中国語スピーチコンテスト長野県大会、若者が活躍(10/5)

10月5日、長野県日中友好協会ラジオ孔子学堂の主催による第37回中国語スピーチコンテスト長野県大会が開催され、高校生、大学生から70代の中国語学習者までの24人が出場しました。高校生や大学生の参加活躍が注目されました。

朗読部門には高校生部門3人、大学生部門7人と一般部門9人が参加、それぞれの全国統一課題文を発表し発音や表現力を競いました。

 弁論部門には5人が出場、自作文で中国語による内容や表現力を競いました。中国旅行や中国赴任などを通じて、中国の皆さんと交流し中国と直に接する中で、中国の人々のあたたかさに触れ、中国が好きになったことなどを取り上げ、本格的な弁論発表となりました。

弁論の部では長野高専の学生、久保田拓樹さん(18)が優勝しました。久保田さんは中国にインターンシップで訪問した体験を語り、「訪中前は、マスコミ報道の影響もあり、中国が好きではなく乗り気がしなかったかったが、行ってみて中国の実情や親切に案内してくれる皆さんのあたたかさに触れ、大きく考えが変わった。中国語も熱心に学び仲良くしていきたい」と述べました。

 岩下隆審査委員長は講評の中で、審査の点数は僅差だったと述べるとともに、「正確な発音やイントネーション、区切りを意識することが、美しい中国語に必要。弁論の部では多様でハイレベルな内容だった。導入と展開など工夫して説得力を持たせることが大切」と、課題も提起し激励しました。

 竹内勲長野ラジオ孔子学堂長は冒頭の主催者あいさつの中で、勇気をもってチャレンジした出場者に敬意を表した後、中華人民共和国成立70周年の記念の年、日ごろの学習の成果を発揮するよう激励、中国語の学習を通じて相互理解を深め、民間交流を進めていくよう期待していますと述べました。西堀正司県日中友好協会副会長も日本にとって大事な隣国中国は建国70周年を迎え大きく変化発展している。中国語を学び現在の中国を理解し友好促進に貢献してほしいとあいさつしました。

 また、中国国際放送局長野ラジオ孔子学堂責任者の謝宏宇さんは審査員を務めるとともに、「中国語を学ぶコツ」と題して講演しました。真面目にコツコツと学ぶことと前置きして、①早口言葉、②中国の現実に合ったテキストを使う、中国の小1、小2のテキストなどもおすすめ、③たくさん暗記する、漢詩など、④現地の中国人と付き合って中国語をどんどん使う、⑤自信をもって、間違っても恥ずかしがらず話す、⑥そして大事なことは言葉を通して、中国社会を知ることと述べました。皆さんうなずきながら聞き入っていました。

 当日、会場には出場者の友人や中国語学習仲間なども応援に駆けつけ拍手を送っていました。

 入賞者は次のとおりです。
 弁論の部 一般・大学生部門 ①久保田拓樹 ②上條優子 ③関翔之輔 (敢闘賞)大矢健一 (奨励賞)高橋堅治
 朗読の部 高校生部門 ①浅田鈴音  ②森山舞南  ③松島実優
 朗読の部 大学生部門 ①和田萌夏  ②小栁瑠南  ③鈴木来夢  (努力賞)滝澤侑実 (奨励賞)祢津杏香 
 朗読の部 一般部門 ①伊藤育子 ②林清秀 ③山内志歩  (努力賞)伊藤勝善 (奨励賞)依田光枝

 入賞者にはトロフィーや楯が、また出場者全員に記念品として東京オリンピックパラリンピックのホストタウンのピンバッチが贈られました。弁論の部で優勝した久保田拓樹さんと朗読の各部門1位の皆さんは来年1月の全国大会に県代表として推薦されます。

トップページはこちら
長野県日中友好協会のホームページへようこそ