民間の友好推進に全力! 新春座談会・新年会を開催(1/20)
長野県日中友好協会は1月20日、130人が出席して恒例の日中友好新春座談会と新年会を長野市内のサンパルテ山王で開きました。新春座談会では「尖閣問題や安倍首相の靖国参拝で日中関係は大変な困難な状況にあるが、民間の友好交流を進め、大きく傷ついた日中関係の建て直しに尽力していく」との方針を確認し、活発に意見交換が行われました。厳しい日中関係が続く中で、民間の立場から、真剣に友好活動に取り組んでいる様子が紹介され、日中不再戦・平和友好の原点に返って友好活動にとりくんでいこうという決意が熱心に語られました。大使夫人の汪婉参事官も出席され、耳を傾けました。新年会には阿部守一知事をはじめ国会議員はじめ各界来賓も出席され盛会裏に開催されました。
日中友好新春座談会は、西堀理事長の司会で進められ、冒頭,、風邪で欠席した井出正一会長に代わり山根敏郎副会長があいさつし、各地区での活躍に敬意を表した後「日中関係は安倍首相の靖国参拝により極めて困難な状況におかれているが、日中友好協会は民間団体として交流推進に努力し、日本の姿を知ってもらい日中関係を改善していく役割をはたしていきたい。皆さんの日ごろの思いを語り合っていただきたい」と述べました。また汪婉参事官が日中関係が困難な中で両国各界が苦しい中で一生懸命努力し改善の兆しが見え始めてきたときに安倍首相の靖国参拝がおき、極めて深刻な事態に再び陥ってしまったことは残念だ。昨秋の阿部知事の河北省訪問など民間地方交流として貴重なもので、厳しい中でも民間主導で頑張っていただきたい。長野県日中の活躍に期待したい。皆さんの生の声をお聞きしたい」とあいさつしました。
続いて布施事務局長が第2回理事会(12/2)で決定された今年の主な事業計画を報告しました。「昨年困難な中で民間交流地方交流にとりくんできたその成果の上に、日中不再戦、相互信頼回復、顔の見える交流機会を増やし友好協力促進に努めていきたい。河北省の卓球選手を招いての中学生卓球交流大会や新中国建国65周年シンポジウム、太行山河北省内丘県での緑化協力プロジェクト実施、満蒙開拓平和記念館運営協力、長野ラジオ孔子学堂のHSK中国語検定試験実施協力、留学生ホームステイなどに力を入れて行く」としています。
続いてディスカッションに入り、日中関係の現状と課題、地区活動の紹介など活発に意見交換が行われました。日中関係の現状については、尖閣問題と安倍首相の靖国参拝問題が取り上げられ、村山談話の精神を大切にしながら、日中不再戦・平和友好の決意が語られました。できるだけ交流機会を作り友好を望む両国の人々が連帯して、困難な状況下にあっても、草の根の民間・地方交流を進め両国民の相互信頼を回復していくことを確認しました。
新年会には、日頃友好運動に協力いただいている各界来賓が多数出席いただきました。席上、井出正一会長に代わってあいさつに立った西堀正司理事長は日ごろの協力に感謝し、尖閣問題でゆれた昨年を振り返りながら、「日中関係は極めて厳しい状況にあるが、日中関係の困難を打開し以前のような友好関係を作るため、草の根運動で民間、地方の交流を進めたい。我々の意志を広くアピールし、1年過ぎてみたらよかったという年にしたい」とあいさつしました。
阿部守一県知事、汪婉参事官、篠原孝・小松裕・務台俊介代議士から祝辞をいただき、倉田竜彦県日中友好促進議員連盟会長の音頭で乾杯しました。
阿部守一知事は、昨年10月に河北省を訪問し張慶偉省長と会談したことを紹介し、「未来に向けて、友好交流を続けていきたい」と述べました。
汪婉参事官は、流暢な日本語で、友好座談会に参加した感想を述べながら、長年の協会の活躍に敬意を表した後、「昨年は長野県など地方自治体で中日間の交流があり、12月に大使と岸田外相との会談では新しい年に関係改善に努力することを約束するなど関係回復の兆しがみられたのに、1週間後、安倍首相がA級戦犯合祀の靖国神社を参拝したことにより帳消しになってしまった。靖国参拝は中国だけでなく日本各界、国際社会から批判された。両国の利益に合致しないし、交流を望む多くの日本国民の気持ちに反している。今年は中日関係が大変困難な1年になると思うが、民間の友好関係はどんな障害があっても全力を挙げて進めていきたい。困難な時期こそ民間での相互理解、相互信頼関係を築くことが重要」と指摘しました。
懇親会の中のスピーチで、小坂憲次・吉田博美・若林健太参院議員(代)、太田昌孝・竹内久幸県議、王昌勝県華僑総会会長、張金霞国際交流員などから激励をいただきました。親しく懇談交流が行なわれ会場は和やかな雰囲気に包まれました。久世良三県国際化協会理事長の音頭で日中友好協会の万歳が行なわれ1年の活躍を誓って散会となりました。
来賓として王麟三等書記官、井出庸生衆議院議員、今井正子・小島康晴県議、白鳥博昭県国際課長、宮本経祥信濃教育会会長、島田力夫長野大学理事長、浅川祐司県経営者協会総務部長、木藤暢夫県商工会議所連合会常務理事、井出康弘県中小企業団体中央会事務局長、細野邦俊県商工会連合会専務理事、春日十三男JA長野中央会専務理事、浦野邦衛JA長野中央会地域農政部長、古川幸雄部落解放同盟県連書記長、酒井康成松本歯科大学法人室主任、桜井啓司県武術太極拳協会会長、成沢栄一元県議、小林義和長野市議会日中友好議員連盟副会長らのご臨席をいただきました。
トップページはこちら
長野県日中友好協会のホームページへようこそ