日中友好新春座談会・新年会開催、日中友好協会70周年の交流活性化を語り合う(1/15)

 長野県日中友好協会は1月15日、120人が出席して恒例の日中友好新春座談会と新年会を長野市内のホテル信濃路で開きました。本年春には習近平国家主席の訪日が予定されるなど、日中関係が大きく進展しようとしている中で、本年日中友好協会創立70周年の節目の年を迎え、友好交流の活性化と相互信頼増進に努めて後継世代を養成していくことなどを確認しました。中国大使館の倪健公使参事官、小岩正貴副知事をはじめ国会議員や県議、経済界や大学関係者など各界来賓も出席し盛会裏に開催されました。

 第1部の日中友好新春座談会では、高波謙二会長があいさつし、日ごろの会員の皆さんの協力に感謝し、あわせて、昨年10月の台風災害で被災された皆さんへお見舞いを申し上げた後、「日中関係は首脳の相互交流が継続され大きく改善してきている。中国国民の日本に対する好感度は、訪日者数1000万人、世論調査の数字を見ても大きくアップしているが、日本人の対中好感度は、あまり変化しておらず、訪中者数も260万人と大分ギャップがある。相互信頼増進のため引き続き努力したい。10月には友好協会創立70周年祝賀大会が北京の人民大会堂で開催される。県協会も10年前の時の様に大勢で参加し、河北省も訪問したい。東京オリンピックイヤーにあたり、青年交流に弾みをつけ、友好交流を発展させ、後継者を育てていきたい」と述べました。

  また、花岡徹県国際担当部長が日ごろの協会の協力に感謝した後、「友好協会のみなさんの活動の土台の上に県の河北省や北京市などとの交流が活発に行われている。東京五輪・パラにあたって中国を相手国とするホストタウンの取り組みを進めており、昨年は中国国家体育総局の苟仲文局長、北京市党書記の蔡奇北京五輪組織委員会主席を迎え、長野冬季五輪の経験を紹介し交流した。スキー場視察団や訓練隊受入れなどが行われている。県スキー連盟がクロスカントリーの訓練隊を派遣し吉林の地下壕を活用した人工コースで河北省チームと合同訓練が実現した。日中関係改善の中で、県も一層交流を進めていきたい」とあいさつしました。

 中澤保範事務局長が第2回理事会(11/26)で決定された今年の主な事業計画を報告し、「日中関係好転のチャンスを活かし、日中友好協会創立70周年にあたり、友好交流の活性化と信頼関係の増進に努める。*日中友好協会創立70周年記念祝賀大会(北京人民大会堂)に合わせて長野県日中友好協会訪中団はじめ各種訪中団の派遣 *講演と祝賀のつどい開催 *中国を相手国とする東京五輪ホストタウン交流の取り組み *北京冬季五輪への協力) などにとりくんでいきたい」と述べました。

 続いて布施正幸理事長の司会でディスカッションに入り、日中関係の現状と課題について西堀正司副会長の解説の後、地区活動や各分野の交流などについて活発に意見交換が行われました。 日中友好協会創立70周年に当たり、地域に根差した交流活動を通じて県民にPRし新会員の入会や後継者の養成に力を入れていくことなど抱負が語られました。

 第2部の新年会には、日頃友好運動に協力いただいている各界来賓が多数出席いただきました。高波会長は日ごろの協力に感謝し、日中関係が大きく好転している中で、長野県が長野冬季五輪の経験を踏まえて河北省や北京市との交流を進めている状況を紹介し、「これからも官民提携して友好交流活動を進めていきたい。会員の高齢化の中で会員の減少が課題となっており将来を担う青年の育成のために具体的な青年交流事業に取り組み時代の変化を踏まえ友好運動の新たな扉を開いて行きたい」とあいさつしました。


 小岩副知事、倪健公使参事官、井出庸生・杉尾秀哉代議士、荒井武志県会副議長、小林東一郎・中川博司・高島陽子県議から祝辞をいただき、竹節義孝山ノ内町町長の音頭で乾杯しました。

 倪健公使参事官は、「長野県では官民一体となった交流が進められ、地方民間交流の模範となっている。中国を相手国とする東京五輪のホストタウンとなり更に北京冬季五輪に向けての交流を進めている。中国は長野冬季五輪の精神、やり方を勉強している。昨年、日中関係は大変重要な1年だった。年末には習近平・安倍会談が行われた。今春、習近平国家主席の訪日が予定されており、更なる友好の新時代を作っていく大きなきっかけとなるものと期待されている。長く青年組織の仕事に携わってきたので日中青年交流を通じて長野県にも友人が多い。日本の中心に位置する長野県日中の一層の活躍に期待したい」と、激励いただきました。

 親しく懇談交流が行なわれ会場は和やかな雰囲気に包まれました。花岡徹県国際担当部長の音頭で万歳が行なわれ、西堀正司副会長の閉会あいさつで閉会となりました。

 来賓として前記各氏のほか付博二等書記官、根橋幸夫県国際課長、太田昌孝(代理)代議士、若林健太・小松裕(代理)前国会議員、王昌勝県華僑総会会長、謝宏宇中国国際放送局長野孔子学堂中国側責任者、市村洋長野市国際室長、横山秋一白馬村副村長、春原直美県国際化協会センター長、市村和久長野大学常任理事、矢ケ崎雅松本歯科大学理事長(代理)、梶田龍孝県経営者協会次長、渡辺義作県中小企業団体中央会連携支援部長、高橋孝一県商工会連合会常務理事、馬場進一県商工会連合会参事役、西川勝県信用保証協会常勤理事、岡村重信県プロフェッショナル人材戦略拠点事務局長、松澤佳子県平和人権環境労組会議議長、中本栄部落解放同盟県連書記長、今井正子前県議らのご臨席をいただきました。

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