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(1999/8/11)
「さらばHTMLと言おう」
(2000/1/23補足)
続編の「スクリプトの功罪」と合わせて、今でも感想メールが来るコラム。
読み返すと、オチが適当とか、書き込みが足りなくていいたいことの1/10位しか書いてないとか、アラが目立つ文です。
最近はスタイルシートによって、「バイナリコードを使わないバイナリデータ」という最悪の事態から脱しつつありますが、この頃はまだ、HTML3.2による過剰なマークアップ、Microsoft Word・Microsoft FrontPageによる公害Webページが横行してた時代でした。
数年前までは、間違いなく次世代のドキュメントとなるだろうと期待されていたHTML。
しかし、最近このHTMLに大きな変化が起こっている。いや、変化ならまだいいが、むしろ破滅への道を突っ走っていると言ったほうが正確か。
MicrosoftとNetscapeのシェア争いの道具として使われ、陵辱に近い拡張と機能追加が行われた結果として、「マークアップされたテキスト」から「バイナリコードを使わないバイナリデータ」に堕落したHTML。利権争いに汚れたこの遺産を捨て、新しいドキュメントを模索する時期も近いかもしれない。
そもそもHTMLは、「全く異なる環境下において」「均質なデータを提供・入手するため」に定義されたドキュメントである。そのために、それ迄主流だったバイナリコードを用いてのマークアップ(意味づけ)を排除し、テキスト本体と同じテキストである「タグ」を用いて本文の意味づけを行うようになっている。その結果、今迄機種・システムごとに異なっていたバイナリコードの制御形式を全く気にすることなく、どのようなシステムにおいても、制作時に付けられた「意味」を再生・閲覧出来るようになったのである。
つまり、HTMLドキュメントは「意味」が大切なのであって、見た目はその副次的な物にすぎないと言うのが「特徴」なのである。
もともと、コンピュータを使う以上、情報は「再利用しやすく」しておくのが最優先であるのは当然ですな。そういう意味で、バイナリドキュメントも勘弁して欲しいものである。MS-Wordのファイルなんて(以下略)。
ま、これ以上うじゃうじゃ言うのもアレだから、取り敢えず結論だけ。
「本文よりもタグの方がでかいHTMLドキュメントは、どう考えてもおかしい」
「<H?>タグの文字がでかすぎたり小さすぎるとページの著者に言ってくるのはいいかげんやめ。ブラウザのメーカに言ってくれ、そんなこと。文字の大きさその他も同じ」
で、結論。
「もう、HTMLもダメだな」
何処かに、
「拡張不可能なマークアップ言語は転がってないもんだろうか‥‥」
最終的には
「何を置いてもテキストファイルは便利で、これからもすたれたり利用不可能になったりは絶対しないんだし」