最後の闘いへ


ホスピスでの闘病生活を、これも父が知り合いの医師に宛てた手紙より紹介します。


H10、5、16

いつもいつも本当にありがとうございます。
今日は、いよいよ厳しい状況を報告しなければなりません。

朝日病院から、新生病院(小布施町)のホスピスへの転院のいきさつは、前回信で報告しましたところですが、転院の折りには覚悟していたこととはいえ、厳しい限りです。

<術後状況>
転院後、しばらくは「天国のようだ」と本人がいうくらい穏やかに過ごし、近くの温泉に入ったり、徹のために開いてくれた同級会(高校)に出席したり(5/3)して、生活することが出来ました。
しかし4〜5日前から、腹水コントロールも不可能となり、あれほど診療拒否していた点滴や持続注射(痛み止めなど)を受けるようになりました。

昨日(5/15)エコー検査、レントゲン、CTなどの検査をしました。
腹水検査でもガン細胞が発見され、胃ガン低分化腺ガンとの所見も併記されていました。

新生病院内坂医院長の話しを聞きました。
ガン性腹膜炎による腸閉塞、末期ということで、生命には極めて厳しく、症状コントロールの手段しかないこと。
残った時間が少ないことなどなどの説明を受けました。


先生には、本当に、私ども親の精神的な支柱になっていただいたようなことを、お頼みして申し訳ございませんでした。
ありがとうございました。

 


以上、父の手紙より紹介しました。

 

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