丹羽元中国大使、尖閣国有化の経緯批判 「係争と認めよ」

 丹羽宇一郎・元中国大使は19日、東京都内での講演で大使在任中の野田内閣の尖閣諸島国有化の経緯を強く批判した。そのうえで「今春に日中韓首脳会談が韓国である。機会を逃すと日中首脳の会談がさらに遅れ、大変になる」と語った。

 丹羽氏は、昨年9月の国際会議で当時の野田佳彦首相が胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席から反対を伝えられた翌日、国有化を決めたことを批判し、「胡錦濤といえば日本で言うところの天皇陛下だ。これがやめてくれと言ったのに翌日(国有化を)発表した」と指摘。

 中国共産党の習近平(シー・チンピン)総書記が国家主席となる3月の全国人民代表大会の前に、尖閣問題で「日本は『係争』を認める」ことを提案した。
(朝日新聞2013.2.20)

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