頃の作品だから、ちょっと敷居が高いのは不利だったのかもしれないけど。それでも、昨今流行な特殊能力バトル作品の要素もそれなりに持っている作品なので、もちょっと温めていれば受ける路線になったと思うのですが。残念ですな。


(新刊) | MISTERジパング(2) | 椎名高志 | 少年サンデーコミックス | 2001/3/15 | 390円(税抜)

 なんか路線があやしい方向に流れていってますな。
 せっかく脱オカルトの旗手である時代劇の作品なのに‥‥。バガボンドがなぜ受けてるかってのを、もうちょっとアレですな。

 リアル時代物なのか架空時代ものなのか、その辺をはっきり決めて行かないと、このまま中途半端な路線を続けたら、せっかくの題材がだいなしになってしまいそうだ。


(雑誌) | 少年エース桃組 | 大和田秀樹・平野耕太・他 | 角川書店 | 2001/3/1 | 500円(税抜)

 なんだか一部マンガ読みの間では妙に人気な一冊。取り敢えず、大和田秀樹と平野耕太が書いているらしいのでそれだけのために買う(笑)。

 大和田秀樹「大魔法峠」。天空の聖魔法王国から転校してきた田中ぷにえは魔法少女。しかしスケ番グループに目を付けられた彼女は、壮大な抗争に巻き込まれていくのであった。一部誇張。
 「これでは魔法がつかえないわ」「ならば‥‥、ならば肉体言語にて語るまで!!」「プリンセス脇固め!!」「うぎゃぁぁぁ」
 「打撃系など花拳繍腿(かけんしゅうたい)!!、関節技(サブミッション)こそ王者の技よ!!!!」
(中略)
 「あ〜〜あ、また殺(や)っちゃった」

 ええ、もう、そういう話しですヨ(爆)。


 相変わらず平野耕太のダメっぷりも最高だ。
 後は、高雄右京が書いてる位かな。

 他はまぁどうでもいいんですが、ところで、「がぁーでぃあんHearts」読んでて無性に気になったのですが、最近この変な、いや、イカレた日本語を喋るヒロインがブームなんですか? ただのバカにしか見えないのですけど。
 そりゃ、にょの人が先駆者にいるのは確かですが、アレは本体ソレ自体が面白いので(除く夏デジ)いいのですけど、たとえばりゅんの人みたいにアレが全くもってアレだった場合の寒さはもう‥‥。


(古本) | 神聖伝メガシード | 島本和彦 | ハオーコミックス | 1997/7/27 | 780円(税抜)

 なして続編が出てへんのん?


(新刊) | 弥次喜多inDEEP(5) | しりあがり寿 | ビームコミックス | 2001/2/?? | 1,000円(税抜)

 すいません、エネルギー不足でまだ読めませぬ。


●2001/2月上旬

(2/6)

(新刊) | 宇宙人プルマー(1) | 高雄右京 | 電撃コミックス | 2001/2/15 | 550円(税抜)

 タイトルはどうもプ(PU)ルマーだったらしいですな。

 え〜と、昨今では珍しいSF学園モノ。SFなので、露出度はいつもより低いですが(笑)。あと、男キャラの書き分けがアレです。つうかたまにヘンです。

 ストーリー。ひょんなことで(死語)、地球からルマ第四惑星に転校することになったクリス。なんだか人型とかなんだか甲殻類とかなんだか犬耳娘とかのクラスメイトと未開の惑星で繰り広げられるえすえふコメディ。
 つうかこれじゃ、百年くらい前のストーリー紹介でんがな(笑)。


 さて、高雄右京と言えば、露出は無いけどなんだかえろ〜すな絵ですが、今回は長編ストーリー物と言うことでサービスは少ないですな(謎)。いや、一部のどうぶつきゃら属性の人にはいいですが。

 ところで、カラー総扉のむすめって、マール王国に出てこなかった?(笑)

(新刊) | みずいろ(1) | 大石まさる | 少年画報社 | 2000/6/15 | 495円(税抜)

(新刊) | みずいろ(2) | 大石まさる | 少年画報社 | 2001/3/1 | 553円(税抜)

 ここの所、時代劇物と並んで勢力が伸びてきている、田舎賛美物。
 まぁ実際田舎に住んでいる身としましては、こんな田舎像って都会の人間の妄想に過ぎないと思う訳ですが。

 しかし、騎士道が意味をなさなくなってから中世騎士道物語が、西部開拓時代が終焉を迎えた後に西部物語が、一つのジャンルとして発生しそしてそれがブームになったことを考えると、今の田舎物ブームってのは、日本全国総都会化されていわゆる「田舎」ってものが消滅しつつある現在の象徴かと思えます。


 永遠に続く夏。たった三ヶ月の中に流れる永遠の時間。この、無限に流れる川のように。
 変わりたいと思った昨日。変われないと判った今日。そして変わった明日。
 そして、変わらない夏の日々。

(新刊) | 空からこぼれた物語 | 大石まさる | 少年画報社 | 1999/11/1 | 514円(税抜)

 なんだか今回はヤングキング、アワーズものばっかりだな。
 作品群としては、アフタよりももうちょっと一般寄りなのだが、たまにトライガンとかヘルシングとかもあるから侮れん。
 まぁ、わたしは雑誌買わない(つうか買い始めるときりがない)のでアレだけど。


 内容。「子供のままの大人」がテーマの短編集、というかショートショートと言ったほうがいいかな。男・女限らず。
 このノリは、最近は時代劇物で表現されることが多いのだが、氏はそれを田舎ファンタジー(笑)で描いている。

 ベストとしては、単行本書き下ろしの「流浪の民」。ただ、行きたいところに歩いて行く少女の話し。抽象的になりすぎると駄作になる可能性のある題材なだけに、これだけ綺麗に表現されると実にいい作品になる。
 後は「夏色の銀輪」。わたくしは海よりも山の方が好きだしな(笑)。


(新刊) | 妖の寄る家 | 宇河弘樹 | 少年画報社 | 2000/3/1 | 495円(税抜)

 表題の中編が一本と、短編作品が7本。

 表題作の「妖の寄る家」は、現在連載中の「朝霧の巫女」の前時代物となっているのかな。ただ、個人的に「稗田」と言うと、と学会公認黒魔術師「稗田・おん・まゆら」を思い出すのがちょっと(笑)。


 しかし、「円環の廃都」と「流れ星の夜」と「官憲横暴ビーボくん」が同じ作者とはとても思えん‥‥。しかも、円環〜と流れ星〜は間1ヶ月でコレ?
 後、SIG P220かP226かな。9発だし(謎)。

(新刊) | STANDARD BLUR | 宇河弘樹 | 少年画報社 | 1999/3/15 | 505円(税抜)

 イルカや鯨を神格化した海洋物が多い中、コレはそれを実に普通に描いた作品。

 この作者、イルカ・鯨・もののけなんかを書く時も、神格化や絶対的存在などの要素を全く入れないで描いているのね。ただ同じ「場所」にたまたま居合わせた、「別」の存在という描き方が、これほどお互いの存在を深く感じさせる物だったとは。

 あと実に日本人した日本人もいい感じで(笑)。

(2/4)

(雑誌) | アワーズライト(3月号) | 小野寺浩二他 | 少年画報社 | 2001/1/21 | 320円(税抜)

 今までは妄想戦士ヤマモトを立ち読みしてただけなのだが、今回のヤマモトが立ち読みだけでは勿体ないくらいのいい出来だったんで、思わず買う。

 ヤマモト。

 めがね者にしかわからないめがねっ娘への萌え! 食らわせてやる!!

 この「‥‥あっ」がたまんねぇんだコンチクショウアッパー!!


 掲載位置がだんだん真ん中から前のほうに来ているのが笑える。間違いなくこの雑誌を引っ張ってる一作だと思われるのだが。
 つうか、今回初めて他の作品も読んで見たのだが、確かにぬるいという評価があるのが納得出来ちゃうのがなぁ。

 ヤマモト浮いてる、とか言われるが、ちがうねん、ヤマモトが本体で他がおまけ(爆)。
 つうか、ヤマモトだけ立ち読みして終わり、ってパターンがあまりにも多いかと‥‥。