日中関係の好転を活かし交流の活性化を

長野県日中友好協会理事長 西堀正司

昨年は日中平和友好条約40周年、長野県と河北省の友好県省35周年でした。この節目の年に5月の李克強総理の訪日と10月の安倍晋三総理の訪中が実現しました。この数年間、日中関係は厳しく困難な状況が続いていましたが、昨年は転換の年となりました。

振り返れば領土問題や歴史問題を中心に両国が信頼感を失っていき「嫌日」「嫌中」など国民感情を悪化させてしまいました。協会をはじめ民間団体は「民をもって官を促す」「経済をもって政治を促す」「地方をもって中央を促す」等、粘り強く友好活動を行ってきました。その努力が、実を結ぶ時が来たと言えるでしょう。

一昨年の北京での日中友好都市中学生卓球交歓大会に次いで昨年の長野県での日中中学生卓球交流大会は、青少年スポーツ交流として好転していく日中関係を象徴しており大成功裡におこなわれました。2018年は平昌冬季五輪へ南北朝鮮統一チームの参加、それらをきっかけにして朝鮮半島情勢も動きが急になり南北朝鮮首脳会談、中米首脳会談、中朝首脳会談、米朝首脳会談等と活発に動き出したのでした。これらの会談は東アジアの緊張緩和に役立つものです。

本年は平成が終わり新しい元号が始まります。明るい予想ができる一方、変化が激しい年となるでしょう。国際情勢は複雑で大変化の様相を呈しています。

本年10月1日は中華人民共和国建国70周年の記念日です。1949年新中国は粒粒辛苦の戦いの結果勝利し誕生しました。中国は、以来紆余曲折を経ながらも大きな成果を上げ70周年を迎えます。協会は70周年を祝賀する行事を計画したいと思います。

日中両国の友好関係が健全に発展してアジアと世界の平和に貢献できればと思います。民間の交流の成果を官との協働に活かして交流の活性化と相互信頼回復に努めていきましょう。(2019.1.1)

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