千曲市日中友好協会
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  千曲市日中友好協会だより 
 ≪千曲市日中だより・21夏≫2021
千曲市民と、そして邢台市との交流を       

千曲市日中友好協会 理事長 山口昌昭

昨年は、コロナ禍で、定期総会は書面により実施。また市民との触れ合いを楽しみにしていた、ギョウザ作り講習会や千曲万博は中止となり、わずかに会長交代セレモニーを兼ねた忘年会と、2年次に入った中国語講座の実施、邢台市との資料交換のみとなりました。

中国語講座は、文法を重視した適切な指導の顧淑鳳先生と勉強に熱心な参加者と歯車がうまくかみ合って順調に進み、10人中4人がスピーチコンテストの朗読の部門に参加、好成績を納める事が出来ました。

今年度は、3年次に入った中国語講座を中心に、協会を市民に向けて開放し、協会の存在をPR出来る事業の実施や、邢台市関係では、千曲市民に一歩近づいた交流内容を是非とも実現すべく努力をして参ります。

 

県日中女性委員会総会、千曲市で開催(6/7~8)2015

 県日中友好協会女性委員会は6月7日、第40回定期総会を開きました。恒例の持ち出し総会は今年は上山田温泉「圓山荘」でおこなわれ、県内から女性委員会のメンバーや来賓など70名が参加しました。

 島津美智子委員長は地元千曲市日中友好協会の協力に感謝した後、「県女性委員会は設立40周年を迎えた。その歩みをまとめた『虹の架け橋Ⅰ』は行動力とエネルギーを感じた。Ⅱは友好の広がりと深まりを、Ⅲは先人の志を受け継ぎ新たな発展を目指す決意を感じた。厳しい日中関係が続いたが、漸く好転の兆しが出てきた。国と国の関係はどうして紆余曲折を繰り返すのかとの思いがするが、5月の南京城壁修復20周年記念式典に参加、日中の学生たちの交流する姿に明るい光を見た思いがした。歴史を踏まえ未来を展望する新しい動きが生まれている。日中友好こそ平和への道との信念のもと頑張っていきたい」とあいさつしました。

 井出正一県日中最高顧問、荒井武志県議、西堀正司県日中理事長、清水えい子女性委員会顧問、石崎琢哉県日中青年委員会代表らが日ごろの女性委員会の活躍に感謝し、エールを送りました。

 総会では14年度の活動報告や決算報告を承認した後、15年度の活動方針と予算が採択されました。設立40周年にあたり先人の志に思いをいたし友好の促進に努めること、友好キャンプやスキー交流会を通じて中国留学生・研修生・帰国者との交流を深めること、女性会員の拡大と相互の親睦を深める活動に取り組むことなどが盛られています。

 第2部では岡田昭雄・千曲市長が「これからのインバウンド観光」と題して記念講演しました。観光立国、観光立市を目指す日本、千曲市の現状と課題を数字を挙げてわかりやすく紹介しました。このところ急激な伸びを示している中国人観光客などをさらに大勢受け入れていくために無料LANの整備などに力を入れていくことの必要性や、河北省邢台市やインドネシアのパルパル市などとの友好交流の状況も紹介し、好評でした。
 続いて、舞台女優の神田さち子さんが「忘れられない女性との出会い-”帰ってきたおばあさん”を演じ続けるわけ」と題して残留婦人との出会い以来19年間1人芝居をやってきたその熱き思いを語りました。

 第3部の交流懇親会では地元の二胡奏者の長谷川さんがすばらしい演奏を披露したのを皮切りに各地区から歌や踊りの出し物が次々と繰り出され、大変楽しい交流会となりました。最後に、来年の開催地の須坂市日中女性委員会に県女性委員会の旗が手渡されました。

 翌6月8日には荒砥城跡(戦国時代の遺跡)、杏の里スケッチパーク、森将軍塚などを巡り、木の花でランチ。参加者からは「大変有意義な2日間で楽しかった」との感想が聞かれました。
河北省邢台市から代表団来県、千曲市・岡谷市と交流を希望(9/23~24)2014

 河北省邢台市の代表団が9月23~24日長野県を訪れ、千曲や岡谷両市を訪問し、友好交流について意見交換したり関係企業などを参観しました。県や市、日中友好協会関係者から温かい歓迎を受けました。

 邢台市とは1998年の希望小学校贈呈や2012年から始まった内丘県での緑化協力事業など関係が深く、大阪市で開いた第14回日中友好交流会議への出席にあわせて県内を訪れたものです。

 代表団は邢台市外事弁公室副主任の裴雅鋒氏や同市巨鹿県副県長の秦中堂氏ら4人。23日の歓迎会で井出正一会長は一行の来訪を歓迎し内丘県での緑化協力プロジェクトが双方の協力で立派に進んでいることを評価、千曲市や岡谷市との交流を県協会としても応援したいと述べました。白鳥博昭・県国際課長は、国際交流員として邢台市の白建飛さんが活躍している様子を紹介し、今後交流が深まることを期待しました。

 裴団長は、白さんに対する配慮に感謝の意を表した後、「内丘県の緑化協力事業を必ず立派にやり遂げます。巨鹿県は杏の里として有名で、杏産業が盛んであり、日本一の杏の里として有名な千曲市と友好関係を望んでいます。また邢台市はエネルギー、冶金、機械製造、紡績、食品、医薬品、自動車部品加工産業などが盛んで岡谷市との友好関係を望んでいます。県や県日中のご支援をいただきたい」とあいさつしました。「北国の春」や「ふるさと」の歓迎の歌が披露されると、中国側からも自慢の喉が披露され大きな拍手を浴びました。

 一行は、24日には藤森靖夫・県県民文化部長を表敬訪問した後、千曲市を訪問しました。市役所玄関で、山口昌昭・千曲市日中理事長、小林修・同事務局長らと合流し、市長を表敬訪問。岡田昭雄・千曲市長は「杏」のご縁で友好交流を進めていくことに賛意を表し、邢台市を是非訪問したいと述べました。森食品では、杏を活用したさまざまな加工食品を製造している説明を受け、工場内を参観しました。その後高台に上り森の杏を一望、更にスケッチパークを散策しました。最後に滝沢英雄会長ゆかりのそば店で昼食。友好的な懇談で話が弾みました。来年は市長とともに是非訪問したいと固い約束をして別れを惜しみながら再見(サイチェン)となりました。
千曲市日中友好協会創立25周年記念事業を終えて(2013.10.20)
                        
 私達千曲市日中友好協会は、昨年度末(平成25年3月)で創立25周年を数えました。25年というと、4半世紀、会にとっては短いようで長いのです。というのは、その間に創立当時の会員の多くがすでにこの世にいないからです。創立時の資料も事務局に揃っていないばかりか、遺族の方に尋ねてみても「本人が亡くなったので始末してしまった」との返答ばかり。かてて加えて高齢化は進みます。

 そこで、25周年の記念事業一区切りとし、再出発しよう、もう一度元気を取り戻そうというのが会員の大方の意見でした。昨年度から会員の間に、記念事業を実施しようとの機運が高まり、実行するのは大変なエネルギーが必要なことを承知の上で実施することを決定したのでした。

 記念の事業として最初にあっがったのは、「記念式典の実施」でした。更に「記念誌の作成」と会長が変わったところなので「中国大使館の表敬訪問」ということになりました。大使館訪問は「後楽寮」訪問(中国留学生との交流)を含めて6月13日に実施し、どちらの皆さんにも大変お世話になりましたが、参加者から「大変良かった」との感想でした。これを機に新しく会員になっていただいた方もいました。また、大使館の王麟書記官からは「千曲市でのイベントのときはできるだけ参加したい」とのお言葉をいただき、大成功でした。

 10月13日に実施した記念式典には、参加者30人と、招待者11人にご臨席いただき多くの励ましの言葉をいただきました。出席者には、出来上がったばかりの記念誌『友好の架け橋』が配布されました。

 はじめに滝沢英雄会長が「歴代会長さんの後を受けて、会長を務めさせていただいている。日本と中国の1人1人が人間として心が通い合えるような活動を念頭に地道に進めていきたい。25周年を機に皆様の一層のご理解とご支援をいただき会の充実を図っていきたい」とあいさつしました。」

 遠路ご臨席いただいた中国大使館の孟素萍一等書記官からは中国語(通訳は王麟書記官)で、「これまで民間の力で交流を深めていただいた。協会の一層の発展と皆様のご活躍を祈ります」との祝辞をいただきました。中国語でのあいさつが当日の式典にマッチし、雰囲気が盛り上がりました。

 井出正一県日中友好協会会長からは当協会の歴史に触れていただくと共に、「地域に根ざした市民とのふれあいを活かしたユニークな活動をされている」と評価していただきました。

 岡田昭雄千曲市市長からは25周年を祝うと共に「千曲市においても、中国の大連や遼寧省との交流を考えている。近々中国大使館を訪問したい」とのあいさつをいただきました。

 荒井武志県議からは「今中国との関係は、政治的にはギクシャクしているが、これからも自信を持って交流を進めていきましょう」と激励されました。

 吉田昌弘市議会議長からも祝電をいただきました。

 第2部は記念公演として2人のアマチュアによる落語会を一般市民にも公開して行いました。アマチュアながら格調が高く、また中学生の女の子の出演も良かったと好評でした。

 第3部の昼食会では自由トーキングの場を設け大使館のお2人を交え、賑やかに交流を深めることができました。参加者はお互い会場を去りがたいほど良い雰囲気のうちにお開きとなりました。

 記念誌『友好の架け橋』の編集はスタッフ不足で苦労も多いだろうことは予想されましたが、終わってみるとやってよかったと会員一同充足感を感じお互いに胸をなでおろしたことでした。これを機に、今後更に充実した会にしたいと一同決意を新たにしたところです。

(千曲市日中友好協会理事長 山口昌昭)