年頭のごあいさつ-日中国交正常化45周年、官民協働の具体的友好進めよう

                    長野県日中友好協会会長 高波謙二

 明けましておめでとうございます。

昨年は、県協会創立60周年にあたりました。おかげさまで記念式典の開催、記念誌『虹の架け橋—長野県日中友好の歩みⅣ』の発刊、記念訪中団の派遣等成功裏に実施することができました。皆様のご理解ご協力に心より感謝申し上げます。また唐家璇中日友好協会会長の来県、天皇皇后両陛下の満蒙開拓平和記念館ご視察は全国的にも話題となり、日中関係の重要さを示されましたことは大きな喜びでありました。

全国の日中友好協会、中国大使館、中日友好協会の当協会に対する信頼、期待は各懇談や協議の中で高く評価されていることは言葉や気持ちの中に表れており、これはひとえに会員各位の平素の活動が評価されており私の誇りでもあります。そして今や県との官民一体となっての実務協力・活動は全国の手本となっております。青年委員会の意欲ある活動推進、協会活動を底辺から支える女性委員会の地道な活動は単なるボランティア活動ではなく使命感を感じます。一方会員の高齢化と財政問題は地区協会ともども対応しなければならない緊急課題であり皆様の知恵とご協力を切にお願いしたいと存じます。

中国から訪日される皆さんや留学生は地元に友好協会が存在することは大きな安心感を持たれると聞き及んでいます。長野県には年間10万人の中国人観光客が来られますが、日本文化やおもてなしの心、サービス体験に関心が移ってきており、これらは長野県の得意とするところです。来県者は今後大幅に増えると思いますし、ホームステイ受け入れ会員の皆様は友好活動の要となっています。

日中関係は複雑な問題を抱えており、引き続き楽観は許されませんが、日中国交正常化45周年を契機に具体的交流を増やし、相互信頼を回復させていきたいものです。300を超える友好都市の交流、最も多い貿易取引、文化の共通性、他国に例を見ない民間友好運動の存在などに目を向け、自信を持って私たちは私たちにできる世代の責任を自覚しながら、民間交流を粘り強く進めていきたいと思います。友好都市中学生卓球交歓大会や中国を相手国とした東京オリンピックホストタウンの取り組みなどの成功のため頑張ってまいりましょう。


今年も皆様にとりまして平穏で健やかな年となりますよう祈念申し上げます。

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