年頭祝辞
  -戦後80年、友好協会設立75周年、日中不再戦、平和友好前進の年に

           長野県日中友好協会 会長 西堀正司

 明けましておめでとうございます。県民の皆様、会員の皆様 日頃の日中友好事業へのご協力、ご参加に感謝申し上げます。

 3年余りのコロナ禍を経て人事、文化、経済、スポーツ等各分野の交流再開が期待されています。昨年秋、石破首相と習近平国家主席のペルーでの会談によって日中関係改善に弾みがつきました。懸案であったビザ問題については、30日以内はビザ無しで訪中が出来るようになりました。

 さて、国際情勢は激動しております。米国も新大統領が選ばれ、その外交、内政はアメリカファーストであり、保護主義的だと言われています。又、ロシアの政策もウクライナに見られるような軍事力を行使する外交が目立っています。中東では、イスラエル、パレステナ、レバノン等戦乱が続いています。平和を守り維持する事の困難さであり、このままでは第3次世界大戦の危機さえ心配されています。このような客観的情況の中で私達はどのような立場で行動する必要があるのでしょうか?

 本年は我が国にとって日中戦争、第2次世界大戦に敗北し、戦後80周年の節目の年です。80周年の記念行事が日本でも世界でも数多く予定されています。

 過去を総括して未来を創るチャンスの時となると思います。今年1年、重要な議論、討論が活発に行なわれればいいと私は思っています。敗戦から立ち上がった日本国民は一致協力して国の再生・新しい国造りを行ってきました。新憲法制定、古い制度の改定、農地改革をはじめ経済改革、女性の進出や封建的な要素の改革、民主主義の前進等々80年間は大きな歴史を創ってきました。今から53年前に日中国交回復が実現。その時、ある識者は、ようやく戦後が終わったと発言しました。

 本年は、日本中国友好協会が設立されて75年になります。(長野県協会は設立69年)。厳しい東西冷戦の中でしたが、過去の日中戦争の反省の上に、日中不再戦の旗を高く掲げ、平和を守り日中国交回復を実現する為に各界友人とともに運動を続けました。1972年国交正常化が実現しました。以来53年が過ぎましたが、成果は両国と国民に大きな利益をもたらしました。

 世界情勢が混沌としている現状を私達は注意深く理解する必要があります。私は、日本と中国の友好関係は、アジアの平和にとって重要であり、世界情勢にも大きな影響を与えると考え、日中関係の良好な関係は日本の重要な政策の柱だと思っております。日中平和友好条約の原則と精神を守り、日中関係の一層の前進を計るため1年間全力で日中友好事業を進めていきましょう。地方民間交流を推進しましょう。若い世代に友好交流への参加を呼びかけましょう。

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