中華人民共和国建国70周年記念し、県協会訪中団、北京、河北を訪問(6/25~30)

長野県日中友好協会は中華人民共和国建国70周年を記念して6月25日から30日、西堀正司副会長・会長代行を団長とする長野県日中友好協会訪中団を派遣しました。訪中団は13名編成で、北京と河北省の石家庄・張家口を訪問しました。北京では中国人民対外友好協会の宋敬武副会長を表敬、友好交流について有意義な意見交換をおこなうとともに、歓迎宴でおもてなしをいただきました。開催中の北京世界園芸博覧会を参観できたことも良い思い出となりました。また河北省の省都、石家庄では、王立忠省外事弁公室主任(省友好協会会長)や梁国輝アジア・アフリカ処処長はじめ友人の皆さんから熱烈歓迎を受けました。王主任とは初対面でしたが、温かい歓迎をいただき、今後、冬季オリンピック支援交流はじめ、一層の友好協力を進めていくことを確認しました。またゆかりの深い河北省農林科学院を訪問し交流を深めました。張家口では冬季オリンピックの会場の一つ太舞スキー場を視察しました。高速鉄道の王子城駅に隣接しており、リゾートの中心施設はすでに完成していて大勢の観光客でにぎわっていました。高速鉄道は12月には完成し50分で北京とつながるそうです。

 6月25日未明長野を発ったメンバーは羽田空港に集結しJAL021便で北京に向かいました。北京空港ではおなじみの孟祥龍さんの出迎えを受け、北京市の中心部にある長富宮飯店に向かいました。空港高速も環状線も5車線道路にかかわらずぎっしり車で埋まっていて恒常的な渋滞が続いているそうです。巨大都市北京はますます磨きをかけて発展を続ける中国の首都にふさわしい姿に変貌をとげています。北京の中心にほど近い王府井(ワンフーチン)を散策し、その後おいしい中華料理を囲んで皆で乾杯しました。

 6月26日は、ホテルを7時に出発し、郊外の延慶区で開催中の北京世界園芸博覧会を参観しました。万里の長城の八達嶺を超えた嬀水河(キスイガ)のほとりに位置しており、その面積は503ha東京ディズニーランドの約10倍の面積を有する広大な規模で、5大陸から110の国と機関が参加出展しているそうです。私たちはカートを乗り継ぎながら、国際館、日本館、中国館などを参観しました。規模の大きさ、展示の多様さなど感銘を受けました。日本館はコンパクトでしたが日本庭園や華道の展示もあり、中でも長野県で開発されたトルコキキョウの新種が展示されていたのが目に留まりました。昼食の後、万里の長城を参観し、市の中心に位置する中日友好協会のオフィスに向かいました。車窓から印象に残ったのは、中国が国を挙げて緑化に力を入れてきた結果、長城をめぐる山々の緑が深みを増し大きく変化したことです。高速道路整備もどんどん進んでおり、中心部に近づくまでは車の流れは順調でした。
 
 中日友好協会のオフィスを訪ね、中国人民対外友好協会の宋敬武副会長を表敬しました。宋敬武副会長と西堀団長は旧知の間柄で、大いに友好の歴史を振り返りながら語り合いました。「日中関係は正常な発展軌道に戻りました。長野県日中の皆様は一貫して友好のために努力を継続されてきたことに感謝したい」と述べ一行を歓迎しました。ともに明るい展望が開けてきたことを喜び地方民間交流を発展させていくことを話し合いました。なじみの朱丹副秘書長や関勇先生も同席され私たちを歓迎してくれました。大きなボタンの絵をバックに先生を囲んで記念撮影しました。会見後、中国婦女会館に場所を移して歓迎宴が行われました。あたたかいご配慮に一同感激しました。

 27日北京西駅から石家庄へ高速鉄道で向かいました。速度計は297kmを指していました。ほとんど揺れはなく快適な車中でした。インフラ整備のスピードは目を見張るものがあります。

石家庄駅で河北省外事弁公室の梁国輝処長の出迎えを受け、王立忠主任(省人民対外友好協会会長)の歓迎昼食会に出席しました。王主任は今春から外事弁公室主任になられた方ですが、一行の来訪を歓迎し、「西堀副会長の会長代行、布施事務局長の理事長就任おめでとうございます。長野県友好協会は1983年友好提携以来一貫して両県省の友好交流に努め、各分野の研修生受け入れや、太行山緑化プロジェクト協力、サーズや地震災害時の支援、2022年の冬季オリンピック支援に取り組まれました。研修生は帰国後各分野で活躍しています。緑化協力は生態環境改善に役立ちました。2015年、当時の張慶偉省長とともに長野を訪問しましたが深く印象に残っています。中日関係がどんな困難があっても努力されてきたことに感謝します」とあたたかい言葉をいただきました。歓迎会には、省対外友好協会の呂暁梅秘書長や董彤さんも同席し親しく交流しました。梁処長には忙しい中、3日間にわたって河北省内をご案内いただき、行き届いたご配慮をいただきました。 
 午後は河北省農林科学院本部を訪問、張鉄龍院長や、なじみの孫風国対外合作処処長から歓迎いただきました。長野県農業試験場や信州大学農学部との交流もあり、農産物、果樹、畜産、遺伝子研究等を担当していて職員数約千名、内博士が290人という大規模な機関でした。

28日には早朝ホテルを発って空路、北京冬季五輪スキー競技の会場を有する張家口市を訪問しました。張家口市政府副秘書長で外弁主任の張治学先生が空港まで出迎えてくれました。海抜1500mの高原の都市で万里の長城の大境門を参観後、郭英副市長主催の歓迎会に出席しました。「長野五輪の経験に学び、素晴らしい冬季五輪ができるよう努力しています。これからも引き続き支援願いたい」とあいさつされました。午後は体育学部を有する総合大学の張家口学院を訪問しました。学生数1万3千人、教師6千人、冬季スポーツの訓練施設で学生が熱心に練習していました。

29日オリンピック開催地の崇礼区に向かいました。高速鉄道の王子城駅が急ピッチで建設中で、12月には完成予定、北京北駅と50分で結ばれるそうです。隣接してオリンピック会場となる太舞スキー場があり、ホテルをはじめとしたリゾート施設、スキー場は完成しており、大勢の余暇を楽しむ家族づれ観光客でにぎわっていました。李永太副総裁はバッハIOC会長も訪れたことや極東カップやアジアカップが開催されたこと、またリゾート地として夏20万人、冬20万人が訪れていることを紹介しました。その後、崇礼区の曹建偉副区長主催の歓迎昼食会に出席しました。曹氏は3月に長野を訪問した思い出を語り歓迎していただきました。一同、オリンピックの成功を祈りながら、陸路北京に向かいました。

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