2015年緑化協力・南京城壁修復20周年記念訪中に参加して(5/12~16)

戦後70年・㈳日中友好協会65周年の節目を迎え、長野県日中友好協会も恒例の緑化協力事業に併せての南京城壁修復20周年記念事業に私も参加させていただきました。久しぶりの訪中でしたが、山根敏郎団長さん以下16名の皆さんとご一緒に、紀竑さんはじめ中国の皆様のお心遣いをいただき、楽しい旅となりました。

初日は、9:30名古屋の中部国際空港から青島経由で北京空港に14:20到着。空港には中国に帰国されていた紀竑さんが出迎えに来てくださり、北京市内から石家庄市まで同伴してご案内していただきました。

北京から石家庄市までは高速鉄道で1時間半、1等車乗車記念のお菓子のプレゼントに思わずニッコリ。夕刻からは河北省友好協会の熱烈歓迎を受けました。外事弁公室の楊全社主任さんやおなじみの梁国輝・亜洲処処長さんと楽しいひとときを過ごしました。

2日目、昨年千曲市へ視察に來日された邢台市人民政府外事弁公室の裴雅鋒副主任さんと今年の3月帰国された前長野県国際交流員の白建飛さんのガイドで、邢台市博物館にて発展ぶりを示す展示物に驚嘆したのち、バスにて巨鹿県を訪問。冷やされたスイカを頂戴してから、クコ、杏、スイカズラなどの広大な果樹園を視察。ゆっくりと昼食の接待を受け、再びバスにて邢台市内丘大行山の植樹会場へ向かい、暑い陽差しのもと植樹作業を終了して、中日友好記念林の看板をバックに記念撮影。

夕刻からは、邢台市人民政府の熱烈歓迎宴を開催していただきました。

3日目は、中国国内で流行の中年女性の「広場ダンス」にしばらく見入ったのち、訪中団仲間の斉藤憲さんのお勧めで、暦の元祖と呼ばれる中国の代表的天文・水利・数学の科学者「郭守敬」記念館を参観しました。複雑なものを簡潔化するのが「科学」、単純なものを複雑にするのが「芸術」だとか。

12:25 石家庄空港から南京へ向かい16:30着。夕食時間まで総面積3000haにも及ぶ広大な孫文の陵墓である「中山陵」を見学し、レストランでの夕食で疲れを癒しました。

4日目、いよいよ南京城壁修復20周年記念行事が9:00から行われました。会場の2階席まで溢れる400名余の出席者の中、両国友好協会・地元の江蘇省友好協会・中国の大学生・日本の大学生などの代表者が「歴史を忘れず、平和を守り、友好を深め、未来を創ろう」のスローガンのもと、それぞれメッセージを発し式典を閉じ、侵華日軍南京大虐殺遭難同胞の御霊に献花を行なった後、南京虐殺記念館内をゆっくりと説明を聞きながら見学し、痛ましい過去の出来事を反省しつつ合掌せざるを得ませんでした。

小雨の降る中、夕刻からのレセプションの前に、長江大橋や南京城壁も眺められる市内の高台「閲江楼」まで足を伸ばし、遠望を記念写真に収めました。

18:00からの記念レセプションは、式典会場と同じ場所に設営され、長野県のテーブル席には、以前に長野にも来られた人民中国雑誌社の皆さん3人も同席し胚を酌み交わし、アトラクションでは大学生たちの歌舞が続いたのち、長野県からは女性陣を中心に合唱で「大海啊故郷」(海はふるさと)を披露し、大きな拍手をいただいて会場が盛り上がり、参加者全員で日中友好推進を確認しあいました。

最終日は、早朝6:15にホテルを出発し、7:00発の高速鉄道で南京駅から上海へ1時間40分、バスの中から上海市内を眺めがら上海空港へ。12:10発の中国東方航空便で名古屋空港15:05着。16:00頃名古屋からタクシーに分乗して帰路につきました。お疲れ様でした。
(長野市日中友好協会 吉岡 尋子記)


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