[購入履歴]

●2000/12月中旬

(12/22)

(新刊) | あおいちゃんパニック(1) | 竹本泉 | メディアファクトリー | 2000/11/19 | 590円(税抜)

 KCなかよしの単行本をミッシィで再版してさらに文庫判になったブツ。やはりサイズが小さいというかなんというか(笑)。このシリーズには島本和彦の「燃えよペン」もあるのだが、小さいおかげでイマイチ迫力不足でしたな。カバー下もアレだったし。
 ま、連載時のカラーイラストが復活しているのはよしとしませう。KC版やミッシィ版では表紙すら入ってなくてシームレスに話がつながっていたせいで、これは連載何回目なんだ、とか、どこで話が切れるのがよくわからん、とかそうなってたからな。
 このページ数なら、多分全二巻で発売かな。

 本題。氏の初期作品中でも、未だに「代表作」と呼ばれている作品。個人的には「魔法使いさんお静かに」はもっと評価されてもいいと思うのだが、つうか、今では幻となっている単行本の入手しにくさが何とかなれば‥‥。持ってるケド(笑)。しかも二冊セットで100円だったしな。Yahoo!オークションに出せば、セットで5,000円は固いブツですネ。売らないけど。


 さて、改めて見ると、実にSFしている作品ですな。まぁ古典SFのような固さとか、最近のサイエンス・ファンタジー化したSFのような**さとは違った、いわゆる竹本SFな世界ですが。

 しかし、「代表作」と言われている割には、あおいちゃん風の作品って、なかよしを離れてからまったくと言っていいほどないんだよな。掲載紙の年齢層がなかよしよりも高くなってるということもあるのだろうが。まぁ、あおいちゃん風を書くと「あおいちゃんですね」と言われるのが判りきってるケド(笑)。それだけ独特で特徴的な作品だったと言えるのかも。


 あ、そうそう、ミッシィ版の後書きは収録されてないみたいだ。ええ商売してまんなぁ(笑)。「早川みどり」。ああ、サインはVです。バレーを始めてしまいます。ですヨ。
#しかし主人公の名前を思い出そうとすると、未だに「森村あおい」が最初に出てきちゃうのはなんでだろう。ん〜、森村あおい。新井素子の小説でそんな主人公がいたなぁ。後、そのままのペンネームな漫画家もいたよなぁ。



(12/18)

(新刊) | ナナカド町綺譚 | 須藤真澄 | 秋田書店 | 2001/1/15 | 848円(税抜)

 これもまた、長い間探してて見つからなかったもの。秋田書店から再版された「アクアリウム」の評判がすこぶる良かったので、続けて再版です。

 表題のナナカド町綺譚は、ご近所冒険隊に代表されるおさんぽファンタジーの初期作品。
 14角形の「ナナカド町」には七つの頂点があったりする。この頂点の先っちょには、ちょっと不思議でなんか怪しくて、そそっかしくて恐そうで、そして最高に面白い七つの家が建っていたりする、とか。

 後は、たしか単行本に収録されるのが初めてだった(と思ったが)、アメイジング・プレイスも収録。なんかちょっと分厚い出来になってたり。

(新刊) | 電気ブラン | 須藤真澄 | 竹書房 | 1996/4/18 | 951円(税抜)

 これも、基本のはずなのになぜか今まで買ってなかった。いかんなぁ。

(新刊) | 新世紀エヴァンゲリオン(6) | 貞本義行 | コミックA | 2000/12/15 | 540円(税抜)

 取り敢えず、P39、4コマ目のアスカがよろしいかと(笑)。

 アニメ本編とはまた違った切り口でみせるストーリー。巨大ロボット物というジャンルからは離れてしまっているが、「明日どうなるかわからない」時代の中でも、やはり人は人を好きになるし、その気持ちは伝えづらいし、そしてひとはお節介をやくのである。

(新刊|単行本) | 失われた未来 | 岡田斗司夫 | 朝日新聞社 | 2000/6/15 | 1600円(税抜)

 最近岡田斗司夫物にはまってていかん。いや、別にいいのだけど。でも、ほとんどがハードカバーなので、四冊買ったら7,000円とかするしな。まぁ技術系本なんて一冊14,000円とかするブツもあるんだけど。

 さて、ロストフューチャー。私は、どちらかというとロストフューチャーがロストフューチャー化した後に産まれた世代だから、このレトロ感覚は「輝ける未来」というよりも、前世代の人間が描いた夢の世界=未来という名のファンタジー、と感じるのだが。
 しかし、夢と想像の世界が生んだ、そして決してもう実現されることのない未来とその世界に、ノスタルジーとは別に、なにか「新しいもの」「文明の理想」を感じることも事実である。流線型で平べったいボディをもつ、もちろんタイヤなどない、エアカー。果てしなく高くそびえるビル群の間を縫うように作られた透明なパイプとそこを走る、いや飛ぶ、モノレール。月にはドームが建てられ、休暇にはロケットで宇宙、そして月旅行。

 それは、人間が「未来」を描き、そしてそれに期待することが出来た時代の遺物、と言ってしまえばそれまでだろう。しかし、未来を想像することすら出来ず、そして未来には繁栄ではなく衰退・滅亡しか感じられない現代を生きる人間には、その既に夢物語にしか過ぎない「希望」が、そしてそんな希望を持っていた時代が、とてつもなくうらやましいものに映るのも、当然なのかもしれない。


 いま、マンガ・アニメの世界では時代劇がちょっとしたブームである。日本物のいわゆる「時代劇」だけではなく、ワン・ピースなどの洋物時代劇も人気がある。民主主義の世に産まれ、科学と未来にあこがれをもつはずの子供たちがいまあこがれている時代は、封建制度にあり科学の臭いすらないノスタルジーの中の世界なのである。


●2000/12月上旬

(12/11)

(新刊) | HELLSING(3) | 平野耕太 | ヤングキングコミックス | 2001/1/15 | 495円(税抜)

 また盛り上がってまいりましたな。ひたすら画面が黒く・真っ黒くなっていく様もまたよろしいかと。あとオヤジしか出てこないのも(笑)。オヤジ最高すぎ。後、ジジイも。後、なにもしないけどアンデルセン神父も。登場キャラが片っ端から悪役だしな。

 個人的によろしかったのは、後書きの「少佐/大尉/博士(ドク)」のキャラ解説。本編のキャラとは別物のイラストなんだけど、これが妙にはまっててたまりません。特に少佐は見てるだけでニヤリングなブツですな。鴨川つばめですか。

 あ、ヘルファイヤの3話も収録かな。しかし、なんでどんどん乳がでかくなりますか。それを言っちゃえば婦警(セラス)もだけどさ。


 ところでこの初版には、大日本技研が出してるコミック・アニメに出てくるオリジナル鉄砲を作っちゃいました広告が挟まっているのだが、コレがまたむちゃくちゃツボにくるブツで。特にジャッカルとかジェリコ941改とかな。ほとんどが無稼動実銃(合法品。でもこれじゃ無稼動実銃じゃなくてガレージキットやんけ)なのだが、一部マルイM29改ヴァッシュ・ザ・スタンピードモデルと昇霊銃がモデルガン。価格がエライ高いけど、ジャッカルとジェリコ941は欲しいっす(笑)。出来れば、ハルコンネンとか**theロングバレルのスナイパーライフルとかも出してくれると笑えるかと。誰も買わないけどな。あと、デリンジャー40挺セットとかも。

(単行本|新刊) | 果てしなく青い、この空の下で‥‥(ノベル) | 原作:TOPCAT/文:千田誠行 | ムービック | 2001/10/31 | 857円(税抜)

(ムック|新刊) | 果てしなく青い、この空の下で‥‥ 公式ビジュアルブック | ムック | KKベストセラーズ | 2000/11/5 | 2,300円(税抜)

「こんなにも青い空の下で」はTV版トライガンの最終回ですが、これは同名PCゲームのノベライズとムック本。e-booksでゲットしたブツ。
 最初パッケージを見た時、何処かで見た絵だなぁと思ってんだけど、かにかにさんがアレでしたのねん。でも、某地図で見かけた時、私は「秘密の恋」の方を買ってしましたが(爆)。

 内容。まだ全部読んでないので後で。でも最近こういう小説読むのが辛くなってきて(笑)。スレイヤーズ、三年前なら読めたのだけど、最近は読み出すと投げ出したくなる‥‥(事実投げ出したのだが)。別に文学ちっくなのがいいとか言うわけではないのだけど、気合いと腰を入れて持ち上げたら実は中身の入ってない段ボール箱ですっぽ抜け、みたいな感覚を感じるようになっちゃって。いかんなぁ。

(新刊) | 純真少女 | こけこっこ☆こま | エースファイブコミックス | 2000/11/25 | 876円(税抜)

 「こけこっこま」じゃなくて「こけこっこ☆こま」でしたな。
 内容。読まなくても大体‥‥(笑)。多分想像した通りかと。大体半分がおにいちゃん属性物。
 あばら骨が浮き出るほどのスレンダーさがアレです。なんか痛そうでアレですが。

 あと、カバー折り返しがはだランなのはアレですか?

 ただ、キャラの書き分けがイマイチかと。特に男キャラはバリエーションが全然(笑)。まぁ、その辺は(以下112文字削除)なのですが。

(単行本|新刊) | ザ・ビリヤードAtoZ | 人見謙剛 | BABジャパン | 2000/11/1 | 1,900円(税抜)

 BeParadiseにまんまテキストが載ってるのだが、あまりの分量と密度のおかげで、全部読むのにエライ時間がかかるし、しかもPCが起動してないと読めないということで、紙版を買って見る。
 写真が全部白黒ってのはちょと見難いが(HTML版はカラーJPG)、じっくり読み込めるってのはよろしい。つうか、もともと内容がすごく濃いからな。ちょっとした解説書じゃ手が届かない所まで触れてるし。マイキューやマイチョークのメンテナンス方法から、HTML版にはラシャの張り替え方やらビリヤード屋のオープン方法から経営のノウハウまであります(笑)。

(新刊) | えっちーず(5) | 陽気婢 | ワニマガジンコミックス | 2001/1/5 | 505円(税抜)


(新刊) | てきぱきワーキン・ラブ | 原作:竹本泉/文:金月竜之介 | ムービック | 1999/3/1 | 857円(税抜)


(単行本|新刊) | オタクの迷い道 | 岡田斗司夫 | 文藝春秋 | 1999/3/20 | 1,143円(税抜)

 なんつうか、めちゃめちゃうらやましいってのが正直な感想ですな。***冊の本を収納出来る本棚がすえ付けてあった40畳の「自分の」部屋を持っていた岡田斗司夫、同人誌用収納部屋(借りている)を引っ越したら、大体二万五千冊の同人誌があった収集家のAさん。ちなみに、二万五千冊って大体4t位になるそうだ。ああ、そんな本が置ける部屋がほしい〜。ちなみに、そのAさんは同人誌専門の収集家じゃないのですが。(つまり、他の本も集めてるってコト‥‥)。

 私の場合、一部屋に最低限の生活空間(PC一式とベッド)を作ると、部屋に置ける冊数なんて微々たるもんだからな〜。最近あまり冊数買ってないのも、いいかげん収納能力が限界を超えてきたから。ちなみに今は1,500冊程度。倉庫にある段ボールに入ったヤツを合わせても二千冊ちょっと。まだまだですなぁ。かといって、本保管用の部屋でも借りるかといっても、家のまわりには貸しアパートなどナシ。ちょっとしたプレハブで書庫を作ったとしても、やはり150万円はかかっちゃうしなぁ。


 しかし、同人誌だけで二万五千冊‥‥。一般に有名な古本コレクターに唐沢俊一氏がいますが、氏の蔵書ってのが大体**冊。マンションの二階分を全部借りて保存しているという話しですが、これだけあれば、新しく本を買わなくても毎日一冊づつネタにして一生食って行けるって冊数。その総蔵書数と匹敵する同人誌‥‥。一体全蔵書ってどのくらいあるのだ。想像するだに恐うらやましい。

 ちなみに、二万五千冊ってどのくらいの冊数かというと。え〜と、一軒建てのまんが喫茶を思い浮かべて下さい。一軒建てのまんが喫茶ってかなりデカいですが、これが大体(水増しして)二万冊あればかなり自慢出来る規模です。長野のオフィスビルで一階分を使って営業しているまんが喫茶だと、一万冊もあれば店内はものすごく狭くなる。普通サイズのBOOK OFF(この辺だと川中島やヤングファラオ)が大体二万五千冊。でかい規模のBOOK OFF(尾張部店)だとこれが二万五千〜三万冊。


 土地は山のようにある長野にいるのに、なぜ収納スペースがないんだ。いや、あったらあったで、そのスペースを埋めつくすまで際限なくブツが増えていくのが、コレクターという人種の性なのであるんだけどね。

(新刊) | 蟲師(1) | 漆原友紀 | アフタヌーンKC | 2000/11/22 | 533円(税抜)

 須藤真澄が海の「碧」を描いているのならば、蟲師の世界は萌える木々の「翠」である。
 限りなく深い森の中で、限りなく静かで、そして命がみちみちている森のなか、そこにいる人間にとりつき、同化する「蟲」と呼ばれる存在。それは時に人間の能力を超える「力」をその宿主に与える。
 しかし、力を得ることは決してプラスにのみ働くわけではない。生命は、奇跡ともいえるバランスの上にのみ存在出来るものであり、大きすぎる力、使いこなすことのできない能力は、時にそれを持つ生命の存在すら破壊しかねないものである。

 蟲師とは、蟲によって崩された力のバランスを治療する存在である。しかし、その治療は蟲の「駆除」ではない。あまりに生命の根源(**)に近すぎる存在である「蟲」を殺し、宿主から引き離すことは不可能だから。
 治療とは、生命のバランス、調和を再生させることである。


(12/03)

(古本) | シイナのファブリオ(ハート) | があさん | メディアックス | 1993/12/15 | 800円(税込)

 え〜と、があさん風ふわふわエレンシリーズ(笑)。

(新刊) | ジャングルはいつもハレのちグゥ(5/6/7) | 金田一連十郎 | ガンガンコミックス | 2000/3/22,2000/7/22,2000/12/22 | 390円(税別)

 都会編になって買うのをやめてたのだが、どこぞのページでジャングル編に戻ったという話を聞いたので、とまってた所からまとめて買って見た。

 うむ、めちゃめちゃ絵はうまくなって背景とか書き込んであるのだが、逆にうっとうしいというか‥‥。この作品は、あのめっちゃ手抜き白いジャングルや家やキャラがあって、ネタのまとわりつくような濃さがあって、それがお互いに中和されて、全体に読みやすいけどこってりした独特の味が出てたのに‥‥。

 絵も濃いネタも濃いとなると、単に濃いだけ(笑)。いや、濃い方がいい味でる漫画家もいるのだけど、まだこの作者にそんな味は出せないでしょう。濃い味を料理するにはまだまだ若すぎます。

(古本) | とりみきのもう安心 | とりみき | CUEコミックス| 1999/10/1 | 952円(税抜)

 
(古本) | ぺかぺかの洋航娘(1/2)愛蔵版 | えのあきら | プラザコミックス |1999/2/20,1999/5/30 | 550円(税込)

 「豪華客船」という設定なのだが、なかなか「船」という感じが出ていていいですな。船独特の閉塞感をちゃんと描けているのはさすがだけど。

 世の中には、ブリッジと個室とドッグしか描いてないで「船」とか「宇宙船」とか「秘密基地」とか言ってる作品が多いんだけど。某ナデシコとか某ヤマモトヨーコとか、某エヴァもそうだったな。なんせ作品を全部見ても、船内・基地内の見取り図がまったく描けない。ブリッジから船倉通ってドックに出る、って単純な移動ですらルートが全く想像出来ないからな。
 あのそこそこ小さいビバップ号ですら、未だに普段いる居室が船内のどこにあるのか判んないし。(「真夜中のデッドロック」を見てると頭混乱してくる)

 逆に、この描写がめちゃくちゃ上手いのは宮崎駿なのだが、まぁそれは別の機会にでも(笑)。